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WindowsPCを利用しているユーザーであれば、「リモート」という言葉を耳にしたことがあるのではないでしょうか?
ネットワークを利用して遠隔操作を行う機能のことで、通常はWindowsからWindwosへ接続を行いクライアント(接続を行う側)とホスト(接続される側)で接続設定を行うことが多いのですが、今回はAndroidからWindowsへ接続する方法をご紹介します。
AndroidからWindowsへリモートデスクトップで接続をするためには、アプリを利用します。まずはMicrosoftから公式のクライアントアプリが提供されているので、利用してみましょう。
この記事のまとめ
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「Microsoft Remote Desktop」を使った接続
マイクロソフトが提供するリモートデスクトップアプリ。スマホ側に接続したいパソコンを登録しておくことで使えます。
キーボードアイコンをタップすればキーボードの利用が可能。マウス用のモードも用意されているため、スマホからポインターを自在に操ることも可能です。
※ 設定の前にAndroid端末に「Microsoft Remote Desktop」をインストールしておきましょう。
パソコン側の設定
1.「スタート」→「コンピュータ」を右クリック→「プロパティ」
2.ウィンドウ左側の「リモートの設定」をクリックします。この時、「コンピュータ名」が表示されているので、お使いのPCのコンピュータ名を控えておきましょう。
3.「システムのプロパティ」ウィンドウ内の「○リモートデスクトップを実行しているコンピュータからの接続を許可する」を有効にします。
パソコン側の設定が完了しました。
Android端末の設定
- 「Microsoft Remote Desktop」を起動
- 表示された画面の右上「?」をタッチします
- 表示されたメニューから「Desktop」をタッチします
- 「Host name or IP address」と書かれたところに「パソコン側の設定 2.」で確認しておいた「コンピュータ名」を入力します
- 「Enter every time」→「Add user account」の順でタッチします
- 表示された画面「User name」には「ユーザー名」を、「Password」には「パスワード」を入力します
- 画面下の「Save」をタッチして入力した内容を保存します
- 画面が変わり、登録した接続先が表示されたら、タッチします
- コンピュータにログインするユーザーを登録していない場合、Logonの画面が表示されるので、「ユーザー名」「パスワード」を入力します
接続が完了すると、Windwosの画面が表示されますので、以上で設定は完了です。
接続を切断するときは、Androidの画面上部にある「コンピュータ名」をタッチし、表示された「コンピュータ名」をタッチして完了です。
次に、Googleから提供されているクライアントアプリを利用してみましょう。
「Chromeリモートデスクトップ」を使った接続
Googleが提供するリモートデスクトップアプリ。Androidとパソコンの双方にアプリをインストールし、Googleアカウントを同期しておけば使えます。接続にはPINコードが使われるため安心です。
※ 設定の前にAndroid端末に「Chromeリモートデスクトップ」をWindowsPCに「Google Chrome」をインストールしておきましょう。Android・WindowsPCともに以下の手順を参考にしてください。
Chromeリモートデスクトップのダウンロード・インストール手順
- 「Chromeリモートデスクトップ」をダウンロード
- 確認画面が表示されたら「追加」をクリック(タッチ)します
- アプリが追加され、アイコンが表示されたら、クリック(タッチ)して起動し「承認」します
パソコン側の設定
パソコンでリモートアクセスを有効にするためにはGoogle アカウントが必要になります。
- 「Google Chrome」を起動して新しいタブを開きます
- 「Chrome リモートデスクトップ」を追加しますか?と聞かれるので、「追加」をクリックします
- 「Chrome」検索バー下の「アプリ」をクリックします
- 「Chromeリモートデスクトップ」アプリを開きます
- 「マイパソコン」ボックスに「ご利用開始」ボタンが表示されている場合はクリックすると「リモート接続オプション」が表示されます
- 「リモート接続を有効にする」をクリックし、「Chromeリモートホストサービス」をインストールします
- 該当するPCに設定したPINを入力します
- 「接続」をクリックします
Android側の設定
アプリを起動して、オンラインになっているパソコンをタッチして接続します。以上で設定は完了です。
「TeamViewer」を使ったリモート接続
「TeamViewer」は、パソコン間やAndroidスマホなどとの間で簡単に使えるリモート接続アプリ。インストールすることで固有のIDが用意され、別のデバイスにID・パスワードを入力することでリモート接続できます。
「TeamViewer」を利用する場合は、接続する側される側の両方で起動しておかなければならない点は注意。あとは相互に接続できるため、導入の敷居も低いのが魅力です。
起動して最初に設定される固有のIDは変更されず、パスワードはころころ変わるのでセキュリティ性も十分確保。ただし「TeamViewer」を起動しなおすとパスワードも変わってしまうため、外出先からアクセスしようとしたらパスワードがわからずアクセスできないケースもあります。
使い方はシンプル。接続したい機器の固有のID・パスワードを控えておくだけです。あとはID・パスワードを入力すれば接続できるので、お試しください。
AnyDeskならOSの制限なくリモート接続可能
WindowsとAndroidだけでなく、複数のOSを普段から利用されている方には「AnyDesk」がおすすめです。
AnyDeskであれば、下記のOSを自由に横断してリモート接続環境を構築することができます。
- Windows
- macOS
- Android
- iOS
- Linux
- FreeBSD
- Raspberry Pi
- Chrome OS
最も基本的なプランであれば月額9.9ドルで利用することができ、また14日間の無償トライアルで試してみることもできます。
難しい設定などは一切なく、5分もあれば簡単にリモート接続環境を構築することができますので、ぜひ一度お試し利用してみてください。
リモートデスクトップを使用する際の注意点・実情
注意点や使用における実情について、簡単に解説。
通信量の増加
Androidスマホ・タブレットからパソコンにリモート接続する場合は、通信量に注意が必要。リモートデスクトップ機能は常にインターネット通信が発生するため、スマホ・タブレットの通信量が著しく増加します。
特にスマホからリモート接続するということは、恐らくパソコンは離れているのが予測可能。外出先で利用するならキャリアの通信を使っていると予想できるため、上述した通信量の増加により制限がかかったり月額料金が上がったりします。
ということでリモート接続を使用するなら、通信量には注意してください。スマホでリモート接続するならWi-Fiが開放されている施設を利用したり、モバイルWi-Fiルーターを用意したりしてください。
操作性はよくない
リモートデスクトップ機能は便利ですが、スマホ側から接続する場合の操作性には疑問が残ります。
実際使ってみると、パソコンの大きい画面をスマホで操作する場合には何度もカーソル移動して表示場所を移動させなければならないのがかなり面倒。画面全体を表示することができても、スマホで見たら豆粒サイズの文字やアイコンが表示されるため視認性も期待できません。
そのほか、文字の入力もそこまでうまくできるわけではないのが難点です。パソコンを実際に扱うときのような操作性は期待できず、簡単な作業をスマホから行いたいという場合には便利に使えます。
不正アクセスには注意
リモートデスクトップは便利な機能ではあるものの、不正アクセスには注意が必要。というのも自分でスマホからパソコンにアクセスできるということは、悪意を持つ人物が不正に侵入することもできるからです。
ID・パスワードが必要という場合でも、知られてしまったら用意に第三者からアクセス可能。普段からアクセス情報の管理は徹底する必要があります。
知らない人からだけでなく、身近な人に知られた場合でも興味本位で悪さをされる可能性も存在。普段から情報の流出には注意してください。
ファイル移動には便利
「パソコンで作成していたファイルをローカルに保存したものの、クラウドにアップし忘れた」という経験はありませんか?
この場合は出かけてしまうと自宅に戻らなければファイルを取り出すことができませんが、あらかじめリモートデスクトップを有効にしておけば外出先からスマホを通してクラウドにファイル移動するといった使い方が可能です。
普段からクラウドにアップする癖がついていても、場合によってはローカルに入れっぱなしにするケースもあるはず。そんなときのため、リモートデスクトップを使えるようにしておくことをおすすめします。
外出先からのアクセスは設定変更が必要な場合もある
リモートデスクトップでの接続を許可する場合、「IPアドレス」の設定が必要になる場合があります。
外出先でネットワークに接続すると、そのネットワークのIPアドレスが端末につきます。
そのため、IPアドレスの設定を都度変更することが必要になり、利便性がかなり下がります。
この場合の主な解決方法は次の通りです。
- 固定IPを取得する
- VPNを活用する
対応方法について具体的に見ていきましょう。
1. 固定IPを取得する
外出先でも接続可能なモバイルWi-fiルーターなどで、固定IPアドレスを取得するのが一つの対応方法です。
どこでも常に同じIPアドレスでインターネットに接続することができるため、一度IPアドレスをリモートデスクトップの設定に入力しておけば、その後変更する必要がありません。
ただし、固定IPの取得は有料オプションであることが多く、追加で料金がかかる場合がありますので注意しましょう。
2. VPNを活用する
VPNは、「Virtual Private Network」の略称です。
社内ネットワークに対して外部からアクセスする時などに活用することができます。
外出先からVPNに接続することで、VPNのIPアドレスで社内サーバーに接続することができます。
リモートデスクトップで接続したいパソコンが社内のPCであれば、社内ネットワーク環境にVPNを用意することで、外出先から不自由なくリモートデスクトップが利用できるようになります。
Android端末からパソコンにリモートアクセス!
外出先からインターネット経由でPCにアクセスする際などには大活躍の「リモートデスクトップ」。あまり長時間の使用はセキュリティ面からおすすめすることはできませんが、使い始めるとやはり便利でその使用も人気が高まっています。
Andorid・WindowsPCいずれもしっかりとしたセキュリティ管理のもと、安全安心に利用したいものです。
よくある質問とその回答例
Q1: リモート接続時に通信量はどれくらい増えますか?
A1: リモート接続はインターネットを使用するため、通信量が増加します。特にスマホでの接続は注意が必要で、長時間使用すると通信制限に達する可能性があります。Wi-Fiの利用を推奨します。
Q2: リモート接続のセキュリティは大丈夫ですか?
A2: セキュリティは重要です。接続時にはIDやパスワード管理を徹底し、信頼できるアプリのみを使用しましょう。また、二段階認証やVPNを利用することでセキュリティが強化されます。
Q3: 操作が遅く感じられるのはなぜですか?
A3: リモート接続では、ネットワークの速度や遅延が影響することがあります。高速なWi-Fiや安定したインターネット環境を使用することで改善される場合があります。
Q4: Windows以外のPCにも接続できますか?
A4: AnyDeskを使用すれば、Windowsだけでなく、macOSやLinuxなどの様々なOSにもリモート接続が可能です。