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Windows 11の時計・時刻がずれる原因と対処法
Windows 11を使っていて、タスクバーの時計が実際の時間と数分〜数時間ずれていることに気づいたことはありませんか?会議の時間を間違えたり、ファイルのタイムスタンプが狂ったりと、時刻のズレは業務に直接影響します。特にリモートワークが普及した今、PCの時計が正確であることは以前以上に重要になっています。
本記事では、Windows 11の時計がずれる原因を体系的に整理し、初心者でも実行できる具体的な修正手順をわかりやすく解説します。軽微なズレから、再起動のたびに時刻がリセットされる深刻な問題まで、幅広いケースに対応した対処法を紹介します。
この記事でわかること
- Windows 11で時計がずれる代表的な原因
- インターネット時刻同期の設定方法と確認手順
- タイムゾーンの設定ミスを修正する方法
- CMOS電池の劣化が原因の場合の対処法
- 時刻ずれを根本から防ぐための設定

Windows 11の時計ずれの基礎知識
Windowsの時計は、主にインターネット経由のNTP(Network Time Protocol)サーバーと定期的に同期することで正確な時刻を維持しています。デフォルトではMicrosoftのtime.windows.comというサーバーに接続して時刻を取得します。
しかし、同期の頻度はデフォルトで週1回(7日ごと)に設定されているため、この間に徐々にズレが生じることがあります。また、パソコンがオフラインの時間が長い場合や、マザーボードの電池(CMOS電池)が劣化している場合は、より大きなズレが発生します。
時計ずれの種類と特徴
| ずれの種類 | ズレの大きさ | 主な原因 | 頻度 |
|---|---|---|---|
| じわじわとしたズレ | 数分〜数十分 | NTP同期間隔が長い または ネットワーク問題 | よくある |
| 起動後に大きくズレる | 数時間〜数日 | CMOS電池の劣化 | PC老朽化で増える |
| タイムゾーンがずれる | ぴったり〇時間単位 | タイムゾーン設定ミス | 設定変更後に起きやすい |
| デュアルブート環境でのズレ | 数時間(Linuxと共用時) | UTC/ローカル時刻の競合 | デュアルブートユーザーのみ |
時計がずれる主な原因
原因1: インターネット時刻同期が正しく機能していない
Windows Timeサービス(W32tm)が停止しているか、同期先のサーバーに接続できていない場合に起こります。ファイアウォールやセキュリティソフトがNTP通信(UDPポート123番)をブロックしていることもあります。
原因2: タイムゾーンの設定ミス
日本標準時(JST、UTC+9)ではなく、別のタイムゾーンが設定されてしまっている場合に時計が大きくずれます。海外出張後や、OSの再インストール後に設定が変わってしまうことがあります。
原因3: CMOS電池の劣化
マザーボードに搭載されているCR2032型のボタン電池(CMOS電池)は、PCの電源を切った状態でも時計を動かし続けるためのものです。この電池が劣化(通常5〜10年で消耗)すると、電源オフ中に時計が止まり、起動するたびに時刻がリセットされます。
原因4: Windows Timeサービスの停止・破損
Windows Timeサービス(W32tm)が無効化されていたり、何らかの理由で停止していたりする場合、時刻の自動同期が行われなくなります。セキュリティソフトやシステムのクリーンアップツールが誤って無効化することがあります。
原因5: デュアルブート環境(WindowsとLinuxの共存)
WindowsとLinuxを同じPCで使い分けている場合、時刻の扱いの違いにより、Linuxを使った後にWindowsを起動すると時計がずれることがあります。WindowsはシステムクロックをローカルタイムとしてBIOSに保存するのに対し、LinuxはUTCで保存するため、両者の間でズレが生じます。

対処法:段階的な解決手順
対処法1: 手動でインターネット時刻を同期する(所要時間:1分)
まず最もシンプルな方法を試しましょう。
- タスクバー右下の時計を右クリックします
- 「日付と時刻の調整」をクリックします
- 「時刻の同期」セクションの「今すぐ同期する」ボタンをクリックします
- 「最終同期:〇月〇日 〇:〇〇」の表示が更新されれば成功です
「同期中にエラーが発生しました」と表示される場合は、後述のサービス確認に進みます。
対処法2: タイムゾーンを確認・修正する(所要時間:2分)
- 「設定」→「時刻と言語」→「日付と時刻」を開きます
- 「タイムゾーン」の欄が「(UTC+09:00) 大阪、札幌、東京」になっているか確認します
- 別のタイムゾーンになっている場合は、ドロップダウンから正しいものを選択します
- 「タイムゾーンを自動的に設定する」をオンにしておくと今後の設定ミスを防げます
対処法3: 自動時刻設定と自動同期をオンにする(所要時間:2分)
- 「設定」→「時刻と言語」→「日付と時刻」を開きます
- 「時刻を自動的に設定する」のトグルをオンにします
- 「タイムゾーンを自動的に設定する」のトグルをオンにします
- 「インターネット時刻サーバーと同期する」の「今すぐ同期する」をクリックします
対処法4: Windows Timeサービスを再起動する(所要時間:3分)
時刻同期サービス自体に問題がある場合の対処法です。
- スタートメニューを右クリックして「ターミナル(管理者)」を選択します
- 以下のコマンドを順番に実行します(各コマンドの後にEnterキーを押します)
net stop w32tm net start w32tm w32tm /resync /force
「コマンドは正常に完了しました」と表示されれば成功です。エラーが出た場合は次の対処法に進みます。
対処法5: NTPサーバーを変更する(所要時間:3分)
デフォルトのtime.windows.comに接続できない場合、別のサーバーを試します。
- コントロールパネルを開きます(スタートメニューで「コントロールパネル」と検索)
- 「時計と地域」→「日付と時刻」をクリックします
- 「インターネット時刻」タブをクリックします
- 「設定の変更」をクリックします
- サーバー欄を「ntp.nict.jp」(情報通信研究機構の公式NTPサーバー)に変更します
- 「今すぐ更新」をクリックして同期を確認します
- 「OKをクリックして閉じます
対処法6: Windows Timeサービスを再登録する(所要時間:5分)
サービスが破損している場合の根本的な修正方法です。
- スタートメニューを右クリックして「ターミナル(管理者)」を選択します
- 以下のコマンドを順番に実行します
net stop w32tm w32tm /unregister w32tm /register net start w32tm w32tm /resync
対処法7: CMOS電池を確認・交換する(所要時間:15〜30分)
PCを再起動するたびに時計が大きくリセットされる場合はCMOS電池の交換を検討してください。
CMOS電池はマザーボード上にある直径約20mmのコイン型電池(CR2032)です。交換の際は必ずPCの電源を完全に切り、電源ケーブルも抜いてから作業してください。ノートPCの場合はメーカーのサポートに相談することをお勧めします。デスクトップPCであれば、ホームセンターや電気店で100〜300円程度で購入できます。
対処法8: ファイアウォールでNTP通信を許可する(所要時間:5分)
セキュリティソフトがNTP通信(UDPポート123番)をブロックしている場合の対処法です。
- 使用しているセキュリティソフトの設定を開きます
- ファイアウォール設定でUDPポート123の送受信を許可します
- Windows Defenderファイアウォールを使用している場合は「コントロールパネル」→「Windowsファイアウォール」→「詳細設定」から設定できます
対処法9: デュアルブート環境でのズレを修正する(所要時間:3分)
LinuxとのデュアルブートによるズレはWindowsのレジストリ設定で解決できます。
- 管理者権限でターミナルを開きます
- 以下のコマンドを実行します
reg add "HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\TimeZoneInformation" /v RealTimeIsUniversal /t REG_DWORD /d 1 /f
このコマンドはWindowsのシステムクロックをUTC形式で扱うよう設定します。再起動後にLinuxとのズレがなくなります。
同期サーバーの比較
| サーバー名 | 提供元 | 特徴 | 推奨度 |
|---|---|---|---|
| time.windows.com | Microsoft | Windows標準。安定しているが混雑することも | ★★★★☆ |
| ntp.nict.jp | 情報通信研究機構(日本政府系) | 日本国内で最も正確。法定の時刻基準 | ★★★★★ |
| pool.ntp.org | NTPプールプロジェクト | 世界規模のプール。複数サーバーから選択 | ★★★★☆ |
| time.google.com | 高精度でうるう秒対応。稼働率が高い | ★★★★★ | |
| time.cloudflare.com | Cloudflare | 低レイテンシで高可用性 | ★★★★☆ |

よくある質問(FAQ)
Q. 時計のズレはどのくらいの頻度で起きますか?
正常な状態であれば、Windowsはデフォルトで週1回(7日ごと)インターネット時刻サーバーに接続して同期します。この間に生じるズレは通常数秒程度です。それ以上のズレが生じる場合は、何らかの問題が発生していると考えられます。
Q. 時刻のズレがファイルやメールに影響することはありますか?
はい、影響します。ファイルの作成日時・更新日時は正確でなくなりますし、メールの送受信時刻も狂います。また、一部のアプリケーションや認証システム(二段階認証など)は時刻のズレに敏感で、大きくずれると認証に失敗することがあります。
Q. 同期しても時計がすぐにずれてしまいます
同期直後からズレる場合はCMOS電池の劣化が最も疑われます。5年以上使用しているPCの場合は電池の交換を検討してください。また、コマンドプロンプトで w32tm /query /status を実行すると、時刻同期サービスの状態と精度を確認できます。
Q. 管理者権限がなくてもコマンドは実行できますか?
net stop/net startなどのサービス操作コマンドは管理者権限が必要です。権限がない場合は、対処法1〜3のGUIによる操作、または会社のIT管理者にサービスの再起動を依頼してください。
Q. セキュリティソフトを入れているのですが、NTP通信を許可しても大丈夫ですか?
NTP(UDPポート123番)の通信は時刻同期のためのものであり、セキュリティリスクは非常に低いです。信頼できるNTPサーバー(ntp.nict.jp や time.windows.com)への通信を許可することは一般的に安全です。
Q. W10からW11にアップグレードしたら時計がずれるようになりました
アップグレード時にWindows Timeサービスの設定がリセットされることがあります。対処法4のサービス再起動と、対処法3の自動同期設定確認を行ってください。また、タイムゾーン設定もアップグレードで変わることがあるため対処法2も確認してみましょう。
まとめ
Windows 11の時計がずれる問題は、設定ひとつで解決できる軽微なものから、CMOS電池の交換が必要なハードウェア問題まで様々です。本記事で紹介した対処法を以下の順番で試してください。
まず「今すぐ同期する」を実行し、次にタイムゾーンの確認、続いてWindows Timeサービスの再起動を試します。それでも解決しない場合はNTPサーバーの変更やサービスの再登録を行い、最終的にはCMOS電池の交換を検討します。
時刻のズレは放置すると業務や認証システムに悪影響を及ぼします。早めに原因を特定して修正し、PCの時計を常に正確に保つようにしましょう。
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