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【2026年最新版】BitLocker To GoでUSBメモリ・外付けドライブを暗号化する方法【完全ガイド】

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USBメモリや外付けハードディスクを紛失したとき、中に入っているデータが他人に見られてしまうと困りますよね。特に仕事のデータや個人情報が入っている場合は深刻です。

そんなときに役立つのがBitLocker To Goです。Windowsに標準搭載されている暗号化機能で、USBメモリや外付けドライブを丸ごと暗号化してパスワード保護できます。万が一紛失しても、パスワードを知らない人にはデータを読み取れません。

この記事では、BitLocker To Goの概要から実際の設定手順、別のPCで開く方法、暗号化の解除まで丁寧に解説します。

BitLocker To Goの設定開始手順
この記事でわかること

  • BitLocker To Goの概要と通常BitLockerとの違い
  • 対応しているWindowsエディション
  • USBメモリの暗号化手順
  • パスワード設定と回復キーのバックアップ方法
  • 暗号化済みUSBを別のPCで開く方法(Windows・Mac)
  • 暗号化の解除方法
  • 企業での活用例

BitLocker To Goとは?

BitLocker To Goは、Windowsに標準搭載されているドライブ暗号化機能「BitLocker」の拡張版です。通常のBitLockerがPCの内蔵ドライブ(Cドライブなど)を暗号化するのに対し、BitLocker To GoはUSBメモリや外付けハードディスクなどのリムーバブルメディアを暗号化します。

BitLockerとBitLocker To Goの違い

比較項目 BitLocker BitLocker To Go
対象ドライブ 内蔵ドライブ(C・Dドライブ等) USBメモリ・外付けHDD/SSD
認証方式 TPMチップ・PIN・回復キー パスワード・スマートカード・回復キー
別PCでの使用 基本的に同一PC限定 パスワードで別PCでも使用可能
ファイルシステム NTFS NTFS・FAT32・exFAT

BitLocker To Goのメリット

  • Windowsに標準搭載で追加ソフト不要
  • AES-128またはAES-256による強力な暗号化
  • パスワードで別のWindows PCでも開ける
  • 紛失・盗難時もデータを守れる
  • 回復キーでパスワードを忘れても復元可能

対応しているWindowsエディション

BitLocker To Goを設定・管理(暗号化・解除)できるのは以下のエディションです。

Windowsエディション 暗号化の設定 暗号化済みUSBの読み取り
Windows 10/11 Pro 可能 可能
Windows 10/11 Enterprise 可能 可能
Windows 10/11 Education 可能 可能
Windows 10/11 Home 不可 可能(読み取りのみ)
💡 ポイント:Windows Homeでは暗号化の設定はできませんが、Pro版で暗号化したUSBメモリをHome版のPCに差した場合、パスワードを入力すれば読み取りは可能です。

USBメモリを暗号化する手順

実際にUSBメモリをBitLocker To Goで暗号化する手順を解説します。

暗号化の前に確認すること

  • 重要なデータはあらかじめPCにバックアップを取っておく(暗号化中のトラブルに備えて)
  • 暗号化には時間がかかる(容量によって数分〜数時間)
  • 暗号化中はUSBを抜かない

手順1:BitLocker To Goを起動する

  1. 暗号化したいUSBメモリをPCに接続する
  2. 「エクスプローラー」を開く(Windowsキー + E)
  3. USBメモリのドライブ(例:Eドライブ)を右クリックする
  4. メニューから「BitLockerを有効にする」をクリックする
  5. BitLockerドライブ暗号化のウィザードが起動する
💡 別の起動方法:コントロールパネル→「システムとセキュリティ」→「BitLockerドライブ暗号化」からも起動できます。
パスワードと回復キーの設定

手順2:パスワードを設定する

  1. 「このドライブのロック解除方法を選択してください」画面で「パスワードを使用してドライブのロックを解除する」にチェックを入れる
  2. パスワードを入力する(大文字・小文字・数字・記号を組み合わせた8文字以上が推奨)
  3. 確認用パスワードを再入力する
  4. 「次へ」をクリックする
⚠️ 重要:設定したパスワードと回復キーを忘れると、ドライブ内のデータへアクセスできなくなります。必ずメモまたは安全な場所に保存してください。

手順3:回復キーをバックアップする

万が一パスワードを忘れた場合に備えて、回復キーを保存します。

  1. 「回復キーのバックアップ方法を選択してください」画面が表示される
  2. 以下のいずれかを選択してバックアップする:
    • Microsoftアカウントに保存:Microsoftアカウントにオンラインで保存(推奨)
    • ファイルに保存:PCのローカルまたはネットワークドライブにテキストファイルとして保存
    • 回復キーを印刷する:紙に印刷して保管
  3. バックアップ完了後、「次へ」をクリックする

手順4:暗号化する範囲を選択する

  1. 「ドライブを暗号化する範囲を選択してください」画面が表示される
  2. 以下のどちらかを選択する:
    • 使用済みの領域のみを暗号化する(推奨・新しいUSBメモリには最適・速い)
    • ドライブ全体を暗号化する(既に使用していたUSBには推奨・時間がかかる)
  3. 「次へ」をクリックする

手順5:暗号化モードを選択する

  1. 「使用する暗号化モードを選ぶ」画面が表示される
  2. USBメモリの場合は「互換モード(このデバイスのドライブに最適)」を選択する
    (Windows 10以前のPCでも使用できるようにするため)
  3. 「次へ」をクリックする

手順6:暗号化を開始する

  1. 「BitLockerを有効にする準備ができました」画面が表示される
  2. 「暗号化の開始」をクリックする
  3. 進行状況バーが表示される。完了まで待つ(容量によって数分〜数十分)
  4. 「暗号化が完了しました」と表示されれば完了
  5. エクスプローラーでUSBメモリのアイコンに鍵マークが付いていることを確認する

暗号化済みUSBを別のPCで開く方法

Windowsで開く場合

  1. 暗号化済みUSBメモリをWindowsのPCに接続する
  2. 「このドライブはBitLockerで保護されています」というメッセージが表示される
  3. パスワードを入力して「ロック解除」をクリックする
  4. ロックが解除され、通常通りファイルにアクセスできる

Macで開く場合

MacはBitLockerに標準対応していないため、サードパーティのソフトウェアが必要です。

ソフトウェア名 特徴 費用
BitLocker Anywhere for Mac 読み書き対応、操作が簡単 有料
Hasleo BitLocker Anywhere 読み書き対応 有料(試用版あり)
M3 BitLocker Loader for Mac 読み取り専用版は無料 無料(読み取り)・有料(書き込み)

LinuxでBitLocker暗号化ドライブを読む場合

Linuxでは「dislocker」というオープンソースのツールを使用することで、BitLocker暗号化ドライブをマウントして読み取れます。詳細はdislockerの公式ドキュメントを参照してください。

暗号化の解除方法

BitLocker To Goの暗号化を完全に解除する手順を説明します。

  1. 暗号化済みUSBをPCに接続してロックを解除する(パスワードを入力)
  2. 「エクスプローラー」を開く
  3. USBメモリのドライブを右クリックする
  4. 「BitLockerの管理」をクリックする
  5. 「BitLockerを無効にする」をクリックする
  6. 確認ダイアログで「BitLockerを無効にする」をクリックする
  7. 復号化処理が始まる(暗号化時と同様に時間がかかる)
  8. 「復号化が完了しました」と表示されれば暗号化の解除完了
暗号化済みUSBを別PCで開く方法

企業での活用例

情報セキュリティポリシーへの組み込み

企業では、USBメモリの使用に関するセキュリティポリシーとしてBitLocker To Goを活用できます。

場面 活用方法
外出先へのデータ持ち出し BitLocker To Goで暗号化したUSBのみ持ち出し可とするポリシー
顧客データの受け渡し 暗号化USBで渡し、パスワードは別の連絡手段(電話等)で伝える
テレワーク端末の管理 会社支給の暗号化USBで自宅PCから社内データにアクセス
バックアップ媒体の保護 外付けHDDにバックアップを取る際に暗号化で情報漏えいを防ぐ

グループポリシーでのBitLocker To Go強制適用

企業のIT管理者は、グループポリシーを使って「BitLocker To Goで暗号化されていないUSBメモリの使用を禁止する」という設定が可能です。

  1. グループポリシーエディター(gpedit.msc)を開く
  2. 「コンピューターの構成」→「管理用テンプレート」→「Windowsコンポーネント」→「BitLockerドライブ暗号化」→「リムーバブルデータドライブ」を展開する
  3. 「BitLockerで保護されていないリムーバブルドライブへの書き込みアクセスを拒否する」を「有効」に設定する

よくある質問(FAQ)

Q1. パスワードを忘れてしまいました。どうすればいいですか?

A. 回復キーを使用することでロックを解除できます。回復キーはBitLocker設定時にMicrosoftアカウント・ファイル・印刷のいずれかで保存したものです。Microsoftアカウントに保存した場合は、account.microsoft.com/devices/recoverykey から確認できます。回復キーも紛失した場合、残念ながらデータへのアクセス手段はありません。

Q2. 暗号化するとUSBメモリの容量は減りますか?

A. 暗号化自体によって保存できるデータ量が大幅に変わることはありません。ただし、BitLocker To Goはドライブに少量の管理情報を書き込むため、数MB程度の領域を使用します。

Q3. 暗号化するとUSBメモリの読み書きが遅くなりますか?

A. 暗号化・復号化の処理が加わるため、理論上は若干遅くなりますが、現代のPCではほとんど体感できないレベルです。ただし、非常に古いPCや性能の低いPCでは差を感じることがあります。

Q4. スマートフォンからBitLocker暗号化USBにアクセスできますか?

A. AndroidまたはiOSから直接BitLocker暗号化ドライブを読み取ることは標準ではできません。一部のサードパーティアプリが対応していることがありますが、公式にはサポートされていません。

Q5. BitLocker To Goを使用するのにMicrosoftアカウントは必要ですか?

A. Microsoftアカウントは必須ではありません。回復キーのバックアップ方法として「ファイルに保存」「印刷する」を選択すれば、ローカルアカウントでも使用できます。ただし、Microsoftアカウントに保存するとオンラインから回復キーを確認できるため、紛失リスクが減ります。

Q6. 暗号化中にUSBを抜いてしまいました。データは消えますか?

A. 暗号化処理の途中でUSBを抜くと、データが破損する可能性があります。再度接続した場合、BitLockerが暗号化の再開を提案することがありますが、データの保全は保証されません。暗号化中は必ずUSBを抜かないようにしてください。

まとめ

BitLocker To Goは、Windowsに標準搭載されたUSBメモリ・外付けドライブの暗号化機能で、情報漏えいを防ぐための重要な機能です。

  • 対応エディション:Windows 10/11 Pro / Enterprise / Education(Homeは読み取りのみ)
  • 暗号化手順:USBを右クリック→BitLockerを有効にする→パスワード設定→回復キー保存→暗号化開始
  • パスワード忘れ対策:回復キーをMicrosoftアカウント・ファイル・印刷で必ずバックアップ
  • 別PCでの使用:Windowsはパスワードで開ける・MacはサードパーティSWが必要
  • 解除方法:USBを右クリック→BitLockerの管理→BitLockerを無効にする
  • 企業活用:グループポリシーで暗号化されていないUSBの使用を禁止できる

USBメモリや外付けドライブに大切なデータを入れて持ち運ぶ機会がある方は、ぜひBitLocker To Goを活用してデータを守りましょう。

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