※本ページにはプロモーション(広告)が含まれています
Macでデザイン作業や資料作成をしていると、「新しいフォントを追加したい」「インストールしたフォントが見つからない」「不要なフォントを整理したい」といった場面に遭遇することがあります。実は、macOSにはFont Book(フォントブック)という強力なフォント管理アプリが標準搭載されており、フォントのインストールから削除、整理、検証まですべてこのアプリ1つで完結できます。
しかし、Font Bookの存在自体を知らない方や、使い方がよくわからないまま放置している方も多いのではないでしょうか。フォントの管理を適切に行わないと、アプリの動作が重くなったり、フォント選択メニューが膨大になって目的のフォントを探すのに時間がかかったりと、作業効率が大幅に低下してしまいます。
この記事では、MacのFont Bookの基本的な使い方から、フォントの追加・削除・無効化、コレクション管理、フォント検証機能、フリーフォントの入手先、デザイン作業での活用術まで、初心者にもわかりやすく徹底解説します。この記事を読めば、Macのフォント管理で困ることはなくなるはずです。

この記事でわかること
- Font Bookの起動方法と基本的な画面構成
- 新しいフォントをMacにインストールする手順(複数の方法)
- 不要なフォントの削除・無効化で動作を軽くする方法
- コレクション機能でフォントをカテゴリ別に整理する方法
- フォント検証機能で破損フォントを見つけて修復する方法
- おすすめのフリーフォント配布サイトと入手方法
- デザイン作業でFont Bookを効率的に活用するテクニック
- フォントに関するよくあるトラブルと解決策
Font Bookとは?macOS標準のフォント管理アプリ
Font Book(フォントブック)は、macOSにプリインストールされているフォント管理専用アプリケーションです。Mac OS X 10.3 Panther(2003年)から搭載されており、macOS Sequoia(macOS 15)を含む最新バージョンでも引き続き利用できます。
Windowsにはフォント管理の専用アプリが標準搭載されていない(設定画面からの操作のみ)のに対し、MacにはFont Bookという専用ツールがあるのは大きなアドバンテージです。
Font Bookでできること一覧
| 機能 | 説明 |
|---|---|
| フォントのインストール | 新しいフォントファイルをMacに追加する |
| フォントのプレビュー | インストール済みフォントの見た目を確認する |
| フォントの削除 | 不要なフォントをMacから取り除く |
| フォントの無効化 | 削除せずに一時的にフォントを非表示にする |
| コレクション管理 | フォントをカテゴリ別にグループ分けする |
| フォントの検証 | 破損したフォントファイルを検出・修復する |
| フォント情報の確認 | フォーマット、著作権、バージョンなどを表示する |
| 重複フォントの解決 | 同じフォントが複数インストールされている場合に整理する |
Font Bookの起動方法
Font Bookは以下のいずれかの方法で起動できます。
方法1: Finderから起動
- Finderを開く
- メニューバーの「移動」→「アプリケーション」をクリック
- アプリケーション一覧から「Font Book」をダブルクリック
方法2: Spotlight検索から起動(おすすめ)
- Command + Space キーを押してSpotlightを開く
- 「Font Book」と入力
- 表示された「Font Book.app」をクリック
方法3: Launchpadから起動
- DockのLaunchpadアイコンをクリック
- 検索フィールドに「Font」と入力
- 表示されたFont Bookアイコンをクリック
方法4: フォントファイルをダブルクリック
.ttf、.otf、.ttcなどのフォントファイルをダブルクリックすると、自動的にFont Bookが開いてインストール画面が表示されます。
Font Bookの画面構成を理解する
Font Bookを起動すると、以下の3つのエリアで構成された画面が表示されます。
左サイドバー(ソース一覧)
- すべてのフォント: Mac上のすべてのフォントを表示
- コンピュータ: macOSに標準搭載されているシステムフォント
- ユーザ: 自分でインストールしたフォント
- コレクション: 自分で作成したフォントのグループ
- スマートコレクション: 条件に基づいて自動分類されたグループ
中央(フォント一覧)
選択したソースに含まれるフォントのリストが表示されます。フォントファミリーごとにグループ化されており、三角マークをクリックするとスタイルのバリエーション(Regular、Bold、Italic など)が展開されます。
右側(プレビューエリア)
選択したフォントのプレビューが表示されます。表示モードは3種類あり、メニューバーの「表示」から切り替えられます。
| プレビューモード | 内容 | 用途 |
|---|---|---|
| サンプル | サンプルテキストでフォントを表示 | フォントの全体的な雰囲気を確認 |
| レパートリー | フォントに含まれる全文字を一覧表示 | 特定の文字や記号が含まれるか確認 |
| カスタム | 自分で入力したテキストで表示 | 実際に使うテキストでの見え方を確認 |
フォントをMacにインストールする方法
新しいフォントをMacに追加する方法はいくつかあります。目的や状況に応じて使い分けましょう。

方法1: フォントファイルをダブルクリックしてインストール(最も簡単)
ダウンロードしたフォントファイルをダブルクリックするだけで、Font Bookが自動的に開いてインストールできます。
- Webサイトからフォントファイル(.ttf、.otf、.ttcなど)をダウンロードする
- ダウンロードしたファイルがZIP形式の場合は、ダブルクリックして展開する
- フォントファイル(.ttf や .otf)をダブルクリックする
- Font Bookが開き、フォントのプレビューが表示される
- 右下の「フォントをインストール」ボタンをクリック
- インストール完了。すぐに各アプリのフォントメニューに表示される
この方法が最も直感的で初心者におすすめです。複数のフォントファイルを選択して一括でダブルクリックすれば、まとめてインストールすることもできます。
方法2: Font Bookのメニューからインストール
- Font Bookを起動する
- メニューバーの「ファイル」→「フォントを追加…」をクリック
- ファイル選択ダイアログが表示されるので、インストールしたいフォントファイルを選択
- 「開く」をクリックしてインストール
この方法では、複数のフォントファイルを一度に選択できるため、大量のフォントをまとめてインストールしたい場合に便利です。
方法3: Font Bookにドラッグ&ドロップ
- Font Bookを起動する
- Finderでフォントファイルが保存されているフォルダを開く
- フォントファイルをFont Bookのウィンドウ(フォント一覧エリア)にドラッグ&ドロップ
複数ファイルをまとめてドラッグ&ドロップすることも可能です。
方法4: Fontsフォルダに手動コピー
Font Bookを使わずに、直接フォントフォルダにファイルをコピーする方法もあります。
| フォルダの場所 | 影響範囲 | 用途 |
|---|---|---|
| ~/Library/Fonts/ | 自分のユーザーアカウントのみ | 個人で使うフォント(推奨) |
| /Library/Fonts/ | すべてのユーザーアカウント | 全ユーザーで共有したいフォント |
| /System/Library/Fonts/ | macOSシステム | システムフォント(変更非推奨) |
個人で使用する場合は、~/Library/Fonts/(ユーザーフォントフォルダ)にコピーするのが推奨です。
ユーザーフォントフォルダを開く手順:
- Finderを開く
- メニューバーの「移動」→「フォルダへ移動…」をクリック
~/Library/Fontsと入力して「移動」をクリック- 開いたフォルダにフォントファイルをコピーする
フォントファイルの形式について
Macで使用できる主なフォントファイル形式は以下のとおりです。
| 形式 | 拡張子 | 特徴 |
|---|---|---|
| TrueType | .ttf | 最も一般的な形式。WindowsとMac両対応 |
| OpenType | .otf | TrueTypeの後継。高度なタイポグラフィ機能に対応 |
| TrueType Collection | .ttc | 複数のTrueTypeフォントを1ファイルにまとめた形式 |
| Web Open Font Format | .woff / .woff2 | Web用フォント形式。Macでは直接インストール不可 |
| PostScript Type 1 | .pfb / .pfm | 古い形式。macOS Catalina以降は非対応 |
注意: .woff や .woff2 形式はWebブラウザ用のフォントであり、Font Bookでは直接インストールできません。デスクトップ用に使いたい場合は、.ttf や .otf 形式のファイルを入手してください。
インストール先の設定を変更する
Font Bookの設定で、フォントのデフォルトインストール先を変更できます。
- Font Bookを起動する
- メニューバーの「Font Book」→「設定…」(または Command + ,)をクリック
- 「デフォルトのインストール先」で以下を選択:
- ユーザ(~/Library/Fonts/):自分だけが使える。推奨設定
- コンピュータ(/Library/Fonts/):全ユーザーが使える
通常は「ユーザ」のままで問題ありません。複数のユーザーアカウントでフォントを共有したい場合のみ「コンピュータ」を選択してください。
フォントの削除・無効化で環境を整理する
フォントが増えすぎると、アプリのフォント選択メニューが膨大になり、目的のフォントを探すのに時間がかかります。また、大量のフォントがインストールされていると、アプリの起動速度やフォントメニューの表示速度に影響を与えることがあります。定期的にフォントを整理しましょう。
フォントを削除する方法
注意: システムフォント(macOSの動作に必要なフォント)は削除できません。削除できるのは、自分でインストールしたフォントや、システムに必須でないフォントのみです。
- Font Bookを起動する
- 削除したいフォントを選択する(複数選択は Command + クリック)
- 右クリックして「〇〇ファミリーを削除」を選択(または Delete キーを押す)
- 確認ダイアログで「削除」をクリック
削除されたフォントファイルはゴミ箱に移動します。完全に削除する前にゴミ箱を確認し、間違って削除していないか確認しましょう。
フォントを無効化する方法(おすすめ)
「今は使わないけど、将来また使うかもしれない」というフォントは、削除ではなく無効化がおすすめです。無効化したフォントはアプリのフォントメニューに表示されなくなりますが、ファイル自体は残るため、いつでも再有効化できます。
- Font Bookを起動する
- 無効化したいフォントを選択する
- 右クリックして「〇〇ファミリーを無効にする」を選択
- 確認ダイアログで「無効にする」をクリック
無効化されたフォントは、Font Bookのリストでグレーアウトして表示されます。再び有効にしたい場合は、同じ手順で「〇〇ファミリーを有効にする」を選択してください。
削除と無効化の使い分け
| 操作 | フォントファイル | アプリでの表示 | 復元 | おすすめの場面 |
|---|---|---|---|---|
| 削除 | ゴミ箱へ移動 | 表示されない | ゴミ箱から復元が必要 | 今後絶対に使わないフォント |
| 無効化 | そのまま残る | 表示されない | Font Bookで再有効化 | 一時的に非表示にしたいフォント |
コレクション機能でフォントを効率的に管理する
Font Bookのコレクション機能を活用すると、フォントを用途やジャンル別にグループ分けして管理できます。「デザイン用」「プレゼン用」「コーディング用」「手書き風」など、自分の使い方に合わせたコレクションを作成しましょう。
新しいコレクションを作成する
- Font Bookを起動する
- メニューバーの「ファイル」→「新規コレクション」をクリック(または Command + N)
- 左サイドバーに新しいコレクションが作成されるので、名前を入力する(例:「デザイン用」)
- Enterキーで確定
コレクションにフォントを追加する
- 左サイドバーで「すべてのフォント」を選択
- コレクションに追加したいフォントを選択
- 選択したフォントを、左サイドバーの目的のコレクション名にドラッグ&ドロップ
または、フォントを右クリック →「コレクションに追加」→ 目的のコレクション名を選択する方法もあります。
おすすめのコレクション分け例
| コレクション名 | 含めるフォント例 | 用途 |
|---|---|---|
| デザイン用 | Noto Sans JP、游ゴシック、Futura、Avenir | グラフィックデザイン、バナー作成 |
| プレゼン用 | ヒラギノ角ゴ、Helvetica、Arial | PowerPoint、Keynote |
| コーディング用 | SF Mono、Menlo、Source Code Pro | プログラミング、ターミナル |
| 手書き風 | ふい字、あんずもじ、Klee One | ポップ、カジュアルなデザイン |
| 明朝体 | 游明朝、ヒラギノ明朝、Noto Serif JP | 文書作成、書籍風レイアウト |
| お気に入り | よく使うフォント全般 | すぐにアクセスしたいフォント |
スマートコレクションを活用する
スマートコレクションは、指定した条件に合致するフォントを自動的にまとめてくれる機能です。
- メニューバーの「ファイル」→「新規スマートコレクション」をクリック
- 条件を設定する(例:「スタイル」が「Bold」のフォント、「言語」が「日本語」のフォントなど)
- 条件に合うフォントが自動的にコレクションに表示される
新しいフォントをインストールした場合も、条件に合致すれば自動的にスマートコレクションに追加されるため、手動での管理が不要です。

フォント検証機能で破損フォントを修復する
フォントファイルが破損していると、アプリがクラッシュしたり、文字が正しく表示されなかったりする問題が発生します。Font Bookには、フォントの整合性を検証する機能が搭載されています。
フォントを検証する方法
- Font Bookを起動する
- 検証したいフォントを選択する(すべて検証する場合は Command + A で全選択)
- メニューバーの「ファイル」→「フォントを検証…」をクリック
- 検証結果が表示される
検証結果の見方
| アイコン | 意味 | 対処法 |
|---|---|---|
| 緑色の丸(チェックマーク) | 問題なし | 対処不要 |
| 黄色の三角(警告) | 軽微な問題あり | 通常は使用可能。気になる場合は再インストール |
| 赤色のバツ(エラー) | 破損している | 削除して再ダウンロード・再インストール |
赤色のエラーが表示されたフォントは、検証結果画面から直接削除することもできます。チェックボックスにチェックを入れ、「選択したフォントを削除」をクリックしてください。
フォントの問題が発生したときのリセット方法
フォント関連のトラブルが頻発する場合は、フォントキャッシュをクリアすることで改善することがあります。
方法1: セーフモードで起動
- Macをシャットダウンする
- 電源ボタンを押し、すぐにShiftキーを押し続ける(Apple Siliconの場合は電源ボタンを長押しし、「起動オプションを読み込み中」が表示されたら離す → Shiftキーを押しながら「Macintosh HD」を選択)
- セーフモードで起動すると、フォントキャッシュが自動的にクリアされる
- 通常通り再起動する
方法2: ターミナルでフォントキャッシュをクリア
ターミナルで以下のコマンドを実行します。
sudo atsutil databases -remove
パスワードを入力して実行後、Macを再起動してください。これにより、フォントキャッシュデータベースが再構築されます。
重複フォントを解決する
同じフォントが複数の場所にインストールされていると、アプリの動作に悪影響を与えることがあります。Font Bookには重複フォントを自動検出して解決する機能があります。
重複フォントを検出・解決する手順
- Font Bookを起動する
- 左サイドバーで「すべてのフォント」を選択する
- メニューバーの「ファイル」→「重複を解決…」をクリック
- Font Bookが自動的に重複フォントをスキャンする
- 検出された場合、解決方法を選択する:
- 自動で解決: Font Bookが最適なバージョンを残し、他を無効化する
- 手動で解決: 自分でどのバージョンを残すか選択する
通常は「自動で解決」を選択すれば問題ありません。最新バージョンのフォントが優先的に残されます。
おすすめのフリーフォント配布サイト
Macに新しいフォントを追加したいけれど、有料フォントは予算的に厳しい…という方も多いでしょう。ここでは、商用利用も可能な高品質フリーフォントを配布しているサイトを紹介します。
日本語フリーフォント
| サイト名 | 特徴 | URL |
|---|---|---|
| Google Fonts | Noto Sans JP等のGoogleフォント。品質が高く種類豊富 | fonts.google.com |
| FONT FREE | 日本語フリーフォントのまとめサイト。カテゴリ検索が便利 | fontfree.me |
| フォントな | 商用可能な日本語フリーフォントを厳選して紹介 | www.fontna.com |
| M+ FONTS | オープンソースの日本語フォント。ウェイトが豊富 | mplusfonts.github.io |
| 源ノ角ゴシック(Source Han Sans) | Adobe+Googleが開発。7ウェイトの本格フォント | github.com/adobe-fonts |
英語フリーフォント
| サイト名 | 特徴 | URL |
|---|---|---|
| Google Fonts | 1,500以上の無料フォント。Webフォントとしても利用可 | fonts.google.com |
| DaFont | カテゴリ別に探せる。デコラティブフォントが充実 | www.dafont.com |
| Font Squirrel | 商用利用可のフォントのみを厳選 | www.fontsquirrel.com |
| 1001 Free Fonts | 名前の通り大量のフリーフォントを収録 | www.1001freefonts.com |
フリーフォントを使う際の注意点
- 「フリー」でも商用利用が禁止されている場合があるため、必ずライセンスを確認する
- 個人利用OKでも商用利用はNGというフォントが多い
- フォントの再配布(フォントファイル自体を他の人に渡すこと)が禁止されている場合がある
- SIL Open Font License(OFL)のフォントは、商用利用・改変・再配布がすべてOK
デザイン作業でのFont Book活用術
デザイナーやクリエイターの方がFont Bookを最大限に活用するためのテクニックを紹介します。
テクニック1: カスタムプレビューで実際のデザインを確認
プレビューモードを「カスタム」に切り替えると、自分で入力したテキストでフォントの見え方を確認できます。
- Font Bookのメニューバーで「表示」→「カスタム」を選択
- プレビューエリアにカーソルを置き、実際に使うテキスト(会社名、タイトルなど)を入力
- フォント一覧で別のフォントをクリックすると、入力したテキストがそのフォントで表示される
- プレビューの文字サイズはスライダーで変更可能
これにより、「このフォントで会社のロゴを作ったらどう見えるか」を、デザインソフトを開かずに手軽に確認できます。
テクニック2: プロジェクト別コレクションで作業効率UP
進行中のプロジェクトごとにコレクションを作成しておくと、フォント選択時に迷わなくなります。
例:
- 「WebサイトAリニューアル」コレクション → そのプロジェクトで使うフォントだけを登録
- 「ポスターデザイン2026」コレクション → ポスターの候補フォントを集めておく
- 「クライアントB案件」コレクション → クライアント指定のフォントをまとめる
プロジェクト完了後はコレクションを削除すれば整理も簡単です(コレクションを削除してもフォント自体は削除されません)。
テクニック3: レパートリー表示で特殊文字を確認
デザインで矢印、記号、装飾文字などの特殊文字を使いたい場合、レパートリー表示が役立ちます。
- メニューバーの「表示」→「レパートリー」を選択
- そのフォントに含まれるすべての文字が一覧表示される
- 特殊文字や記号が含まれているか確認できる
特に、OpenTypeフォントにはリガチャ(合字)やスワッシュ字形など、通常のタイピングでは入力できない特殊な字形が含まれていることがあります。レパートリー表示で確認しておくと、デザインの幅が広がります。
テクニック4: フォント情報でライセンスを確認
商用デザインでフォントを使用する前に、ライセンス情報を確認しましょう。
- Font Bookでフォントを選択
- Command + I を押す(またはメニューバー「表示」→「フォント情報を表示」)
- フォントのメタデータ(デザイナー名、著作権情報、ライセンス、バージョンなど)が表示される
フォント管理のベストプラクティス
長期間Macを使っていると、フォントが数百種類にまで膨れ上がることがあります。以下のベストプラクティスを実践して、快適なフォント環境を維持しましょう。
定期的にフォントを棚卸しする
半年に1回程度、以下のチェックを行いましょう。
- 最近使っていないフォントを無効化する
- フォント検証を実行して破損フォントを削除する
- 重複フォントを解決する
- コレクションを見直して不要なものを整理する
フォントのバックアップを取る
有料フォントやお気に入りのフリーフォントは、ダウンロード元がなくなる可能性があります。フォントファイルのバックアップを取っておきましょう。
- Font Bookで対象フォントを選択
- メニューバーの「ファイル」→「フォントを書き出す…」をクリック
- 保存先を選択して書き出す(外付けHDDやクラウドストレージがおすすめ)
アプリごとのフォント管理との連携
Adobe Creative Cloud(Illustrator、Photoshopなど)を使っている場合、Adobe Fontsから直接フォントをアクティベートできます。Adobe Fontsでアクティベートしたフォントは、Font Bookの「すべてのフォント」にも表示されます。
ただし、Adobe Fontsのフォントを使用するにはCreative Cloudのサブスクリプションが有効である必要があります。サブスクリプションが切れると、そのフォントは使えなくなるため注意してください。
よくある質問(FAQ)
Q1. Font Bookでインストールしたフォントが、Wordやpagesに表示されないのはなぜ?
フォントをインストールした後、アプリを再起動していない可能性があります。フォントをインストールした後は、使用中のアプリを一度終了し、再度起動してください。それでも表示されない場合は、Font Bookでフォントが「有効」になっているか確認してください。無効化されているフォントは、アプリのフォントメニューに表示されません。
Q2. macOSのアップデート後にフォントが消えてしまいました。復旧方法は?
macOSのメジャーアップデート後、一部のフォントが無効化されることがあります。Font Bookを開き、左サイドバーの「ユーザ」を確認してください。フォントがグレーアウトしている場合は、右クリックで「有効にする」を選択すれば復旧します。フォントファイル自体が削除されることは通常ありませんが、Time Machineバックアップがあれば ~/Library/Fonts/ から復元することも可能です。
Q3. Windows用のフォントファイルはMacで使えますか?
はい、.ttf(TrueType)形式と .otf(OpenType)形式のフォントはWindowsとMacの両方で使用できます。ただし、古いWindows用の .fon 形式や一部の特殊な形式はMacでは使用できません。また、WindowsとMacではフォントのレンダリング方式が異なるため、同じフォントでも見え方が微妙に異なる場合があります。
Q4. フォントをインストールしすぎるとMacの動作が遅くなりますか?
はい、影響があります。数百種類以上のフォントがインストールされていると、アプリの起動時にフォントデータを読み込む時間が長くなり、フォント選択メニューの表示にも時間がかかります。日常的に使うフォント以外は無効化しておくことをおすすめします。目安として、常時有効なフォントは200〜300種類程度に抑えると快適に作業できます。
Q5. 他のMacにフォントを移行する方法は?
以下の手順で移行できます。
(1) 移行元のMacでFont Bookを開き、移行したいフォントを選択
(2)「ファイル」→「フォントを書き出す…」でフォントファイルをUSBメモリや共有フォルダに保存
(3) 移行先のMacでフォントファイルをダブルクリックしてインストール
なお、有料フォントの場合はライセンスに「複数台へのインストール」が含まれているか確認してください。
Q6. Font Book以外のフォント管理ソフトはありますか?
はい、より高度なフォント管理が必要な場合は、サードパーティ製のフォントマネージャーを検討してみてください。代表的なものとして、RightFont(有料・プロ向け)、FontExplorer X(有料・企業向け)、Typeface(有料・直感的なUI)などがあります。これらのアプリはFont Bookにはない、フォントのタグ付け、クラウド同期、チームでの共有といった高度な機能を備えています。ただし、個人利用であればFont Bookで十分です。
Q7. Webフォント(.woff/.woff2)をMacにデスクトップ用としてインストールできますか?
直接のインストールはできません。.woff および .woff2 形式はWebブラウザ専用のフォント形式です。同じフォントのデスクトップ版(.ttf や .otf 形式)が配布されていないか、フォント提供元のサイトで確認してください。Google Fontsの場合は、サイトからダウンロードすると .ttf 形式のファイルが含まれているため、そちらをインストールしてください。
Q8. Font Bookでフォントを削除したのに、まだアプリに表示されるのはなぜ?
フォントキャッシュが残っている可能性があります。以下の手順でフォントキャッシュをクリアしてみてください。
(1) 開いているすべてのアプリを終了する
(2) ターミナルを開いて sudo atsutil databases -remove を実行
(3) Macを再起動する
これでフォントキャッシュが再構築され、削除したフォントが表示されなくなるはずです。
Q9. Font Bookの「システムフォントを復元」とは何ですか?
「システムフォントを復元」は、macOSに標準搭載されているフォントの状態をデフォルトに戻す機能です。メニューバーの「ファイル」→「システムフォントを復元」から実行できます。この操作を行うと、標準フォントがすべて有効化され、破損したシステムフォントが修復されます。自分でインストールしたフォントには影響しないため、安心して実行できます。
Q10. Adobe FontsのフォントとFont Bookの関係は?
Adobe Creative Cloudのサブスクリプションで利用できるAdobe Fontsは、Creative Cloudアプリ経由でアクティベートされます。アクティベートしたフォントは自動的にFont Bookにも表示され、Adobe以外のアプリ(Word、Keynoteなど)でも使用できます。ただし、Creative Cloudのサブスクリプションが終了すると、Adobe Fontsのフォントは無効化されます。Font Bookには表示されなくなりますが、フォントファイル自体は残っているため、サブスクリプションを再開すれば再び使えるようになります。
まとめ
MacのFont Bookは、フォントのインストールから管理、検証、整理まで、フォントに関するあらゆる作業をこなせる優れたアプリケーションです。この記事のポイントをまとめます。
- フォントのインストールは、ファイルのダブルクリックが最も簡単。大量インストールにはFont Bookのメニューやドラッグ&ドロップが便利
- 不要なフォントは無効化がおすすめ。削除せずに非表示にできるため、後から復帰も簡単
- コレクション機能で用途別にフォントを整理すると、制作作業の効率が大幅に向上
- フォント検証を定期的に実行して、破損フォントによるトラブルを未然に防ぐ
- 重複フォントの解決機能で、同じフォントの二重インストールを整理する
- フリーフォントの追加は、Google FontsやFONT FREEなどの信頼できるサイトから入手する
- フォントが200〜300種類を超えたら、棚卸しを行って不要なものを無効化する
Font Bookを活用して、自分だけの快適なフォント環境を構築してみてください。デザイン作業やドキュメント作成の効率が、きっと向上するはずです。
minto.tech スマホ(Android/iPhone)・PC(Mac/Windows)の便利情報をお届け! 月間アクセス160万PV!スマートフォン、タブレット、パソコン、地デジに関する素朴な疑問や、困ったこと、ノウハウ、コツなどが満載のお助け記事サイトはこちら!