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Windows 11には「Windowsターミナル」という強力なコマンドライン統合アプリが標準搭載されています。従来のコマンドプロンプトやPowerShellを個別に起動していた方にとって、Windowsターミナルはすべてを1つのウィンドウにまとめられる画期的なツールです。
しかし、「Windowsターミナルって何ができるの?」「設定画面が複雑でカスタマイズ方法がわからない」「コマンドプロンプトとの違いは?」といった疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、Windowsターミナルを使いこなせば、複数のシェルをタブで切り替え、見た目も自由にカスタマイズでき、作業効率が大幅にアップします。この記事では、初心者の方でもわかるように、基本的な使い方からカスタマイズ方法まで丁寧に解説します。
この記事でわかること
- Windowsターミナルとは何か、従来のコマンドプロンプトとの違い
- Windowsターミナルの起動方法(5つの方法)
- タブ機能・ペイン分割など基本的な操作方法
- 配色テーマ・フォント・背景画像などの見た目カスタマイズ
- プロファイル設定で複数のシェルを使い分ける方法
- 知っておくと便利なショートカットキー一覧
- settings.jsonを直接編集して高度なカスタマイズを行う方法
- トラブルが起きたときの対処法

Windowsターミナルとは?基本を理解しよう
Windowsターミナルの概要
Windowsターミナル(Windows Terminal)は、Microsoftが開発したオープンソースのターミナルアプリケーションです。Windows 11では標準搭載されており、Windows 10でもMicrosoft Storeから無料でインストールできます。
最大の特徴は、複数のコマンドラインツール(シェル)を1つのウィンドウ内でタブ切り替えしながら使えることです。PowerShell、コマンドプロンプト、WSL(Windows Subsystem for Linux)、Azure Cloud Shellなど、さまざまなシェルをまとめて管理できます。
従来のコマンドプロンプト・PowerShellとの違い
従来のコマンドプロンプトやPowerShellウィンドウと比較すると、Windowsターミナルには多くの利点があります。
| 機能 | 従来のコマンドプロンプト | Windowsターミナル |
|---|---|---|
| タブ機能 | なし(ウィンドウごとに開く) | あり(ブラウザのように切り替え可能) |
| ペイン分割 | なし | あり(画面を分割して並列表示) |
| フォント変更 | 限定的 | 自由にカスタマイズ可能 |
| 配色テーマ | 黒背景のみ | 多数のテーマから選択可能 |
| 背景画像 | 設定不可 | 任意の画像を設定可能 |
| 透過効果 | なし | アクリル効果・マイカ効果対応 |
| GPUアクセラレーション | なし | あり(描画が高速) |
| Unicode・絵文字 | 制限あり | フル対応 |
| 複数シェル統合 | コマンドプロンプトのみ | PowerShell、CMD、WSLなど統合 |
このように、Windowsターミナルは従来のコマンドラインツールの上位互換と言えます。Windows 11ではデフォルトのターミナルアプリとして設定されているため、特別な操作をしなくても自然に使い始めることができます。
Windowsターミナルで使えるシェルの種類
Windowsターミナルでは、以下のシェルを利用できます。
| シェル名 | 用途 | 特徴 |
|---|---|---|
| PowerShell 7 | Windows管理・スクリプト実行 | 最新版のPowerShell。クロスプラットフォーム対応 |
| Windows PowerShell 5.1 | Windows管理・スクリプト実行 | Windows標準搭載のPowerShell |
| コマンドプロンプト(CMD) | 従来のコマンド実行 | 昔ながらのコマンド操作に慣れている方向け |
| WSL(Ubuntu等) | Linux環境の利用 | Windows上でLinuxコマンドを実行可能 |
| Azure Cloud Shell | Azureリソース管理 | クラウド上のシェルに接続 |
| Git Bash | Git操作 | Gitインストール後に自動検出 |
Windowsターミナルの起動方法(5つの方法)
Windowsターミナルを起動するには、いくつかの方法があります。自分に合った方法を選んでください。
方法1:スタートメニューから起動
- スタートボタン(タスクバーのWindowsアイコン)をクリックします
- 上部の検索バーに「ターミナル」と入力します
- 検索結果に表示される「ターミナル」をクリックします
※管理者権限で起動したい場合は、右クリックして「管理者として実行」を選択してください。
方法2:右クリックメニューから起動
- デスクトップの何もない場所を右クリックします
- 表示されるメニューから「ターミナルで開く」を選択します
この方法は、特定のフォルダ内で右クリックすると、そのフォルダをカレントディレクトリとしてターミナルが起動するため非常に便利です。
方法3:キーボードショートカットで起動
- Windowsキー + X を同時に押します
- 表示されるメニューから「ターミナル」を選択します
管理者権限で起動したい場合は、「ターミナル(管理者)」を選択してください。
方法4:「ファイル名を指定して実行」から起動
- Windowsキー + R を同時に押します
- 表示されるダイアログに「wt」と入力します
- OKボタンをクリックします
方法5:タスクバーにピン留めして起動
- スタートメニューで「ターミナル」を検索します
- 検索結果の「ターミナル」を右クリックします
- 「タスクバーにピン留めする」を選択します
- 以降はタスクバーのアイコンをクリックするだけで起動できます
おすすめは方法5です。頻繁に使う場合、タスクバーにピン留めしておくとワンクリックで素早く起動できます。
基本操作をマスターしよう
タブの操作
Windowsターミナルのタブ機能は、Webブラウザのタブと同じ感覚で使えます。
| 操作 | ショートカットキー | 説明 |
|---|---|---|
| 新しいタブを開く | Ctrl + Shift + T | デフォルトプロファイルで新規タブを開く |
| 特定のプロファイルでタブを開く | Ctrl + Shift + 数字 | 1=1番目のプロファイル、2=2番目… |
| タブを閉じる | Ctrl + Shift + W | 現在のタブを閉じる |
| タブの切り替え | Ctrl + Tab | 次のタブに移動 |
| 特定のタブに移動 | Ctrl + Alt + 数字 | 数字に対応するタブに直接移動 |
また、タブバーの「+」ボタンの右にある「▼」をクリックすると、開きたいシェルの種類を選んで新しいタブを作成できます。
ペイン分割(画面分割)
ペイン分割は、1つのタブ内で画面を分割して複数のシェルを同時に表示する機能です。たとえば、左側でコマンドを実行しながら右側でログを確認するといった使い方ができます。
| 操作 | ショートカットキー | 説明 |
|---|---|---|
| 水平分割(横に分ける) | Alt + Shift + マイナス(-) | 上下に画面を分割する |
| 垂直分割(縦に分ける) | Alt + Shift + プラス(+) | 左右に画面を分割する |
| ペイン間の移動 | Alt + 矢印キー | 矢印の方向のペインにフォーカス移動 |
| ペインのサイズ変更 | Alt + Shift + 矢印キー | フォーカス中のペインのサイズを調整 |
| ペインを閉じる | Ctrl + Shift + W | フォーカス中のペインを閉じる |

テキストの選択・コピー・貼り付け
Windowsターミナルでは、テキストの操作も直感的に行えます。
- テキスト選択:マウスでドラッグするか、Shiftキー + 矢印キーで選択
- コピー:Ctrl + C(コマンド実行中でない場合)、またはCtrl + Shift + C
- 貼り付け:Ctrl + V、またはCtrl + Shift + V
- 検索:Ctrl + Shift + F で検索バーを表示
ポイント:従来のコマンドプロンプトでは右クリックで貼り付けでしたが、WindowsターミナルではCtrl + Vで貼り付けができるようになり、より直感的になりました。
フォントサイズの変更
作業中にフォントサイズを一時的に変更したい場合は、以下のショートカットが便利です。
- 拡大:Ctrl + プラス(+)、またはCtrl + マウスホイール上
- 縮小:Ctrl + マイナス(-)、またはCtrl + マウスホイール下
- リセット:Ctrl + 0(ゼロ)
見た目をカスタマイズしよう(設定画面編)
Windowsターミナルの大きな魅力は、見た目を自分好みにカスタマイズできることです。まずはGUI(設定画面)でできるカスタマイズを紹介します。
設定画面の開き方
- Windowsターミナルを開きます
- タブバーの「▼」をクリックし、「設定」を選択します
- または、ショートカット Ctrl + ,(カンマ)で直接開けます
配色テーマ(カラースキーム)の変更
配色テーマを変更するだけで、ターミナルの雰囲気が大きく変わります。
- 設定画面の左メニューから「配色」を選択します
- プリセットのテーマ一覧が表示されます
- 好みのテーマを選択すると、プレビューが表示されます
- 「保存」をクリックして適用します
Windows 11のWindowsターミナルには、以下のようなプリセットテーマが用意されています。
| テーマ名 | 背景色 | 特徴 |
|---|---|---|
| Campbell | 黒(#0C0C0C) | デフォルトテーマ。落ち着いた配色 |
| Campbell Powershell | 紺(#012456) | PowerShell向けのカラーリング |
| One Half Dark | 暗灰(#282C34) | 人気のダークテーマ。目に優しい |
| One Half Light | 白(#FAFAFA) | 明るい環境で見やすいライトテーマ |
| Tango Dark | 黒(#000000) | Linuxで人気のTangoカラー |
| Solarized Dark | 暗緑(#002B36) | 長時間作業向けの定番テーマ |
| Vintage | 黒(#000000) | レトロなDOS風カラーリング |
おすすめは「One Half Dark」です。コントラストが適度で、長時間のターミナル作業でも目が疲れにくい配色になっています。
フォントの変更
ターミナルのフォントを変更すると、文字の読みやすさが大きく変わります。
- 設定画面で対象のプロファイル(例:「PowerShell」)を選択します
- 「外観」タブをクリックします
- 「フォントフェイス」でフォントを選択します
- 「フォントサイズ」でサイズを調整します(おすすめは12〜14)
- 「保存」をクリックします
ターミナル向けのおすすめフォントは以下の通りです。
| フォント名 | 特徴 | 入手方法 |
|---|---|---|
| Cascadia Code | Microsoft製。リガチャ対応。Windows標準搭載 | プリインストール済み |
| Cascadia Mono | Cascadia Codeからリガチャを除いたバージョン | プリインストール済み |
| Source Code Pro | Adobe製。視認性が高く読みやすい | Google Fontsから無料 |
| Fira Code | リガチャ対応。プログラマに人気 | GitHubから無料 |
| HackGen | 日本語対応。プログラミング向け | GitHubから無料 |
| PlemolJP | 日本語対応。IBM Plex Monoベース | GitHubから無料 |
日本語を扱う方には「HackGen」か「PlemolJP」がおすすめです。英数字と日本語のバランスが良く、ターミナル作業が快適になります。
背景画像の設定
Windowsターミナルでは、背景に好きな画像を設定することもできます。
- 設定画面で対象のプロファイルを選択します
- 「外観」タブをクリックします
- 「背景画像」セクションを見つけます
- 「背景画像のパス」に画像ファイルのパスを入力します(例:C:\Users\ユーザー名\Pictures\terminal-bg.jpg)
- 「背景画像の不透明度」を調整します(0.1〜0.3程度がおすすめ)
- 「背景画像のストレッチモード」を「uniformToFill」に設定します
- 「保存」をクリックします
注意:背景画像の不透明度が高すぎると文字が読みにくくなります。0.1〜0.3(10%〜30%)に設定して、文字の視認性を確保しましょう。
透過効果(アクリル・マイカ)の設定
Windows 11では、ターミナルの背景を半透明にする「アクリル効果」と「マイカ効果」が使えます。
- 設定画面で対象のプロファイルの「外観」を開きます
- 「透明度」セクションで「アクリルを有効にする」をオンにします
- 「背景の不透明度」スライダーで透明度を調整します
- 「保存」をクリックします
アクリル効果はウィンドウの背後にあるものをぼかして表示する効果で、マイカ効果はデスクトップの壁紙の色をうっすら反映する効果です。見た目がスタイリッシュになりますが、古いPCでは動作が重くなる場合があります。
プロファイル設定を使いこなそう
プロファイルとは、各シェル(PowerShell、CMD、WSLなど)ごとの設定のことです。プロファイルを適切に設定することで、シェルごとに異なる見た目や動作を割り当てることができます。
デフォルトプロファイルの変更
新しいタブを開いたときに起動するシェルを変更する方法です。
- 設定画面の左メニューから「スタートアップ」を選択します
- 「既定のプロファイル」のドロップダウンから使いたいシェルを選びます
- 「保存」をクリックします
PowerShellを主に使う方はPowerShellを、Linux環境を多用する方はWSLをデフォルトに設定すると便利です。
新しいプロファイルの追加
カスタムのプロファイルを追加することもできます。たとえば、SSH接続用のプロファイルを作成しておくと便利です。
- 設定画面の左メニュー下部にある「新しいプロファイルを追加」をクリックします
- 「新しい空のプロファイル」を選択します
- 以下の項目を設定します:
- 名前:わかりやすい名前(例:「本番サーバーSSH」)
- コマンドライン:実行するコマンド(例:ssh user@hostname)
- 開始ディレクトリ:作業フォルダのパス
- アイコン:タブに表示するアイコン
- 「保存」をクリックします
プロファイルごとの外観設定
プロファイルごとに異なるテーマやフォントを設定すると、どのシェルを使っているかが一目でわかるようになります。
おすすめの設定例:
| プロファイル | 配色テーマ | 識別ポイント |
|---|---|---|
| PowerShell | Campbell Powershell(紺背景) | 紺色で「PowerShellを使用中」と識別 |
| コマンドプロンプト | Vintage(黒背景) | クラシックな黒で「CMD」と識別 |
| WSL(Ubuntu) | Solarized Dark(暗緑背景) | 緑がかった色で「Linux環境」と識別 |
| SSH接続用 | Tango Dark + 赤いタブ色 | 赤で「リモート接続中」と識別 |

settings.jsonで高度なカスタマイズ
GUI設定画面では変更できない高度なカスタマイズは、settings.jsonファイルを直接編集することで実現できます。
settings.jsonの開き方
- 設定画面の左下にある「JSONファイルを開く」をクリックします
- または、ショートカット Ctrl + Shift + ,(カンマ)で直接開けます
- デフォルトのテキストエディタ(メモ帳やVS Code)でファイルが開きます
ファイルの場所は以下の通りです。
%LOCALAPPDATA%\Packages\Microsoft.WindowsTerminal_8wekyb3d8bbwe\LocalState\settings.json
カスタムカラースキームの追加
プリセットテーマでは満足できない場合、自分だけのカラースキームを作成できます。settings.jsonの「schemes」セクションに以下のように追加します。
{
"name": "My Custom Theme",
"background": "#1E1E2E",
"foreground": "#CDD6F4",
"cursorColor": "#F5E0DC",
"selectionBackground": "#585B70",
"black": "#45475A",
"red": "#F38BA8",
"green": "#A6E3A1",
"yellow": "#F9E2AF",
"blue": "#89B4FA",
"purple": "#F5C2E7",
"cyan": "#94E2D5",
"white": "#BAC2DE",
"brightBlack": "#585B70",
"brightRed": "#F38BA8",
"brightGreen": "#A6E3A1",
"brightYellow": "#F9E2AF",
"brightBlue": "#89B4FA",
"brightPurple": "#F5C2E7",
"brightCyan": "#94E2D5",
"brightWhite": "#A6ADC8"
}
追加後、プロファイルの「colorScheme」にテーマ名を指定すれば適用されます。
キーバインドのカスタマイズ
settings.jsonの「actions」セクションで、ショートカットキーを自由にカスタマイズできます。
"actions": [
{ "command": "paste", "keys": "ctrl+v" },
{ "command": { "action": "copy", "singleLine": false }, "keys": "ctrl+c" },
{ "command": "find", "keys": "ctrl+shift+f" },
{ "command": { "action": "splitPane", "split": "auto" }, "keys": "alt+shift+d" },
{ "command": "toggleFocusMode", "keys": "f11" },
{ "command": { "action": "newTab" }, "keys": "ctrl+t" }
]
たとえば、ブラウザと同じCtrl + Tで新しいタブを開きたい場合は、上記のように「newTab」アクションに「ctrl+t」を割り当てます。
起動時の動作をカスタマイズ
ターミナル起動時のウィンドウサイズや位置を設定できます。
"initialCols": 120,
"initialRows": 30,
"launchMode": "default",
"centerOnLaunch": true,
"startOnUserLogin": false
| 設定項目 | 説明 | おすすめ値 |
|---|---|---|
| initialCols | 起動時の列数(横幅) | 120(ワイドモニターなら150) |
| initialRows | 起動時の行数(縦幅) | 30〜40 |
| launchMode | 起動時のウィンドウモード | default、maximized、fullscreen |
| centerOnLaunch | 起動時に画面中央に配置 | true |
| startOnUserLogin | Windowsログイン時に自動起動 | false(必要な方はtrue) |
知っておくと便利なショートカットキー一覧
Windowsターミナルを効率的に操作するために、主要なショートカットキーをまとめました。
| カテゴリ | ショートカットキー | 動作 |
|---|---|---|
| タブ | Ctrl + Shift + T | 新しいタブを開く |
| タブ | Ctrl + Shift + W | タブを閉じる |
| タブ | Ctrl + Tab | 次のタブに切り替え |
| タブ | Ctrl + Shift + Tab | 前のタブに切り替え |
| ペイン | Alt + Shift + D | 自動方向でペイン分割 |
| ペイン | Alt + 矢印キー | ペイン間フォーカス移動 |
| 表示 | Ctrl + + | フォントサイズ拡大 |
| 表示 | Ctrl + – | フォントサイズ縮小 |
| 表示 | F11 | 全画面表示の切り替え |
| 編集 | Ctrl + Shift + F | ターミナル内検索 |
| 編集 | Ctrl + Shift + C | 選択テキストをコピー |
| 編集 | Ctrl + Shift + V | テキストを貼り付け |
| 設定 | Ctrl + , | 設定画面を開く |
| 設定 | Ctrl + Shift + , | settings.jsonを開く |
| その他 | Ctrl + Shift + P | コマンドパレットを開く |
特に覚えておきたい3つは、「Ctrl + Shift + T(新しいタブ)」「Alt + Shift + D(ペイン分割)」「Ctrl + Shift + P(コマンドパレット)」です。この3つだけでも作業効率が格段に上がります。
実践的な活用テクニック
コマンドパレットを活用する
Ctrl + Shift + Pで開けるコマンドパレットは、すべての操作を検索して実行できる便利機能です。ショートカットキーを忘れたときでも、やりたい操作を日本語で検索すれば見つかります。
起動時に複数タブを自動で開く
コマンドラインオプションを使うと、起動時に複数のタブやペインを自動で開くことができます。
wt -p "PowerShell" ; new-tab -p "Command Prompt" ; split-pane -p "Ubuntu"
このコマンドをショートカットに設定しておくと、毎回の環境構築が不要になります。
Quake(クエイク)モードを使う
Quakeモードは、画面上部からスライドダウンしてターミナルを呼び出す機能です。
- Windowsキー + `(バッククォート)を押します
- 画面上部からターミナルがスライドダウンして表示されます
- もう一度同じキーを押すと、ターミナルが隠れます
必要なときだけサッとターミナルを呼び出せるので、タスクバーのスペースを節約しつつ、すぐにコマンドを実行できます。
タブの色を変更して識別しやすくする
- タブを右クリックします
- 「色」を選択します
- 好きな色を選択します
複数のタブを開いているときに、タブの色で用途を区別できるようになります。たとえば、本番環境への接続は赤、開発環境は緑、といった使い分けが可能です。
トラブルシューティング
Windowsターミナルが起動しない場合
まれにWindowsターミナルが起動しないことがあります。以下の手順を試してください。
- PCを再起動します
- Microsoft Storeを開き、「Windowsターミナル」を検索して「更新」がないか確認します
- それでも起動しない場合は、設定ファイルが破損している可能性があります。以下のフォルダにあるsettings.jsonをリネーム(例:settings.json.bak)してから再起動してください:
%LOCALAPPDATA%\Packages\Microsoft.WindowsTerminal_8wekyb3d8bbwe\LocalState\ - 最終手段として、Microsoft Storeからアンインストール→再インストールを行います
文字化けが発生する場合
日本語が正しく表示されない場合は、以下を確認してください。
- フォントが日本語対応のものか確認する(Cascadia Codeは英語専用、HackGenなら日本語対応)
- 文字エンコーディングをUTF-8に設定する(PowerShellで
chcp 65001を実行) - Windowsの「地域と言語」設定で、「ベータ:ワールドワイド言語サポートでUTF-8を使用」にチェックを入れる
設定が反映されない場合
settings.jsonを編集しても変更が反映されない場合は、以下を確認してください。
- JSONの構文エラーがないか確認する(カンマの過不足、括弧の閉じ忘れなど)
- ファイルを保存した後、ターミナルを完全に閉じて再起動する
- VS Codeなどのエディタで開いている場合、JSONの構文チェック機能で赤い波線が出ていないか確認する
よくある質問(FAQ)
Q1. WindowsターミナルはWindows 10でも使えますか?
A. はい、使えます。Microsoft Storeで「Windows Terminal」と検索してインストールしてください。無料でダウンロードできます。ただし、一部の機能(マイカ効果など)はWindows 11でのみ利用可能です。
Q2. Windowsターミナルとコマンドプロンプトは別物ですか?
A. はい、別物です。Windowsターミナルは「複数のシェルをまとめて管理するアプリ」であり、コマンドプロンプトは「シェルの1つ」です。Windowsターミナルの中でコマンドプロンプトを使うことができます。イメージとしては、Windowsターミナルが「入れ物(コンテナ)」で、コマンドプロンプトが「中身」です。
Q3. PowerShell 5.1とPowerShell 7の違いは何ですか?
A. PowerShell 5.1はWindows標準搭載の旧バージョンで、Windows専用です。PowerShell 7は最新版で、クロスプラットフォーム対応(macOS、Linuxでも動作)し、パフォーマンスも向上しています。新しいスクリプトを書く場合はPowerShell 7がおすすめです。Microsoft Storeからインストールできます。
Q4. settings.jsonを編集したら壊れてしまいました。元に戻す方法は?
A. settings.jsonを削除(またはリネーム)してWindowsターミナルを再起動すると、デフォルトの設定ファイルが自動生成されます。ファイルの場所は %LOCALAPPDATA%\Packages\Microsoft.WindowsTerminal_8wekyb3d8bbwe\LocalState\settings.json です。心配な方は編集前にバックアップを取っておくことをおすすめします。
Q5. WSL(Windows Subsystem for Linux)を追加する方法は?
A. PowerShellを管理者として開き、wsl --install と入力して実行します。PCを再起動すると、Ubuntuが自動でインストールされ、Windowsターミナルのプロファイルにも自動で追加されます。他のディストリビューション(Debian、Fedoraなど)を使いたい場合は wsl --install -d ディストリビューション名 で指定できます。
Q6. ターミナルのフォントにアイコンを表示させたいのですが?
A. 「Nerd Fonts」と呼ばれるアイコン付きフォントをインストールしてください。CascadiaCodeのNerd Font版(CaskaydiaCove Nerd Font)が公式に配布されています。Oh My Poshなどのプロンプトカスタマイズツールと組み合わせると、Git情報やフォルダアイコンがターミナルに表示されるようになります。
Q7. Windowsターミナルをデフォルトのターミナルアプリに設定する方法は?
A. Windows 11では初期設定でWindowsターミナルがデフォルトですが、変更されている場合は以下の手順で戻せます。Windowsターミナルの設定画面→「スタートアップ」→「既定のターミナルアプリケーション」で「Windowsターミナル」を選択してください。
Q8. ターミナルの出力を別のファイルに保存するには?
A. コマンドの出力をファイルに保存するには、リダイレクト演算子を使います。PowerShellの場合は コマンド | Out-File output.txt、コマンドプロンプトの場合は コマンド > output.txt です。また、ターミナルの画面出力全体をエクスポートする機能は、タブを右クリック→「テキストとしてエクスポート」で利用できます。
Q9. 管理者権限のタブを通常のターミナル内で開けますか?
A. はい、可能です。タブバーの「▼」をクリックし、開きたいプロファイルをCtrlキーを押しながらクリックすると、管理者権限で新しいタブが開きます。このとき、UAC(ユーザーアカウント制御)の確認ダイアログが表示されるので「はい」をクリックしてください。
Q10. Windowsターミナルの設定を他のPCに移行する方法は?
A. settings.jsonファイルをコピーするだけで移行できます。%LOCALAPPDATA%\Packages\Microsoft.WindowsTerminal_8wekyb3d8bbwe\LocalState\settings.json を移行先のPCの同じ場所に配置してください。ただし、カスタムフォントを使用している場合は、フォントも移行先にインストールする必要があります。
まとめ
この記事では、Windows 11のWindowsターミナルの基本的な使い方からカスタマイズ方法まで幅広く解説しました。
押さえておきたいポイントをおさらいします。
- Windowsターミナルは複数のシェルを1つに統合する強力なアプリ。Windows 11には標準搭載
- タブ機能とペイン分割で、複数のシェルを同時に効率よく操作できる
- 配色テーマ、フォント、背景画像などの見た目を自由にカスタマイズ可能
- プロファイル設定でシェルごとに異なる見た目と動作を割り当てられる
- settings.jsonを編集すれば、カラースキームの自作やキーバインドの変更など高度なカスタマイズも可能
- コマンドパレット(Ctrl + Shift + P)を活用すれば、操作に迷ったときもすぐに見つけられる
- Quakeモード(Windowsキー + `)で、必要なときだけサッとターミナルを呼び出せる
Windowsターミナルは見た目のカスタマイズだけでなく、作業効率を大きく向上させるツールです。最初はデフォルト設定のまま使い始めて、慣れてきたら少しずつ自分好みにカスタマイズしていくのがおすすめです。
ぜひこの記事を参考に、Windowsターミナルを使いこなして快適なPC作業環境を構築してみてください。
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