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「FaceTime」はMac OS及びiOSを搭載しているApple社製品の間で利用出来るビデオ通話アプリとなります。ビデオ通話だけではなく、音声のみの通話としても利用可能となる便利なコミュニケーションツールです。
「FaceTime」の動作環境は、Apple社製OSを搭載したデバイスしか利用出来ないという制限がありますしたが、iOS15、 iPad OS 15からは、制限が撤廃され、ブラウザ接続であれば、AndroidでもChromebookでもWindowsでもつながることができるようになりました。
現状としては、iOSでもAndroidでも動作するLINE等のコミュニケーションツールの方が、相手のデバイスを気にすることなく利用できることから一般的に利用されていることは事実です。
しかしながら「FaceTime」はiPhoneに標準実装されている機能となりますので、iPhone利用者同士の利便性やインターネット回線を利用しているといった点で評価がされているアプリと考える事も出来ます。
今回は この「FaceTime」を初めて利用される方へのご説明からその機能の特徴や料金、対応機種といった情報 、そして、ついにApple社の縛りがなくなった点についてもご紹介させていただきます。
この記事のまとめ
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「FaceTime」とは
「FaceTime」はiPhoneに標準機能として搭載されている リアルタイムでビデオ通話が楽しめる通信コミュニケーションアプリ となります。
サービスの開始は2010年からとなりますから、現在までに搭載され続けているという点から考えると利便性は高いと考えられます。
iPhoneのホーム画面には「FaceTime」のアイコンが表示されていますのでタップすればいつでも利用可能となりますが、設定によりオフのとなっている場合もあります。アイコンをタップしても起動しない時は設定をオンにしていただければ利用可能となります。
「FaceTime」の機能
「FaceTime」は文字通り、お互いの顔を見ながら通話を楽しむことができる通信コミュニケーションアプリです。 カメラと連動して相手の顔を見ながらでも、背面カメラにも切り替えて、今見ている景色の感動をビデオ通話で伝えることもできます。
ビデオ機能は利用せずに 音声だけの通話も可能 ですので、もし、カメラを利用できない状況や場所であれば、音声だけで対応する事が出来ます。
通話モードからビデオ通話モードへの利用中の変更は出来ますが、その逆のビデオ通話モードから音声のみには変更は出来ない仕様なのでご注意下さい。
なお、iOS8.0のバージョンであればFaceTime通話中の割り込み着信にも対応していますが、古い機種をお持ちの方はiOS 8.0以降である事をご確認いただければと思います。
対応デバイス
「FaceTime」アプリは Mac OS及び iOSを搭載したデバイスでないと利用する事が出来ません。
しかしながら、日本国内のスマートフォン利用者でのiPhoneとiPadを使われている方は非常に多いですし、一家でiPhoneユーザーというおうちも珍しくありません。実質的には「FaceTime」をご利用いただく環境においては、特に問題はないと考えられます。
基本的にはiPhone及びiPadとMacとなり、相手の連絡先を入力して通話を開始するのですが、電話番号がわからなくてもApple IDに登録しているメールアドレスがあれば通話する事が出来ます。
「FaceTime」の使い方
初期設定を確認
facetimeで通話をかけるためにはまず初期設定を確認しましょう。
初期設定
- 設定アプリを開く
- 「FaceTime」 をタップ
- 「FaceTime」 をタップしてONに(緑色の状態)
既にONになっていた場合は触れずに設定アプリを閉じてしまって大丈夫です。初期設定は以上となりますので実際に通話をかける手順を見ていきましょう。
通話をかける
「FaceTime」で通話をかけるには二通りの手順があります。一つ目は「連絡先アプリ」から、二つ目は「FaceTime アプリ」からとなります。順番に見ていきましょう。
連絡先アプリからかける
連絡先アプリから
- 連絡先アプリを開く
- 通話したい相手 をタップ
- FaceTime欄にある 「ビデオ」ビデオ通話アイコン もしくは 「オーディオ」音声通話アイコン をタップ
「FaceTime」アプリからかける
「FaceTime」アプリから
- 連絡先アプリを開く
- 名前/メールアドレス/電話番号を入力 をタップして連絡先を入力
- ビデオ通話アイコン もしくは 音声通話アイコン をタップ
ビデオもしくはオーディオで通話をかけた相手にリクエストが送信されます。1対1のビデオ通話をかけた場合、呼出中でも自分のインカメラの映像が画面に表示されます。背面カメラに切り替えることも可能です。相手が電話に出るまでは「待機中…」と表示され、相手が通話に応答するとビデオ通話の開始となります。
通話を切る=終了する場合は「✕」の終了ボタンを押して終了します。
通話を受ける
「FaceTime」でビデオ通話・オーディオ通話がかかってきたときの応答の手順です。
画面に「~からのFaceTime…」と通知され、「拒否」「応答」のボタンが表示されます。「応答」で通話に出ることとなります。
ほかにも「メッセージ」ボタンで、通話をかけてきた相手にメッセージを送信したり、「あとで通知」は、かけなおすことを忘れないようにリマインダーを設定できます。通話に出ることができなかった場合に役立つ機能です。
「FaceTime」の料金
「FaceTime」は、インターネット回線を利用しているので、通話をおこなう時もWi-Fiを利用する事が出来るため Wi-Fiを利用すれば料金は無料 となります。
一般的に、「オーディオ」通話で約1~2MB/1分、「ビデオ」通話で約25~30MB/1分 と言われています。オーディオ(音声)通話ではあまり気にならないですが、「ビデオ」通話では、画像の質によってデータ量には差が生じます。高画質で通話をおこなうとデータ量が増える点をご注意ください。
通信回線を利用する場合にはパケット通信費用が発生する事になりますが、定額サービスをご契約されていれば追加費用は気にする必要はありませんので安心です。
「FaceTime」を利用する時には双方向でのデータ通信になる為、通話する双方にデータ通信費用が発生します。通話する際には、この点を留意してご利用いただければと考えます。
データ通信料以外はかからない
「FaceTime」は音声と映像データを送受信するアプリとなりますので、当然ですが インターネット回線を利用するデータ通信費用は発生 します。
先に触れておりますが、データ通信を契約するキャリアもしくはMVNOとの契約により、定額費用にて自由に使える事が多いのではないかと考えられます。
その他に「FaceTime」の利用料金といったものは不要となりますし、一般的な無料アプリの利用時によく表示されるネット広告といったものもありません。
高い音声品質
一般的なビデオ通話は音声と映像データをデータ通信回線にてやり取りしますので、どうしても圧縮や変換といった処理を行う必要があり、若干ですが音声品質が電話通話での品質より劣ってしまいます。
ところがこの「FaceTime」においては 音声品質が非常に高く電話での通話とほとんど変わらない品質 となっていますので、非常にクリアな音質にて会話する事が可能です。
iPhoneもしくはiPadをお持ちの方は一度お試しいただければお分かりいただけるのではないでしょうか。
海外で「FaceTime」を利用する時の料金
「FaceTime」は日本国内限定ではありませんので、お手持ちのiPhoneもしくはiPad等のデバイスは 海外でも同様の操作にて利用する事が可能 です。
海外からは現地の通信キャリア網を経由して日本国内に通話する事になりますので、大手キャリアでは海外ローミングサービス等を利用する事で問題なく使う事が可能です。
現在、非常に多くの方がご利用されているMVNOの格安SIMは海外ではデータ通信が利用出来ない為、そのままでは「FaceTime」は利用出来ない事になります。
但し、MVNOのSIMを利用しているという事はそのiPhoneまたはiPadはSIMフリーのデバイスという事になりますので、渡航先で販売されているSIMといったものを利用する事で「FaceTime」を使う事が出来ます。
なお、渡航先での通信サービスについてはきちんと約款を読んでご利用下さる事をおすすめします。
Wi-Fiを使えば無料
海外ではWi-Fiサービスが日本国内より整備されているところもあると聞きますので、Wi-Fiを使って「FaceTime」を利用すれば利用料金は掛からずに通話を楽しめる事となります。
ただWi-Fi利用で通信に掛かる費用が発生しないというメリットはありますが 多くの無料Wi-Fiサービスにはセキュリティの実装が行われていない という問題があります。
これは「FaceTime」での情報や会話の内容を暗号化せずに平文の状態で通信している事になりますので、悪意の第三者が解析手段を持って通信を盗み見る事も可能と考えられます。
そのため個人情報等のやり取りは行わない事と、犯罪者に狙われるような情報もやり取りしない事、お互いの顔が映った画像データが流れますのでそのデータを悪用されない様に注意するべきでしょう。
データ通信料金に注意
先にご説明しましたが、海外からのデータ通信にてプリペイド型SIMや定額のデータ通信サービスを契約している場合には、一定の費用は掛かるもののそれ以上の通信費用は掛かりませんので、データ通信量はあまり気にせず利用する事が可能です。
その点、大手キャリア等の海外ローミングサービスを利用する場合には日本国内での定額データ通信サービスの契約範囲ではなく、海外の通信サービスキャリアが設定している料金体系に準じて「FaceTime」でのデータ通信費用が発生します。
その為、後日の データ通信費用請求が当初想定していた金額を大きく越えてしまう 場合がありますので、海外への渡航準備の際にはお手元のiPhone契約先キャリアに海外ローミングでのデータ通信の可否とその料金についてよく確認しておく必要があります。
最も適切と考えられるのは海外で利用できるWi-Fiルータを日本からの出発前に準備しておく事です。
海外ではそのWi-Fiルータを利用した通信を行う事で一定のセキュリティは保たれ、契約時に日本語で定額サービスを申し込んでおけば渡航先でデータ通信量を気にせず「FaceTime」を利用して通話が出来ます。
グループ通話も可能
FaceTimeを利用した通話は、1対1だけでなく複数人でのグループ通話も可能です。最大32人まで同時にグループ通話をすることができるので、簡単な会議や相談をする時にも活用することができます。
グループ通話を利用する方法は下記の通りです。
- FaceTimeアプリを起動する
- 「新しいFaceTime」の宛先項目の右端にある「+」を選択
- グループ通話に参加させる相手を選択
- ビデオ通話または音声通話でグループ通話を開始する
グループ通話の途中で別の参加者を呼びたい場合には、通話画面上部のメニューをタップして開き、「参加者を追加」から上記と同様の手順で追加することができます。
AndroidやWindowsユーザーとも通話が可能に進化
このように便利な「FaceTime」ですが、Apple社製品同士でのみの利用しかできず、「FaceTime」アプリはApple社製品のみ対応しており、AndroidやWindowsには対応していません。
しかし、iOS15、 iPadOS 15 からこの制限が撤廃され、「FaceTime通話へのリンク」を使ってAndroidやWindowsユーザーとも通話ができるようになっています。
iPhoneの「FaceTime」アプリで「FaceTime通話へのリンク」を作成し、AndroidやWindowsのデバイスのユーザーにメール等で共有することで、Apple社製品以外のユーザーにもブラウザから「FaceTime」に参加してもらいます。
グループ通話が想像できますが、もちろん1対1の通話も可能です。AndroidやWindowsユーザーはブラウザを最新バージョンにしておきましょう。
「FaceTime」を利用する上で注意したいこと
「FaceTime」はアプリ使用料がかからない便利なコミュニケーションツールということが分かりましたが、利用する上で注意しなければいけない点がいくつかあります。
「いつの間にか速度制限にかかっていた」 なんて事もありえます。しっかりと事前に把握しておきましょう。
通信量はお互いに消費する
モバイルデータ通信では通信量を消費するということは前述しましたが、この点については相手側も同じとなります。どちらから通信をかけたとしても 通信量はお互いに消費してしまう という点です。
これらの事から通信を行う時は相手側の都合も考える必要があるでしょう。高音質で知られている便利な「FaceTime」ですが、不便な一面も抱えているのも事実です。
使いすぎると速度制限も
モバイルデータ通信で「FaceTime」の通信を続けていれば 速度制限 にかかってしまいます。月々に使えるデータ容量は決まっていますから当然と言えば当然なんです。
ビデオ通話モードではさらに大きなデータ通信を行いますので、通話のみと比較するとより顕著になります。モバイルデータ通信によって「FaceTime」を利用する時はデータ上限に常に気を配っておきましょう。
特に格安SIMユーザーは注意
お得にスマートフォンを利用するために格安SIMを契約している場合、月毎の通信容量の上限が設定されていることがほとんどです。
「FaceTime」は通信量を多く使用するため、Wi-fiに接続せずに利用していると、すぐに速度制限になってしまう可能性があります。
「FaceTime」に限らず、スマートフォンでビデオ通話を楽しむ際、格安SIMユーザーはWi-fiに接続するようにしましょう。
可能な限りWi-Fi環境下で利用しよう
通信量の問題はモバイルデータ通信を行っている場合に限ります。Wi-Fi通信を利用していればデータ通信量を消費することはありません。月々に使えるデータ通信量は決まってますからなるべく節約したいですし なるべくWi-Fi通信を 使いたいところです。
「FaceTime」に限らずスマートフォンでインターネット機能を利用する時は基本的にWi-Fi通信が推奨されています。「FaceTime」通話もそうですし、アプリや動画のダウンロードなど、大きめの通信を行う時は可能な限りWi-Fi環境下で行いましょう。
「FaceTime」アプリの対応デバイスはApple製品のみ
「FaceTime」はコミュニケーションツールとして非常に優秀なのですが 「FaceTime」アプリが対応しているデバイスがApple製品のみ で、MacやiPhone、iPadのようなiOS端末しか使えません。
iOS15、 iPadOS 15 からは、ブラウザを利用するかたちで、Apple製品外の人ともつながることができるようになっています。あなたがiPhoneの「FaceTime」で、「FaceTime通話へのリンク」を作成して、メール等で送ることで、AndroidやWindowsのデバイスのユーザーでもブラウザから通話ができます。
謎の「FaceTime」通話に注意
知らない相手からの「FaceTime」通話には注意が必要です。通話に応じても何も映らず音声も流れてこない真っ黒な画面のままにしておき、こちらが通話に応じている間に 顔情報を盗み出そうとしている可能性 があるのです。
昨今では顔認証の精度が上がってきており、認証機能に顔を利用しているサービスも多くなってきています。スマートフォンのロック解除などで実際に使っている方も多いかと思います。これらの顔認証システムを欺くために、盗み出した顔情報を悪用しようとしているのではないかという見方もあります。
具体的に事件が起きた様子はありませんが、何かしらに利用されていることは確かです。知らない番号やメールアドレスからかかってくる謎の「FaceTime」通話には十分に注意を払ってください。
「FaceTime」に関するよくある質問と回答例
「FaceTime」について
Q. 「FaceTime」とは何ですか?
A. 「FaceTime」は、Apple製のiPhoneやiPad、Macなどで利用できるビデオ通話アプリです。高品質な音声と映像で、まるで目の前で話しているような感覚でコミュニケーションを楽しむことができます。
Q. 「FaceTime」を利用するにはどうすればいいですか?
A. Appleのデバイス(iPhone、iPad、Macなど)をお持ちであれば、通常は初期設定で「FaceTime」が有効になっています。設定アプリで「FaceTime」をオンにすることで、すぐに利用できます。
Q. 「FaceTime」は無料ですか?
A. Wi-Fi環境下であれば、基本的に無料で利用できます。ただし、モバイルデータ通信を利用する場合は、契約プランに応じてデータ通信料が発生します。
Q. 「FaceTime」はどんなことができるのですか?
A. ビデオ通話だけでなく、音声通話も可能です。また、グループ通話もでき、最大32人まで同時に通話できます。
「FaceTime」の使い方について
Q. 「FaceTime」で通話するにはどうすればいいですか?
A. 連絡先の情報から、直接「FaceTime」アイコンをタップして通話を開始できます。または、「FaceTime」アプリを開き、通話したい相手の連絡先を入力して通話することも可能です。
Q. 「FaceTime」でグループ通話をするにはどうすればいいですか?
A. 「FaceTime」アプリで新しい通話を作成し、参加させたい相手を複数選択することで、グループ通話を開始できます。
Q. 「FaceTime」で画面共有はできますか?
A. iOS 15以降では、画面共有機能が追加されました。会議やプレゼンテーションなど、様々な場面で活用できます。
その他
Q. AndroidやWindowsの端末でも「FaceTime」は利用できますか?
A. iOS 15以降、ブラウザ経由でAndroidやWindowsの端末でも「FaceTime」に参加できるようになりました。
Q. 「FaceTime」のセキュリティは大丈夫ですか?
A. Appleはプライバシーとセキュリティを重視しており、「FaceTime」もその例外ではありません。エンドツーエンドの暗号化により、通信内容が保護されています。
Q. 「FaceTime」で知らない人から着信があった場合はどうすればいいですか?
A. 不審な着信には応答せず、ブロックすることをおすすめします。また、Appleのプライバシー設定を確認し、不要な連絡先からの着信を制限することもできます。
Q. 「FaceTime」の通信量が多いと聞いたのですが、本当ですか?
A. ビデオ通話では、特に多くのデータ通信量を消費します。Wi-Fi環境での利用がおすすめです。
Q. 海外でも「FaceTime」は利用できますか?
A. 海外でも利用できますが、ローミング契約や現地でのWi-Fi環境など、利用状況によって通信費用が変わる場合があります。
まとめ
「FaceTime」の概要とその使い方、利用時の課金についてご説明致しました。
「FaceTime」はiPhoneに標準搭載されているため個別のインストールも不要ですし、他のコミュニケーションアプリより高品質な音声といった特徴があります。
これを機に、iPhone同士だけでなくMacユーザとのビデオ通話も楽しんでいただければと思います。