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契約書や企画書をチームで編集していると、「どこが変更されたかわからない」という問題に直面しませんか?メールで何度もファイルをやり取りしていると、最新版がどれかわからなくなることもあります。
Wordには、2つの文書を自動で比較して変更点をハイライト表示する「比較」機能が搭載されています。さらに、リアルタイムで変更を追跡する「変更履歴の記録」機能も備わっています。
この記事では、Word 2019/2021/Microsoft 365対応で、文書の比較機能と変更履歴機能の使い方を初心者向けにわかりやすく解説します。
📖 この記事でわかること
- 2つの文書を比較して変更点を確認する方法
- 変更履歴の記録を有効にして編集内容を追跡する方法
- 変更履歴を承諾・元に戻す操作手順
- コメント機能でレビューをやり取りする方法
- 変更履歴を完全に削除して最終版を仕上げる方法
Wordの「文書の比較」機能とは?
Wordの「比較」機能は、2つの文書ファイルを読み込み、テキストの追加・削除・変更箇所を自動的に検出して表示する機能です。
比較機能が役立つシーン
- 契約書の修正前と修正後の違いを確認したい
- メールで送り返されたファイルの変更箇所を特定したい
- 変更履歴をオフのまま編集されたファイルの変更点を知りたい
- 複数人が編集した文書を統合したい
「比較」と「組み込み」の違い
| 機能 | 用途 | 入力ファイル数 |
|---|---|---|
| 比較 | 2つの文書の違いを確認 | 元の文書+変更後の文書(2ファイル) |
| 組み込み(統合) | 複数人の変更を1つに統合 | 元の文書+編集者Aの文書+編集者Bの文書… |
2つの文書を比較する方法【基本操作】
Step 1:比較機能を開く
- Wordを開く(新規文書でも既存文書でもOK)
- 「校閲」タブをクリック
- 「比較」ボタンをクリック
- 「比較(C)…」を選択
Step 2:比較する2つの文書を指定する
- 「文書の比較」ダイアログボックスが開く
- 「元の文書」:フォルダアイコンをクリックして変更前のファイルを選択
- 「変更された文書」:フォルダアイコンをクリックして変更後のファイルを選択
- 必要に応じて「変更の表示先」を設定(後述)
- 「OK」をクリック
Step 3:比較結果を確認する
比較が実行されると、画面が3つのパネルに分割されます。
| パネル | 内容 |
|---|---|
| 左パネル(変更履歴一覧) | 変更箇所のリストが一覧表示される |
| 中央パネル(比較文書) | 変更点がマーキングされた統合文書 |
| 右パネル(元の文書/変更後の文書) | 元の文書と変更後の文書が並んで表示される |
変更箇所のマーキングの見方
- 赤い取り消し線:削除されたテキスト
- 赤い下線付きテキスト:追加されたテキスト
- 緑の二重取り消し線:移動元のテキスト
- 緑の二重下線:移動先のテキスト
- 左余白の縦線:変更があった行を示す
比較の詳細設定をカスタマイズする
「文書の比較」ダイアログボックスの「オプション」(「詳細設定 >>」ボタン)をクリックすると、比較の精度を細かく制御できます。
比較設定の項目
| 設定項目 | 説明 | 推奨 |
|---|---|---|
| 書式の変更 | フォントや色の変更を検出 | チェックあり |
| 大文字と小文字の変更 | 大文字小文字の違いを検出 | 必要に応じて |
| 空白の変更 | スペースやタブの変更を検出 | チェックなし推奨 |
| 表 | 表内の変更を検出 | チェックあり |
| ヘッダーとフッター | ヘッダー・フッターの変更を検出 | チェックあり |
| テキストボックス | テキストボックス内の変更を検出 | チェックあり |
変更の表示先を選ぶ
- 新しい文書:比較結果を新しい文書として開く(元のファイルは変更されない)← おすすめ
- 元の文書:元の文書に変更履歴として表示
- 変更された文書:変更後の文書に変更履歴として表示
💡 ポイント:「新しい文書」を選ぶと、元のファイルも変更後のファイルも変更されないため安全です。重要な文書を比較する場合は必ず「新しい文書」を選択してください。
変更履歴の記録(トラッキング)機能
文書の比較は「事後的に」変更点を検出しますが、「変更履歴の記録」機能を使えば、編集中にリアルタイムで変更を追跡できます。
変更履歴の記録を開始する
- 「校閲」タブをクリック
- 「変更履歴の記録」ボタンをクリック(ボタンが強調表示されたらオン)
- この状態で文書を編集すると、すべての変更が記録される
ショートカットキー:Ctrl + Shift + E でも変更履歴のオン/オフを切り替えられます。
変更履歴の記録中の表示
- 追加したテキスト:色付きの下線で表示
- 削除したテキスト:色付きの取り消し線で表示
- 書式の変更:吹き出しで変更内容が表示
- 変更者名:各変更に編集者の名前が記録される
変更履歴の表示方法を切り替える
「校閲」タブの「表示」(トラッキンググループ)から、変更履歴の表示方法を4種類に切り替えられます。
| 表示モード | 説明 | 用途 |
|---|---|---|
| すべての変更履歴 | 追加・削除・書式変更がすべて表示 | 変更箇所を詳しく確認したい時 |
| シンプルな変更履歴 | 変更行に赤い縦線のみ表示 | 変更がある行だけ確認したい時 |
| 変更履歴なし | 変更をすべて受け入れた仕上がりを確認 | 最終的な見た目を確認したい時 |
| 初版 | 変更前の元の文書を表示 | 変更前の状態を確認したい時 |
変更履歴を承諾・元に戻す方法
変更履歴を確認したら、各変更を「承諾」(反映)するか「元に戻す」(却下)するかを決めます。
変更を1つずつ処理する
- 「校閲」タブの「変更」グループを使用
- 「次の変更箇所」をクリックして変更箇所に移動
- 内容を確認して以下のいずれかを選択:
- 「承諾」:変更を確定(反映)する
- 「元に戻す」:変更を取り消す(元の状態に戻す)
- 自動的に次の変更箇所に移動する
すべての変更を一括で処理する
- すべて承諾:「承諾」ボタンの▼→「すべての変更を反映」
- すべて元に戻す:「元に戻す」ボタンの▼→「すべての変更を元に戻す」
⚠️ 注意:「すべての変更を反映」は取り消し(Ctrl+Z)で元に戻せますが、保存してしまうと復元が難しくなります。一括処理を行う前に、ファイルのバックアップコピーを作成しておくことをおすすめします。
特定のユーザーの変更だけを処理する
複数人で編集した文書で、特定のユーザーの変更だけを承諾したい場合は、フィルターを使います。
- 「校閲」タブ→「変更履歴とコメントの表示」をクリック
- 「特定のユーザー」で、表示したいユーザーだけにチェック
- 表示されている変更だけを承諾・元に戻し
コメント機能でレビューを行う
文書の変更点について質問やフィードバックを残す場合は、コメント機能を使います。
コメントを追加する
- コメントを付けたいテキストを選択
- 「校閲」タブ→「新しいコメント」をクリック
- 右側の吹き出しにコメントを入力
ショートカット:Ctrl + Alt + M
コメントに返信する
- 返信したいコメントの「返信」ボタンをクリック
- 返信テキストを入力
コメントを解決・削除する
- 「解決」:コメントを薄いグレーにして「対応済み」とする
- 「削除」:コメントを完全に削除
- 「すべてのコメントを削除」:文書内の全コメントを一括削除
複数人の編集を統合する「組み込み」機能
同じ原本ファイルを複数人に配布して別々に編集してもらった場合、各人の編集結果を1つに統合(組み込み)できます。
組み込みの手順
- 「校閲」タブ→「比較」→「組み込み」
- 「元の文書」:原本ファイルを選択
- 「変更された文書」:編集者Aのファイルを選択
- 「OK」をクリック
- 統合された文書に対して、再度「組み込み」を実行し、編集者Bのファイルを追加
- 以降、必要な編集者分だけ繰り返す
組み込み時の競合の処理
複数人が同じ箇所を異なる内容に変更していた場合、競合が発生します。
- 競合箇所は自動的にマーキングされる
- 各競合を確認し、どちらの変更を採用するか手動で決定
- すべての競合を解決するまで処理を続ける
変更履歴を完全に削除して最終版を作成する
取引先や顧客に文書を提出する際、変更履歴やコメントが残っていると情報漏洩のリスクがあります。最終版として提出する前に、変更履歴を完全に削除しましょう。
方法1:すべての変更を承諾してから確認
- 「校閲」タブ→「承諾」▼→「すべての変更を反映」
- 「すべてのコメントを削除」で残りのコメントを除去
- 「校閲」タブの表示が「変更なし」になっていることを確認
方法2:ドキュメント検査を使う(推奨)
「ドキュメント検査」は、変更履歴やコメントを含む個人情報を一括で検出・削除できる機能です。
- 「ファイル」→「情報」→「問題のチェック」→「ドキュメント検査」
- 「ドキュメントの検査」ダイアログで検査項目にチェック:
- コメント、変更履歴、バージョン
- ドキュメントのプロパティと個人情報
- その他必要な項目
- 「検査」をクリック
- 検出された項目の横にある「すべて削除」をクリック
💡 ポイント:ドキュメント検査を実行する前に、元のファイルのコピーを保存しておいてください。検査で削除した情報は元に戻せません。
変更履歴の色や表示スタイルを変更する
変更履歴のオプション設定
- 「校閲」タブ→「変更履歴」グループのダイアログボックス起動ツール(右下の小さな矢印)をクリック
- 「変更履歴オプション」ダイアログが開く
- 以下の項目を設定:
- 挿入したテキストの色や書式(下線・太字など)
- 削除したテキストの表示方法(取り消し線・非表示など)
- 変更された行のマーカー位置(左余白・右余白・なし)
- 吹き出しの使用有無
変更者ごとの色分けを設定する
デフォルトでは、Wordが自動的に変更者ごとに異なる色を割り当てます。
- 「ユーザーの色」:変更者ごとに自動で色分け(デフォルト・推奨)
- 固定色:すべての変更を同じ色で表示したい場合に指定
実践的な活用シーン別ガイド
シーン1:契約書のレビュー
- 原案を作成し、変更履歴の記録をオンにする
- 相手方に送付
- 相手方から修正版を受け取る
- 「比較」機能で修正箇所を確認
- 各変更を承諾または却下
- ドキュメント検査で個人情報を削除してから最終版を送付
シーン2:チームでの報告書作成
- テンプレートを作成し、各メンバーにコピーを配布
- 各メンバーが担当部分を執筆(変更履歴はオン)
- 「組み込み」機能で全員の編集を統合
- リーダーがレビューして承諾・コメント追加
- 最終版を作成して提出
シーン3:論文の校正
- ドラフトを指導教官に提出
- 指導教官が変更履歴付きで修正・コメント追加
- 修正版を受け取り、「次の変更箇所」で1つずつ確認
- 承諾する変更は「承諾」、質問がある場合はコメントで返信
よくある質問(FAQ)
まとめ
この記事では、Wordで文書を比較して変更点を確認する方法と、変更履歴の活用方法を解説しました。
| やりたいこと | 使う機能 |
|---|---|
| 2つのファイルの違いを確認 | 「校閲」→「比較」→「比較」 |
| 編集内容をリアルタイムで追跡 | 「校閲」→「変更履歴の記録」をオン |
| 変更を反映・取り消し | 「校閲」→「承諾」「元に戻す」 |
| 複数人の編集を統合 | 「校閲」→「比較」→「組み込み」 |
| 最終版から個人情報を削除 | 「ファイル」→「情報」→「ドキュメント検査」 |
チームでの文書作成や契約書のレビューでは、比較機能と変更履歴が欠かせません。まずは「校閲」タブから操作を始めてみてください。
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