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MacのAudio MIDI設定は、オーディオデバイスの入出力を細かく管理できるmacOS標準のユーティリティです。「外付けマイクが認識されない」「DAWのサンプルレートを変更したい」「複数のオーディオデバイスを同時に使いたい」といった場面で活躍します。
この記事では、Audio MIDI設定の起動方法から、入出力デバイスの確認・設定、サンプルレートやビット深度の変更、さらに仮想オーディオデバイス(複数出力デバイス・集約デバイス)の作成方法まで、2026年最新版として丁寧に解説します。
- Audio MIDI設定の起動方法と基本画面の見方
- 入力・出力デバイスの確認と切り替え方法
- サンプルレート・ビット深度の変更手順
- 複数出力デバイスの作成方法(スピーカー+ヘッドホン同時出力)
- 集約デバイス(機器セット)の作成方法
- MIDIデバイスの設定方法

📑 この記事の目次(タップで開く)
Audio MIDI設定とは?
Audio MIDI設定(正式名称:Audio MIDI Setup)は、macOSに標準搭載されたオーディオ・MIDIデバイスの管理ユーティリティです。システム設定の「サウンド」よりも詳細な設定が可能で、音楽制作やポッドキャスト収録、オンライン会議など、オーディオ品質にこだわる場面で必要になります。
Audio MIDI設定でできること
| 機能 | 説明 | 利用シーン |
|---|---|---|
| 入出力デバイスの確認 | 接続中のオーディオデバイス一覧と状態確認 | デバイスが認識されないときの診断 |
| サンプルレート変更 | 44.1kHz / 48kHz / 96kHz 等の設定 | DAWとオーディオIFの設定統一 |
| ビット深度変更 | 16bit / 24bit / 32bit の設定 | 高音質録音・再生 |
| 複数出力デバイス作成 | 複数のスピーカーに同時出力 | スピーカーとヘッドホンの同時使用 |
| 集約デバイス作成 | 複数の入力デバイスを1つにまとめる | 複数マイクの同時録音 |
| MIDIデバイス管理 | MIDI機器の認識確認とテスト | MIDIキーボードのトラブル診断 |
Audio MIDI設定の起動方法
方法1: Spotlight検索(最速)
- Command + Space を押してSpotlight検索を開く
- 「Audio MIDI」と入力
- 「Audio MIDI設定」が表示されたらEnterで起動
方法2: Finder経由
- Finderを開く
- アプリケーション → ユーティリティ フォルダを開く
- 「Audio MIDI設定.app」をダブルクリック
方法3: Spotlightのアプリ一覧から探す
macOS Tahoe 26では従来のLaunchpadが廃止され、アプリの一覧はSpotlightに統合されました。DockまたはメニューバーのSpotlightを開き、検索フィールドの横にある「アプリケーション」ボタンをクリックすると、インストール済みアプリを一覧から探せます。
macOS Sequoia 15以前をお使いの場合は、従来どおりLaunchpadを開き、「その他」フォルダの中から「Audio MIDI設定」を探してください。
入出力デバイスの確認と設定
オーディオデバイスの確認
Audio MIDI設定を起動すると、左側のサイドバーに現在Macに接続されているすべてのオーディオデバイスが表示されます。
- 内蔵マイク:Mac内蔵のマイク
- 内蔵出力(スピーカー):Mac内蔵のスピーカー
- 外付けデバイス:USB/Thunderbolt接続のオーディオインターフェース、ヘッドセット等
- Bluetooth:AirPods、Bluetoothスピーカー等
デフォルトデバイスの変更
サイドバーでデバイスをControlキーを押しながらクリック(右クリック)するか、サイドバー左下の「選択した装置を構成します」ポップアップメニューをクリックすると、以下の設定が可能です。項目名はAppleの日本語ガイドの表記に合わせています。
- 「このサウンド入力装置を使用」:デフォルトの入力(マイク)デバイスに設定
- 「このサウンド出力装置を使用」:デフォルトの出力(スピーカー)デバイスに設定
- 「この装置を通して通知音とサウンドエフェクトを再生」:通知音・サウンドエフェクトの再生先に設定

サンプルレートとビット深度の変更
サンプルレートとは?
サンプルレートは、音声を1秒間に何回サンプリング(デジタル化)するかを表す数値です。数値が高いほど高音質ですが、ファイルサイズも大きくなります。
| サンプルレート | 用途 | 備考 |
|---|---|---|
| 44.1 kHz | CD品質、音楽配信 | 一般的な音楽再生の標準 |
| 48 kHz | 動画制作、放送 | 映像系の業界標準 |
| 96 kHz | 高音質録音・マスタリング | プロの音楽制作 |
| 192 kHz | 超高音質アーカイブ | 特殊用途 |
サンプルレートの変更手順
- Audio MIDI設定で対象のデバイスをサイドバーから選択
- 右側の詳細パネルで「フォーマット」のドロップダウンをクリック
- 希望のサンプルレートとビット深度の組み合わせを選択(例:「48,000 Hz」「2ch-24ビット整数」)
DAW(GarageBand、Logic Pro等)を使用する場合、Audio MIDI設定とDAWのサンプルレートを必ず一致させてください。不一致があると音飛びやノイズの原因になります。
複数出力デバイス(複数出力装置)の作成方法
複数出力デバイス(Appleの日本語ガイドでの表記は「複数出力装置」)を使うと、2つ以上のオーディオデバイスに同時に音声を出力できます。例えば、内蔵スピーカーとBluetooth スピーカーに同時に音を流したい場合に便利です。
作成手順
- 「オーディオ装置」ウインドウのサイドバー下部にある追加(+)ボタンをクリック
- 「複数出力装置を作成」を選択
- 右側のリストで、同時出力したい各装置の「使用」チェックボックスを選択する
- 「プライマリ装置」ポップアップメニューから出力装置を選択(旧称「マスターデバイス」。クロック同期の基準になります)
- 作成された複数出力装置をControlキーを押しながらクリック → 「このサウンド出力装置を使用」
これでシステムの音声が複数のスピーカーから同時に再生されます。
集約デバイス(機器セット)の作成方法
集約デバイス(Appleの日本語ガイドでの表記は「機器セット」)は、複数のオーディオ装置を1つの装置にまとめる機能です。例えば、USB マイクと内蔵マイクを同時に使って録音したい場合に利用します。
作成手順
- 「オーディオ装置」ウインドウのサイドバー下部にある追加(+)ボタンをクリック
- 「機器セットを作成」を選択
- 右側のリストで、まとめたい各装置の「使用」チェックボックスを選択する
- 「クロックのソース」ポップアップメニューから、最も信頼性の高いクロックを備えた装置を選択する
- 各装置のサンプルレートを揃えたうえで、「音ずれ補正」(旧称「ドリフト補正」)にチェックを入れる
機器セット(集約デバイス)では、「クロックのソース」に指定していない各装置の「音ずれ補正」をオンにしてください(ハードウェアで同期されている装置は除く)。オフのままだと録音中に音がズレていく原因になります。

MIDIデバイスの設定
MIDIスタジオの表示
- Audio MIDI設定のメニューバーから「ウインドウ」→「MIDIスタジオを表示」
- 接続されているMIDIデバイスがアイコンで表示される
- デバイスをダブルクリックすると詳細設定画面が開く
MIDIデバイスが認識されない場合
- USB/MIDIケーブルの接続を確認(抜き差しして再接続)
- MIDIスタジオのツールバーにある「MIDI設定をテスト」ボタンをクリックし、装置アイコンの下矢印(出力ポート)を押してテスト信号を送信する
- MIDIデバイスの電源がオンになっているか確認
- メーカー提供のソフトウェア(ドライバ)が最新かを製造元サイトで確認する
- 「MIDIスタジオ」の「構成」ポップアップメニュー(通常は「デフォルト」と表示)から構成を選び直す。不要な構成は「構成を編集」で削除・複製・名称変更ができる
- Macを再起動する(比較的古いIntel搭載Macに限りSMCリセットも有効ですが、Appleシリコン搭載Macでは実行する必要はありません)
トラブルシューティング
外付けオーディオデバイスが表示されない
- USBケーブルの接続を確認する(別のポートに差し替え)
- デバイスの電源を確認する
- デバイスのドライバが最新版かメーカーサイトで確認する
- Audio MIDI設定を閉じて再起動する
- Macを再起動する
音が途切れる・ノイズが出る
- サンプルレートがDAWとAudio MIDI設定で一致しているか確認する
- バッファサイズを大きくする(DAW側の設定で調整)
- CPUに負荷がかかっていないかアクティビティモニタで確認する
- Bluetooth接続の場合は有線接続に切り替えて試す
よくある質問(FAQ)
Q1: Audio MIDI設定はどんな人に必要?
音楽制作(DTM)、ポッドキャスト収録、配信活動、オンライン会議で外部マイクを使う方、複数のオーディオデバイスを管理する必要がある方に特に便利です。通常の音楽再生だけならシステム設定の「サウンド」で十分です。
Q2: サンプルレートは高いほど良い?
一般的な音楽再生には44.1kHzで十分です。サンプルレートを上げるとCPU負荷とファイルサイズが増加するため、用途に応じた適切な設定を選びましょう。
Q3: 複数出力デバイスで音量を個別に調整できる?
複数出力デバイスではシステムの音量スライダーが使えなくなります。各デバイスの物理ボリュームで調整するか、サードパーティアプリ(SoundSourceなど)を使用してください。
Q4: AirPodsのサンプルレートは変更できる?
AirPodsはBluetoothコーデック(AACなど)で接続するため、Audio MIDI設定でサンプルレートを変更しても実質的な音質向上は限定的です。有線のオーディオインターフェースでの変更が最も効果的です。
Q5: Audio MIDI設定を初期状態に戻すには?
作成した仮想デバイス(複数出力デバイス・集約デバイス)は、サイドバーで選択して左下の「−」ボタンで削除できます。すべて削除すれば初期状態に戻ります。
Q6: Core Audioとは何ですか?
Core AudioはmacOSのオーディオフレームワークで、アプリケーションとオーディオハードウェアの間を仲介するシステムです。Audio MIDI設定はCore Audioの設定を視覚的に管理するためのフロントエンドアプリケーションです。
まとめ
MacのAudio MIDI設定は、オーディオ環境を細かくコントロールするための強力なユーティリティです。普段は意識しなくても問題ありませんが、以下のような場面では必須のツールとなります。
- 外付けオーディオデバイスが認識されないときの診断
- DAWとオーディオインターフェースのサンプルレート統一
- 複数のスピーカーに同時出力したいとき
- 複数のマイクを同時に使って録音したいとき
- MIDIキーボードの接続確認とテスト
まずはSpotlight検索(Command + Space → 「Audio MIDI」)で起動して、自分のMacに接続されているデバイスの一覧を確認してみましょう。
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