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ダイナミックリフレッシュレート(DRR)とは?
Windows 11に搭載されているダイナミックリフレッシュレート(Dynamic Refresh Rate / DRR)は、ディスプレイのリフレッシュレートを使用状況に応じて自動で切り替える機能です。
スクロールや操作中は高いリフレッシュレート(120Hzなど)で滑らかな表示を実現し、静止している状態では低いリフレッシュレート(60Hzなど)に自動で下げてバッテリー消費を抑えます。
「滑らかな表示を楽しみたいけど、バッテリーも長持ちさせたい」——そんな相反する要求を両立するのがDRRです。この記事では、DRRの仕組みから設定方法、うまく動かない場合の対処法まで詳しく解説します。
この記事でわかること
- ダイナミックリフレッシュレートの仕組みとメリット
- DRRを有効にするための動作条件
- Windows 11でDRRを設定・有効化する手順
- 手動でリフレッシュレートを変更する方法
- ゲームとの相性・注意点
- DRRが有効にならない場合の原因と対処法

リフレッシュレートの基礎知識
DRRを理解するために、まずリフレッシュレートの基本を確認しましょう。
| リフレッシュレート | 特徴 | 用途 |
|---|---|---|
| 60Hz | 標準的なリフレッシュレート。バッテリー消費が少ない | 文書作成・静止状態 |
| 120Hz | 滑らかでタッチ・スクロールが快適。バッテリー消費増 | スクロール・操作中 |
| DRR(60〜120Hz) | 操作内容に応じて自動切り替え。両方のメリットを享受 | 日常的な作業全般 |
リフレッシュレートとは、1秒間に画面が更新される回数のことです。60Hzなら1秒間に60回、120Hzなら120回更新されます。数値が高いほど動きが滑らかに見えますが、その分ディスプレイが消費する電力も増えます。
DRRの動作条件(必須要件)
DRRを利用するには以下の条件をすべて満たす必要があります。条件を満たしていない場合、設定画面にDRRのオプションが表示されません。
必須条件1:Windows 11(バージョン21H2以降)
DRRはWindows 11の機能です。Windows 10ではサポートされていません。また、Windows 11であっても初期バージョン(21H2)以降が必要です。設定 > Windows Update で最新バージョンにアップデートしてください。
必須条件2:対応ディスプレイ(120Hz以上・VESA AdaptiveSync対応)
DRRを利用できるディスプレイは以下の条件を満たすものに限られます:
- 最大リフレッシュレートが120Hz以上
- VESA AdaptiveSync(AMD FreeSync)に対応している
- Windowsが「DRR対応ディスプレイ」として認識している
Surface Pro 8・Surface Laptop 4以降、最新のDell XPS、HP Spectre、Lenovo ThinkPadの一部モデルなど、多くのプレミアムノートPCに搭載されています。外付けディスプレイも対応機種であれば使用可能です。
必須条件3:対応グラフィックスドライバー
WDDM(Windows Display Driver Model)2.9以降に対応したグラフィックスドライバーが必要です。Intel、AMD、NVIDIAの最新ドライバーであれば通常対応しています。
ドライバーのバージョン確認方法:デバイスマネージャー > ディスプレイアダプター > 使用中のGPUを右クリック > プロパティ > ドライバータブ
DRRを有効にする手順(Windows 11)
ステップ1:設定アプリを開く
スタートメニューから「設定」(歯車アイコン)をクリック、またはキーボードで「Windows キー + I」を押して設定アプリを開きます。
ステップ2:「システム」→「ディスプレイ」を選択
設定アプリの左メニューから「システム」をクリックし、右側のリストから「ディスプレイ」を選択します。
ステップ3:「詳細表示」をクリック
ディスプレイ設定の下部にある「詳細表示」をクリックします。
ステップ4:「リフレッシュレートを選択してください」を確認
「リフレッシュレートを選択してください」のドロップダウンメニューを開きます。DRRに対応したディスプレイと環境が揃っている場合、ここに「Dynamic(数値 Hz)」という選択肢が表示されます。
ステップ5:「ダイナミック」を選択して有効化
ドロップダウンから「Dynamic(例:120 Hz)」を選択します。確認ダイアログが表示された場合は「変更を維持する」をクリックします。
これでDRRが有効になります。以後、スクロールや操作時に自動で120Hzに上がり、静止時には60Hzに下がるようになります。

手動でリフレッシュレートを変更する方法
DRRではなく、特定のリフレッシュレートに固定したい場合(ゲームプレイ時など)は手動で設定できます。
方法1:設定アプリから変更
- 設定 > システム > ディスプレイ > 詳細表示 を開く
- 「リフレッシュレートを選択してください」のドロップダウンをクリック
- 目的のリフレッシュレート(60Hz・120Hzなど)を選択
- 「変更を維持する」をクリック
方法2:右クリックのデスクトップコンテキストメニューから
- デスクトップの空きエリアを右クリック
- 「ディスプレイの設定」をクリック
- 「詳細表示」から同様に変更
方法3:グラフィックスドライバーの設定ツールから
IntelグラフィックスコマンドセンターやNVIDIAコントロールパネルからも変更できます。ゲーム用プロファイルを作成して自動切り替えする場合はこちらが便利です。
ゲームとDRRの相性
DRRはゲーム中はどうなる?
DRRは主にWindowsのデスクトップ操作(ウィンドウスクロール、テキスト入力など)を対象とした機能です。フルスクリーンゲームを実行すると、ゲームのフレームレートに依存した動作になります。
ゲームでは「固定120Hz」が推奨される場合も
競技性の高いゲームや、フレームレートを安定させたい場合は、DRRをオフにして固定120Hzに設定することをおすすめします。DRRの自動切り替えがゲームのフレームタイミングに干渉する可能性があるためです。
VRRやG-Syncとの違い
| 技術 | 主な用途 | 動作の仕組み |
|---|---|---|
| DRR(ダイナミックリフレッシュレート) | 日常作業・省電力 | 操作内容に応じて60Hz/120Hzを切り替え |
| VRR(Variable Refresh Rate) | ゲーム・映像 | GPUのフレームレートに同期して可変 |
| G-Sync / FreeSync | ゲーム専用 | ティアリング除去・遅延低減 |
DRRはゲーム向け技術のG-SyncやFreeSyncとは異なり、あくまでWindowsの日常操作を最適化するための機能です。ゲームの快適性を向上させたい場合は、G-SyncやFreeSyncを利用してください。
DRRによるバッテリー節約効果
Microsoftの公式情報によると、DRRを有効にすることで静止状態のバッテリー消費を最大で数十パーセント削減できるとされています。実際の節約量はディスプレイのサイズや明るさ、作業内容によって異なります。
特に以下のような使い方でバッテリー節約効果が大きくなります:
- 文書作成・メール返信など、長時間静止した画面を見ることが多い作業
- 会議中のプレゼン表示など、画面があまり動かない状況
- 読書アプリや電子書籍での読書
DRRが有効にならない・表示されない場合の対処法
原因1:ディスプレイが対応していない
最も多い原因です。ドロップダウンに「Dynamic」オプションが表示されない場合は、現在接続しているディスプレイがDRRに対応していません。
確認方法:ディスプレイメーカーの公式サイトで型番を検索し、「120Hz以上」かつ「VESA AdaptiveSync対応」かどうか確認してください。
原因2:グラフィックスドライバーが古い
ドライバーが古いとDRRオプションが表示されない場合があります。
対処法:
- デバイスマネージャーを開く(スタートを右クリック > デバイスマネージャー)
- 「ディスプレイアダプター」を展開し、使用中のGPUを右クリック
- 「ドライバーの更新」→「ドライバーを自動的に検索」を選択
- 更新がある場合はインストールして再起動
原因3:Windows Updateが適用されていない
DRRはWindows 11のアップデートで継続的に改善されています。最新のWindowsアップデートを適用してください。
対処法:設定 > Windows Update > 「更新プログラムの確認」をクリックして最新の状態にする。
原因4:外付けディスプレイ接続時の問題
外付けディスプレイをHDMIで接続している場合、HDMI 2.0以降のケーブルと端子が必要です。HDMI 1.4では120Hzの転送帯域が不足するため、60Hzに制限されることがあります。
対処法:DisplayPort接続に切り替えるか、HDMI 2.1対応のケーブルと端子を使用してください。
原因5:省電力設定との競合
バッテリー節約モードや電源プランによってDRRの動作が制限される場合があります。
対処法:設定 > システム > 電源 で「バランス」または「パフォーマンス」の電源プランを選択し、バッテリー節約モードをオフにして動作を確認してください。

DRRの設定確認方法(現在のリフレッシュレートを見る)
DRRが実際に機能しているかを確認するには、以下の方法で現在のリフレッシュレートをリアルタイムに確認できます。
DirectX診断ツールで確認する
- 「Windows キー + R」でファイル名を指定して実行を開く
- 「dxdiag」と入力してEnterを押す
- 「ディスプレイ」タブをクリック
- 「モニターモデル」の項目で現在の設定を確認
サードパーティツールで確認する
「HWiNFO64」や「GPU-Z」などのフリーウェアを使用すると、リアルタイムでリフレッシュレートの変化を監視できます。DRRが実際に60Hz⇔120Hzを切り替えているかどうかを目視で確認したい場合に便利です。
よくある質問(FAQ)
Q1:DRRはWindows 10でも使えますか?
いいえ、DRRはWindows 11専用の機能です。Windows 10では利用できません。Windows 11にアップグレードすることで利用可能になります。
Q2:DRRと60Hz固定ではどちらがバッテリーに良いですか?
静止した状態での消費電力は60Hz固定とDRRでほぼ同等です。スクロール・操作中の消費電力はDRRの方が多くなりますが、60Hz固定時の「カクカクした表示」によるストレスを解消しながら、静止時のバッテリーを節約できます。総合的にはDRRが有利な場面が多いです。
Q3:DRRを有効にすると常に120Hzで動くのですか?
いいえ、DRRは自動的に切り替わります。スクロールやマウス操作中は120Hzに上がり、テキストを読む・動画を視聴するなど静止した状態では60Hzに下がります。この切り替えはWindowsが自動で判断します。
Q4:DRRに対応しているノートPCの見分け方は?
メーカーの製品ページで「120Hz ディスプレイ」「VESA AdaptiveSync対応」「VRR対応」などの記載を確認してください。Surface Pro 8以降、Dell XPS 13/15の新モデル、HP Spectre x360の一部などが対応しています。
Q5:デスクトップPCでもDRRは使えますか?
はい、デスクトップPCでも対応ディスプレイとグラフィックスドライバーがあれば使用できます。ただしデスクトップPCはバッテリー駆動しないため、省電力効果のメリットは限定的です。主に電気代の節約という観点でのメリットがあります。
Q6:DRRをオフにする方法は?
設定 > システム > ディスプレイ > 詳細表示 で「リフレッシュレートを選択してください」のドロップダウンから「60 Hz」または「120 Hz」など任意の固定値を選ぶとDRRがオフになります。
Q7:スクリーンセーバーやスリープ中もDRRは動作しますか?
スリープ中はディスプレイがオフになるためDRRは動作しません。スクリーンセーバー表示中は静止した表示とみなされ、60Hzで動作することが多いです。
Q8:4K解像度でもDRRは使えますか?
4K解像度かつ120Hz以上に対応したディスプレイとグラフィックスカードがあれば使用できます。ただし4K 120Hzには高い転送帯域が必要なため、DisplayPort 1.4またはHDMI 2.1接続が必要です。
まとめ
Windows 11のダイナミックリフレッシュレート(DRR)は、バッテリーを節約しながら滑らかな表示体験を実現する優れた機能です。
設定方法は「設定 > システム > ディスプレイ > 詳細表示」から「Dynamic」を選択するだけとシンプルです。ただし、対応ディスプレイと最新のグラフィックスドライバーが必要なため、まず動作条件を確認してください。
ノートPCで長時間作業する方や、スクロールのなめらかさを重視しながらバッテリーも大切にしたい方に特におすすめの機能です。ぜひ設定して、快適なWindowsライフをお楽しみください。
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