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「Wi-Fiのセキュリティって、WPA2とWPA3があるらしいけど何が違うの?」「自宅のWi-Fiルーターのセキュリティ設定、このままで大丈夫?」――そんな疑問をお持ちではありませんか?
Wi-Fiは私たちの生活に欠かせないインフラですが、セキュリティ設定が甘いと、第三者に通信内容を盗み見られたり、ネットワークに不正侵入されたりするリスクがあります。特に近年はサイバー攻撃の手口が巧妙化しており、古いセキュリティ規格のまま使い続けるのは非常に危険です。
この記事では、Wi-Fiセキュリティの基本から、WPA2とWPA3の違い、そしてルーターやスマホ・PCでの具体的な設定方法まで、初心者の方にもわかりやすく徹底解説します。2026年現在の最新情報をもとに、あなたのWi-Fi環境を安全に保つためのすべてをお伝えします。
この記事でわかること
- Wi-Fiセキュリティ規格(WEP・WPA・WPA2・WPA3)の歴史と進化
- WPA2とWPA3の具体的な違い(暗号化方式・安全性・速度)
- 自分のWi-Fiがどのセキュリティ規格を使っているか確認する方法
- ルーター別のWPA3設定手順(バッファロー・NEC・TP-Link)
- iPhone・Android・Windows・MacでのWPA3接続方法
- WPA3に対応していない場合のセキュリティ強化策
- 2026年時点でのおすすめセキュリティ設定

Wi-Fiセキュリティ規格とは?なぜ重要なのか
Wi-Fiセキュリティ規格とは、無線LAN通信を暗号化して保護するための技術的な仕組みのことです。Wi-FiルーターとスマホやPCなどの端末の間で飛び交うデータを暗号化し、第三者が通信内容を読み取れないようにします。
セキュリティが甘いとどうなる?
Wi-Fiのセキュリティが不十分だと、以下のような被害を受ける可能性があります。
- 通信の盗聴:メールの内容、パスワード、クレジットカード情報などが漏えいする
- 不正アクセス:知らない人があなたのWi-Fiを無断使用し、違法行為に悪用される
- なりすまし:あなたのネットワーク上で犯罪行為が行われ、あなたが犯人と疑われる
- マルウェア感染:ネットワーク内の機器にウイルスやランサムウェアが仕込まれる
- IoT機器の乗っ取り:スマート家電や監視カメラが第三者に制御される
実際に、2025年以降も家庭用Wi-Fiを狙ったサイバー攻撃は増加傾向にあります。「自宅のWi-Fiだから大丈夫」という油断は禁物です。
Wi-Fiセキュリティ規格の歴史
Wi-Fiのセキュリティ規格は、以下のように進化してきました。
| 規格名 | 登場年 | 暗号化方式 | 安全性 | 現在の評価 |
|---|---|---|---|---|
| WEP | 1999年 | RC4 | 極めて低い | 使用禁止レベル |
| WPA | 2003年 | TKIP | 低い | 非推奨 |
| WPA2 | 2004年 | AES(CCMP) | 高い | 現在も広く利用 |
| WPA3 | 2018年 | AES(GCMP-256) | 非常に高い | 最新・推奨 |
WEPは1999年に登場しましたが、数分で解読できる脆弱性が発見され、現在は絶対に使用してはいけない規格です。WPAはWEPの応急処置的な後継でしたが、こちらも安全とは言えません。
2004年に登場したWPA2は長年にわたりWi-Fiセキュリティの標準として使われてきました。しかし2017年に「KRACK攻撃」と呼ばれる脆弱性が発見されたことで、より安全なWPA3が2018年に策定されました。
WPA2とWPA3の違いを徹底比較
現在のWi-Fiセキュリティの主流であるWPA2とWPA3。この2つにはどのような違いがあるのでしょうか?ここからは、それぞれの特徴を項目別に詳しく比較していきます。
暗号化方式の違い
| 比較項目 | WPA2 | WPA3 |
|---|---|---|
| 暗号化方式 | AES-CCMP(128bit) | AES-GCMP(128bit/256bit) |
| 鍵交換方式 | PSK(事前共有鍵) | SAE(同時認証方式) |
| 前方秘匿性 | なし | あり(Forward Secrecy) |
| オフライン辞書攻撃 | 脆弱 | 耐性あり |
| パスワード強度への依存 | 高い(弱いパスワードは危険) | 低い(SAEで保護される) |
| 公衆Wi-Fiでの安全性 | 低い(個別暗号化なし) | 高い(OWEで個別暗号化) |
SAE(Simultaneous Authentication of Equals)とは
WPA3の最大の技術的革新がSAE(Simultaneous Authentication of Equals)です。これはWPA2で使われていたPSK(Pre-Shared Key)方式に代わる新しい認証方式です。
WPA2のPSK方式では、パスワードのハッシュ値(暗号化された値)がやりとりされます。攻撃者がこのハッシュ値を傍受すると、オフラインで大量のパスワード候補を試す「辞書攻撃」が可能でした。つまり、時間をかければパスワードを解読されるリスクがあったのです。
一方、WPA3のSAEではパスワードのハッシュ値がネットワーク上を流れません。代わりに「ゼロ知識証明」と呼ばれる暗号理論を応用した方式で、お互いがパスワードを知っていることだけを確認します。これにより、通信を傍受してもオフラインでパスワードを解読することが不可能になりました。
前方秘匿性(Forward Secrecy)とは
前方秘匿性とは、たとえ将来パスワードが漏えいしても、過去に暗号化された通信は解読できないという性質です。
WPA2では、パスワードが漏れると、過去に傍受・保存されていた通信内容をすべて解読される恐れがありました。WPA3では通信ごとに異なる暗号鍵を使用するため、たとえパスワードが後から漏れても過去の通信は安全に保護されたままです。
OWE(Opportunistic Wireless Encryption)とは
カフェやホテルなどの公衆Wi-Fi(オープンネットワーク)では、従来は暗号化が一切行われていませんでした。同じWi-Fiに接続している人が、他の人の通信を簡単に盗み見ることができたのです。
WPA3で導入されたOWE(Opportunistic Wireless Encryption)は、パスワードなしのオープンネットワークでも端末ごとに個別の暗号化を自動で行います。ユーザーが何も設定しなくても、通信が暗号化されるため、公衆Wi-Fiの安全性が大幅に向上します。

自分のWi-Fiのセキュリティ規格を確認する方法
まずは、現在お使いのWi-Fiがどのセキュリティ規格で動いているかを確認しましょう。確認方法は端末ごとに異なります。
iPhoneで確認する方法
- 「設定」アプリを開く
- 「Wi-Fi」をタップ
- 接続中のWi-Fiネットワーク名の右にある「i」マークをタップ
- 画面を下にスクロールし、「セキュリティ」の項目を確認
- 「WPA2パーソナル」「WPA3パーソナル」「WPA2/WPA3パーソナル」などと表示される
※iOS 14以降で確認可能です。iOS 16以降では、「安全性の低いセキュリティ」と警告が表示される場合は、WEPやWPA(TKIP)が使われている可能性があります。
Androidで確認する方法
- 「設定」アプリを開く
- 「ネットワークとインターネット」(機種によっては「接続」)をタップ
- 「Wi-Fi」をタップ
- 接続中のネットワーク名をタップ
- 「セキュリティ」の項目に「WPA2-Personal」「WPA3-Personal」などと表示される
※Android 10以降でWPA3に対応しています。機種やメーカーによって表示が若干異なります。
Windows 11/10で確認する方法
- タスクバー右下のWi-Fiアイコンをクリック
- 接続中のネットワークの「プロパティ」をクリック(Windows 11の場合は「>」矢印から)
- 「セキュリティの種類」の項目を確認
- 「WPA2-Personal」「WPA3-Personal」「WPA2-Personal + WPA3-Personal」などと表示される
コマンドプロンプトで確認する方法もあります:
- スタートメニューで「cmd」と検索し、コマンドプロンプトを開く
- 以下のコマンドを入力してEnterキーを押す
netsh wlan show interfaces
「認証」の行に「WPA2-パーソナル」「WPA3-パーソナル」と表示されます。
Macで確認する方法
- 画面上部メニューバーのWi-Fiアイコンをクリック
- 「ネットワーク環境設定」を開く(macOS Venturaの場合は「Wi-Fi設定」)
- 接続中のネットワークの「詳細」をクリック
- 「セキュリティ」の項目に規格が表示される
Optionキーを押しながらWi-Fiアイコンをクリックすると、より詳細な情報(セキュリティの種類を含む)が表示されます。これが最も簡単な確認方法です。
ルーターの管理画面で確認する方法
端末側の確認だけでなく、ルーター本体の設定を直接確認するのが最も確実な方法です。
- ブラウザのアドレスバーにルーターのIPアドレスを入力(一般的には「192.168.1.1」「192.168.0.1」「192.168.11.1」のいずれか)
- ルーターの管理画面にログイン(初期ユーザー名・パスワードはルーター本体の底面や側面のラベルに記載)
- 「無線LAN設定」「Wi-Fi設定」「ワイヤレス設定」などのメニューを開く
- 「認証方式」「セキュリティモード」「暗号化」などの項目を確認
ルーターでWPA3を設定する方法【メーカー別】
ここからは、主要メーカーのルーターでWPA3を有効にする具体的な手順を解説します。お使いのルーターのメーカーに該当する項目をご確認ください。
【バッファロー】WPA3設定手順
バッファロー製ルーターは、2020年以降発売のWi-Fi 6対応モデル(WSR-3200AX4S、WSR-5400AX6S、WXR-6000AX12Sなど)でWPA3に対応しています。
- ブラウザで「192.168.11.1」にアクセスし、管理画面にログイン
- 左メニューから「無線(Wi-Fi)」→「セキュリティ」を選択
- 対象の周波数帯(2.4GHzまたは5GHz)を選択
- 「認証方式」のドロップダウンから以下のいずれかを選択:
- WPA3 Personal:WPA3のみ(WPA3非対応機器は接続不可)
- WPA2/WPA3 Personal:WPA2とWPA3の両方に対応(おすすめ)
- 暗号化方式が「AES」になっていることを確認
- 「設定」ボタンをクリックして保存
- ルーターが自動的に再起動する場合があるので、1〜2分待つ
【NEC Aterm】WPA3設定手順
NEC Atermシリーズは、AX6000HP、AX5400HP、AX3600HPなどのWi-Fi 6対応モデルでWPA3をサポートしています。
- ブラウザで「192.168.10.1」(クイック設定Webのアドレス)にアクセス
- ユーザー名「admin」とパスワードでログイン
- 「Wi-Fi(無線LAN)設定」→「Wi-Fi詳細設定(2.4GHz)」を選択(5GHzも同様)
- 「暗号化モード」から以下のいずれかを選択:
- WPA3-SAE(AES):WPA3のみ
- WPA2-PSK(AES)/WPA3-SAE(AES):移行モード(おすすめ)
- 「設定」をクリック
- 「送信」→「再起動」で設定を反映
【TP-Link】WPA3設定手順
TP-Link製ルーターは、Archer AX73、Archer AX55、Deco X50などの比較的新しいモデルでWPA3に対応しています。
- ブラウザで「192.168.0.1」にアクセス(TP-Link tetherアプリからも設定可能)
- 管理パスワードでログイン
- 「詳細設定」→「ワイヤレス」→「ワイヤレス設定」を選択
- 「セキュリティ」の項目で以下のいずれかを選択:
- WPA3-Personal
- WPA2/WPA3-Personal(おすすめ)
- 「保存」をクリック
TP-Link Tetherアプリを使っている場合は、アプリの「ツール」→「ワイヤレス設定」からも変更できます。
【ASUS】WPA3設定手順
- ブラウザで「192.168.1.1」(ASUSルーターの管理画面)にアクセス
- ユーザー名とパスワードでログイン
- 左メニューから「ワイヤレス」を選択
- 「認証方式」から「WPA2/WPA3-Personal」を選択
- 「適用」をクリック
端末側でWPA3接続を確認・設定する方法
ルーター側でWPA3を有効にしたら、各端末が正しくWPA3で接続できているか確認しましょう。
iPhoneでのWPA3接続
iPhone 7以降、iOS 13以降であればWPA3に対応しています。特別な設定は不要で、ルーター側がWPA3に対応していれば自動的にWPA3で接続されます。
ただし、接続トラブルが発生した場合は以下を試してください:
- 「設定」→「Wi-Fi」で接続中のネットワークの「i」をタップ
- 「このネットワーク設定を削除」をタップ
- Wi-Fiネットワークに再度接続(パスワードの再入力が必要)
- 接続後、セキュリティの項目が「WPA3パーソナル」になっていることを確認
AndroidでのWPA3接続
Android 10以降の端末でWPA3に対応しています。ただし、メーカーや機種によってはAndroid 10以降でもWPA3非対応の場合があります。
- 「設定」→「Wi-Fi」を開く
- 接続中のネットワーク名をタップ
- セキュリティの種類が「WPA3」と表示されていればOK
WPA3で接続できない場合は、ルーター側を「WPA2/WPA3」移行モードに設定してください。
Windows 11/10でのWPA3接続
Windows 10(バージョン1903以降)およびWindows 11はWPA3に対応しています。ただし、Wi-Fiアダプターのドライバーがwpa3に対応している必要があります。
- Wi-Fiネットワークに接続(通常通りパスワードを入力)
- タスクバーのWi-Fiアイコン → 接続中のネットワークの「プロパティ」を確認
- 「セキュリティの種類」が「WPA3-Personal」と表示されていればOK
WPA3で接続できない場合の対処法:
- Wi-Fiドライバーを最新に更新する
- 「デバイスマネージャー」→「ネットワークアダプター」→Wi-Fiアダプターを右クリック→「ドライバーの更新」
- Wi-Fiプロファイルを削除して再接続する
- 「設定」→「ネットワークとインターネット」→「Wi-Fi」→「既知のネットワークの管理」→該当ネットワークの「削除」→再接続
MacでのWPA3接続
macOS Catalina(10.15)以降のMacはWPA3に対応しています。iPhoneと同様に、ルーター側がWPA3対応であれば自動的にWPA3で接続されます。
- Optionキーを押しながらメニューバーのWi-Fiアイコンをクリック
- 「セキュリティ」の項目を確認し、「WPA3パーソナル」と表示されていればOK

WPA2/WPA3移行モードのメリットと注意点
多くの家庭では、WPA3対応機器とWPA3非対応機器が混在しています。そこで活用したいのが「WPA2/WPA3移行モード」(Transition Mode)です。
移行モードとは
移行モードでは、WPA3対応機器はWPA3で、WPA2のみ対応の機器はWPA2で接続されます。1つのSSID(ネットワーク名)で両方の規格に対応できるため、すべての機器を接続したまま段階的にWPA3に移行できます。
| 設定モード | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| WPA3のみ | 最高のセキュリティ | 古い機器が接続不可 |
| WPA2/WPA3移行モード | 互換性とセキュリティの両立 | WPA2機器の通信はWPA2レベル |
| WPA2のみ | すべての機器が接続可能 | WPA3の恩恵が受けられない |
移行モードの注意点
- WPA2機器の通信はWPA2レベルのセキュリティのままです。WPA3の前方秘匿性などの恩恵は受けられません
- 一部の古いIoT機器(スマートプラグ、スマート電球など)は、移行モードでも接続できない場合があります。その場合は「ゲストネットワーク」をWPA2で別途作成するのがおすすめです
- 移行モードでも、WPA3対応機器同士の通信はWPA3レベルで保護されます
おすすめの段階的移行方法
- 現状確認:接続中の全機器がWPA3に対応しているか確認する
- 移行モードに設定:ルーターを「WPA2/WPA3」に変更
- 接続テスト:すべての機器が正常に接続できることを確認
- 非対応機器の対策:接続できない機器は「ゲストネットワーク(WPA2)」に移動
- 完全移行:すべての機器がWPA3対応になったら「WPA3のみ」に変更
WPA3非対応ルーターのセキュリティ強化策
「ルーターがWPA3に対応していない」「まだ買い替える予定がない」という方も、以下の対策でセキュリティを強化できます。
1. 強力なパスワードを設定する
WPA2でもっとも重要なのがパスワードの強度です。以下のルールで設定してください。
| 項目 | 推奨 | 避けるべき例 |
|---|---|---|
| 文字数 | 16文字以上 | 8文字(最低限) |
| 使用文字 | 英大小文字+数字+記号 | 数字のみ、英小文字のみ |
| 構成 | ランダムな文字列 | 辞書にある単語の組み合わせ |
| NGパスワード | ― | 12345678、password、住所の一部 |
パスワードはパスワードマネージャー(1Password、Bitwardenなど)で生成・管理するのがおすすめです。
2. ルーターのファームウェアを最新に更新する
ルーターのファームウェア(内部ソフトウェア)には、セキュリティの脆弱性を修正する更新が定期的にリリースされます。
- ルーターの管理画面にアクセス
- 「管理」「メンテナンス」「システム」などのメニューから「ファームウェア更新」を探す
- 「オンライン更新」があれば実行、なければメーカーのサポートページから手動ダウンロード
自動更新機能がある場合は必ず有効にしておきましょう。
3. SSIDのステルス機能を活用する
SSID(ネットワーク名)を非表示にすることで、Wi-Fiの存在を周囲に知られにくくできます。ただし、これだけでは根本的なセキュリティ対策にはならないため、パスワード強化と併用してください。
4. MACアドレスフィルタリングを設定する
登録した機器(MACアドレス)のみ接続を許可する機能です。未登録の機器からの接続を拒否できます。ただし、MACアドレスは偽装可能なため、補助的な対策として活用してください。
5. ゲストネットワークを活用する
来客にWi-Fiを提供する場合は、メインのネットワークとは別の「ゲストネットワーク」を作成しましょう。ゲストネットワークからはメインネットワーク上の機器(NASやプリンターなど)にアクセスできないため、安全です。
6. WPS機能を無効にする
WPS(Wi-Fi Protected Setup)はボタン一つでWi-Fi接続を設定できる便利な機能ですが、PINコード方式に脆弱性があることが知られています。使わない場合はルーターの設定画面で無効にしておきましょう。
WPA3対応ルーターの選び方(2026年版)
ルーターの買い替えを検討している方のために、WPA3対応ルーターを選ぶ際のポイントを解説します。
チェックすべきスペック
| 項目 | 推奨スペック | 備考 |
|---|---|---|
| Wi-Fi規格 | Wi-Fi 6(802.11ax)以上 | Wi-Fi 6E、Wi-Fi 7ならさらに高速 |
| セキュリティ | WPA3対応(必須) | WPA2/WPA3移行モード対応が望ましい |
| 周波数帯 | デュアルバンド以上 | トライバンド(2.4GHz+5GHz×2)ならベスト |
| メッシュ対応 | 広い家なら必須 | メッシュで家中をカバーできる |
| 接続台数 | 30台以上推奨 | IoT機器の増加を考慮 |
| 自動更新 | ファームウェア自動更新対応 | セキュリティパッチが自動適用される |
2026年時点でのWi-Fi規格の選択肢
2026年現在、ルーターを新たに購入するなら以下の選択肢があります。
- Wi-Fi 6(802.11ax):コスパ最強。一般家庭には十分な性能。WPA3対応
- Wi-Fi 6E(802.11ax拡張):6GHz帯が使えるため干渉に強い。WPA3対応
- Wi-Fi 7(802.11be):最新規格。超高速だが対応端末がまだ少ない。WPA3対応
予算と用途に応じて選びましょう。一般家庭でインターネット利用がメインならWi-Fi 6対応ルーターがバランス良くおすすめです。ゲーミングや大容量ファイル転送が多い方はWi-Fi 6E以上を検討してください。
企業・オフィスでのWPA3活用(WPA3-Enterprise)
ここまで家庭向けの「WPA3-Personal」について解説してきましたが、企業やオフィスでは「WPA3-Enterprise」が推奨されます。
WPA3-PersonalとWPA3-Enterpriseの違い
| 項目 | WPA3-Personal | WPA3-Enterprise |
|---|---|---|
| 用途 | 家庭・小規模オフィス | 企業・教育機関 |
| 認証方式 | パスワード(SAE) | RADIUSサーバー(802.1X) |
| 暗号化強度 | 128bit | 192bit(オプション) |
| ユーザー管理 | 共通パスワード | 個別アカウント |
| 導入の手間 | 簡単 | 認証サーバーの構築が必要 |
WPA3-Enterpriseでは、社員ごとに個別のアカウント(IDとパスワード)でWi-Fiに接続します。誰がいつ接続したかを管理でき、退職者のアカウントを個別に無効化することも可能です。セキュリティを重視する企業環境ではWPA3-Enterprise + 192bitモードの導入を検討してください。
よくある質問(FAQ)
Q1. WPA2とWPA3はどちらを使うべきですか?
可能であればWPA3を使いましょう。ルーターと端末の両方がWPA3に対応していれば、WPA3で接続することで最高レベルのセキュリティを得られます。WPA3非対応の機器がある場合は「WPA2/WPA3移行モード」がおすすめです。WPA2のみの環境でも、強力なパスワードを設定していれば日常的なリスクは低いです。
Q2. WPA3にすると通信速度は変わりますか?
WPA3への変更だけで通信速度が大きく変わることはありません。暗号化処理の負荷はWPA2と比較してわずかに増加しますが、現代のルーターのCPU性能であれば体感できるほどの差はないのが実情です。むしろ、WPA3対応ルーターの多くはWi-Fi 6以上に対応しているため、ルーター自体の買い替えにより速度が向上するケースが多いです。
Q3. WPA3に変更したら接続できなくなる機器はありますか?
はい、WPA3非対応の古い機器は接続できなくなります。一般的に、2018年以前に発売されたスマホ、ゲーム機(Nintendo Switch初期モデル、PS4など)、IoT機器(古いスマート家電)が該当します。これらの機器がある場合は「WPA2/WPA3移行モード」を使うか、ゲストネットワークをWPA2で作成してそちらに接続してください。
Q4. WEPやWPAをまだ使っています。すぐに変更すべきですか?
はい、今すぐ変更してください。WEPは数分で解読できる脆弱性があり、WPA(TKIP)も安全ではありません。ルーターの設定画面から最低でもWPA2-AESに変更してください。WPA2-AESにも対応していない非常に古いルーターの場合は、ルーター自体の買い替えを強く推奨します。
Q5. ルーターがWPA3に対応しているか確認する方法は?
以下の方法で確認できます:(1)ルーターの管理画面でセキュリティ設定の選択肢にWPA3があるか確認する。(2)メーカーの公式サイトで製品仕様を確認する。(3)ルーターのパッケージや説明書に「Wi-Fi 6対応」「WPA3対応」の記載があるか確認する。2020年以降に発売されたWi-Fi 6対応ルーターであれば、ほとんどがWPA3に対応しています。
Q6. マンションの共用Wi-Fiのセキュリティが心配です。どうすればいいですか?
マンション備え付けの共用Wi-Fiは、管理者が設定を管理しているため自分では変更できません。セキュリティが不安な場合は、自分の部屋に専用のルーターを設置してWPA3で設定するのが最も安全です。それが難しい場合は、VPN(仮想プライベートネットワーク)を使って通信を暗号化する方法もあります。
Q7. WPA3に変更したらWi-Fiが不安定になりました。どうすればいいですか?
WPA3への変更後にWi-Fiが不安定になる原因として、以下が考えられます:(1)端末のWi-Fiドライバーが古い→ドライバーを最新に更新する。(2)ルーターのファームウェアが古い→最新に更新する。(3)端末がWPA3に完全対応していない→「WPA2/WPA3移行モード」に切り替える。(4)Wi-Fiプロファイルの問題→一度ネットワーク設定を削除して再接続する。
Q8. 「WPA2-PSK(AES)」と「WPA2-PSK(TKIP)」の違いは何ですか?
AESとTKIPは暗号化の方式が異なります。TKIPはWPAで使われていた古い暗号化方式で、脆弱性が指摘されています。AESは現在も安全とされる強力な暗号化方式です。必ず「WPA2-PSK(AES)」を選んでください。「WPA2-PSK(TKIP)」や「WPA2-PSK(TKIP+AES)」は、TKIPの脆弱性を引き継ぐため推奨されません。
まとめ
Wi-Fiのセキュリティ規格について、ポイントを整理します。
この記事のポイント
- 2026年現在、WPA3が最も安全なWi-Fiセキュリティ規格。SAE認証により辞書攻撃への耐性が大幅に向上
- WPA2も適切に設定すればまだ使えるが、強力なパスワード(16文字以上)が必須
- WEP・WPA(TKIP)は直ちに使用停止すべき。深刻な脆弱性がある
- 家庭では「WPA2/WPA3移行モード」がおすすめ。古い機器との互換性を保ちつつセキュリティを強化
- ルーターのファームウェア更新を定期的に行う。セキュリティパッチが適用される
- WPA3非対応でもセキュリティ強化は可能。パスワード強化・WPS無効化・ゲストネットワーク活用で対応
Wi-Fiセキュリティは、一度設定したら終わりではありません。新しい脅威は常に生まれており、定期的な確認とアップデートが重要です。
まずは今日、お使いのWi-Fiのセキュリティ規格を確認してみてください。もしWEPやWPA(TKIP)を使っていたら、最優先でWPA2-AES以上に変更しましょう。そして、ルーターがWPA3に対応しているなら、ぜひWPA3(または移行モード)への切り替えを検討してください。
あなたの大切な個人情報とネットワーク環境を守るために、この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。
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