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Time Machineバックアップが失敗し続ける原因と解決策【2026年完全ガイド】

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Time Machineバックアップが失敗し続ける原因と解決策【2026年完全ガイド】

Macには「Time Machine」という便利なバックアップ機能が標準搭載されています。設定しておけば自動的にデータを保存してくれる心強い機能ですが、「バックアップが途中で止まってしまう」「いつの間にか失敗している」といったトラブルに悩まされている方も多いのではないでしょうか。

特に初めてTime Machineを設定した方や、これまで問題なく動いていたのに突然エラーが出るようになった方にとって、原因の特定は難しいものです。エラーメッセージが表示されても、何をすれば良いのか分からないこともあります。

本記事では、Time Machineバックアップが失敗する主な原因と、初心者の方でも実践できる具体的な解決策を徹底的に解説します。macOS Sequoia、Sonoma、Venturaといった最新のmacOSにも対応した情報をお届けしますので、ぜひ参考にしてください。


この記事のまとめ

  • Time Machineが失敗する原因は、ストレージの問題、セキュリティソフト、ネットワーク接続、macOSのバグなど多岐にわたる
  • セキュリティソフト(特にカスペルスキー)がバックアップを妨げている場合が非常に多い
  • まずは基本的な確認(接続、ディスクユーティリティでのFirst Aid、macOSアップデート)から始める
  • macOS Sequoiaではファイアウォールがネットワークバックアップをブロックするバグがあった(15.3で修正済み)
  • 最終手段として、バックアップディスクを初期化して新規にバックアップを開始する方法がある

Time Machineとは何か?

Time Machine(タイムマシン)は、Macに標準搭載されている自動バックアップ機能です。外付けのHDDやSSDなどを接続して有効化すると、Mac内のアプリ、写真、書類、設定などあらゆるファイルを定期的に丸ごと保存してくれます。万一Macが故障したりデータを誤って削除してしまった場合でも、Time Machineのバックアップから特定のファイルやシステム全体を復元できます。いわばMacの「もしも」に備える保険のような役割を果たしてくれる機能です。

通常、Time Machineを設定しておくと、Macは1時間ごとに自動バックアップを行い、過去24時間分の「毎時のバックアップ」、過去1ヶ月分の「毎日のバックアップ」、1ヶ月より古い分は週単位のバックアップを保持します。古くなったバックアップは容量確保のために自動で削除されますが、新しいバックアップを行うにはMacのデータ容量の約2倍以上の空き容量がバックアップ先ディスクに必要とされています。例えばMac本体のストレージが500GBなら、バックアップ先ディスクは1TB以上が推奨されます。これにより長期間にわたって世代別のバックアップを保持し、いつでも過去の状態に遡って復元できるようになっています。


よくあるバックアップ失敗パターンとエラーメッセージ

初心者の方がTime Machineでバックアップを設定した際に遭遇しやすい失敗パターンと、その例として現れるエラーメッセージをいくつか紹介します。まずはどんな問題が起きがちか把握しておきましょう。

バックアップディスクが見つかりません

Time Machineが指定されたバックアップ先ディスクを認識できない場合に表示されます。接続不良やディスクの電源オフ、ネットワーク接続の問題などが原因です。

ディスクの空き領域が足りません(バックアップドライブがほぼ満杯)

バックアップ先の容量不足で新しいバックアップを書き込めない場合に表示されます。特に初回バックアップや大量のデータを含む場合に発生しやすいです。

Time Machineはバックアップを完了できませんでした

一般的な失敗時のメッセージです。原因は多岐にわたり、接続エラーやディスクエラー、アクセス権の問題など様々です。

バックアップの準備中にエラーが起きました

バックアップ開始時の「準備中」段階で失敗するケースです。ウイルス対策ソフトなどがバックアップ作成を邪魔している可能性が高いです。日本のユーザーコミュニティでは、特にカスペルスキーがバックアップを110〜116GB付近で止めてしまうという報告が多数あります。

一部のファイルが使用できないためバックアップを完了できませんでした

アクセス権やファイルのロックに関連するエラーです。例えばMacがスリープ中・ロック中で特定のデータにアクセスできない場合に発生します。「Macのロックを解除するとバックアップが再開されます」といったメッセージが表示されることがあります。

ディスクが読み取り専用です

バックアップ先ディスクに書き込みできない状態です。ディスクの故障やフォーマットの不適合による可能性があります。

ネットワークの切断によりバックアップを完了できません

NASやTime Capsuleを使ってネットワーク経由でバックアップしている場合に表示されます。Wi-Fi接続の不安定さやファイアウォールソフトウェアが接続をブロックしている可能性があります。

ほかにもエラーコード付きのメッセージや細かなケースがありますが、多くは上記のパターンに集約できます。次章では、これら原因ごとの具体的な対処法をやさしく解説します。


Time Machineバックアップが失敗する主な原因と解決策

原因1:バックアップディスクが認識されない(見つからない)

考えられる原因

バックアップ先の外付けディスクがMacに認識されていないと、Time Machineは「バックアップディスクが見つかりません」とエラーを出します。ありがちな原因は、物理的な接続不良(USBケーブルの抜けや断線、USBハブ経由の接続不安定など)や、ディスクの電源が入っていないことです。またWi-Fi経由のTime CapsuleやNASを利用している場合は、ネットワーク切断によってディスクが見えなくなることもあります。

解決策

まずは以下を確認してみましょう:

物理接続のチェック

外付けHDD/SSDの場合、Macとディスクがしっかり直結されているか確認します。可能であればUSBハブなどは使わずに直接接続し、ケーブルが確実に刺さっているか見てください。ディスクの電源ケーブルがある場合は電源もオンになっていることを確認しましょう。必要に応じて別のUSBポートやケーブルに変えて再接続します。

Finderで認識確認

接続後、Finderのサイドバーの「場所」欄にそのディスク名が表示されているか確認します。表示されない場合は、ディスク自体に障害が起きている可能性があります。一度取り外してから再度マウント(接続)してみてください。それでも表示されなければディスク故障も疑われます。

ネットワークディスクの場合

Time CapsuleやNASにネットワーク経由でバックアップしている場合は、Macとバックアップ機器が同じネットワークに接続されているか確認します。Wi-Fiの場合は電波状態もチェックしましょう。バックアップ先の機器(NASや他のMac)がスリープしていないかも要確認です。必要なら再起動してみると繋がることがあります。

バックアップディスクの再選択

Mac側の設定でバックアップ先の情報が外れてしまっている可能性もあります。「システム設定」→「一般」→「Time Machine」を開き、正しいバックアップディスクが選択されているか見てください。もし表示されていなければ、「バックアップディスクを追加」または「ディスクを選択」から改めて該当ディスクを選んでください。以前にディスクを初期化した場合なども、再選択を行うことで解決する場合があります。

パスワードの確認(暗号化ディスクの場合)

バックアップ先ディスクを暗号化している場合、接続時にロック解除用のパスワード入力が求められます。このパスワードを正しく入力しないとMacからディスクを利用できず、バックアップも失敗します。心当たりがあれば、ディスク接続時に表示されるダイアログでパスワードを入力してロックを解除してください。

これらの対処を行った後、Time Machineを手動で今すぐバックアップしてみて、正常にディスクが使えるか確認しましょう。ディスクが無事認識されバックアップが開始されればOKです。


原因2:バックアップ先の容量不足(ディスク満杯)

考えられる原因

バックアップ先ディスクの空き容量が足りない場合、新しいバックアップを完了できずに失敗します。特に初回のバックアップはMac全体をコピーするので大容量になりがちです。また、Time Machineは古いバックアップを自動削除して空きを確保するとはいえ、最低でもバックアップ対象データの2倍のディスク容量がないと運用が安定しません。例えば、バックアップ対象(Mac内のデータ)が合計200GBなら、少なくとも400GB以上はバックアップ先に必要ということです。

解決策

対処の基本はバックアップ先の空き容量を確保することです。具体的には次の方法があります。

容量の大きなディスクに変更

最も確実な解決策は、より大容量の外付けディスクを用意してバックアップ先に指定し直すことです。Appleも「Macストレージの2倍以上のサイズが理想的」と案内している通り、今後のためにも大きめのディスクへ移行すると安心です。新しいディスクを接続し、Time Machine設定で「バックアップディスクを追加/選択」から変更しましょう。その後、古いバックアップディスク上のデータは必要に応じて手動で整理・保管してください。

不要データをバックアップ対象から除外

Time Machineではバックアップしない項目を指定できます。システム設定のTime Machine項目で「オプション」から除外リストを編集しましょう。例えば容量を圧迫している大きな仮想マシンファイルや、一時的な作業ファイルなどは除外することで、バックアップサイズを減らせます。どうしても容量が足りない場合の一時的な策として有効です。

古いバックアップの整理(高度な方法)

通常、Time Machineは自動で古い履歴を削除しますが、それでも足りない場合には手動で古いバックアップを削除する方法もあります。ただし操作を誤ると必要なバックアップまで消してしまうリスクがあるため、初心者にはあまりお勧めしません。どうしても行う場合は、Time Machine内から削除したい日時のバックアップを選び「削除」オプションを使ってください。もしくは新しいディスクへの移行を検討した方が安全です。

以上の対策後にバックアップを再実行し、エラー「容量不足」が表示されず正常に完了すれば解決です。


原因3:ディスクのフォーマットやディスク自体のエラー

考えられる原因

バックアップ先ディスクのファイルシステム形式に問題がある場合、Time Machineはバックアップを作成できません。「このディスクはTime Machineバックアップ用に使用できません」といったエラーが出ることもあります。また、「ディスクが読み取り専用です」というメッセージが表示される場合、ディスクの故障や不適切なフォーマット、権限の不具合などで書き込みができない状態になっている可能性があります。特に新品のディスクを接続した場合、Windows用(NTFSやFAT形式)で初期化されているとMacでは書き込めずバックアップに使えません。

解決策

バックアップ先ディスクの状態とフォーマットを確認し、必要に応じて修復や再フォーマットを行いましょう。

ディスクユーティリティで検証・修復

macOSに内蔵の「ディスクユーティリティ」アプリを使って、バックアップ先ディスクを選択し「First Aid(応急処置)」を実行します。これによりディスクの論理エラーが修復できる場合があります。手順は以下の通りです:

  1. アプリケーション → ユーティリティフォルダから「ディスクユーティリティ」を開きます
  2. 左側の一覧でバックアップ先のディスク名(またはボリューム名)を選択します
  3. 上部メニューの「First Aid」(日本語環境では「応急処置」)ボタンをクリックし、確認メッセージが出たら「実行」を選びます
  4. 検証と修復のプロセスが完了するまで待ち、結果を確認します。エラーが修正された旨が出れば一度Macを再起動してからTime Machineバックアップを再試行してください

対応するフォーマットに再初期化

ディスクがNTFSやexFATなどMac非対応の形式だった場合、Mac用のフォーマットで再初期化(フォーマット)する必要があります。基本的にはAPFS(最新のmacOS用)かMac OS拡張(ジャーナリング)(従来形式)のどちらかにします。Big Sur以降のmacOSでは新規Time Machine用ディスクはAPFSが推奨されます。フォーマット手順は以下です:

  1. ディスクユーティリティで該当ディスクを選択し、「消去」をクリック
  2. フォーマットのプルダウンから「APFS」(macOS 11以上の場合)または「Mac OS拡張(ジャーナリング)」(macOS 10.15以前や互換性目的)を選択
  3. 名前を適宜入力(例:「TimeMachineBackup」など)し、「消去」を実行。完了後、「完了」をクリックします
  4. システム設定のTime Machineで新しくフォーマットしたディスクをバックアップディスクとして再設定します

**注意:**ディスクの消去操作はそのディスク内の全データが失われます。必要なファイルがあれば事前に他へコピーしてください。

ハードウェア的な故障チェック

ディスクユーティリティで何度もエラーが出る、物理的にマウントできない等の場合、ディスク自体が故障している可能性があります。この場合は別のディスクを用意するのが得策です。特に長年使っているHDDの場合は寿命が来ていることも考えられます。

対処後、Time Machineで再度バックアップを作成してみてください。フォーマット変更後は初回バックアップに時間がかかるかもしれませんが、エラーなく完了すれば成功です。


原因4:ウイルス対策ソフトやVPNなど外部ソフトの干渉

考えられる原因

お使いのMacにインストールされているウイルス対策ソフトやファイアウォール、VPNクライアントなどがTime Machineの動作を阻害し、バックアップ失敗の原因となることがあります。特に「バックアップの準備中にエラーが起きました」という段階で失敗する場合は、ウイルススキャンソフトがTime Machineによるデータコピーをブロックしている可能性が非常に高いです。

日本のユーザーコミュニティで最も多く報告されている原因がこれで、特にカスペルスキーなどのセキュリティソフトがTime Machineのファイルをリアルタイムでスキャンすることで、バックアップが110〜116GB付近で止まってしまうという報告が多数あります。セキュリティソフトがTime Machineの動作を妨げている場合、バックアップの進行状況を見ても外付けHDDのアクセスランプがまったく点滅しなくなることがあります。

また、NASなどネットワーク経由でバックアップする際にサードパーティ製のファイアウォールやVPNが通信を遮断し、「ネットワークの接続が解除されたためバックアップを完了できない」というエラーが出るケースもあります。

解決策

一時的にそれら外部ソフトウェアの影響を取り除き、バックアップが成功するか確認します。

ウイルス対策ソフトの設定確認

まずウイルス対策ソフトをご利用の場合、そのソフトの設定画面を開き、リアルタイムスキャンやフォルダ保護機能がTime Machineのバックアップ先ディスクを監視・ブロックしていないかチェックします。以下の対処を試してください:

  1. セキュリティソフトの設定画面を開く
  2. 「除外」または「例外」の設定を探す
  3. 以下を除外リストに追加:
    • Time Machineバックアップディスク全体
    • /System/Applications/Time Machine.app
    • Time Machineアプリケーション自体
  4. 初回バックアップ時は、一時的にリアルタイム保護を無効化することも検討

特にmacOSアップデート直後はセキュリティソフト側が対応不十分で不具合を起こすこともあるため、最新版へのアップデートも確認しましょう。それでも問題が解決しない場合、バックアップ実行中だけ一時的にウイルス対策ソフトを停止してみるか、極端な場合アンインストールを検討します(バックアップ成功後に再インストール可)。

**重要:**バックアップ完了後は、必ずセキュリティソフトを再度有効化してください。

VPNやファイアウォールの停止

NASやTime Capsuleへのバックアップ中にネットワーク関連のエラーが起きる場合、一度VPN接続をオフにする、またはサードパーティ製ファイアウォールを無効にして試してみてください。これらが原因であれば、バックアップ成功時に何が干渉していたか判明するはずです。引き続きそれらソフトを使う必要がある場合は、Time Machineの通信(AFPやSMBプロトコル)を許可する設定がないか調べてみましょう。

クラウド同期との競合

iCloudやDropboxなどクラウド同期中のファイルがあると、「一部のファイルをバックアップできません」とTime Machine側で表示されることがあります。これは同期が終わるまで該当ファイルが使用中状態になるためです。解決策として、同期が完了するまで待つか、どうしても急ぐ場合はそのフォルダを一時的にバックアップ除外に設定し、後で除外解除する方法もあります。

上記のようにソフトウェアの干渉を取り除いた状態で再度バックアップを試み、正常に完了するか確認しましょう。もし成功した場合は、今後バックアップ時には同様の対策(ソフトの一時停止等)をするか、恒久的な設定変更を検討してください。


原因5:アクセス権やMacのロックによるバックアップエラー

考えられる原因

Time Machine実行中にMacがスリープしたりロックされた状態になると、ファイルによってはバックアップできなくなることがあります。例えばFileVaultで暗号化されたデータやシステムが保護している領域は、画面ロック中アクセスできず「一部のファイルが使用できないためバックアップを完了できませんでした。Macのロックを解除するとバックアップが再開されます。」といったメッセージが表示されることがあります。また、ごく稀にmacOSのバグや設定不具合で、Time Machine(バックアップを行うプロセス)自体に必要なフォルダへのアクセス権限が不足してしまいバックアップが失敗するケースもあります。

解決策

アクセス権が原因と思われる場合、以下を試してみてください。

バックアップ時はMacを使用可能な状態に

自動バックアップが始まるタイミングでMacがスリープしていたり、画面ロックされてパスワード入力待ち状態になっていないか確認しましょう。可能であればバックアップ中はMacのログインセッションを開いたまま(スリープしないように)にしてください。特にポータブルMacの場合は電源に繋いでスリープしない設定にすると安心です。実際Appleも「Macがロック解除されているときにバックアップを再試行する」ことを推奨しています。

macOS Sequoiaでの電源管理設定の変更

macOS Sequoiaでは、電源管理設定が原因で「一部のファイルが利用できない」エラーが発生する場合があります。ターミナルで以下のコマンドを実行することで改善することがあります:

sudo pmset -a hibernatemode 0
sudo pmset -a standby 0

Time Machineにフルディスクアクセスを許可(上級者向け)

通常、Time Machine(正確にはバックアップ用のシステムプロセス)は自動で必要権限を持っています。しかしそれでも権限エラーが出る場合、システム設定の「プライバシーとセキュリティ」→「フルディスクアクセス」でTime Machine関連のプロセスに権限を与える方法があります。具体的な操作は少し高度になりますが、以下の手順です:

  1. システム設定を開きサイドバーで「プライバシーとセキュリティ」を選択します
  2. 右側の一覧から「フルディスクアクセス」をクリックします(または「ファイルとフォルダ」カテゴリにTime Machineが表示されていればそれでも可)
  3. 鍵アイコンをクリックして管理者権限でロックを解除し、「+」ボタンでアプリを追加します。アプリケーションフォルダ内の「Time Machine」アプリ(バックアップをブラウズするためのアプリ)や、/System/Library/CoreServices/backupdなど必要と思われる項目を追加しフルディスクアクセスをオンにします
  4. 設定後、念のためMacを再起動しTime Machineバックアップを再実行します

権限付与の操作は慎重に行ってください。基本的にはMacがロックされない状態でバックアップすれば問題は起きないケースがほとんどです。

上記の対応により、アクセス権が原因のエラーでバックアップが止まっていた場合は解消するはずです。特に「Macのロックを解除すると再開されます」というメッセージの場合、Macを操作してロック解除するだけでバックアップが続行されるので、エラーが出たら一度Macの画面を開けてみてください。


macOSバージョン別の注意点と対処法

macOS Sequoia(15.x)をお使いの方へ

macOS Sequoiaでは、Time Machineに関するいくつかの重要な問題が報告されていました。

ファイアウォールのバグ(15.0〜15.2)

NAS経由のバックアップがファイアウォールによってブロックされる問題がありました。macOS 15.3で修正済みですので、必ずアップデートしてください。

まだ15.3にアップデートできない場合は、バックアップ中だけファイアウォールを一時的にオフにすることで対処できます:

  1. 「システム設定」→「ネットワーク」→「ファイアウォール」を開く
  2. ファイアウォールを一時的にオフにする
  3. バックアップ完了後、再度オンに戻す

「一部のファイルが利用できない」エラー

Macのスリープ設定に関連している場合があります。上記の電源管理設定コマンドを試してください。

macOS Sonoma(14.x)をお使いの方へ

iCloud同期との競合

iCloud Driveの同期中にバックアップが止まる問題が報告されています。「Cloud Files syncing has completed」というエラーメッセージが表示される場合は、以下の対処法を試してください:

  1. 「システム設定」→「Apple ID」→「iCloud」を開く
  2. iCloud Driveの同期が完了するのを待つ
  3. または「このMacを同期」を一時的にオフにしてからバックアップ
  4. macOS 14.2以降へのアップデートで改善されています

macOS Ventura(13.x)をお使いの方へ

VenturaはTime Machineの動作が比較的安定しているバージョンです。基本的なトラブルシューティングで多くの問題が解決します。


中級者向け:より詳細なトラブルシューティング

基本的な対処法で解決しない場合は、以下の方法を試してください。

Spotlightの除外設定を行う

SpotlightがTime Machineバックアップディスクをインデックスしようとすると、バックアップが中断されることがあります。

  1. 「システム設定」→「Siriとspotlight」を開く
  2. 画面下部の「Spotlightのプライバシー」をクリック
  3. 「+」ボタンをクリック
  4. Time Machineバックアップディスクを選択して追加

これにより、Spotlightがバックアップディスクをスキャンしなくなり、競合を防げます。

Time Machineの設定ファイルを削除する

設定ファイルが破損している場合、削除して再設定することで問題が解決することがあります。

  1. Finderを開く
  2. メニューバーの「移動」→「フォルダへ移動」をクリック
  3. /Library/Preferences/と入力してEnter
  4. com.apple.TimeMachine.plistファイルを探す
  5. このファイルをゴミ箱に移動
  6. Macを再起動
  7. Time Machineを再度設定する

**注意:**この操作を行うと、Time Machineの設定が初期化されます。バックアップディスクを再度選択する必要があります。

.inProgressファイルを手動で削除する

前回のバックアップが中断された際に作成された一時ファイルが問題を起こしている場合があります。

  1. Finderでバックアップディスクを開く
  2. Backups.backupdbフォルダを開く
  3. お使いのコンピュータ名のフォルダを開く
  4. .inProgressで終わるファイルまたはフォルダがあれば削除
  5. Macを再起動してバックアップを再試行

Optionキーでバックアップを検証する

バックアップデータに問題がないか確認できます。

  1. メニューバーのTime Machineアイコンをクリック
  2. Optionキーを押しながらメニューを開く
  3. 「バックアップを検証」という項目が表示されるのでクリック
  4. 検証が完了するまで待つ(大容量の場合は時間がかかります)

問題が検出された場合は、新しいバックアップを最初から作成することを検討してください。

ターミナルを使った高度なトラブルシューティング

コマンドラインに慣れている方向けの方法です。

ローカルスナップショットの確認:

tmutil listlocalsnapshots /

特定のローカルスナップショットの削除:

tmutil deletelocalsnapshots 2026-02-01-120000

(日付部分は実際のスナップショット名に置き換えてください)

バックアップの速度制限を一時的に解除:

sudo sysctl debug.lowpri_throttle_enabled=0

(大容量のバックアップを高速化したい場合に有効です。終了後は再起動で元に戻ります)


バックアップディスクを初期化して最初からやり直す方法

上記の方法すべてを試しても問題が解決しない場合は、バックアップディスクを初期化して新しくバックアップを開始することが最も確実な解決策です。

**警告:**この操作を行うと、バックアップディスク上のすべてのデータが削除されます。重要なバックアップがある場合は、可能であれば別の場所にコピーしてから行ってください。

初期化の手順

  1. Time Machineをオフにする
    • 「システム設定」→「一般」→「Time Machine」を開く
    • Time Machineをオフにする
  2. ディスクユーティリティを開く
    • 「アプリケーション」→「ユーティリティ」→「ディスクユーティリティ」
  3. 表示を「すべてのデバイスを表示」に変更
    • メニューバーの「表示」→「すべてのデバイスを表示」をクリック
  4. バックアップディスクを選択して「消去」
    • 左側のリストから、外付けディスクの一番上の階層(ディスク自体)を選択
    • 「消去」ボタンをクリック
  5. フォーマット設定
    • 名前:任意(例:Time Machine Backup)
    • フォーマット:APFS(SSDの場合)またはMac OS拡張(ジャーナリング)(HDDの場合)
    • 方式:GUIDパーティションマップ
    • 「消去」をクリック
  6. Time Machineを再設定
    • 「システム設定」→「一般」→「Time Machine」
    • 「バックアップディスクを追加」をクリック
    • 初期化したディスクを選択
    • 暗号化するかどうかを選択(推奨:オン)
    • 「ディスクを使用」をクリック

初回バックアップには数時間かかることがあります。この間、Macを使い続けることはできますが、完了するまでスリープや再起動は避けてください。


ネットワークバックアップ(NAS)特有の問題と解決策

SynologyやQNAPなどのNASを使用してTime Machineバックアップを行っている方向けの情報です。

NASが認識されない場合

  1. NASのファームウェアを最新にアップデートする
  2. SMBプロトコルでTime Machine機能が有効になっているか確認
  3. NASでTime Machine専用のユーザーアカウントと共有フォルダを作成
  4. ストレージのクォータ(容量制限)を適切に設定

Synology NASの設定ポイント

  1. DSMの「コントロールパネル」→「ファイルサービス」→「SMB」を開く
  2. 「詳細設定」でTime Machineフォルダを設定
  3. macOS Big Sur以降では、AFPではなくSMBを使用することが推奨されています

QNAPなどで問題が発生する場合

QNAPではTime Machine機能が「Hybrid Backup Sync(HBS 3)」サービスで管理されています。QTS 5.2以降を使用している場合は、SMB Service QPKGのアップデートが必要な場合があります。

問題が解決しない場合は、NAS経由のTime Machineではなく、Carbon Copy Clonerなどの代替ソフトウェアを検討することも一つの選択肢です。

Time Capsuleについて

古いTime Capsuleは現在も使用可能ですが、Appleは将来のmacOSでAFPプロトコルのサポートを終了する予定です。Time CapsuleはAFPを使用しているため、将来的に互換性の問題が発生する可能性があります。可能であれば、SMBプロトコルに対応したNASUSB接続の外付けディスクへの移行をおすすめします。


バックアップ失敗を防ぐための予防策とベストプラクティス

トラブルが起きてから対処するよりも、事前に予防することが大切です。以下のベストプラクティスを参考にしてください。

推奨されるバックアップディスクの選び方

容量

  • Macの内蔵ストレージの2倍以上の容量を選ぶ
  • 例:512GB Mac → 1TB以上のバックアップディスク

種類

  • SSD:高速で静か、衝撃に強い。価格は高め
  • HDD:大容量が安価。物理的な衝撃に弱い

接続方式

  • USB-CまたはThunderbolt接続がおすすめ
  • USB 3.0以上の速度に対応したものを選ぶ

フォーマット

  • macOS Big Sur以降:APFSが推奨(特にSSD)
  • それ以前、またはHDDの場合:Mac OS拡張(ジャーナリング)

定期的なバックアップの検証と確認方法

月に1回程度、バックアップが正常に動作しているか確認しましょう。確認方法はいくつかあります:

メニューバーの表示

Time Machineのメニューバーアイコン(時計を逆回転させたようなマーク)を有効にしておくと、バックアップ中はアイコンが回転し進行状況を示します。バックアップ完了後はアイコンが静止し、メニューを開くと「最新のバックアップ:○月○日○時○分」と最後に成功した日時が表示されます。この日時が最近のものであれば定期バックアップは順調です。

通知の確認

macOSの通知センターにも、バックアップ完了時に通知バナーが出る設定になっています。見逃してしまう場合もありますが、「Time Machineの最新バックアップが完了しました」といった通知メッセージが表示されれば成功の合図です。

履歴をブラウズ

Time Machineアプリを起動(メニューバーアイコンから「Time Machineバックアップをブラウズ」をクリック)して過去のバックアップ履歴に入ってみるのも確認方法の1つです。最新の日付のバックアップが存在し、中のファイルが閲覧できればバックアップは無事取れています。逆に最近の日時のスナップショットが無かったり、入ろうとしてエラーが出る場合は正常にできていない可能性があります。

Optionキーでバックアップを検証

定期的に以下の手順でバックアップの整合性を確認しましょう:

  1. メニューバーのTime Machineアイコンをクリック
  2. Optionキーを押しながらメニューを開く
  3. 「バックアップを検証」という項目が表示されるのでクリック
  4. 検証が完了するまで待つ(大容量の場合は時間がかかります)

複数のバックアップ戦略(3-2-1ルール)

Time Machineだけに頼るのではなく、3-2-1ルールを意識しましょう:

  • 3つのコピーを保持(オリジナル+2つのバックアップ)
  • 2種類の異なるメディアに保存(例:外付けSSD+クラウド)
  • 1つはオフサイト(自宅以外の場所、またはクラウド)

クラウドバックアップサービス(iCloud、Backblazeなど)との併用もおすすめです。

初回バックアップ時の注意点

初めてTime Machineを設定する際は、以下の点に注意してください:

  1. 十分な時間を確保する(数百GBの場合、数時間〜一晩かかることも)
  2. バックアップ完了までMacをスリープさせない
  3. セキュリティソフトのリアルタイムスキャンを一時的に無効化
  4. 外付けディスクはMacに直接接続(USBハブを使わない)
  5. Dropboxなどのクラウド同期フォルダは除外を検討

バックアップディスクの接続習慣

Time Machineは上記の通り通常1時間おきに自動バックアップしてくれますが、ノートMacの場合は外付けディスクの接続が切れているとその間はバックアップされません。できるだけバックアップ用ディスクを頻繁に接続するようにし、長期間バックアップが途切れないようにしましょう。「バックアップディスクの接続を外すと、自動バックアップスケジュールは一時停止され、再接続時に再開する」ことも覚えておいてください。


よくある質問と回答

Q1: バックアップが「準備中」のまま何時間も進みません

A: これは最もよくある問題の一つです。まず、セキュリティソフトがインストールされている場合は一時的に無効化してみてください。それでも解決しない場合は、Time Machineをいったんオフにしてからオンに戻し、Macを再起動してから再度バックアップを開始してください。.inProgressファイルの削除も効果的です。

Q2: 「バックアップディスクが見つかりません」と表示されます

A: 外付けディスクがMacに正しく接続されているか確認してください。USBハブを使わず直接接続することが重要です。接続しているのに認識されない場合は、別のUSBポートやケーブルを試してください。ディスクユーティリティでディスクが表示されるか確認し、表示されない場合はディスク自体の故障の可能性があります。

Q3: バックアップ中にMacを使っても大丈夫ですか?

A: はい、バックアップ中もMacを通常通り使用できます。ただし、初回の大容量バックアップ中は、なるべく負荷のかかる作業(動画編集など)は避けることをおすすめします。また、バックアップ中にMacをシャットダウンしたり、外付けディスクを取り外したりしないでください。

Q4: どのくらいの頻度でバックアップを確認すべきですか?

A: 月に1回程度は、メニューバーのTime Machineアイコンから「最後のバックアップ」の日時を確認することをおすすめします。また、四半期に1回程度は、Optionキーを押しながらTime Machineメニューを開き、「バックアップを検証」を実行して、バックアップデータの整合性をチェックしましょう。

Q5: カスペルスキーを使っていますが、どうすればいいですか?

A: カスペルスキーはTime Machineと競合することが非常に多く報告されています。カスペルスキーの設定画面で、Time Machineバックアップディスクをスキャン対象から除外してください。それでも解決しない場合は、初回バックアップ時だけカスペルスキーを一時的に無効化することを検討してください。バックアップ完了後は必ず再度有効化してください。


それでも解決できない場合は?

上記の対策を試してもTime Machineバックアップがどうしても失敗してしまう場合、以下の追加対処法を検討してください。

Time Machine設定のリセット

Time Machine自体の設定ファイルが不調を起こしている可能性があります。いったんTime Machineの設定を初期化し直すことで解決するケースも報告されています。初心者向けには、現在設定しているバックアップディスクを一度解除して再設定し直す方法がおすすめです。具体的には、「システム設定」→「一般」→「Time Machine」で現在のバックアップディスクを削除(一覧から「−」ボタン等で外す)し、その後改めて同じディスクまたは別ディスクをバックアップ先として選び直します。この操作により初回バックアップからやり直す形になりますが、設定の不具合がリセットされ問題が解消する場合があります。

他のディスクで試す

別の外付けディスクやSSDが手元にあれば、それを使って新規にTime Machineバックアップを試してみてください。問題が発生しないようであれば、元のディスク側のハードウェア不良や相性問題だったと切り分けできます。そのまま新しいディスクを今後のバックアップ先にしてしまうのも一つの手です。

macOSアップデートの確認

ご利用のmacOSにTime Machine関連の既知の不具合がある場合、Appleがソフトウェアアップデートで修正を提供することがあります。システム設定の「一般」→「ソフトウェア・アップデート」で最新の状態か確認し、未適用のアップデートがあれば適用して再度試しましょう。

Appleサポートや専門店への相談

自力で解決が難しい場合は、Appleのサポートに問い合わせたり、Apple StoreのGenius Barや信頼できるパソコン修理サービスに相談するのも賢明です。Time Machineのログ情報を元に詳しい原因を調査してくれる場合もあります。特にハードディスクの物理障害や深刻なシステムの不具合が疑われるときは、早めに専門家の助けを借りるようにしてください。


まとめ

いかがでしたか?本記事では、Time Machineバックアップが失敗し続ける原因と具体的な解決策について詳しく解説しました。

Time Machineの失敗には、ストレージの問題、セキュリティソフトの干渉、macOSのバグ、ネットワーク設定など、さまざまな原因が考えられます。対処法としては、まず基本的な確認(接続、ディスクの健康状態、セキュリティソフトの除外設定)から始め、それでも解決しない場合は設定ファイルの削除や、最終手段としてバックアップディスクの初期化を検討してください。

特にmacOS Sequoiaをお使いの方は15.3へのアップデートを、macOS Sonomaをお使いの方は14.2以降へのアップデートを強くおすすめします。また、セキュリティソフト(特にカスペルスキー)を使用している場合は、バックアップディスクを除外設定に追加することを忘れないでください。

最後にもう一度、バックアップの重要性を強調させてください。大切なデータは二度と同じものを作れないことがあります。定期的なTime Machineバックアップは、万一の際にあなたとあなたのデータを救ってくれる心強い味方です。不調が起きてもあきらめず、本記事を参考にぜひバックアップ環境を整えてみてください。

バックアップは「転ばぬ先の杖」です。トラブルが起きる前に定期的に確認し、万が一の事態に備えておきましょう。Time Machineのバックアップが失敗して困ったときは、ぜひ本記事を参考にしてください。あなたのMacライフが安心・安全なものになるよう応援しています!

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