※本ページにはプロモーション(広告)が含まれています
「せっかく作ったプレゼン資料を別のパソコンで開いたら、フォントが全然違うものに変わっていた…」
こんな経験をしたことはありませんか?会議の直前やプレゼン本番でフォントが崩れていることに気づくと、本当に焦りますよね。
実はこの問題、PowerPointの「フォント埋め込み」機能を正しく設定するだけで、ほぼ100%防ぐことができます。この記事では、フォントが崩れる原因を徹底的に解説し、二度と同じトラブルに悩まされない対策方法を初心者の方にもわかりやすくお伝えします。
この記事でわかること
- PowerPointで別のPCに移すとフォントが変わる5つの原因
- フォントを埋め込んでファイルに保存する具体的な手順(Windows/Mac)
- 崩れにくいおすすめフォント一覧
- 今すぐできる5つの予防策
- PDF化やクラウド共有での回避テクニック
PowerPointで別のPCに移すとフォントが崩れる5つの原因
まず、なぜフォントが崩れるのかを理解しましょう。原因がわかれば、対処法も自然と見えてきます。
原因1:相手のPCにフォントがインストールされていない
これが最も多い原因です。PowerPointのファイルには、デフォルトでは「フォントの名前」だけが保存されており、フォントデータそのものは含まれていません。
たとえば、あなたのPCに「メイリオ」がインストールされていても、相手のPCに「メイリオ」がなければ、PowerPointは自動的に別のフォント(多くの場合「MS Pゴシック」など)で代替表示します。この代替処理によって、以下のような問題が発生します。
- 文字の太さやサイズが変わる
- 行間や文字間隔がずれる
- テキストボックスからはみ出す
- 改行位置が変わってレイアウトが崩れる
原因2:WindowsとMacでフォントが異なる
WindowsとMacでは、標準でインストールされているフォントが大きく異なります。
| Windows標準フォント | Mac標準フォント |
|---|---|
| 游ゴシック | ヒラギノ角ゴシック |
| メイリオ | ヒラギノ明朝 |
| MS Pゴシック | 游ゴシック体 |
| MS 明朝 | Osaka |
| Arial | Helvetica |
WindowsでメイリオやMSゴシックを使って作成したファイルをMacで開くと、対応するフォントがないため自動的に別のフォントに置き換えられます。その結果、見た目が大きく変わってしまうのです。
原因3:フォントの埋め込み設定がされていない
PowerPointには「フォント埋め込み」という機能があります。これを有効にすると、使用しているフォントのデータがファイルに直接保存されるため、相手のPCにそのフォントがなくても正しく表示されます。
しかし、この機能はデフォルトでオフになっています。多くの方がこの設定を知らないまま使っているため、フォント崩れが頻発するのです。
原因4:PowerPointのバージョンが異なる
PowerPoint 2016、2019、2021、Microsoft 365(旧Office 365)など、バージョンが異なると対応するフォントやレンダリング方法に微妙な違いがあります。特に以下のケースで問題が起こりやすいです。
- 古いバージョン(2013以前)で作成したファイルを最新版で開く
- Microsoft 365のサブスクリプション版と買い切り版の違い
- PowerPoint Online(Web版)で開いた場合
原因5:有料フォントやカスタムフォントを使用している
デザイン性を重視して有料フォント(モリサワ、フォントワークスなど)やフリーフォントを使っている場合、相手のPCにそのフォントがインストールされている可能性はほぼゼロです。
特にデザイナーさんが作成した資料をビジネスパーソンが開くケースでは、この問題が頻繁に発生します。
【解決策1】フォント埋め込み設定で確実に防ぐ(最も効果的)
最も確実で簡単な対策が「フォントの埋め込み」です。これを設定するだけで、ほとんどのフォント崩れ問題は解決します。
Windows版PowerPointでのフォント埋め込み手順
以下の手順で設定できます。所要時間はわずか30秒です。
- PowerPointを開き、上部メニューの「ファイル」をクリック
- 左下の「オプション」をクリック
- 左メニューから「保存」を選択
- 「ファイルにフォントを埋め込む」にチェックを入れる
- 以下の2つのオプションから選択:
- 「使用されている文字だけを埋め込む」:ファイルサイズ小(閲覧専用向け)
- 「すべての文字を埋め込む」:ファイルサイズ大(編集もさせたい場合)
- 「OK」をクリックして保存
ポイント:相手にファイルを編集させる必要がない場合は「使用されている文字だけを埋め込む」を選ぶと、ファイルサイズの増加を最小限に抑えられます。
Mac版PowerPointでのフォント埋め込み手順
注意:Mac版PowerPointではフォント埋め込み機能が制限されています。以下の方法で対応しましょう。
- PowerPointを開き、メニューバーの「PowerPoint」→「環境設定」をクリック
- 「保存」を選択
- 「ファイルにフォントを埋め込む」のオプションがある場合はチェックを入れる
※Mac版の一部バージョンではフォント埋め込みに対応していない場合があります。その場合は、後述の「PDF化」や「フォント統一」の方法を検討してください。
フォント埋め込み時の注意点
- ファイルサイズが大きくなる:日本語フォントは文字数が多いため、数MB〜十数MB増加することがあります
- ライセンスで埋め込み不可のフォントがある:一部のフォントはライセンス上、埋め込みが禁止されています。この場合、PowerPointが警告を表示します
- TrueTypeフォントのみ対応:OpenTypeフォント(.otf)は埋め込みできない場合があります
【解決策2】崩れにくいフォントを使う
そもそもWindows・Mac両方に標準搭載されているフォントを使えば、フォント崩れのリスクを大幅に減らせます。
Windows・Mac共通で使えるおすすめフォント
| フォント名 | 種類 | 特徴 | おすすめ用途 |
|---|---|---|---|
| 游ゴシック | ゴシック体 | Windows 10/11・macOS両方に標準搭載 | ビジネス資料全般 |
| 游明朝 | 明朝体 | Windows 10/11・macOS両方に標準搭載 | フォーマルな文書 |
| Arial | サンセリフ | 世界中のPCに搭載 | 英語テキスト |
| Calibri | サンセリフ | Office標準フォント | 英語テキスト全般 |
| Noto Sans JP | ゴシック体 | Googleフォント、無料で誰でも使える | Web・印刷どちらにも |
最も安全な選択肢は「游ゴシック」です。Windows 10以降とmacOSの両方に標準搭載されており、見た目も美しく、ビジネスシーンにも適しています。
避けるべきフォント
以下のフォントは、環境によって表示が変わりやすいため注意が必要です。
- MS Pゴシック / MS 明朝:Macには非搭載
- メイリオ:Macには非搭載(ただしOffice for Macをインストールすると含まれる場合あり)
- ヒラギノ角ゴシック / ヒラギノ明朝:Windowsには非搭載
- 有料フォント全般:相手もライセンスを持っていない限り表示されない
【解決策3】PDF化して共有する
プレゼンを「見せるだけ」で編集させる必要がない場合、PDFに変換して共有するのが最も確実な方法です。
PDFに変換する手順
- PowerPointで「ファイル」→「エクスポート」をクリック
- 「PDF/XPSドキュメントの作成」を選択
- 保存先を選んで「発行」をクリック
または、「ファイル」→「名前を付けて保存」で、ファイルの種類を「PDF」に変更して保存する方法でもOKです。
PDF化のメリット
- フォントが完全に固定されるため、どのPCで開いても同じ見た目
- レイアウトのずれが一切起きない
- ファイルサイズが小さくなることが多い
- 相手にPowerPointがインストールされていなくても閲覧可能
PDF化のデメリット
- アニメーションや動画が再生されない
- ノート(発表者用メモ)が表示されない
- 相手が内容を編集できない
【解決策4】PowerPoint Onlineで共有する
OneDriveやSharePointにファイルをアップロードし、PowerPoint Online(Web版)で共有する方法もあります。
PowerPoint Onlineでの注意点
PowerPoint Onlineは便利ですが、以下の制限があります。
- 利用できるフォントが限られている:Web版で使えるフォントはデスクトップ版より少ない
- カスタムフォントが表示されない可能性がある:埋め込みフォントはWeb版では反映されないことがある
- 一部のアニメーションが動作しない場合がある
PowerPoint Onlineで確実に表示させたい場合は、「Calibri」「Arial」「游ゴシック」などの標準フォントを使用することをおすすめします。
【解決策5】今すぐ実践できる5つの予防策
日頃から以下の習慣を身につけておくと、フォント崩れに悩まされることがほぼなくなります。
予防策1:テンプレートで使用フォントを統一する
社内・チームで使うフォントをあらかじめ決めておき、テンプレート(.potx)を共有しましょう。テンプレートの作り方は以下の通りです。
- PowerPointで新しいファイルを開く
- 「表示」→「スライドマスター」を開く
- フォントを「游ゴシック」など共通フォントに設定
- 「ファイル」→「名前を付けて保存」でファイルの種類を「PowerPointテンプレート (.potx)」にして保存
予防策2:ファイル送付前に「フォント置換」で確認
送付前に、使用されているフォントを確認・置換できます。
- 「ホーム」タブの「編集」グループにある「置換」の▼をクリック
- 「フォントの置換」を選択
- 使用中のフォント一覧が表示されるので、問題のあるフォントを共通フォントに変更
予防策3:重要な文字は画像化する
タイトルスライドやロゴなど、絶対にフォントを変えたくない部分は、画像(PNG)として貼り付ける方法も有効です。
- テキストボックスを右クリック
- 「図として保存」を選択してPNG画像として書き出し
- 書き出した画像をスライドに貼り付け
ただし、この方法だとテキストの編集ができなくなるため、最終版でのみ使うことをおすすめします。
予防策4:送付前に別のPCで表示確認する
可能であれば、ファイルを送る前に別のPCやPowerPoint Onlineで開いて表示を確認しましょう。社内に複数のPCがある場合は、Windows・Mac両方で確認するのが理想です。
予防策5:フォント埋め込みをデフォルト設定にする
毎回設定し忘れないよう、PowerPointのオプションでフォント埋め込みを常にオンにしておくと安心です。一度設定すれば、以降のすべてのファイルに自動的に適用されます。
状況別・最適な対処法まとめ
「結局どの方法を選べばいいの?」という方のために、状況別のおすすめ対処法をまとめました。
| 状況 | おすすめ対処法 | 難易度 |
|---|---|---|
| 社内でファイルを共有する | フォント埋め込み + 共通フォント使用 | ★☆☆ |
| 取引先にメールで送る | フォント埋め込み or PDF化 | ★☆☆ |
| Windows→Macに送る | 游ゴシックを使用 + フォント埋め込み | ★★☆ |
| プレゼン本番用 | PDF化(アニメ不要)or フォント埋め込み | ★☆☆ |
| デザインフォントを使いたい | フォント埋め込み(ライセンス確認必須) | ★★★ |
| オンラインで共同編集する | 標準フォントのみ使用 + OneDrive共有 | ★★☆ |
フォントが既に崩れてしまった場合の修復手順
「もう崩れたファイルが手元にある!」という場合の修復方法を紹介します。
手順1:フォントの置換で一括修正
- 崩れたファイルを開く
- 「ホーム」→「置換」の▼→「フォントの置換」
- 「置換前のフォント」で崩れているフォントを選択
- 「置換後のフォント」で正しいフォントを選択
- 「置換」をクリック
手順2:スライドマスターのフォントを修正
- 「表示」→「スライドマスター」
- 一番上の大きなスライドマスターを選択
- 「フォント」メニューから正しいフォントセットを選択
- 「スライドマスターを閉じる」
手順3:テキストボックスごとに手動で修正
上記の方法で直りきらない場合は、各テキストボックスを選択して個別にフォントを変更します。Ctrl + Aでスライド内の全テキストを選択してからフォントを変更すると効率的です。
よくある質問(FAQ)
Q1:フォント埋め込みをするとファイルサイズはどれくらい増えますか?
A:日本語フォントの場合、1フォントあたり約2〜8MB増加します。「使用されている文字だけを埋め込む」を選べば、増加は数百KB〜2MB程度に抑えられます。英語フォントの場合は100KB〜500KB程度です。
Q2:フォント埋め込みができないフォントがあるのですが?
A:フォントのライセンスによって埋め込みが制限されている場合があります。この場合は、そのフォントの使用を諦めて、埋め込み可能なフォント(游ゴシック、Noto Sans JPなど)に変更するか、PDF化して共有してください。
Q3:Mac版PowerPointでフォント埋め込み機能がないのですが?
A:Mac版のPowerPointでは、バージョンによってフォント埋め込み機能が制限されています。代替策として、(1)PDF化して共有、(2)Windows/Mac共通フォント(游ゴシック等)のみを使用、(3)重要な部分を画像化する、のいずれかで対応してください。
Q4:游ゴシックはWindowsとMacで見た目が同じですか?
A:ほぼ同じですが、OSのレンダリング方式の違いにより、微妙に太さや行間が異なる場合があります。大きな崩れは起きませんが、ピクセル単位での完全一致は難しいです。
Q5:PowerPoint Online(Web版)でも崩れますか?
A:はい、PowerPoint Onlineで利用できるフォントは限られています。埋め込みフォントもWeb版では反映されない場合があります。Web版で確実に表示させたい場合は、「Calibri」「Arial」などのWebフォントに対応したフォントを使用してください。
Q6:Googleスライドに変換した場合もフォントは崩れますか?
A:はい、Googleスライドで利用できるフォントはPowerPointとは異なります。PowerPointファイルをGoogleスライドにインポートすると、対応するフォントがない場合は自動的に代替フォントに変更されます。Googleスライドとの互換性を重視する場合は、Noto Sans JPなどのGoogleフォントを使用するとよいでしょう。
Q7:フォント埋め込みと「フォントの置換」の違いは何ですか?
A:「フォント埋め込み」は、フォントのデータ自体をファイルに含める機能です。一方「フォントの置換」は、ファイル内で使用されているフォントを別のフォントに変更する機能です。埋め込みは「崩れないようにする予防策」、置換は「崩れた後に直す修復策」と考えてください。
Q8:プレゼン会場のPCでフォントが崩れないようにするには?
A:最も確実な方法は、自分のPCを持参することです。それができない場合は、(1)フォント埋め込みをしたPPTXファイル、(2)PDFファイル、の両方を持参しましょう。会場のPCで崩れた場合にPDFで代用できます。
まとめ
PowerPointでフォントが崩れる問題は、「フォント埋め込み」の設定一つでほぼ完全に防ぐことができます。
今すぐやるべき3つのアクションをまとめると:
- PowerPointのオプションで「フォント埋め込み」をオンにする(30秒で完了)
- 普段から「游ゴシック」などの共通フォントを使う習慣をつける
- 重要な資料はPDF版も同時に作成しておく
この3つを実践するだけで、「プレゼンでフォントが崩れてパニック!」という事態をほぼ確実に防ぐことができます。ぜひ今日から試してみてください。
minto.tech スマホ(Android/iPhone)・PC(Mac/Windows)の便利情報をお届け! 月間アクセス160万PV!スマートフォン、タブレット、パソコン、地デジに関する素朴な疑問や、困ったこと、ノウハウ、コツなどが満載のお助け記事サイトはこちら!