Home / Apple / Mac / 3. 【解決】MacBookが重い・遅い!プロが教える起動速度改善テクニック

3. 【解決】MacBookが重い・遅い!プロが教える起動速度改善テクニック

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ログイン項目は、特定のユーザがログインしたときに自動的に起動するアプリケーションです。常駐型のアプリケーションや、何らかのアプリケーションの処理を補助するヘルパーアプリケーションがログイン項目として登録されていることがよくあります。

もう使用しなくなったアプリケーションや問題のあるアプリケーションがログイン項目として登録されていないかを確認してください。

1. メニューバーのAppleメニューから「システム環境設定…」を選択します。

03-select-system-preferences-menu

2. システム環境設定の「ユーザとグループ」をクリックします。

04-system-preferences

3. ユーザとグループ環境設定から自分のユーザアカウントを選択し、「ログイン項目」タブをクリックします。

05-login-items

不必要なアプリケーションがある場合、それを選択して「-」ボタンをクリックして登録解除します。問題があるアプリケーションを探す場合は、ひとつずつ登録解除して、その度に起動速度を調べてみてください。

起動項目、LaunchAgents、LaunchDaemonを確認する

起動項目はログインするユーザにかかわらず、Mac起動時に自動的に開かれるアプリケーションです。現在は非推奨となっている設定ですが、古くからあるアプリケーション等で、今でもまれに使用されていることがあります。LaunchAgentsとLaunchDaemonは起動項目に代わるものとして登場した設定項目です。

起動項目やLaunchAgents、LaunchDaemonに不必要なアプリケーションや問題のあるアプリケーションが登録されていないかを確認してください。

起動項目は以下のフォルダにあるアプリケーションが起動されます。

– /System/Library/StartupItems
– /Library/StartupItems

LaunchAgent、LaunchDaemonは以下のフォルダにある設定ファイルによって管理されます。

– ~/Library/LaunchAgents
– /Library/LaunchAgents
– /Library/LaunchDaemons
– /System/Library/LaunchAgents
– /System/Library/LaunchDaemons

それぞれのフォルダを確認するには、以下の手順にしたがってください。

1. Finderを開きます。
2. メニューバーの「移動」から「フォルダへ移動…」を選択します。

06-select-finder-go-folder-menu

3. 「フォルダの場所を入力」に上記のパスを入力し「移動」をクリックします。

07-finder-go-folder

4. 表示されたフォルダを確認してください。

起動項目やLaunchAgents、LaunchDaemonを削除するには、対応するアプリケーションのヘルプ等を参照してください。

mac OSの再インストール

ソフトウェアに問題がありMacの起動が遅くなっている場合には、macOSを再インストールするのも有効な手段です。

Mac内部にキャッシュデータがスタックして動作に影響を及ぼしている場合、OSを再インストールすることで起動が遅い問題を解決することができます。

再インストールには時間がかかりますがデータは消去されませんので、夜間に設定しておけばMacを使用できない不便さを感じることなくOSの再インストールを完了することができます。

最新のmacOS Sonoma 14.4での注意点(2024年版)

macOS Sonomaの最新バージョンでは、起動速度に関する新たな考慮点がいくつか追加されています。

Stage Managerの影響

Stage Managerを有効にしている場合、システムリソースを多く使用するため、起動時に若干の遅延が発生する可能性があります。必要でない場合は、コントロールセンターからStage Managerを無効にすることで、起動速度の改善が期待できます。

システムログの確認方法

  1. Finderで「移動」→「ユーティリティ」を選択
  2. 「コンソール」アプリを起動
  3. 左サイドバーから「システムログ」を選択
  4. 起動時のエラーログを確認

特に注目すべきエラーメッセージ:

  • “kernel: (AppleACPIPlatform) Error…”
  • “windowserver: display initialization failed” これらのエラーが頻出する場合は、SMCとNVRAMのリセットを検討してください。

パフォーマンス監視ツールの活用

Activity Monitor活用のベストプラクティス

  1. CPUタブでの確認ポイント
    • CPU使用率が80%を超えるプロセスをチェック
    • 「種類」列で”アプリケーション”以外の不要なバックグラウンドプロセスを特定
  2. メモリタブでの確認事項
    • 圧縮メモリの量が2GB以上の場合は要注意
    • スワップファイルの使用量が増加している場合はメモリ増設を検討

おすすめの最適化ツール(2024年4月時点)

  • CleanMyMac X:起動項目の管理が容易
  • OnyX:システムメンテナンス機能が充実
  • DaisyDisk:大容量ファイルの特定に効果的

トラブルシューティングのチェックリスト

□ 基本チェック

  • 再起動の実行
  • ディスク容量の確認(最低20%の空き容量)
  • 最新のアップデートの適用

□ 中級者向けチェック

  • SMCリセットの実行
  • NVRAMリセットの実行
  • ディスクファーストエイドの実行

□ 上級者向けチェック

  • システムログの解析
  • LaunchAgentsの最適化
  • ターミナルでのシステムキャッシュクリア

M1/M2/M3チップ搭載Macでの特殊な対応

Rosettaの影響

Intel用アプリケーションの使用がある場合、Rosetta 2の変換プロセスが起動時間に影響を与える可能性があります。以下の対策を推奨します:

  1. Universal Binary対応アプリへの移行
  2. 使用頻度の低いIntelアプリの削除
  3. Rosettaのキャッシュクリア(ターミナルコマンド提供)

電力管理の最適化

M1以降のチップでは、電力管理が起動速度に密接に関連します。以下の設定を確認:

  1. バッテリー環境設定での「省エネルギー」設定の確認
  2. 「パフォーマンス」モードの適切な使用
  3. バックグラウンドアプリの制限

よくある質問と回答

Q1:再起動しても改善されない場合、次に何をすべき? A1:OSとアプリケーションのアップデートを確認し、ディスク容量に十分な空きがあるか確認してください。

Q2:ディスク容量はどのくらい空けておくべき? A2:全体の10~20%程度の空き容量を確保することが推奨されています。

Q3:セーフモードでの起動は通常の起動より時間がかかるのは正常? A3:はい、セーフモードは診断や修復を行うため、通常より時間がかかるのが普通です。

まとめ

いかがでしたか? 本稿ではMacの起動が遅いときに確認すべき事項について説明しました。Macの起動が遅くなったと感じた時は、本稿を参考して各事項をチェックしてみてください。

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