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この記事はこんな人に役立ちます
- MacのiMovieで動画編集を始めたいけど使い方がわからない
- 素材の読み込みからYouTube投稿用の書き出しまで一通り覚えたい
- テロップ(字幕)やBGMの付け方を知りたい
- 無料で本格的な動画編集をしたい初心者の方
「YouTubeに動画を投稿してみたい」「旅行の思い出動画をおしゃれに編集したい」――そんなとき、MacユーザーならiMovieを使わない手はありません。iMovieはAppleが無料で提供している動画編集ソフトで、Macに最初からインストールされています。
有料ソフトに匹敵するほどの機能を備えながら、直感的な操作で初心者でもすぐに使いこなせるのがiMovieの最大の魅力です。しかし実際に開いてみると「ボタンが多くてどこから触ればいいのかわからない」「素材を読み込んだけど編集の手順がわからない」という方も多いのではないでしょうか。
この記事では、iMovieの起動から素材の読み込み、カット編集、テロップ挿入、BGM追加、エフェクト適用、そして完成動画の書き出しまで、動画編集の全工程をステップ形式で丁寧に解説します。この記事を読みながら一緒に操作すれば、初めてでも1本の動画を完成させることができます。
この記事でわかること
- iMovieの基本画面の見方と各パネルの役割
- 動画・写真・音楽素材の読み込み方法
- 不要な部分をカット・削除する編集テクニック
- テロップ(タイトル・字幕)の挿入と装飾方法
- BGMや効果音の追加・音量調整のやり方
- トランジション・フィルター・速度変更などのエフェクト
- 完成動画の書き出し(YouTube・SNS・ファイル保存)
- iMovieをもっと便利に使う応用テクニック
iMovieとは?無料なのにここまでできる
iMovieは、Apple が macOS向けに無料で提供している動画編集アプリケーションです。Mac を購入すると最初からインストールされており、App Store から追加ダウンロードも可能です。
iMovieの主な特徴
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| 料金 | 完全無料(Mac購入時にプリインストール) |
| 対応フォーマット | MP4、MOV、AVI、4K動画など主要形式に対応 |
| 主な機能 | カット編集、テロップ、BGM、トランジション、フィルター、速度変更、グリーンスクリーン |
| 書き出し解像度 | 最大4K(3840×2160)に対応 |
| 連携 | iPhone・iPadのiMovieとプロジェクト共有が可能 |
| 難易度 | 初心者向け(ドラッグ&ドロップ中心の直感操作) |
プロの映像制作には「Final Cut Pro」や「DaVinci Resolve」が使われますが、YouTubeへの投稿や家族・友人向けの動画であればiMovieの機能で十分すぎるほどです。まずはiMovieで基礎を身につけてから、必要に応じて上位ソフトへステップアップするのが効率的な学び方です。
iMovieの画面構成と基本用語
編集を始める前に、iMovieの画面構成を理解しておきましょう。各パネルの役割を知っておくと、作業がスムーズに進みます。

メイン画面の4つのエリア
1. ブラウザ(左上)
読み込んだ動画・写真・音楽の素材が一覧表示されるエリアです。ここから使いたい素材をタイムラインにドラッグします。
2. ビューア/プレビュー(右上)
編集中の動画をプレビュー再生するエリアです。再生ヘッドの位置の映像がリアルタイムで表示されます。
3. タイムライン(下部)
動画編集の主戦場です。素材を横方向に並べて、カットやトランジション、テロップなどを配置していきます。
4. ツールバー(上部)
メディアの読み込み、タイトル(テロップ)、BGM、トランジションなどの各機能にアクセスするボタンが並んでいます。
覚えておきたい基本用語
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| プロジェクト | 1本の動画を作るための作業ファイル。編集内容がすべて保存される |
| クリップ | タイムラインに配置された1つの動画・写真・音声の断片 |
| 再生ヘッド | タイムライン上の縦線。現在の再生位置を示す |
| タイムライン | 素材を時間順に並べる編集スペース。左から右に時間が進む |
| トランジション | クリップとクリップの間に入れる切り替え効果(フェードなど) |
| タイトル | iMovieでのテロップ・字幕のこと。文字を動画上に重ねて表示する |
| Ken Burns | 写真にズーム・パンの動きをつける効果。静止画を動画風に見せられる |
| 書き出し(共有) | 完成した動画をMP4ファイルなどに変換して保存すること |
Step 1: iMovieを起動して新規プロジェクトを作成する
まずはiMovieを起動して、動画編集用のプロジェクトを作成しましょう。
1-1. iMovieを起動する
起動方法(3つのどれでもOK)
- Launchpadから「iMovie」のアイコンをクリック
- Finder→「アプリケーション」フォルダ→「iMovie」をダブルクリック
- Spotlight検索(⌘ + Space)で「iMovie」と入力してEnter
iMovieがインストールされていない場合は、App Storeを開いて「iMovie」で検索し、無料でダウンロードしてください。
1-2. 新規プロジェクトを作成する
- iMovieが起動したら、上部の「プロジェクト」タブをクリックします
- 「+新規作成」ボタンをクリックします
- 「ムービー」を選択します(「予告編」はテンプレート形式なので、自由に編集したい場合は「ムービー」を選びましょう)
- テーマの選択画面が表示された場合は「テーマなし」を選んで「作成」をクリックします
これで編集画面が開きます。画面上部にブラウザとプレビュー、下部にタイムラインが表示されていることを確認してください。
ポイント:プロジェクト名は後から変更できます。上部のプロジェクト名をクリックすれば、いつでもわかりやすい名前に変更可能です。
Step 2: 素材(動画・写真・音楽)を読み込む
プロジェクトを作成したら、編集に使う素材を読み込みましょう。iMovieには複数の読み込み方法があります。
2-1. メディアを読み込む方法
方法A: ドラッグ&ドロップ(最も簡単)
- Finderで動画や写真が保存されているフォルダを開きます
- 使いたいファイルをiMovieのブラウザエリア(左上)にドラッグ&ドロップします
- 複数ファイルを一度に選択してドラッグすることもできます
方法B: 読み込みボタンを使う
- ツールバーの「↓メディアを読み込む」ボタン(下向き矢印アイコン)をクリックします
- ファイルブラウザが開くので、素材が保存されているフォルダに移動します
- 使いたいファイルを選択して「選択した項目を読み込む」をクリックします
方法C: 写真ライブラリから読み込む
- ブラウザエリア上部の「写真」をクリックします
- Mac の「写真」アプリに保存されている動画・写真がすべて表示されます
- 使いたい素材をタイムラインにドラッグするだけです
2-2. 読み込み可能なファイル形式
| 種類 | 対応フォーマット |
|---|---|
| 動画 | MP4、MOV、M4V、AVCHD、AVI(一部) |
| 写真 | JPEG、PNG、HEIF、TIFF、BMP |
| 音楽・音声 | MP3、AAC、WAV、AIFF、M4A |
2-3. 素材をタイムラインに配置する
- ブラウザに読み込まれた素材のサムネイルをクリックして選択します
- 選択した素材をそのまま下部のタイムラインにドラッグ&ドロップします
- タイムラインに配置された素材が「クリップ」として表示されます
- 複数の素材を順番にドラッグして、動画の流れを組み立てていきます
ポイント:タイムラインに配置する順番が、完成動画の再生順になります。後から順番を入れ替えることもできるので、まずは大まかに並べてみましょう。
Step 3: カット編集(不要な部分を削除する)
動画編集の基本中の基本が「カット編集」です。撮影した動画から不要な部分を削除し、必要な部分だけを残す作業です。これだけで動画のクオリティが格段に上がります。

3-1. クリップの前後をトリミングする
動画の最初や最後にある不要な部分を削除する方法です。
- タイムライン上のクリップの端(左端または右端)にマウスカーソルを合わせます
- カーソルが矢印付きのトリムアイコンに変わったら、ドラッグして不要な部分を縮めます
- 左端を右にドラッグ → 動画の開始位置を後ろにずらす
- 右端を左にドラッグ → 動画の終了位置を前にずらす
便利ワザ:トリミングで削除した部分は実際には消えていません。後からクリップの端を元に戻せば復活します。iMovieは非破壊編集なので、元の素材ファイルは一切変更されません。
3-2. クリップの途中をカットする(分割)
動画の途中にある不要な部分(言い間違い、無言の時間など)を削除する方法です。
- タイムライン上で、カットしたい部分の開始地点に再生ヘッドを移動させます
- メニューバーの「編集」→「クリップを分割」をクリック、またはキーボードショートカット ⌘ + B を押します
- クリップが2つに分割されます
- 同様に、不要部分の終了地点でもう一度 ⌘ + B で分割します
- 不要になった真ん中のクリップをクリックして選択し、Deleteキーで削除します
3-3. カット編集のショートカットキー一覧
| ショートカット | 操作内容 |
|---|---|
| ⌘ + B | 再生ヘッドの位置でクリップを分割 |
| Delete | 選択中のクリップを削除 |
| ⌘ + Z | 操作を取り消し(元に戻す) |
| Space | 再生・一時停止 |
| ← / → | 1フレームずつ前後に移動 |
| ⌘ + + / ⌘ + − | タイムラインの拡大・縮小 |
3-4. クリップの順番を入れ替える
タイムライン上のクリップは、ドラッグ&ドロップで自由に順番を入れ替えることができます。
- 移動したいクリップをクリックして選択します
- そのままドラッグして、配置したい位置まで移動させます
- 他のクリップの間に黄色い縦線が表示されたら、そこにドロップします
Step 4: テロップ(タイトル・字幕)を入れる
テロップは動画のわかりやすさを大きく左右する重要な要素です。iMovieでは「タイトル」という機能でテロップを追加します。
4-1. タイトル(テロップ)の追加手順
- ツールバーの「タイトル」ボタン(Tのアイコン)をクリックします
- さまざまなタイトルスタイルの一覧が表示されます
- 使いたいスタイルにマウスを重ねると、プレビューが表示されます
- 好みのスタイルをタイムライン上の表示させたい位置にドラッグ&ドロップします
- タイムライン上にタイトルクリップ(紫色のバー)が表示されます
- プレビュー画面に表示されたサンプルテキストをクリックして、好きな文字に書き換えます
4-2. おすすめのタイトルスタイル
| スタイル名 | 用途 | 特徴 |
|---|---|---|
| 標準(下三分の一) | 字幕・説明テロップ | 画面下部に帯付きで表示。視聴の邪魔にならない |
| 中央 | オープニング・セクション分け | 画面中央に大きく表示。インパクトがある |
| フォーカス | 強調テロップ | ズームインしながら表示される演出付き |
| スプリットスクリーン | タイトルカード | 画面を分割してテキストエリアを確保 |
| ブラーアウト | エンディング | フェードしながら消える演出で締めに最適 |
4-3. テロップのフォント・サイズ・色を変更する
- タイムライン上のタイトルクリップをダブルクリックします
- プレビュー画面上のテキストが編集可能になります
- テキストを選択した状態で、プレビュー上部に表示されるフォーマットバーを使います:
- フォント:日本語フォントはヒラギノ角ゴシック、ヒラギノ明朝などが使えます
- サイズ:スライダーで文字の大きさを調整
- 色:カラーパレットから文字色を選択
- 太字・斜体:ボタンで切り替え
- アウトライン(輪郭線):文字に縁取りを追加して読みやすくする
4-4. テロップの表示時間を調整する
タイトルクリップの端をドラッグすることで、テロップの表示時間(長さ)を調整できます。
- 右端を右にドラッグ → 表示時間を延ばす
- 右端を左にドラッグ → 表示時間を短くする
- クリップ自体をドラッグ → 表示タイミングを前後にずらす
注意:iMovieのタイトル機能では、テロップの位置(画面上の表示位置)を完全に自由に動かすことはできません。スタイルごとにあらかじめ位置が決まっています。より自由な配置が必要な場合は、「Keynote」でテロップ画像を作成し、ピクチャ・イン・ピクチャで重ねる方法もあります。
Step 5: BGM・効果音を追加する
BGMや効果音を追加することで、動画の雰囲気が劇的に変わります。iMovieには最初から使える音楽素材が内蔵されており、手軽にBGMを追加できます。
5-1. iMovie内蔵のサウンドを使う
- ツールバーの「オーディオ」ボタン(音符アイコン)をクリックします
- 左側のサイドバーに以下の3つのカテゴリが表示されます:
- サウンドエフェクト:効果音(クリック音、環境音など)
- ミュージック:Apple Musicライブラリ内の音楽
- GarageBand:GarageBandで作成した曲
- 「サウンドエフェクト」にはiMovie内蔵の無料素材が多数含まれています
- 気になる曲をクリックすると試聴できます
- 使いたい曲をタイムラインの下部(音楽トラック)にドラッグ&ドロップします
5-2. 自分の音楽ファイルを使う
著作権フリーのBGM素材をダウンロードして使いたい場合の方法です。
- BGM素材サイト(DOVA-SYNDROME、甘茶の音楽工房、YouTubeオーディオライブラリなど)から音楽ファイルをダウンロードします
- ダウンロードした音楽ファイル(MP3やWAVなど)を、Finderから直接タイムラインにドラッグ&ドロップします
- または、ブラウザエリアに先に読み込んでからタイムラインに配置します
5-3. BGMの音量を調整する
BGMが大きすぎると動画内の会話や説明が聞き取れなくなります。適切な音量バランスに調整しましょう。
- タイムライン上の音楽クリップをクリックして選択します
- クリップの中央に横線(音量ライン)が表示されています
- この横線を上下にドラッグして音量を調整します:
- 上にドラッグ → 音量アップ
- 下にドラッグ → 音量ダウン
- 目安として、ナレーションがある動画ではBGMは10〜20%程度に下げると聞きやすくなります
5-4. BGMのフェードイン・フェードアウトを設定する
BGMが急に始まったり急に終わったりすると不自然です。フェード効果で滑らかに始まり、滑らかに終わるようにしましょう。
- 音楽クリップの先頭にマウスを合わせると、小さな丸いフェードハンドルが表示されます
- このハンドルを右方向にドラッグ → フェードイン(徐々に音が大きくなる)
- 音楽クリップの末尾のフェードハンドルを左方向にドラッグ → フェードアウト(徐々に音が小さくなる)
5-5. 動画内の音声を調整する
動画素材自体の音声(環境音やマイク音声)も同様に調整できます。
- 音声を完全にミュートしたい場合:クリップを選択 → プレビュー上部のスピーカーアイコンをクリック → 音量を0%に
- 音声を分離したい場合:クリップを右クリック → 「オーディオを切り離す」 → 映像と音声が別々のクリップになり、個別に編集可能

Step 6: エフェクト・トランジションを適用する
エフェクトやトランジションを使うことで、動画にプロのような仕上がりを加えることができます。ただし、使いすぎると逆に見づらくなるので注意しましょう。
6-1. トランジション(場面転換効果)を追加する
トランジションは、クリップとクリップの間に入れる切り替え効果です。
- ツールバーの「トランジション」ボタンをクリックします
- さまざまなトランジション効果が一覧で表示されます
- マウスを重ねるとプレビューが確認できます
- 使いたいトランジションを、タイムライン上の2つのクリップの境目にドラッグ&ドロップします
6-2. おすすめのトランジション
| トランジション名 | 効果 | おすすめ場面 |
|---|---|---|
| クロスディゾルブ | 前のクリップが徐々に消え、次のクリップが浮かび上がる | 最も汎用的。迷ったらこれ |
| フェードtoブラック | 一度黒画面を挟んでから次のクリップへ | 場面が大きく変わるとき、セクション分け |
| スライド | 次のクリップがスライドして登場 | テンポの良い展開、手順の切り替え |
| ワイプ | 一方向から拭き取るように切り替わる | 時間経過の表現、ビフォーアフター |
編集のコツ:1本の動画でトランジションの種類を統一すると、プロっぽい仕上がりになります。基本は「クロスディゾルブ」で統一し、大きな場面転換でのみ「フェードtoブラック」を使うのがおすすめです。
6-3. トランジションの長さを調整する
- タイムライン上のトランジション(クリップ間のアイコン)をダブルクリックします
- 「デュレーション(長さ)」を変更する画面が表示されます
- 通常は0.5〜1.0秒が自然です。長すぎると間延びした印象になります
6-4. フィルター(色調補正)を適用する
フィルターを使うと、動画全体の色味や雰囲気を一括で変更できます。
- タイムライン上のクリップをクリックして選択します
- プレビュー上部の「クリップフィルタ」ボタン(3つの丸が重なったアイコン)をクリックします
- フィルター一覧から好みのものを選択します:
- ビンテージ:レトロな暖かみのある色調
- ドラマチック:コントラストが強く、映画のような雰囲気
- 白黒:モノクロ表現
- ロマンチック:柔らかくふんわりした色合い
- フィルターをクリックすると即座にプレビューに反映されます
- 解除したい場合は「なし」を選択します
6-5. 速度を変更する(スロー・早送り)
動画の再生速度を変えることで、表現の幅が広がります。
- 速度を変えたいクリップをクリックして選択します
- プレビュー上部の「速度」ボタン(スピードメーターのアイコン)をクリックします
- 速度のプリセットを選択します:
- 遅い(50%):スローモーション。アクションシーンやペットの動きに
- 速い(2x / 4x / 8x / 20x):早送り。タイムラプスや長い作業の短縮に
- カスタム:自由に速度を指定
- 「フリーズフレーム」を使えば、特定のフレームで映像を一時停止させる効果も作れます
6-6. 色補正(手動調整)
フィルターではなく、手動で明るさやコントラストを調整したい場合は以下の手順です。
- クリップを選択した状態で、プレビュー上部の「色補正」ボタンをクリックします
- 3つのスライダーで調整できます:
- 明るさ:暗い映像を明るく、または明るすぎる映像を落ち着かせる
- カラーバランス:暖色(オレンジ寄り)⇔ 寒色(青寄り)を調整
- 彩度:色の鮮やかさを調整
Step 7: ピクチャ・イン・ピクチャとグリーンスクリーン
iMovieの応用機能として、「ピクチャ・イン・ピクチャ(PiP)」と「グリーンスクリーン」があります。これらを使うと、より凝った演出が可能になります。
7-1. ピクチャ・イン・ピクチャ(PiP)
メインの動画の上に小さな動画や画像を重ねて表示する機能です。ゲーム実況のワイプ映像や、解説動画で資料を表示する際に使います。
- 重ねたい素材をブラウザからタイムライン上の既存クリップの上にドラッグします
- クリップが重なった状態になったら、プレビュー上部の「ビデオオーバーレイ設定」ボタンをクリックします
- ドロップダウンメニューから「ピクチャ・イン・ピクチャ」を選択します
- プレビュー画面上で、小窓の位置とサイズをドラッグして調整します
7-2. グリーンスクリーン(クロマキー合成)
緑色の背景で撮影した映像の背景を透明にし、別の映像と合成する機能です。
- 背景となる動画をタイムラインに配置します
- グリーンバックで撮影した動画をその上にドラッグします
- 「ビデオオーバーレイ設定」→「グリーン/ブルースクリーン」を選択します
- 緑色の背景が自動的に透明になり、下の動画が背景として表示されます
Step 8: 完成動画を書き出す(共有する)
編集が完了したら、動画をファイルとして書き出しましょう。YouTubeへの投稿やSNSでのシェアに使える形式で保存できます。
8-1. ファイルとして書き出す
- 画面右上の「共有」ボタン(上向き矢印のアイコン)をクリックします
- 「ファイルを書き出す」を選択します
- 書き出し設定画面で以下を設定します:
| 設定項目 | おすすめ設定 | 説明 |
|---|---|---|
| 解像度 | 1080p(フルHD) | YouTube投稿やSNSに最適。4Kは高画質だがファイルサイズが大きい |
| 品質 | 高 | 「最高(ProRes)」はファイルが巨大になるので通常は「高」で十分 |
| 圧縮 | 品質優先 | 「処理速度優先」は書き出しが速いが画質がやや落ちる |
- 「次へ」をクリックし、保存場所とファイル名を指定して「保存」をクリックします
- 書き出し処理が開始されます。動画の長さやMacのスペックによって数分〜数十分かかります
- 完了すると通知が表示されます
8-2. 用途別のおすすめ書き出し設定
| 用途 | 解像度 | 品質 | ファイルサイズ目安(5分動画) |
|---|---|---|---|
| YouTube投稿 | 1080p | 高 | 約300〜500MB |
| Instagram・TikTok | 720p〜1080p | 高 | 約150〜300MB |
| メールで送信 | 540p〜720p | 中 | 約50〜150MB |
| 高画質保存 | 4K | 最高(ProRes) | 約2〜5GB |
8-3. YouTubeに直接アップロードする
iMovieからYouTubeに直接アップロードすることもできます。
- 「共有」ボタンをクリックします
- 「YouTube」を選択します(表示されない場合は「ファイルを書き出す」で書き出してからYouTubeにアップロード)
- YouTubeアカウントにサインインします
- タイトル、説明、タグ、カテゴリ、プライバシー設定を入力します
- 「公開」をクリックするとアップロードが開始されます
おすすめ:最初は「限定公開」でアップロードし、プレビューを確認してから「公開」に変更すると安心です。
iMovieをもっと便利に使う応用テクニック
写真でスライドショーを作る
iMovieは動画だけでなく、写真を使ったスライドショーも簡単に作成できます。
- 写真を複数枚タイムラインにドラッグします
- 各写真のクリップの端をドラッグして表示時間を調整します(通常3〜5秒がおすすめ)
- 写真間にトランジション(クロスディゾルブなど)を追加します
- BGMを追加すれば、おしゃれなスライドショーの完成です
写真クリップにはKen Burns エフェクトが自動で適用され、ゆっくりズーム・パンする動きが付きます。この動きは写真クリップを選択して「クロップ」ボタンから調整可能です。
ノイズリダクション(雑音除去)
屋外で撮影した動画の風切り音や、室内のエアコンのような背景ノイズを軽減できます。
- ノイズが気になるクリップを選択します
- プレビュー上部の「ノイズリダクションおよびイコライザ」ボタンをクリックします
- 「背景ノイズを軽減」にチェックを入れます
- スライダーで軽減の強さを調整します(強すぎると声も不自然になるので注意)
手ブレ補正
手持ち撮影で揺れてしまった映像を安定させる機能です。
- 手ブレが気になるクリップを選択します
- プレビュー上部の「手ブレ補正」ボタンをクリックします
- 「ビデオの手ぶれを補正」にチェックを入れます
- 補正の強さをスライダーで調整します
注意:手ブレ補正を強くかけすぎると、映像の端がクロップ(切り取り)されて画角が狭くなります。プレビューで確認しながら、自然な範囲で調整してください。
iPhone・iPadとの連携
iMovieのプロジェクトは、iCloudを経由してiPhoneやiPadのiMovieと共有できます。
- 同じApple IDでサインインしていれば、自動的にiCloud経由で同期されます
- iPhoneで撮影した素材をその場でAirDrop→Macに転送→iMovieで本格編集、というワークフローが便利です
- 出先ではiPhoneのiMovieで簡単な編集を行い、帰宅後にMacのiMovieで仕上げることも可能です
iMovieでよくあるトラブルと対処法
| トラブル | 原因 | 対処法 |
|---|---|---|
| 動画が読み込めない | 非対応フォーマット(WMV、FLVなど) | HandBrakeなどでMP4に変換してから読み込む |
| 編集中にカクカクする | Macのスペック不足、ストレージ不足 | 不要なアプリを閉じる、プロキシメディアを使用する |
| 書き出しに失敗する | ストレージの空き容量不足 | 不要なファイルを削除して空き容量を確保する |
| 音が出ない | クリップの音量が0になっている | 音量ラインを上にドラッグして音量を上げる |
| テロップの位置が変えられない | iMovieの仕様(位置固定) | 別のタイトルスタイルを試す、Keynoteで画像として作成 |
| プロジェクトが消えた | iMovieライブラリの破損 | iMovieの環境設定でライブラリの場所を確認する |
iMovieとFinal Cut Proの違い
「iMovieでは物足りなくなってきた」という方のために、上位ソフト「Final Cut Pro」との違いを整理しておきます。
| 比較項目 | iMovie | Final Cut Pro |
|---|---|---|
| 料金 | 無料 | 45,000円(買い切り) |
| テロップの自由度 | テンプレートから選択(位置固定) | 完全自由配置、アニメーション対応 |
| マルチトラック | 映像2トラック、音声数トラック | 無制限のトラック数 |
| カラーグレーディング | 簡易フィルターのみ | プロ仕様のカラーホイール・カーブ |
| プラグイン対応 | 非対応 | サードパーティのプラグインを追加可能 |
| おすすめ対象 | 初心者、趣味での動画制作 | YouTuber、映像クリエイター |
まずはiMovieで基本をしっかり学び、「テロップの位置をもっと自由に動かしたい」「複雑なエフェクトを使いたい」と感じるようになったらFinal Cut Proへの移行を検討するのがベストです。
よくある質問(FAQ)
Q1. iMovieは本当に完全無料ですか?追加課金はありますか?
はい、iMovieは完全無料です。App内課金やサブスクリプションは一切ありません。すべてのエフェクト、トランジション、タイトル、サウンドエフェクトが追加料金なしで使えます。Macに最初からインストールされているか、App Storeから無料でダウンロードできます。
Q2. iMovieで4K動画の編集はできますか?
はい、iMovieは4K(3840×2160)動画の読み込み・編集・書き出しに対応しています。ただし、4K動画の編集にはそれなりのMacスペックが必要です。Apple Silicon(M1以降)搭載のMacであればスムーズに編集できますが、古いIntel Macでは処理が重くなる場合があります。
Q3. iMovieで縦動画(9:16)は作れますか?
iMovieは基本的に横動画(16:9)の編集に特化しています。縦動画を読み込むと左右に黒い帯が入ります。縦動画のまま編集したい場合は、「クロップ」機能で回転させる方法もありますが、やや手間がかかります。縦動画の編集がメインなら、CapCutやVLLOなどの別アプリも検討してみてください。
Q4. iMovieで作った動画にウォーターマーク(透かし)は入りますか?
いいえ、iMovieで書き出した動画にはウォーターマークや「iMovieで作成」といった表示は一切入りません。完全にクリーンな動画として書き出されます。これは無料ソフトとしては非常に良心的な仕様です。
Q5. iMovieプロジェクトのバックアップ方法はありますか?
iMovieのプロジェクトは「iMovieライブラリ」というファイルにまとめて保存されています。場所は通常「ムービー」フォルダ内の「iMovie Library.imovielibrary」です。このファイルを外付けHDDやiCloudにコピーすればバックアップできます。また、Time Machineを有効にしていれば自動でバックアップされます。
Q6. 編集中にiMovieがクラッシュした場合、データは消えますか?
iMovieは編集内容を自動保存しています。クラッシュしても、ほぼ直前の状態から復帰できます。ただし、まれにプロジェクトが破損する場合もあるので、重要な作業の前にはライブラリのバックアップを取っておくことをおすすめします。
Q7. iMovieで画面録画した動画を編集できますか?
はい、もちろん可能です。Macの画面収録機能(⌘ + Shift + 5)で録画した動画はMOV形式で保存されるため、そのままiMovieに読み込んで編集できます。チュートリアル動画やプレゼン録画の編集にも最適です。
Q8. iMovieで字幕を一括でつける方法はありますか?
残念ながら、iMovieには自動字幕生成機能はありません。字幕は1つずつタイトルとして手動で追加する必要があります。大量の字幕が必要な場合は、VREWやCapCutなどの自動文字起こし機能があるアプリと併用するか、Final Cut Proの自動キャプション機能を検討してください。
Q9. iMovieのプロジェクトをFinal Cut Proで開けますか?
はい、iMovieのプロジェクトはFinal Cut Proで開くことができます。iMovieのプロジェクト一覧画面でプロジェクトを右クリックし、「Final Cut Proに送信」を選択すればOKです。iMovieで基礎を学んでからFinal Cut Proにステップアップする際にスムーズに移行できます。
Q10. iMovieで作った動画をDVDに焼くことはできますか?
iMovieから直接DVDに書き込む機能はありません。まずiMovieで動画をファイルとして書き出し(MP4形式)、その後「Burn」などの無料DVDオーサリングソフトを使ってDVDに焼く必要があります。なお、最近のMacにはDVDドライブが搭載されていないため、外付けDVDドライブが別途必要です。
まとめ
この記事では、MacのiMovieで動画編集を行う方法を、初心者の方でもわかるように8つのステップで解説しました。
この記事のポイント
- iMovieは完全無料で、Macに標準搭載されている高機能な動画編集ソフト
- 素材の読み込みはドラッグ&ドロップで直感的に行える
- カット編集は ⌘+B で分割 → Deleteで削除が基本操作
- テロップは「タイトル」機能でテンプレートから選んで追加する
- BGMは内蔵サウンドが使えるほか、フリー音源も読み込み可能
- トランジションはクロスディゾルブを基本に、統一感を意識する
- 書き出しはYouTube向けなら1080p・高品質がベストバランス
- 物足りなくなったらFinal Cut Proへのスムーズな移行も可能
動画編集は最初は難しく感じるかもしれませんが、基本操作はシンプルです。まずは短い動画(30秒〜1分程度)で練習してみてください。カット→テロップ→BGMという3ステップを繰り返すだけで、見違えるような動画が作れるようになります。
iMovieで動画編集の楽しさを覚えたら、YouTubeへの投稿や家族・友人との動画共有など、さまざまな場面で活用してみてください。無料とは思えないクオリティの動画が、あなたのMacで作れるようになります。
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