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外付けSSDをMacに接続したら「読み取り専用」になってファイルを書き込めない、またはフォルダに「鍵アイコン」が表示されて編集できない——そんな問題で困っていませんか?
この問題にはファイルシステムの非互換性(特にNTFS)・不正な取り外しによるエラー・アクセス権の問題など複数の原因があります。本記事では、原因別に確実な解決手順を初心者にもわかりやすく解説します。
この記事でわかること
- Macで外付けSSDが読み取り専用になる全ての主要原因
- ファイルシステム(NTFS・exFAT・HFS+・APFS)ごとの対処法
- ディスクユーティリティのFirst Aidで修復する手順
- ターミナルコマンドで権限を変更する方法
- NTFSドライブに書き込む方法(Paragon NTFS等)
- Windowsの高速スタートアップが原因になる場合の対処法
なぜ外付けSSDが読み取り専用になるのか?主な原因
原因1(最多):ファイルシステムがNTFS
これが最も多い原因です。Windowsで使っていた外付けSSDはNTFSというファイルシステムでフォーマットされています。macOSはNTFSを読み取ることはできますが、ライセンス上の理由からNTFSへの書き込みドライバを標準搭載していません。そのため、NTFSドライブは自動的に「読み取り専用」でマウントされます。
ターミナルでmount | grep diskコマンドを実行したときにread-onlyと表示されればNTFSが原因の可能性が高いです。
原因2:不正な取り外しによるファイルシステムエラー
アンマウント(取り出し操作)をせずに物理的に抜いた場合、ファイルシステムが「ダーティ(未完了の書き込みがある)」な状態になります。macOSはこの状態のドライブをデータ保護のため読み取り専用でマウントすることがあります。
特にexFATやHFS+のドライブで発生しやすいです。
原因3:Windowsの高速スタートアップが有効
Windows PCとMac両方で使い回している場合、Windows側の「高速スタートアップ」が有効になっていると問題が起きます。高速スタートアップが有効なWindowsは完全シャットダウンではなく「ハイバネーション(休止状態)」に近い状態で終了するため、ドライブが完全にアンマウントされず「使用中」の状態で残ります。この状態でMacに接続すると読み取り専用になります。
原因4:アクセス権・パーミッションの問題
別のMacまたはユーザーで作成・使用したドライブは、ファイルシステムのオーナー情報が異なるため、現在のMacユーザーが書き込めない状態になることがあります。
原因5:ディスクの論理エラー・ジャーナルの不整合
ドライブ自体のファイルシステムが壊れかけている場合、データ保護のために読み取り専用にマウントされることがあります。First Aidで修復できる場合があります。
まず確認すること:ファイルシステムの種類を調べる
どのファイルシステムかによって対処法が異なります。まず確認しましょう。
- Finderを開く
- 「アプリケーション」→「ユーティリティ」→「ディスクユーティリティ」を開く
- 左上の「表示」→「すべてのデバイスを表示」を選択する
- 左サイドバーで外付けSSDをクリックする
- 右側の情報欄に「フォーマット」が表示される
| 表示されるフォーマット | 意味 | 対処法 |
|---|---|---|
| Windows NT ファイルシステム(NTFS) | Windowsの標準形式 | NTFSドライバ導入またはexFATに変換 |
| ExFAT | Win/Mac共用の形式 | First Aidで修復 |
| Mac OS 拡張(HFS+) | 旧Mac標準 | First Aid・権限修正 |
| APFS | 現在のMac標準 | First Aid・権限修正 |
【NTFS】Macで読み書きできるようにする方法
方法A:Paragon NTFS for Mac を使う(最もおすすめ)
有料(約5,000円前後)ですが、最も安定して動作する方法です。インストールするだけで、以後NTFSドライブを自動的に読み書き可能な状態でマウントするようになります。
- Paragon Software公式サイトから「NTFS for Mac」を購入・ダウンロード
- インストール後、システム設定の「プライバシーとセキュリティ」でカーネル拡張の承認を求められた場合は承認する
- 再起動後、NTFSドライブを接続するだけで自動的に読み書き可能になる
方法B:Mounty for NTFS を使う(無料)
App Storeまたは公式サイトから無料で入手できます。
- Mountyをインストールして起動する
- メニューバーにMountyのアイコンが表示される
- NTFSドライブを接続すると、Mountyが読み書きモードで再マウントするか確認ダイアログが出る
- 「Re-mount in read-write mode」を選択する
注意:Mountyは大容量ファイルの移動や同時アクセスで不安定になる場合があります。重要なデータの操作には注意してください。
方法C:exFATに再フォーマットする(最も確実)
WindowsとMac両方で読み書きしたい場合、exFAT形式にフォーマットし直すのが最も確実で安定した方法です。exFATはWindows・Mac・Linux全てで読み書きできるフォーマットで、4GB以上の大容量ファイルも扱えます。
注意:フォーマットするとデータが全て消えます。事前にバックアップを取ってください。
Macでフォーマットする手順:
- ディスクユーティリティを開く
- 外付けSSDを選択
- 上部の「消去」ボタンをクリック
- フォーマット:「ExFAT」を選択
- 名前を入力して「消去」をクリック
方法D(非推奨):macOSの実験的NTFS書き込みを有効にする
macOSには、未公開の実験的NTFS書き込み機能が存在します。データ損失のリスクがあり公式サポート外のため、重要なデータには絶対に使用しないでください。参考として手順のみ記載します。
- ターミナルを開く(アプリケーション→ユーティリティ→ターミナル)
sudo nano /etc/fstabを実行- 以下の行を追加(DRIVE_NAMEはボリューム名に変更):
LABEL=DRIVE_NAME none ntfs rw,auto,nobrowse - Ctrl+X → Y → Enterで保存
- ドライブを再接続して確認
【Windowsの高速スタートアップ】が原因の場合の対処法
Windows PCと共用しているNTFSドライブで問題が起きている場合は、Windows側で高速スタートアップを無効にしてください。
- Windows PCで「コントロールパネル」を開く
- 「電源オプション」をクリック
- 左側の「電源ボタンの動作を選択する」をクリック
- 「現在利用可能ではない設定を変更します」をクリック
- 「高速スタートアップを有効にする(推奨)」のチェックを外す
- 「変更の保存」をクリックして完全シャットダウンする
以降はWindows側でドライブを完全にアンマウントしてからMacに接続してください。
【exFAT・HFS+】ディスクユーティリティのFirst Aidで修復する
不正な取り外しや論理エラーが原因の場合、ディスクユーティリティのFirst Aidで修復できます。
- ディスクユーティリティを開く(アプリケーション→ユーティリティ→ディスクユーティリティ)
- 上部メニューの「表示」→「すべてのデバイスを表示」を選択する(重要)
- 左サイドバーで外付けSSDを選択する
- 上部ツールバーの「First Aid」ボタンをクリック
- 「実行」をクリックして修復を開始する
- 完了後のメッセージを確認する
エラーが検出・修復された場合は、ドライブを一度取り出してから再接続して動作確認してください。エラーが多数報告される場合は、データをバックアップしてからフォーマットし直すことを検討してください。
ターミナルコマンドでの修復・権限変更
少し上級者向けですが、ターミナルを使うことでより詳細な確認と修復ができます。
現在の状態を確認する
# 接続中のディスク一覧を表示
diskutil list
# マウント状態を確認(read-onlyが表示されれば読み取り専用)
mount | grep disk
exFATボリュームを修復する
# disk2s1 は実際のディスク識別子に置き換えてください
diskutil repairVolume /dev/disk2s1
HFS+ボリュームを修復する
# アンマウントして修復
diskutil unmount /dev/disk2s1
sudo fsck_hfs -fy /dev/disk2s1
アクセス権(パーミッション)を変更する
# ボリューム全体のオーナーを現在のユーザーに変更
sudo chown -R $(whoami) /Volumes/ドライブ名/
# 読み書き権限を付与
sudo chmod -R 755 /Volumes/ドライブ名/
HFS+の「オーナーシップを無視」をディスクユーティリティで設定する
- ディスクユーティリティで外付けSSDを選択する
- Command+I(または「ファイル」→「情報を見る」)を押す
- 「このボリュームのオーナーシップを無視」にチェックを入れる
これにより、他のMacやユーザーで作成されたファイルへのアクセス権の問題が解消されます。
macOS Recoveryモードでの修復(通常モードで直らない場合)
通常モードのFirst Aidでうまく修復できない場合は、macOS Recoveryモードで起動して試してみましょう。
Apple Silicon(M1/M2/M3/M4)の場合:
- Macをシャットダウンする
- 電源ボタンを長押しして「起動オプションを読み込んでいます」が表示されるまで待つ
- 「オプション」を選択して「続ける」をクリック
- 「ユーティリティ」→「ディスクユーティリティ」を開く
- 外付けSSDを選択してFirst Aidを実行する
Intel Macの場合:
- Macを再起動する
- 起動直後からCommand+Rを長押しする
- Appleロゴが表示されたら手を離す
- 「ユーティリティ」→「ディスクユーティリティ」を開く
- 外付けSSDを選択してFirst Aidを実行する
問題が解決しない場合:フォーマットして完全リセット
上記の全手順を試しても読み書きできない場合、ドライブ自体のファイルシステムが深刻な状態になっている可能性があります。データをバックアップした上で、フォーマットし直すことを検討してください。
| 使用用途 | 推奨フォーマット |
|---|---|
| Macのみで使う | APFS(macOS 10.13以降)またはHFS+ |
| Mac+Windowsで使い回す | exFAT |
| Macのみで使う(Time Machine) | Mac OS拡張(ジャーナリング) |
よくある質問(FAQ)
Q1. WindowsでフォーマットしたSSDはMacで使えますか?
読み取り専用なら使えますが、書き込みにはサードパーティ製のNTFSドライバ(Paragon NTFS等)が必要です。Windows・Mac両方で読み書きしたい場合はexFATへの変換が最もおすすめです。
Q2. 「取り出し」をせずに外付けSSDを抜いてしまいました。データは大丈夫ですか?
すぐにデータが消えるわけではありませんが、ファイルシステムが不整合な状態になっている可能性があります。First Aidで修復してから使用することをお勧めします。
Q3. Paragon NTFS for Mac は有料ですか?購入する価値はありますか?
有料(約5,000円前後)ですが、WindowsとMacでSSDを使い回す頻度が高い方には十分に価値があります。一度購入すると継続して安定して使えます。たまにしか使わない場合はexFATへのフォーマット変換が費用ゼロで確実です。
Q4. First Aidを実行したらエラーが出て「修復できませんでした」と表示されました。
ファイルシステムのエラーが深刻な場合、First Aidでは修復できないことがあります。ターミナルでsudo fsck_exfat -d /dev/disk2s1(exFATの場合)などのコマンドを試すか、データをバックアップしてフォーマットし直すことを検討してください。
Q5. 読み取り専用なのでデータはコピーできますか?
はい、読み取り専用でも既存のデータをMacにコピーすることはできます。外付けSSDのデータをMacの内蔵ストレージや別のドライブにコピーしてから対処するのが安全です。
Q6. APFSでフォーマットしたSSDをWindowsで使えますか?
Windowsは標準ではAPFSを認識しません。WindowsとMac両方で使い回す場合は、APFSではなくexFATを選んでください。
まとめ
Macで外付けSSDが読み取り専用になる問題は、ほとんどの場合以下のいずれかが原因です。
- NTFSフォーマット:Paragon NTFS/Mounty導入、またはexFATに変換
- Windowsの高速スタートアップ:Windows側で高速スタートアップを無効化
- 不正取り外しによるエラー:ディスクユーティリティのFirst Aidで修復
- アクセス権の問題:ターミナルで権限変更、または「オーナーシップを無視」を設定
まずファイルシステムの種類を確認してから、該当する対処法を試してください。本記事の手順で、外付けSSDへの書き込み問題がスムーズに解決することを願っています。
読み取り専用を防ぐための日頃の注意点
- 必ず「取り出し」操作をしてから抜く:Finderサイドバーの外付けドライブ横にある「▲(イジェクト)」アイコンをクリックするか、デスクトップのアイコンをゴミ箱にドラッグして取り出してから抜く
- Windowsで使ったドライブはWindowsで完全シャットダウン後に外す:高速スタートアップを無効にするか、接続したまま完全シャットダウンするようにする
- Mac専用ならAPFS・Mac共用ならexFATでフォーマットする習慣を付ける
- ディスクを定期的にFirst Aidでチェックする:問題が小さいうちに発見して修復できる
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