Home / ネットワーク・IT / パソコン スマホ 周辺機器 / 【2026年最新版】ケンジントンロックの選び方とPC盗難防止対策【完全ガイド】

【2026年最新版】ケンジントンロックの選び方とPC盗難防止対策【完全ガイド】

※本ページにはプロモーション(広告)が含まれています

「カフェでちょっとトイレに行きたいけど、ノートPCを置いていくのが不安…」「オフィスのフリーアドレス化で、PCの盗難対策をどうすればいいかわからない」――そんな悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。

実は、ノートPCには「ケンジントンロック(セキュリティスロット)」という物理的な盗難防止の仕組みが搭載されているモデルが多く、専用のワイヤーロックを取り付けるだけで盗難リスクを大幅に減らすことができます。

この記事では、ケンジントンロックの基礎知識から、スロットの規格の違い、ダイヤル式・キー式の選び方、具体的な取り付け手順、さらにはPC全体のセキュリティ対策まで、2026年最新の情報をもとに徹底的に解説します。

ロックの規格と種類

この記事でわかること

  • ケンジントンロックとは何か、その仕組みと歴史
  • K-Slot・Nano K-Slot・Wedge Slotの3種類の規格の違い
  • ダイヤル式とキー式それぞれのメリット・デメリット
  • 自分のPCに合ったロックの選び方と確認手順
  • ケンジントンロックの正しい取り付け方法
  • カフェ・オフィス・図書館など利用シーン別の活用術
  • BIOSパスワード・暗号化など物理ロック以外の盗難防止策
  • ケンジントンスロットがないPCでの代替手段

ケンジントンロックとは?基本の仕組みを解説

ケンジントンロックの歴史と概要

ケンジントンロック(Kensington Lock)とは、米国のKensington Technology Group社が開発したノートPCやモニターなどの電子機器向け物理セキュリティロックのことです。1990年代に登場して以来、世界中のビジネスシーンで標準的な盗難防止ソリューションとして普及してきました。

正式には「Kensington Security Slot(ケンジントンセキュリティスロット)」と呼ばれる小さな穴がPC本体に設けられており、ここに専用のワイヤーロックを差し込んで固定する仕組みです。自転車のチェーンロックをイメージするとわかりやすいでしょう。

現在では、Kensington社以外のメーカーからも互換製品が多数販売されており、「セキュリティスロット」「セキュリティロック」などの名称でも知られています。

ケンジントンロックの仕組み

ケンジントンロックの基本的な仕組みは非常にシンプルです。

  1. セキュリティスロット(穴):ノートPCの側面にある小さな長方形の穴
  2. ロックヘッド:スロットに差し込む金属パーツ。差し込んで回転させると内部でT字型に展開し、抜けなくなる
  3. ワイヤーケーブル:ロックヘッドとつながった頑丈なスチールワイヤー
  4. 固定先:デスクの脚やポールなど、動かせない構造物にワイヤーを巻き付ける

つまり、PCのスロットにロックを差し込み、ワイヤーを机などに固定することで、PCを持ち去ることができなくなるという仕組みです。

ケンジントンロックで防げること・防げないこと

ケンジントンロックは万能ではありません。その効果と限界を正しく理解しておきましょう。

項目 防げる 防げない
出来心の窃盗 ロックがあるだけで強力な抑止力になる
短時間の離席時の持ち去り 数秒では外せないため効果大
プロの窃盗犯 専用工具で切断される可能性あり
データの盗み見 PC自体は操作可能なまま
USBメモリでのデータ抜き取り 別途ソフトウェア対策が必要

ケンジントンロックの主な目的は「出来心による盗難の抑止」「短時間の離席時の安心確保」です。より高度なセキュリティが必要な場合は、後述するBIOSパスワードやディスク暗号化などのソフトウェア対策を組み合わせることが重要です。

セキュリティスロットの規格:3種類の違いを徹底比較

ケンジントンロックを購入する前に、最も重要なのは自分のPCのセキュリティスロットの規格を確認することです。現在、主に3つの規格が存在しており、それぞれ形状が異なるため互換性がありません。

ダイヤル式vsキー式の比較

1. K-Slot(標準ケンジントンスロット)

最も歴史が長く、広く普及している標準規格です。

  • スロットの形状:横長の長方形(約7mm×3mm)
  • 搭載機器:ビジネスノートPC(ThinkPad、HP ProBook、Dell Latitudeなど)、モニター、プロジェクターなど
  • 特徴:対応ロック製品が最も多く、選択肢が豊富。価格も手頃
  • 注意点:近年の薄型ノートPCでは搭載されないケースが増加

2. Nano K-Slot(ナノケンジントンスロット)

薄型・軽量ノートPC向けに設計された、K-Slotの小型版です。

  • スロットの形状:小さな長方形(約5mm×2.5mm)
  • 搭載機器:薄型ビジネスノートPC(ThinkPad X1 Carbon、Dell XPS、HP Elite Dragonflyなど)
  • 特徴:薄型PCでもセキュリティスロットを搭載可能。2015年頃から普及が進んでいる
  • 注意点:従来のK-Slot用ロックは使えない。Nano専用ロックが必要

3. Wedge Slot(ウェッジスロット)

主にMicrosoft Surfaceシリーズなどで採用されているスロット規格です。

  • スロットの形状:くさび型(Wedge = くさび)の小さな穴
  • 搭載機器:Microsoft Surface Pro、Surface Laptop、一部のUltrabookなど
  • 特徴:非常にコンパクトで薄型デバイスに最適
  • 注意点:K-Slot・Nano K-Slotとは完全に非互換。専用ロックが必要

3つの規格を一覧比較

規格 スロットサイズ 主な搭載機器 対応ロックの種類 価格帯の目安
K-Slot(標準) 約7mm×3mm ビジネスノートPC全般、モニター 非常に豊富 1,500円〜5,000円
Nano K-Slot 約5mm×2.5mm 薄型ビジネスPC 増加傾向 2,000円〜6,000円
Wedge Slot くさび型(小) Surface、一部Ultrabook 限定的 2,500円〜7,000円

自分のPCのスロット規格を確認する方法

スロットの規格を間違えるとロックが取り付けられません。以下の方法で必ず確認しましょう。

  1. PC本体の側面を目視で確認:セキュリティスロットは通常、ノートPCの左側面または背面にあります。鍵のアイコンが刻印されていることもあります
  2. メーカーの公式仕様書を確認:「(機種名)仕様」で検索し、「セキュリティスロット」の項目を確認。「Kensington」「Nano Kensington」「Wedge」などの記載があります
  3. スロットのサイズを測る:定規やノギスで穴のサイズを測定。7mm程度ならK-Slot、5mm程度ならNano K-Slot
  4. メーカーサポートに問い合わせる:不明な場合はメーカーのサポート窓口に機種名を伝えて確認するのが確実です
注意:MacBookシリーズには2012年以降、セキュリティスロットが搭載されていません。MacBookでケンジントンロックを使いたい場合は、後述する「スロットがないPCでの対策」を参照してください。

ダイヤル式 vs キー式:どちらを選ぶべき?

ケンジントンロックの施錠方式は大きく分けて「ダイヤル式(コンビネーション式)」「キー式(シリンダー式)」の2種類があります。それぞれにメリット・デメリットがあるため、利用シーンに合わせて選びましょう。

ダイヤル式(コンビネーションロック)

4桁の数字の組み合わせで施錠・解錠するタイプです。

メリット:

  • 鍵を持ち歩く必要がないため、鍵の紛失リスクがゼロ
  • 複数人で番号を共有すれば共用できる
  • 番号を自分で自由に設定・変更できる製品が多い
  • 比較的安価な製品が多い

デメリット:

  • 4桁の場合、総当たりで解除される可能性がある(最大10,000通り)
  • 番号を忘れると自分でも解除できなくなる
  • のぞき見で番号を知られるリスクがある
  • 施錠・解錠にやや時間がかかる

キー式(シリンダーロック)

専用の鍵で施錠・解錠するタイプです。

メリット:

  • ダイヤル式より防犯性が高い(ピッキングには専門技術が必要)
  • 施錠・解錠がワンアクションで速い
  • 番号を覚える必要がない
  • Kensington純正品にはピッキング対策済みのシリンダーを採用しているモデルも

デメリット:

  • 鍵を紛失すると解除できなくなる(メーカーにスペアキー請求が必要)
  • 鍵を常に持ち歩く必要がある
  • 複数台管理の場合、鍵が増えて管理が煩雑になる
  • ダイヤル式よりやや高価な傾向

ダイヤル式 vs キー式 比較表

比較項目 ダイヤル式 キー式
防犯性 ★★★☆☆ ★★★★☆
手軽さ ★★★★☆ ★★★☆☆
紛失リスク 番号忘れ(低リスク) 鍵紛失(中リスク)
複数人での共用 番号共有で簡単 合鍵の作成が必要
施錠・解錠の速さ やや遅い(10秒程度) 速い(3秒程度)
価格帯 1,500円〜4,000円 2,500円〜6,000円
おすすめシーン 個人利用、カフェ 企業利用、高セキュリティ環境
おすすめの選び方:
個人でカフェや図書館で使う → ダイヤル式がおすすめ。鍵を持ち歩く手間がなく、気軽に使えます。
企業で多数のPCを管理する → キー式がおすすめ。マスターキー対応製品なら、管理者が1本の鍵で全台を解錠できます。

ケンジントンロックの選び方:5つのチェックポイント

実際にケンジントンロックを購入する際に、確認すべき5つのポイントを解説します。

ポイント1:スロット規格の対応を確認する

前述の通り、K-Slot・Nano K-Slot・Wedge Slotの3規格は互換性がありません。購入前に必ず自分のPCのスロット規格を確認し、対応するロックを選びましょう。

なお、複数の規格に対応する「マルチスロット対応」のロック製品も販売されています。複数台のPCを持っている方や、将来PCを買い替える予定がある方にはおすすめです。

ポイント2:ワイヤーの太さと長さをチェック

ワイヤーの太さと長さは、セキュリティレベルと使い勝手に直結します。

項目 推奨スペック 補足
ワイヤーの太さ 5mm以上 細いと切断されやすい。太いほど安全だが重くなる
ワイヤーの長さ 1.5m〜1.8m 短すぎると固定先が限られる。長すぎると持ち運びが不便
ワイヤーの素材 カーボンスチール 切断耐性が高い。安価品はアルミ合金の場合あり

ポイント3:持ち運びのしやすさ

外出先で使う場合は、コンパクトさと重量も重要です。一般的なケンジントンロックの重量は100g〜300g程度。PCバッグのポケットに収まるサイズ感のものを選ぶと、毎日の持ち運びが苦になりません。

巻き取り式のワイヤーを採用した製品なら、使わないときはコンパクトに収納でき、カバンの中でワイヤーが絡まる心配もありません。

ポイント4:マスターキー対応(企業向け)

企業でまとまった台数のPCを管理する場合は、マスターキーシステムに対応した製品がおすすめです。

  • 各PCには個別のキーを配布(利用者が自分のPCのみ解錠可能)
  • IT管理者はマスターキー1本で全台を解錠可能
  • 社員の退職時や鍵の紛失時にも管理者が対応できる

Kensington社の法人向けモデルでは、10台セット・25台セットなどのバルクパッケージが用意されており、1台あたりのコストを抑えることができます。

ポイント5:信頼できるメーカーを選ぶ

セキュリティ製品は信頼性が重要です。以下のような実績のあるメーカーから選ぶことをおすすめします。

メーカー 特徴 価格帯
Kensington(ケンジントン) 本家。品質・信頼性ともに最高水準。法人向けモデルも充実 3,000円〜8,000円
ELECOM(エレコム) 国内大手。コスパが良く入手しやすい。初心者にもおすすめ 1,000円〜4,000円
BUFFALO(バッファロー) 国内メーカー。シンプルで使いやすい製品が多い 1,000円〜3,000円
サンワサプライ 法人向け製品が充実。マスターキー対応モデルあり 1,500円〜5,000円

ケンジントンロックの取り付け手順【ステップ形式】

ケンジントンロックの取り付けは非常に簡単です。初めての方でも5分もあれば完了します。

盗難防止の総合対策

ステップ1:固定先を決める

まず、ワイヤーを巻き付ける固定先を決めます。以下のような簡単には動かせない構造物を選びましょう。

  • デスクの脚(金属製の太い脚が理想)
  • テーブルの天板と脚の接合部
  • 壁に固定されたパイプや手すり
  • 専用のアンカーポイント(デスクに取り付けるセキュリティ金具)
注意:テーブルの上に置いただけのモニタースタンドや、軽量のパイプ椅子の脚などは固定先として不適切です。ロックごと持ち去られてしまう可能性があります。

ステップ2:ワイヤーを固定先に巻き付ける

ワイヤーケーブルのループ側を固定先に通します。多くの製品では、ワイヤーの一方がループ状になっており、デスクの脚などに巻き付けてからロック本体を通すことで固定する仕組みです。

ワイヤーがねじれないように注意しながら、たるみが少なくなるように巻き付けましょう。

ステップ3:ロックヘッドをPCのスロットに差し込む

ロックヘッド(金属の施錠パーツ)をPCのセキュリティスロットに差し込みます。差し込む向きがありますので、無理に力を入れず、スムーズに入る向きを確認してください。

ステップ4:施錠する

ダイヤル式の場合:

  1. ロックヘッドを差し込んだ状態で、あらかじめ設定した暗証番号に合わせる
  2. 番号をずらして施錠完了(番号が合っていない状態ではロックが外れない)

キー式の場合:

  1. ロックヘッドを差し込む
  2. 鍵を差し込んで90度回す
  3. 鍵を抜く(施錠完了)

ステップ5:ロックの固定を確認する

施錠後、以下を確認しましょう。

  • PCを軽く引っ張って、ロックが外れないことを確認
  • ワイヤーが固定先からすり抜けないことを確認
  • ロックヘッドがスロットからしっかり抜けないことを確認

利用シーン別の活用術

ケンジントンロックは、利用する場所によって使い方のポイントが異なります。代表的なシーン別にアドバイスをまとめました。

カフェ・コワーキングスペースでの活用

外出先でのノマドワークでは、トイレや注文時の短い離席が最大のリスクです。

  • おすすめ:ダイヤル式の軽量タイプ(100g以下)
  • 固定先:テーブルの脚に巻き付ける。カフェのテーブルは固定されていることが多いため有効
  • 注意点:長時間席を離れる場合はPCごと持っていく方が安全。ケンジントンロックはあくまで短時間の離席用
  • 追加対策:離席時にPC画面をロック(Windows: Win+L、Mac: Ctrl+Command+Q)する習慣も重要

オフィス・フリーアドレスでの活用

フリーアドレス化が進むオフィスでは、自分の席が固定されないため、PCの管理が課題になります。

  • おすすめ:キー式のマスターキー対応モデル
  • 固定先:デスクのセキュリティアンカーポイント。オフィス設計時にIT部門と連携して設置するのが理想
  • 運用のコツ:ロックは個人持ちにして、退社時はロッカーにPCごと収納するルールが効果的
  • 企業導入の場合:一括購入で1台あたりのコストを抑えられる。IT管理者にはマスターキーを配布

大学・図書館での活用

大学の研究室や図書館の自習スペースでは、長時間の離席も発生しやすい環境です。

  • おすすめ:ダイヤル式(鍵を失くすリスクを避ける)
  • 固定先:図書館のデスクの脚。自習室の場合は隣席のデスクとまとめて固定するのも一つの手
  • 注意点:盗難が起きやすい時間帯(昼食時、閉館間際)は特に注意

展示会・イベントでの活用

展示ブースでのデモンストレーションPCやタブレットの盗難は、意外と多い被害です。

  • おすすめ:キー式(展示中は常時ロック、撤収時にスタッフが素早く解除)
  • 固定先:展示台にセキュリティアンカーをあらかじめ設置
  • 追加対策:ワイヤーが目立つことで、来場者への「セキュリティ意識が高い」というアピールにもなる

ケンジントンスロットがないPCでの盗難防止策

MacBookや一部の薄型ノートPC、タブレットにはセキュリティスロットが搭載されていません。しかし、以下の方法で物理的なセキュリティを確保できます。

方法1:貼り付け式セキュリティスロット

PC本体に強力な粘着シートで「後付けスロット」を貼り付ける方法です。Kensington社やサードパーティから専用製品が販売されています。

  • メリット:スロットがないPCでもケンジントンロックが使える
  • デメリット:粘着力に依存するため、本来のスロットより強度は劣る
  • 注意点:貼り付け面を脱脂(アルコールで清拭)してから取り付けると粘着力が上がる

方法2:PC収納型セキュリティケース

ノートPCを丸ごと収納し、ケースごとワイヤーロックで固定するタイプです。

  • メリット:PCに傷や跡をつけずに物理ロックが可能
  • デメリット:ケースに入れた状態では操作できない場合がある

方法3:セキュリティプレート

デスクに金属プレートをネジ止めし、そこにワイヤーロックを固定する方法です。自分のデスクがある場合に有効です。

物理ロック以外のPC盗難・情報漏洩防止策

ケンジントンロックだけでは完璧なセキュリティは確保できません。以下の多層防御(Defense in Depth)の考え方で、複数の対策を組み合わせましょう。

対策1:BIOSパスワード(起動パスワード)を設定する

BIOSパスワードを設定すると、PC起動時にパスワード入力を求められるようになります。万が一PCが盗まれても、パスワードを知らなければ起動できないため、データへのアクセスを困難にできます。

設定手順(一般的なPC):

  1. PCの電源を入れ、起動ロゴが表示されたらF2キー(機種によりDelキーやF10キー)を押してBIOS画面を開く
  2. 「Security」タブを選択
  3. 「Supervisor Password」や「Power On Password」を設定
  4. パスワードを入力して保存し、再起動
注意:BIOSパスワードを忘れると、メーカーに修理依頼が必要になる場合があります。パスワードは安全な場所に記録して保管してください。

対策2:ストレージ(ディスク)暗号化を有効にする

ディスク暗号化を有効にすると、ストレージからデータを直接読み取ることが不可能になります。PCが盗まれてHDDやSSDを取り出されても、暗号化されていればデータは保護されます。

OS 標準の暗号化機能 設定方法
Windows 10/11 Pro BitLocker コントロールパネル → BitLockerドライブ暗号化 → 有効にする
Windows 10/11 Home デバイスの暗号化 設定 → プライバシーとセキュリティ → デバイスの暗号化
macOS FileVault システム設定 → プライバシーとセキュリティ → FileVault → 有効にする

対策3:ログインパスワードを強化する

当たり前のことですが、PCのログインパスワードが弱いと、盗難時にすぐにログインされてしまいます。

  • 8文字以上の英大小文字・数字・記号を組み合わせたパスワードを設定
  • PINコードは4桁ではなく6桁以上に設定
  • 指紋認証・顔認証(Windows Hello、Touch ID)を積極的に活用
  • 自動ログイン設定は必ずオフにする

対策4:リモートワイプ(遠隔データ消去)を有効にする

PCが盗まれた場合に、遠隔でデータを消去する機能です。

  • Windows:Microsoftアカウントに紐づけた「デバイスの検索」を有効に → microsoft.com/devices から遠隔操作
  • Mac:iCloudの「Macを探す」を有効に → iCloud.comから遠隔ロック・消去
  • 企業向け:Microsoft IntuneやJamfなどのMDM(モバイルデバイス管理)ツールで一括管理

対策5:盗難防止アラームアプリを導入する

PCが無断で移動されたときにアラーム音を鳴らすソフトウェアもあります。カフェでの離席時などに有効です。

  • ノートPCの加速度センサーを利用して、移動を検知するとアラーム音が鳴る
  • Bluetooth接続のスマートフォンが離れた場合にアラームを鳴らす製品もある
  • 無料で使えるアプリ(LaptopAlarm、Prey Anti-Theftなど)も存在

対策の組み合わせ例

利用シーン 推奨する対策の組み合わせ
個人のカフェ利用 ケンジントンロック + 画面ロック + ディスク暗号化
企業のフリーアドレス ケンジントンロック + BIOSパスワード + BitLocker + MDM
展示会・イベント ケンジントンロック + ゲストアカウント + USB無効化
大学・研究室 ケンジントンロック + ディスク暗号化 + リモートワイプ

よくある質問(FAQ)

Q1. ケンジントンロックは簡単に切断されませんか?

一般的なハサミやニッパーでは切断できません。ただし、ボルトカッターなどの専用工具を使えば切断される可能性はあります。ケンジントンロックは「プロの窃盗犯を完全に防ぐもの」ではなく、「出来心の持ち去りを防ぐ抑止力」として位置づけてください。カーボンスチール製で直径5mm以上のワイヤーを選ぶことで、切断リスクを最小限に抑えられます。

Q2. ダイヤル式の暗証番号を忘れた場合はどうすればいいですか?

メーカーによって対応が異なります。Kensington社の場合はカスタマーサポートに連絡すると、シリアル番号の確認後にリセット方法を案内してもらえるケースがあります。自力での解除は非常に困難なため、暗証番号は必ずメモして安全な場所に保管してください。スマートフォンのパスワードマネージャーに記録しておくのもおすすめです。

Q3. キー式の鍵をなくした場合はどうすればいいですか?

多くの製品にはスペアキーが付属しています。スペアキーも紛失した場合は、メーカーに鍵番号を伝えてスペアキーを取り寄せるか、最悪の場合はワイヤーカッターで切断するしかありません。キー式を選ぶ場合は、スペアキーを自宅など別の場所に保管しておくことが重要です。

Q4. MacBookにケンジントンロックは使えますか?

2012年以降のMacBookにはセキュリティスロットが搭載されていません。ただし、「貼り付け式セキュリティスロット」を後付けすることでケンジントンロックを使用できます。Compulocks(旧Maclocks)社などから、MacBook専用の貼り付けアダプターが販売されています。なお、Mac Proのデスクトップモデルには独自のセキュリティスロットが搭載されています。

Q5. ケンジントンロックをつけたままPCを使えますか?

はい、問題なく使えます。セキュリティスロットはPC側面にあるため、キーボード操作やディスプレイの開閉には一切影響しません。ワイヤーが邪魔にならないよう、デスクの後ろ側に回すなどの工夫をすると快適です。

Q6. モニターやプロジェクターにもケンジントンロックは使えますか?

はい、多くのデスクトップモニター、プロジェクター、ドッキングステーションにはK-Slot規格のセキュリティスロットが搭載されています。特にオフィスや会議室のプロジェクターは盗難リスクが高いため、ケンジントンロックの導入が推奨されます。機器の背面や側面を確認してみてください。

Q7. セキュリティスロットとUSBポートは別物ですか?

はい、まったく別物です。セキュリティスロットはデータ通信機能を持たない、純粋に物理的な施錠専用の穴です。USBポートと形状が似ている場合がありますが、セキュリティスロットは一般的にPCの側面や背面に1つだけ配置されており、鍵のアイコンが刻印されていることが多いです。

Q8. ケンジントンロックに保険はありますか?

Kensington社の一部の上位モデルには、ロック使用中に盗難が発生した場合に補償される「盗難防止保証プログラム」が付帯している場合があります。ただし、保証内容や適用条件はモデルや地域によって異なります。購入前に製品ページの保証条件を確認してください。

Q9. ケンジントンロックのワイヤーはどのくらいの長さがあればいいですか?

一般的には1.5m〜1.8mの長さが推奨されます。カフェのテーブル脚に固定する場合、テーブル上のPCから床付近の脚まで届く必要があるため、最低でも1.2mは必要です。逆に2m以上あると、持ち運び時にかさばるほか、余ったワイヤーが垂れ下がって見栄えが悪くなります。

Q10. タブレット(iPadなど)にケンジントンロックは使えますか?

iPadやAndroidタブレットにはセキュリティスロットが搭載されていないため、通常のケンジントンロックは使えません。ただし、タブレット用の「エンクロージャー(筐体型スタンド)」が販売されており、これにケンジントンロック対応のスロットが付いているモデルもあります。店舗のレジやPOSシステム、受付端末として使う場合に有効です。

まとめ:ケンジントンロック+多層防御でPCを守ろう

この記事では、ケンジントンロックの基礎知識から選び方、取り付け方法、さらには総合的なPC盗難防止策まで解説しました。最後に、重要なポイントを整理します。

この記事のまとめ

  • ケンジントンロックは、ノートPCの盗難を物理的に防ぐ最もシンプルで効果的なソリューション
  • スロット規格はK-Slot・Nano K-Slot・Wedge Slotの3種類。購入前に必ず自分のPCの規格を確認する
  • ダイヤル式は鍵不要で手軽、キー式は防犯性が高くビジネス向き
  • ワイヤーはカーボンスチール製・直径5mm以上・長さ1.5m〜1.8mが推奨
  • スロットがないPCには貼り付け式アダプターで対応可能
  • 物理ロックだけでなく、BIOSパスワード・ディスク暗号化・画面ロック・リモートワイプの多層防御を組み合わせることが重要
  • テレワークやフリーアドレスが当たり前の時代、「PCの盗難対策」は全ビジネスパーソンの必須スキル

ケンジントンロックは1,000円台から購入できる手軽なセキュリティ対策です。万が一PCが盗まれた場合の損害(PC本体の価格+データの価値+業務停止の影響)を考えれば、非常にコストパフォーマンスの高い投資と言えるでしょう。

まだ導入していない方は、この記事を参考に、ぜひ今日からPCの盗難対策を始めてください。

Check Also

【2026年最新版】PCモニターの正しい高さ・角度と姿勢改善【完全ガイド】

「パソコン作業をしていると、肩 …