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【2026年最新版】ExcelのFLOOR・CEILING・ROUND関数で数値を丸める方法【完全ガイド】

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Excelで数値を扱っていると、「小数点以下を四捨五入したい」「消費税の端数を切り捨てたい」「請求金額を100円単位で切り上げたい」といった場面に頻繁に遭遇します。こうした数値の丸め処理は、ビジネスの現場で避けて通れない作業です。

Excelには数値を丸めるための関数が多数用意されていますが、ROUND・ROUNDUP・ROUNDDOWN・FLOOR・CEILING・INT・TRUNC・MROUNDなど種類が多く、「どの関数をどの場面で使えばいいのかわからない」という声をよく聞きます。

この記事では、Excelの数値丸め関数をすべて網羅し、構文・使い分け・実務での活用例まで徹底的に解説します。消費税計算、請求書の端数処理、時間の丸めなど、実際の業務で役立つテクニックが満載です。

ROUND系関数の使い分け

この記事でわかること

  • ROUND・ROUNDUP・ROUNDDOWN関数の構文と違い
  • FLOOR・CEILING関数で任意の単位に切り捨て・切り上げする方法
  • INT・TRUNC関数で整数化する方法と両者の違い
  • MROUND関数で最も近い倍数に丸める方法
  • 消費税計算での端数処理の正しいやり方
  • 請求書・見積書での金額丸め実務テクニック
  • 時間データの丸め処理(15分単位・30分単位など)
  • 各関数の使い分け早見表

数値の丸めとは?基礎知識を押さえよう

数値の「丸め」とは、ある桁数や単位に合わせて数値を簡略化する処理のことです。丸め処理には大きく分けて3つの方法があります。

丸め処理の3つの基本パターン

丸め方法 説明 例(1234.567を小数第2位で) 主な関数
四捨五入 指定桁の次の桁が5以上なら繰り上げ、4以下なら切り捨て 1234.57 ROUND
切り上げ 指定桁の次の桁に数値があれば常に繰り上げ 1234.57 ROUNDUP、CEILING
切り捨て 指定桁の次の桁以降を常に削除 1234.56 ROUNDDOWN、FLOOR、INT、TRUNC

ビジネスでは、消費税計算では切り捨てが一般的で、保険料や手数料の計算では切り上げが使われることが多いです。四捨五入は統計データや平均値の表示などで広く使われます。

「桁数」の考え方を理解しよう

ROUND系の関数では「桁数」という引数を指定します。この桁数の考え方が少しわかりにくいため、先に整理しておきましょう。

桁数の指定 意味 例(1234.567に対して)
2 小数第2位まで残す 1234.57(ROUND時)
1 小数第1位まで残す 1234.6(ROUND時)
0 整数に丸める 1235(ROUND時)
-1 10の位で丸める 1230(ROUND時)
-2 100の位で丸める 1200(ROUND時)
-3 1000の位で丸める 1000(ROUND時)

ポイント:桁数が正の数なら小数点以下の桁数を、負の数なら整数部分の桁数を指定します。0を指定すると整数に丸められます。

ROUND関数 ― 四捨五入の基本

ROUND関数の構文

=ROUND(数値, 桁数)

数値:丸め処理の対象となる数値またはセル参照
桁数:丸めた結果の桁数(上記の桁数の表を参照)

ROUND関数の使用例

数式 結果 説明
=ROUND(3.14159, 2) 3.14 小数第2位で四捨五入
=ROUND(3.14159, 0) 3 整数に四捨五入
=ROUND(1876, -2) 1900 100の位で四捨五入
=ROUND(1234, -3) 1000 1000の位で四捨五入
=ROUND(-2.5, 0) -3 負の数も絶対値で判定

ROUND関数は最も使用頻度の高い丸め関数です。報告書やレポートで平均値を表示する際、小数点以下の桁数を揃えたいときに重宝します。

ROUNDUP関数 ― 常に切り上げ

ROUNDUP関数の構文

=ROUNDUP(数値, 桁数)

ROUNDUP関数は、指定した桁数の次の桁に0以外の数値があれば常に繰り上げます。数値が正でも負でも、0から遠ざかる方向に丸められます。

ROUNDUP関数の使用例

数式 結果 説明
=ROUNDUP(3.141, 2) 3.15 小数第3位の1を切り上げ
=ROUNDUP(3.1, 0) 4 小数があれば切り上げて整数化
=ROUNDUP(1234, -2) 1300 100の位で切り上げ
=ROUNDUP(-3.1, 0) -4 負の数は0から遠ざかる方向

実務での活用場面:保険料の計算、送料の切り上げ、必要な梱包箱の数を求める場合など、少しでも端数があれば1つ多く見積もる必要がある場面で使います。

FLOOR/CEILING関数の活用

ROUNDDOWN関数 ― 常に切り捨て

ROUNDDOWN関数の構文

=ROUNDDOWN(数値, 桁数)

ROUNDDOWN関数は、指定した桁数の次の桁以降を常に切り捨てます。0に近づく方向に丸められるのが特徴です。

ROUNDDOWN関数の使用例

数式 結果 説明
=ROUNDDOWN(3.149, 2) 3.14 小数第3位以降を切り捨て
=ROUNDDOWN(3.999, 0) 3 整数部分のみ残す
=ROUNDDOWN(1876, -2) 1800 100の位で切り捨て
=ROUNDDOWN(-3.9, 0) -3 負の数は0に近づく方向

実務での活用場面:消費税の端数処理(切り捨て)、ポイント計算で小数点以下を無視する場合、予算の安全側の見積もりなどで使います。

INT関数 ― 整数への切り捨て

INT関数の構文

=INT(数値)

INT関数は数値を超えない最大の整数を返します。桁数の指定はなく、常に整数に丸めます。

INT関数の使用例

数式 結果 説明
=INT(5.8) 5 正の数は小数部を切り捨て
=INT(-5.2) -6 負の数は小さい方向へ(注意!)
=INT(10) 10 整数はそのまま

重要な注意点:INT関数は負の数に対して「数学的な床関数(floor)」の動きをします。-5.2に対してINT関数は-6を返します。「0に近づく方向に切り捨てたい」場合はTRUNC関数を使いましょう。

TRUNC関数 ― 小数部の切り捨て

TRUNC関数の構文

=TRUNC(数値, [桁数])

数値:丸め処理の対象
桁数:省略可能(省略時は0)。残す小数の桁数

INT関数とTRUNC関数の違い

正の数に対してはINTもTRUNCも同じ結果を返しますが、負の数で挙動が異なります

数値 INT(数値) TRUNC(数値) 違い
5.8 5 5 同じ
-5.2 -6 -5 INTはより小さい整数、TRUNCは0に近い整数
-3.9 -4 -3 INTはより小さい整数、TRUNCは0に近い整数

また、TRUNC関数はINT関数と違い桁数を指定できるのが大きなメリットです。

=TRUNC(3.14159, 2)  → 3.14(小数第2位まで残して切り捨て)
=TRUNC(3.14159, 4)  → 3.1415(小数第4位まで残して切り捨て)

FLOOR関数 ― 指定した単位で切り捨て

FLOOR関数の構文

=FLOOR(数値, 基準値)

数値:丸め処理の対象
基準値:丸めの基準となる倍数

FLOOR関数は、数値を基準値の倍数に切り捨てます。ROUNDDOWN関数が「桁数」で指定するのに対し、FLOOR関数は「任意の単位(倍数)」で指定できるのが強みです。

FLOOR関数の使用例

数式 結果 説明
=FLOOR(7.5, 1) 7 1の倍数に切り捨て(整数化)
=FLOOR(123, 10) 120 10の倍数に切り捨て
=FLOOR(1876, 100) 1800 100の倍数に切り捨て
=FLOOR(2.75, 0.5) 2.5 0.5の倍数に切り捨て
=FLOOR(45, 15) 45 15の倍数(15×3=45)なのでそのまま
=FLOOR(47, 15) 45 15の倍数に切り捨て

FLOOR.MATH関数(Excel 2013以降)

Excel 2013以降では、FLOOR.MATH関数が追加されました。負の数に対する丸め方向を制御できる第3引数が追加されています。

=FLOOR.MATH(数値, [基準値], [モード])

モード:省略または0で負の無限大方向に丸め、0以外の値で0方向に丸めます。

数式 結果 説明
=FLOOR.MATH(-7.5, 2) -8 負の無限大方向に丸め
=FLOOR.MATH(-7.5, 2, 1) -6 0方向に丸め

CEILING関数 ― 指定した単位で切り上げ

CEILING関数の構文

=CEILING(数値, 基準値)

CEILING関数は、数値を基準値の倍数に切り上げます。FLOOR関数の切り上げ版です。

CEILING関数の使用例

数式 結果 説明
=CEILING(7.1, 1) 8 1の倍数に切り上げ(整数化)
=CEILING(123, 10) 130 10の倍数に切り上げ
=CEILING(1801, 100) 1900 100の倍数に切り上げ
=CEILING(2.31, 0.5) 2.5 0.5の倍数に切り上げ
=CEILING(32, 15) 45 15の倍数に切り上げ

CEILING.MATH関数(Excel 2013以降)

FLOOR.MATH同様に、負の数に対する丸め方向を制御できます。

=CEILING.MATH(数値, [基準値], [モード])

実務での活用場面:駐車場料金(30分単位の切り上げ)、配送料の重量切り上げ、100円単位の価格設定などで威力を発揮します。

MROUND関数 ― 最も近い倍数に丸める

MROUND関数の構文

=MROUND(数値, 倍数)

MROUND関数は、数値を指定した倍数の最も近い値に四捨五入します。FLOORとCEILINGの中間的な存在です。

MROUND関数の使用例

数式 結果 説明
=MROUND(7, 5) 5 5の倍数で最も近いのは5
=MROUND(8, 5) 10 5の倍数で最も近いのは10
=MROUND(1234, 100) 1200 100の倍数で最も近いのは1200
=MROUND(1278, 100) 1300 100の倍数で最も近いのは1300
=MROUND(14, 15) 15 15の倍数で最も近いのは15

FLOOR・CEILING・MROUNDの違い:同じ「倍数」で丸める3つの関数ですが、FLOORは常に切り捨て、CEILINGは常に切り上げ、MROUNDは最も近い倍数に四捨五入という違いがあります。

実務での端数処理テクニック

全関数の使い分け早見表

ここまで紹介した8つの関数を一覧にまとめます。目的に応じて最適な関数を選びましょう。

関数名 丸め方向 指定方法 主な用途
ROUND 四捨五入 桁数 平均値の表示、一般的な数値の丸め
ROUNDUP 切り上げ 桁数 保険料、安全側の見積もり
ROUNDDOWN 切り捨て 桁数 消費税端数処理、ポイント計算
INT 切り捨て(整数のみ) 指定なし シンプルな整数化
TRUNC 切り捨て(0方向) 桁数 負の数の安全な切り捨て
FLOOR 切り捨て 倍数 時間の切り捨て、価格帯への丸め
CEILING 切り上げ 倍数 駐車料金、配送重量の切り上げ
MROUND 四捨五入(最近倍数) 倍数 最寄りの倍数への丸め、概算表示

実務活用例① ― 消費税の端数処理

消費税計算は「数値の丸め」が最も頻繁に使われる実務場面の一つです。日本の税法では、消費税の端数処理は事業者の任意で、切り捨て・四捨五入・切り上げのいずれを採用しても構いません。ただし、実務では切り捨てが最も一般的です。

消費税の計算パターン

処理方法 数式例(税抜1,980円・税率10%) 消費税額 税込金額
切り捨て =ROUNDDOWN(1980*0.1, 0) 198円 2,178円
四捨五入 =ROUND(1980*0.1, 0) 198円 2,178円
切り上げ =ROUNDUP(1980*0.1, 0) 198円 2,178円

上の例では結果がすべて同じですが、税抜金額が端数を生む場合に差が出ます。例えば税抜1,983円の場合:

処理方法 数式例(税抜1,983円・税率10%) 消費税額 税込金額
切り捨て =ROUNDDOWN(1983*0.1, 0) 198円 2,181円
四捨五入 =ROUND(1983*0.1, 0) 198円 2,181円
切り上げ =ROUNDUP(1983*0.1, 0) 199円 2,182円

INT関数やFLOOR関数での消費税切り捨て

消費税の切り捨てはINT関数やFLOOR関数でも実現できます。

=INT(税抜金額 * 0.1)         → 消費税額(切り捨て)
=FLOOR(税抜金額 * 0.1, 1)    → 消費税額(1円単位に切り捨て)

ただし、負の値が発生しない通常の消費税計算であれば、INT関数が最もシンプルです。ROUNDDOWN関数は桁数指定ができるため、小数第1位まで残したい場合などに便利です。

軽減税率(8%)との混在処理

食品などに適用される軽減税率(8%)が混在する場合、以下のように処理します。

消費税(10%): =ROUNDDOWN(A2*0.1, 0)
消費税(8%):  =ROUNDDOWN(A2*0.08, 0)

請求書では、標準税率10%と軽減税率8%のそれぞれの合計金額に対して端数処理を行うのが一般的です。商品ごとに端数処理をしてから合計するのか、合計してから端数処理をするのかで最終金額が変わる場合があるため、社内のルールを統一しておくことが重要です。

実務活用例② ― 請求書・見積書の金額丸め

請求書や見積書では、金額を見やすくするために特定の単位で丸めることがあります。

100円単位・1,000円単位の丸め

目的 数式例(金額12,345円) 結果
100円未満を切り捨て =FLOOR(12345, 100) 12,300円
100円未満を切り上げ =CEILING(12345, 100) 12,400円
100円単位で四捨五入 =MROUND(12345, 100) 12,300円
1,000円未満を切り捨て =FLOOR(12345, 1000) 12,000円
1,000円未満を切り上げ =CEILING(12345, 1000) 13,000円
1,000円単位で四捨五入 =MROUND(12345, 1000) 12,000円

見積書での端数値引き

見積書の合計金額をキリの良い数字にするために、端数を値引きとして処理するテクニックもよく使われます。

合計金額: =SUM(B2:B20)              → 例: 254,830円
丸め後金額: =FLOOR(SUM(B2:B20), 1000) → 254,000円
端数値引き: =SUM(B2:B20) - FLOOR(SUM(B2:B20), 1000) → 830円

このように、FLOOR関数を使って1,000円単位に丸め、差額を「端数値引き」として表示すると、見積書がすっきりとまとまります。

実務活用例③ ― 時間データの丸め処理

勤怠管理や工数管理で、時間データを15分単位や30分単位に丸める場面は非常に多いです。Excelの時刻データはシリアル値(1日=1)で管理されているため、丸めの基準値も時間のシリアル値で指定します。

時刻の丸め基準値

丸め単位 シリアル値での基準値 TIME関数での指定
5分単位 “0:05” TIME(0,5,0)
10分単位 “0:10” TIME(0,10,0)
15分単位 “0:15” TIME(0,15,0)
30分単位 “0:30” TIME(0,30,0)
1時間単位 “1:00” TIME(1,0,0)

時刻の丸め数式例

出勤時刻を15分単位に切り上げ、退勤時刻を15分単位に切り捨てする例です。

出勤時刻の切り上げ: =CEILING(A2, "0:15")
退勤時刻の切り捨て: =FLOOR(B2, "0:15")

例えば出勤時刻が9:07の場合、CEILING関数で15分単位に切り上げると9:15になります。退勤時刻が18:22の場合、FLOOR関数で15分単位に切り捨てると18:15になります。

残業時間の30分単位丸め

実残業時間: =B2-A2-"8:00"           → 例: 1:42
30分単位切り捨て: =FLOOR(C2, "0:30") → 1:30
30分単位切り上げ: =CEILING(C2, "0:30") → 2:00

注意:労働基準法では、月の残業時間の合計に対して30分未満切り捨て・30分以上切り上げは認められていますが、日ごとの切り捨ては労働者に不利益になるため注意が必要です。勤怠管理のルールは社労士に確認することをおすすめします。

実務活用例④ ― その他の便利な丸めテクニック

5の倍数に丸める

価格を5円単位や50円単位に丸めたい場合に使います。

=MROUND(A2, 5)    → 5円単位に四捨五入
=CEILING(A2, 50)  → 50円単位に切り上げ
=FLOOR(A2, 50)    → 50円単位に切り捨て

小数を分数的に丸める

0.25刻み(1/4刻み)で丸めたいケースもあります。

=MROUND(A2, 0.25)    → 0.25刻みで四捨五入
=FLOOR(A2, 0.25)     → 0.25刻みで切り捨て
=CEILING(A2, 0.25)   → 0.25刻みで切り上げ

数量の箱数計算(切り上げ)

商品を箱に詰める際、「1箱12個入りで、35個を梱包するには何箱必要か?」といった計算にはCEILING関数やROUNDUP関数が便利です。

=CEILING(35, 12) / 12  → 4(箱)
=ROUNDUP(35/12, 0)     → 3(箱)

注意:CEILING(35,12)は48(12の倍数で切り上げ)を返すため12で割って箱数を求めます。一方、ROUNDUP(35/12,0)は直接箱数を求められるので、こちらの方がシンプルです。

丸め関数使用時の注意点

1. 浮動小数点誤差に注意

Excelは内部的に2進数の浮動小数点演算を行うため、10進数の計算で微小な誤差が発生することがあります。

=0.1 + 0.2  → 0.30000000000000004(内部的に)

通常は表示上問題になりませんが、丸め処理の境界値(ちょうど5になるかどうかなど)で予想外の結果になることがあります。重要な計算ではROUND関数で事前に桁数を整えてから比較や判定を行いましょう。

2. ROUND系とFLOOR/CEILING系の引数の違い

ROUND系関数は「桁数」、FLOOR/CEILING系関数は「基準値(倍数)」を指定するという違いがあります。間違えやすいポイントなので、以下を意識しましょう。

  • ROUND(1234, -2) = 1200 ← 桁数で指定(-2 = 100の位)
  • FLOOR(1234, 100) = 1200 ← 倍数で指定(100の倍数に)

どちらを使っても同じ結果を得られますが、「100円単位に切り捨て」と考えるならFLOOR(A2, 100)の方が直感的です。

3. 負の数に対する挙動の違い

負の数に対する丸め処理は関数によって結果が異なります。損益計算や温度データなど、負の値を扱う場合は特に注意が必要です。

数式 結果 丸め方向
=ROUNDDOWN(-3.7, 0) -3 0に近づく方向
=INT(-3.7) -4 負の無限大方向
=TRUNC(-3.7) -3 0に近づく方向

4. FLOOR/CEILINGで数値と基準値の符号が異なる場合

FLOOR関数やCEILING関数では、数値と基準値の符号が異なるとエラー(#NUM!)になることがあります。基準値には正の数を指定するのが安全です。FLOOR.MATHやCEILING.MATHを使えば、この問題を回避できます。

よくある質問(FAQ)

Q1. ROUND関数とMROUND関数の違いは何ですか?

ROUND関数は「桁数」を指定して四捨五入します(例:小数第2位で四捨五入)。MROUND関数は「倍数」を指定して最も近い倍数に丸めます(例:5の倍数に四捨五入)。桁数指定か倍数指定かが大きな違いです。10の位で四捨五入するなら、ROUND(A2,-1)でもMROUND(A2,10)でも同じ結果になります。

Q2. 消費税の端数処理はどの関数を使うべきですか?

最も一般的なのはROUNDDOWN(金額*税率, 0)での切り捨てです。INT(金額*税率)でも同じ結果を得られます。法律上は切り捨て・四捨五入・切り上げのいずれも認められていますが、多くの企業で切り捨てが採用されています。社内ルールに合わせて選択してください。

Q3. FLOORとROUNDDOWNの違いは何ですか?

ROUNDDOWNは「桁数」(小数第何位か、10の位かなど)で切り捨て位置を指定します。FLOORは「基準値(倍数)」で指定します。例えば15分単位で切り捨てたい場合、ROUNDDOWNでは直接指定できませんが、FLOOR(A2, “0:15”)なら簡単に実現できます。「任意の倍数」に丸めたいならFLOORが便利です。

Q4. INTとTRUNCは何が違いますか?

正の数に対しては同じ結果を返しますが、負の数で結果が異なります。INT(-3.2)は-4(より小さい整数)、TRUNC(-3.2)は-3(0に近い整数)を返します。また、TRUNC関数は桁数を指定できるため、TRUNC(3.456, 1)のように小数第1位まで残して切り捨てることも可能です。

Q5. CEILING関数で時刻を15分単位に切り上げるにはどうすればいいですか?

=CEILING(時刻セル, “0:15”) と入力します。例えば9:07が入力されている場合、9:15が返されます。セルの表示形式を「h:mm」に設定しておくと、正しく時刻として表示されます。

Q6. FLOOR関数やCEILING関数でエラーが出ます。なぜですか?

主な原因は3つあります。(1)基準値に0を指定している(0で割ることになるためエラー)、(2)数値と基準値の符号が異なっている(FLOOR/CEILINGの場合#NUM!エラー)、(3)引数の型が不正(文字列が混入など)。基準値には正の数を使い、Excel 2013以降ならFLOOR.MATHやCEILING.MATHを使うと符号の問題を回避できます。

Q7. 丸め関数を使わずに、表示形式だけで丸めることはできますか?

セルの書式設定で小数点以下の桁数を変更すると、表示上は丸められた数値に見えます。しかし、セル内部の値は元のままです。そのため、そのセルを参照した計算では元の値が使われ、表示と計算結果が一致しないことがあります。正確な計算が必要な場合は、必ず丸め関数を使って実際の値を変更してください。

Q8. ROUND関数で「銀行型丸め(偶数丸め)」はできますか?

ExcelのROUND関数は通常の四捨五入(0.5は常に切り上げ)を行い、銀行型丸め(JIS丸め・偶数丸め)には対応していません。銀行型丸めが必要な場合は、以下のような数式で対応できます。ただし複雑になるため、VBAでユーザー定義関数を作成する方が実用的です。

Q9. 複数の丸め関数を組み合わせて使うことはできますか?

はい、できます。例えば「消費税を切り捨てた後、合計金額を100円単位に四捨五入する」場合は =MROUND(ROUNDDOWN(A2*1.1, 0), 100) のようにネスト(入れ子)にして使えます。計算の順序を意識して、内側の関数から順に処理されることを覚えておきましょう。

Q10. Googleスプレッドシートでも同じ関数は使えますか?

ROUND、ROUNDUP、ROUNDDOWN、INT、TRUNC、FLOOR、CEILING、MROUNDはいずれもGoogleスプレッドシートでも使用できます。ただし、FLOOR.MATHやCEILING.MATHはGoogleスプレッドシートには存在しません。代わりにFLOOR関数の引数の仕様が若干異なるため、移行時は動作確認をおすすめします。

まとめ

Excelの数値丸め関数は種類が多いですが、基本的な考え方はシンプルです。最後に、選び方のポイントを整理します。

  • 四捨五入したい → ROUND関数(桁数指定)またはMROUND関数(倍数指定)
  • 切り上げたい → ROUNDUP関数(桁数指定)またはCEILING関数(倍数指定)
  • 切り捨てたい → ROUNDDOWN関数(桁数指定)またはFLOOR関数(倍数指定)
  • 単純に整数にしたい → INT関数(負の数注意)またはTRUNC関数(0方向切り捨て)

実務では、消費税の端数処理にはROUNDDOWN時間の丸めにはFLOORやCEILING金額の概数化にはMROUNDが特に活躍します。

どの関数を使えばよいか迷ったら、この記事の「全関数の使い分け早見表」を参考にしてください。適切な丸め関数を使いこなすことで、Excelでの数値処理がより正確かつ効率的になります。

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