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【2026年最新版】クリエイティブ・コモンズライセンスの種類と使い方【完全ガイド】

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「クリエイティブ・コモンズライセンスって何?」「CC BY-SAとかCC0って書いてあるけど、どう違うの?」「フリー素材を使いたいけど、著作権的に大丈夫?」

ブログやSNS、YouTube動画、プレゼン資料などでフリー素材を使う機会が増えています。しかし、「無料=自由に使える」とは限りません。多くのフリー素材にはクリエイティブ・コモンズ(CC)ライセンスが設定されており、その種類によって「商用利用OK」「改変禁止」「クレジット表記必須」などのルールが異なります。

ライセンスの意味を正しく理解せずに素材を使うと、著作権侵害で訴えられるリスクもあります。実際に、CCライセンスの条件を守らなかったために損害賠償請求されたケースも報告されています。

この記事では、クリエイティブ・コモンズライセンスの全6種類+CC0の違いを初心者にもわかりやすく解説し、正しい使い方・素材の探し方・よくあるトラブルまで網羅します。この記事を読めば、フリー素材を安心して使えるようになります。

この記事でわかること

  • クリエイティブ・コモンズライセンスとは何か(基礎から解説)
  • CC BY、CC BY-SA、CC BY-ND、CC BY-NC、CC BY-NC-SA、CC BY-NC-NDの6種類の違い
  • CC0(パブリックドメイン)との違いと使い方
  • 4つのマーク(BY・SA・NC・ND)の意味と組み合わせ
  • ライセンス別の「できること・できないこと」早見表
  • 正しいクレジット表記の書き方(コピペ可能なテンプレート付き)
  • CCライセンスの素材が見つかるおすすめサイト10選
  • ライセンス違反にならないための注意点とよくあるトラブル
CCライセンスの6つの種類

クリエイティブ・コモンズ(CC)ライセンスとは?

著作権の「一部を開放する」仕組み

クリエイティブ・コモンズ(Creative Commons、略称CC)ライセンスとは、作品の著作者が「この条件を守ってくれれば、自由に使っていいですよ」と意思表示するための国際的なライセンスです。

通常、著作物(写真・イラスト・音楽・文章など)は著作権法で保護されており、著作者の許可なく使用することはできません。しかし、インターネットの普及により「もっと自由に作品を共有したい」というニーズが高まりました。

そこで登場したのがクリエイティブ・コモンズライセンスです。2001年にアメリカの法学者ローレンス・レッシグらが設立したクリエイティブ・コモンズ(CC)という非営利団体が策定したもので、現在は世界中で広く利用されています。

CCライセンスが必要な理由

CCライセンスが生まれた背景には、以下のような課題がありました。

  • 著作権の「オール・オア・ナッシング」問題:従来の著作権法では「全面的に保護」か「パブリックドメイン(著作権なし)」の二択しかなく、中間の選択肢がなかった
  • 許諾手続きの煩雑さ:作品を使いたい人がいちいち著作者に連絡して許可を得るのは手間がかかる
  • 国際的な統一基準の欠如:国によって著作権法が異なるため、国際的に通用するライセンスが必要だった

CCライセンスは、これらの問題を解決するために「著作権を保持しつつ、一定の条件のもとで自由な利用を許可する」という仕組みを提供しています。現在のバージョンは4.0(2013年リリース)で、世界85カ国以上の法制度に対応しています。

CCライセンスの基本的な仕組み

CCライセンスは、以下の4つの条件マークの組み合わせで構成されています。この4つのマークを理解すれば、どのCCライセンスでも意味がわかるようになります。

マーク 英語名 日本語名 意味
BY Attribution 表示 作品を利用する際に、著作者のクレジット(名前など)を表示すること
SA ShareAlike 継承 改変した場合、元の作品と同じCCライセンスで公開すること
NC NonCommercial 非営利 営利目的(商用利用)での使用を禁止
ND NoDerivatives 改変禁止 作品を改変(リミックス・翻訳・編集など)してはいけない

この4つの条件マークを組み合わせることで、合計6種類のCCライセンスが生まれます。次の章で1つずつ詳しく解説します。

CCライセンス全6種類+CC0を徹底解説

ここからは、CCライセンスの全6種類と、著作権放棄の「CC0」について、それぞれの特徴・できること・できないことを詳しく解説します。

1. CC BY(表示)— 最も自由度が高いCCライセンス

CC BYは、CCライセンスの中で最も自由度が高いライセンスです。著作者のクレジットを表示すれば、商用利用も改変もOKです。

項目 内容
クレジット表記 必須
商用利用 OK
改変・リミックス OK
同じライセンスでの公開 不要(任意のライセンスでOK)

使用例:学術論文の図表、Wikipedia の画像、オープンデータなどで広く採用されています。企業のブログや商品紹介にも自由に使えるため、クリエイターにとっても利用者にとっても使いやすいライセンスです。

2. CC BY-SA(表示-継承)— 改変後も同じライセンスで公開

CC BY-SAは、クレジット表示に加えて、改変した作品を同じCC BY-SAライセンスで公開する義務があるライセンスです。

項目 内容
クレジット表記 必須
商用利用 OK
改変・リミックス OK
同じライセンスでの公開 必須(改変作品はCC BY-SAで公開)

使用例:Wikipediaの本文はCC BY-SAライセンスです。Wikipediaの文章を引用・改変して別のサイトに掲載する場合、そのコンテンツもCC BY-SAで公開する必要があります。オープンソースソフトウェアの「コピーレフト」と似た考え方です。

注意点:SA(継承)の条件があるため、改変した作品を「全著作権保留(All Rights Reserved)」として公開することはできません。商用利用は可能ですが、改変作品をクローズドにしたい企業には不向きです。

3. CC BY-ND(表示-改変禁止)— そのまま使うならOK

CC BY-NDは、クレジット表示をすれば商用利用もOKですが、作品を改変してはいけないというライセンスです。

項目 内容
クレジット表記 必須
商用利用 OK
改変・リミックス 禁止
同じライセンスでの公開 不要(改変できないため該当なし)

使用例:写真家やイラストレーターが「作品をそのまま使うのはOKだけど、加工や切り抜きはしないでほしい」という場合に採用されます。ブログやプレゼン資料にそのまま掲載する分には問題ありません。

注意点:「改変」の範囲は広く、画像のトリミング、色調補正、文字の追加なども改変とみなされます。サイズ変更(リサイズ)は改変に含まれないとする解釈が一般的ですが、厳密な判断が難しい場合は著作者に確認するのが安全です。

4. CC BY-NC(表示-非営利)— 非営利なら自由に使える

CC BY-NCは、クレジット表示をすれば改変もOKですが、商用利用は禁止というライセンスです。

項目 内容
クレジット表記 必須
商用利用 禁止
改変・リミックス OK
同じライセンスでの公開 不要(任意のライセンスでOK)

使用例:個人のブログ(広告なし)、学校の授業資料、NPOの非営利プロジェクトなどで使用できます。

注意点:「商用利用」の定義が曖昧なケースがあります。例えば、広告収入があるブログは商用利用とみなされる可能性が高いです。YouTubeの収益化チャンネルも同様です。「個人ブログだから大丈夫」と思い込まず、広告収入の有無で判断しましょう。

5. CC BY-NC-SA(表示-非営利-継承)— 非営利+継承の組み合わせ

CC BY-NC-SAは、クレジット表示+非営利目的限定+改変作品は同じライセンスで公開、という条件が組み合わされたライセンスです。

項目 内容
クレジット表記 必須
商用利用 禁止
改変・リミックス OK
同じライセンスでの公開 必須(改変作品はCC BY-NC-SAで公開)

使用例:教育機関のオープン教材(OER:Open Educational Resources)でよく採用されています。MITやハーバード大学のオンライン教材の一部がこのライセンスで公開されています。

6. CC BY-NC-ND(表示-非営利-改変禁止)— 最も制限が厳しいCCライセンス

CC BY-NC-NDは、CCライセンスの中で最も制限が厳しいライセンスです。クレジット表示をして、非営利目的で、改変せずにそのまま使う場合のみ利用が許可されます。

項目 内容
クレジット表記 必須
商用利用 禁止
改変・リミックス 禁止
同じライセンスでの公開 不要(改変できないため該当なし)

使用例:アーティストの作品集、写真家のポートフォリオ、学術論文のプレプリントなどで採用されます。「見てもらいたいけど、勝手に加工したり商売に使ったりしないで」という意思表示です。

CC0(パブリックドメイン)— 著作権を完全に放棄

CC0は、正確にはCCライセンスではなく、著作権を完全に放棄する宣言ツールです。「CC Zero」とも呼ばれます。

項目 内容
クレジット表記 不要(任意)
商用利用 OK
改変・リミックス OK
同じライセンスでの公開 不要

CC0が設定された作品は、著作権が存在しないのと同等の扱いになります。クレジット表記も不要で、商用利用も改変も自由です。最も使いやすいですが、マナーとして出典を記載するケースが多いです。

使用例:Unsplash、Pixabayなどのフリー素材サイトの多くがCC0ライセンスを採用しています(ただし、サイト独自の利用規約がある場合があるので要確認)。

ライセンスの表示方法

【早見表】CCライセンス6種類+CC0 比較一覧

ここまでの内容を一覧表にまとめました。素材を使うときの判断に活用してください。

ライセンス クレジット表記 商用利用 改変 継承義務 自由度
CC0 不要 なし ★★★★★
CC BY 必須 なし ★★★★☆
CC BY-SA 必須 あり ★★★☆☆
CC BY-ND 必須 × なし ★★★☆☆
CC BY-NC 必須 × なし ★★☆☆☆
CC BY-NC-SA 必須 × あり ★★☆☆☆
CC BY-NC-ND 必須 × × なし ★☆☆☆☆

ポイント:上から下に行くほど制限が厳しくなります。商用ブログやYouTubeチャンネルで使う場合は、CC0、CC BY、CC BY-SA、CC BY-NDのいずれかを選びましょう(NCが付くものは商用利用不可です)。

正しいクレジット表記の書き方【コピペテンプレート付き】

CC BY以上のライセンスでは、クレジット(著作者名)の表記が必須です。正しいクレジット表記には、以下の4つの要素を含める必要があります。

クレジット表記に必要な4つの要素

要素 内容 必須度
タイトル 元の作品のタイトル(わかる場合) 推奨
著作者名 作品の著作者の名前(ペンネーム・ユーザー名でもOK) 必須
ライセンス名 適用されているCCライセンスの種類 必須
元の作品へのリンク 作品の掲載元URL 推奨

テンプレート(コピペOK)

以下のテンプレートをコピーして、自分の用途に合わせて書き換えるだけで正しいクレジット表記ができます。

ブログ・Webサイト用(HTML)


Photo: "作品タイトル" by 著作者名 / CC BY 4.0

日本語の場合


画像:「作品タイトル」著作者名 / クリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 国際 ライセンス

YouTube動画の概要欄用


使用素材:
・「作品タイトル」by 著作者名(CC BY 4.0)
 https://元の作品のURL
・BGM:「曲名」by アーティスト名(CC BY-SA 4.0)
 https://元の作品のURL

プレゼン資料・スライド用(画像の下に小さく記載)


Image: 著作者名 / CC BY 4.0

クレジット表記でよくある間違い

  • ライセンス名を省略する:「Photo by 田中太郎」だけではNG。ライセンスの種類も明記する必要があります
  • ライセンスのバージョンを間違える:CC BY 4.0なのにCC BY 3.0と書くのは不適切。元の作品に記載されたバージョンを正確に記載しましょう
  • 改変したのに「原作のまま」と誤解させる:作品を改変した場合は、改変した旨を記載するのがマナーです(例:「This image was cropped from the original.」)
  • リンクを貼らない:Web上で使用する場合、可能な限り元の作品へのリンクを貼ることが推奨されています

CCライセンスの素材が見つかるおすすめサイト10選

CCライセンスやCC0の素材を探せるサイトを、用途別に紹介します。

写真・画像素材

サイト名 ライセンス 商用利用 特徴
Unsplash 独自ライセンス(CC0に近い) 高品質な写真が豊富。プロカメラマンが多数参加
Pixabay Pixabayライセンス(CC0ベース) 写真・イラスト・動画・音楽すべて揃う総合素材サイト
Pexels 独自ライセンス(CC0に近い) 動画素材も充実。日本語検索にも対応
Wikimedia Commons CC BY、CC BY-SAなど各種 ライセンスによる Wikipediaの画像庫。歴史的資料や学術画像が豊富
Flickr(CCライセンス検索) CC BY、CC BY-SAなど各種 ライセンスによる ライセンス種別で絞り込み検索が可能

イラスト・アイコン素材

サイト名 ライセンス 商用利用 特徴
いらすとや 独自ライセンス ○(20点まで無料) 日本で最も有名なフリーイラスト素材サイト
unDraw MITライセンス(CC0相当) SVG形式のフラットイラスト。色をカスタマイズ可能
ICOOON MONO 独自ライセンス(CC0に近い) モノクロアイコンが6,000点以上。色変更可能

音楽・BGM素材

サイト名 ライセンス 商用利用 特徴
Free Music Archive CC BY、CC BY-NC など各種 ライセンスによる 多ジャンルのCCライセンス音楽が豊富
ccMixter CC BY、CC BY-NC など ライセンスによる リミックス文化に特化した音楽コミュニティ

CCライセンス横断検索

Creative Commons公式が提供する「CC Search」(openverse.org)を使えば、複数の素材サイトを横断してCCライセンス素材を検索できます。ライセンスの種類で絞り込みもできるので、特定のライセンスの素材を探すときに便利です。

CC素材を探せるサイト

CCライセンス素材を使うときの注意点・よくあるトラブル

CCライセンスは便利ですが、正しく理解していないとトラブルになることがあります。ここでは、よくある間違いと注意点を解説します。

注意点1:「フリー素材=何でも自由」ではない

最も多い誤解がこれです。「フリー」は「無料(free of charge)」であって「自由(freedom)」とは限りません。NCライセンスの素材を商用ブログに使ったり、NDライセンスの画像を加工したりすると、ライセンス違反になります。

必ず使用前にライセンスの種類を確認し、自分の用途に合っているかチェックしましょう。

注意点2:広告付きブログは「商用利用」に該当する可能性が高い

Google AdSenseやアフィリエイト広告を掲載しているブログは、たとえ個人運営でも「商用利用」とみなされる可能性があります。NC(非営利)ライセンスの素材を使う場合は特に注意してください。

安全策:広告収入があるサイトでは、NC付きのライセンスは避け、CC0、CC BY、CC BY-SA、CC BY-NDの素材を使いましょう。

注意点3:ライセンスは「後から変更」されることがある

著作者がCCライセンスを変更したり、素材サイトの利用規約が更新されたりする場合があります。ただし、CCライセンス4.0では「一度付与されたライセンスは取り消せない」と明記されています。つまり、あなたがダウンロードした時点でCC BYだった素材は、後から著作者がライセンスを変更しても、CC BYとして使い続けることができます。

対策:素材をダウンロードしたときに、ライセンスの種類と日付をメモまたはスクリーンショットで記録しておきましょう。

注意点4:CCライセンスと「肖像権」「商標権」は別

CCライセンスは著作権のみに適用されます。写真に人物が写っている場合の肖像権や、ロゴが写っている場合の商標権はCCライセンスでは処理されません。

例えば、CC0の写真に人物が写っている場合、著作権的には自由に使えますが、写っている人物の肖像権を侵害するリスクがあります。人物が特定できる写真を使う場合は、モデルリリース(肖像権使用同意書)の有無を確認しましょう。

注意点5:AI生成コンテンツとCCライセンスの関係

2026年現在、AI(人工知能)で生成された画像や文章にCCライセンスを付与するケースが増えています。しかし、AI生成物の著作権については各国で議論が続いており、法的な取り扱いが確定していません。

日本では、AIが自律的に生成した作品は著作物として認められない(著作権が発生しない)という見解が主流です。ただし、人間がプロンプトを工夫して創作的な指示を行った場合は著作権が認められる可能性もあります。

実務上のアドバイス:AI生成素材を使う場合は、CCライセンスの有無に関わらず、素材サイトの利用規約をよく確認しましょう。

注意点6:CCライセンスの「バージョン」に注意

CCライセンスには複数のバージョンがあります(1.0、2.0、2.5、3.0、4.0)。バージョンによって細かいルールが異なるため、必ずバージョン番号も確認しましょう。

バージョン 特徴
4.0(現行版・推奨) 国際対応強化。データベース権にも対応。ライセンス違反後30日以内に是正すれば権利回復可能
3.0 国別バージョンが存在(日本版は3.0 JP)。4.0より対応範囲が狭い
2.0 / 2.5 古いバージョン。現在は4.0への移行が推奨されている
1.0 最初期のバージョン。ほとんど使われていない

CCライセンスの使い方【自分の作品に設定する方法】

ここまでは「CCライセンスの素材を使う側」の話でしたが、自分の作品にCCライセンスを設定する方法も解説します。ブログの記事、撮影した写真、作成したイラストなどにCCライセンスを付ければ、世界中の人に安心して使ってもらえます。

ステップ1:どのライセンスを選ぶか決める

以下のフローチャートを参考に、自分に合ったライセンスを選びましょう。

ライセンス選択フローチャート

Q1. 商用利用を許可しますか?

 → YESの場合:Q2へ

 → NOの場合:Q3へ

 

Q2. 改変を許可しますか?

 → YESの場合:改変作品に同じライセンスを求める? → YES → CC BY-SA / NO → CC BY

 → NOの場合:CC BY-ND

 

Q3. 改変を許可しますか?

 → YESの場合:改変作品に同じライセンスを求める? → YES → CC BY-NC-SA / NO → CC BY-NC

 → NOの場合:CC BY-NC-ND

 

※ 著作権を完全に放棄したい場合:CC0

ステップ2:Creative Commons公式サイトでライセンスを生成

Creative Commonsの公式サイト(creativecommons.org/choose/)にアクセスすると、質問に答えるだけでライセンスバッジのHTMLコードが生成されます。

  1. https://creativecommons.org/choose/ にアクセス
  2. 「商用利用を許可するか?」「改変を許可するか?」の質問に回答
  3. 生成されたHTMLコードをコピー
  4. 自分のブログやWebサイトに貼り付け

ステップ3:作品にライセンス表記を追加する

以下のような表記を作品の近く(画像のキャプション、ブログのフッター、動画の説明欄など)に記載します。

この作品は クリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 国際 ライセンス の下に提供されています。

目的別おすすめライセンスの選び方

「結局、どのライセンスの素材を使えばいいの?」という方のために、利用シーン別におすすめのライセンスをまとめました。

利用シーン おすすめライセンス 理由
商用ブログ(広告あり) CC0、CC BY 商用利用OK、改変OK。クレジット表記も最小限で済む
YouTube動画 CC0、CC BY 収益化チャンネルは商用利用扱い。CC BYなら概要欄にクレジット記載でOK
社内プレゼン資料 CC0、CC BY、CC BY-ND 社内利用は商用利用に該当するため、NC付きは避ける
学校の課題・レポート CC0、CC BY、CC BY-NC 教育目的は非営利。NCライセンスも使用可能
SNS投稿(個人・非営利) CC0、CC BY、CC BY-NC 個人の非営利SNSならNCも使えるが、インフルエンサーは商用利用とみなされる場合あり
オリジナルグッズ制作・販売 CC0、CC BY グッズ販売は明確な商用利用。NC・ND付きは使用不可

よくある質問(FAQ)

Q1. CCライセンスの素材を使うのにお金はかかりますか?

A. いいえ、CCライセンスの素材は無料で利用できます。ただし、素材サイトによっては有料プランで高解像度版を提供しているケースもあります。CCライセンス自体は無料の利用許諾です。

Q2. CC BYの素材をSNSにアップする場合、クレジット表記はどこに書けばいいですか?

A. 投稿本文(キャプション)に記載するのが一般的です。Instagramなら投稿のキャプション、Twitterならツイート本文に「Photo: 著作者名 / CC BY 4.0」のように書きます。画像内に直接クレジットを入れる方法もあります。

Q3. CC BY-SAの素材を使って記事を書いた場合、記事全体がCC BY-SAになりますか?

A. CC BY-SAの「継承(SA)」は、改変した作品に適用されます。CC BY-SAの画像をそのまま(改変せずに)記事に掲載する場合、記事本文にSAが波及することはありません。ただし、画像を加工(トリミング・合成など)した場合、加工後の画像はCC BY-SAで公開する必要があります。

Q4. CCライセンスの素材をAIの学習データに使ってもいいですか?

A. これは現在も議論が続いている問題です。CC0の素材はAI学習に使用しても法的問題はないとされていますが、CC BY-NC(非営利)の素材をAIの学習に使う場合、そのAIが商用サービスに利用されるなら「商用利用」に該当する可能性があります。2026年時点では明確な法的結論は出ていないため、最新の判例やガイドラインを確認することをおすすめします。

Q5. ライセンス違反するとどうなりますか?

A. CCライセンスの条件に違反すると、ライセンスが自動的に終了します。これは著作権の侵害と同じ扱いになり、著作者から損害賠償請求や使用差止請求を受ける可能性があります。ただし、CC 4.0では違反後30日以内に是正すればライセンスが自動回復するという救済条項があります。

Q6. CCライセンスと「著作権フリー」「ロイヤリティフリー」はどう違いますか?

A. 著作権フリーは著作権自体が存在しない状態(パブリックドメイン)を指す場合が多いですが、日本では「自由に使える」という曖昧な意味で使われることもあります。ロイヤリティフリーは「使用料(ロイヤリティ)が不要」という意味で、著作権自体は存在します。CCライセンスは「著作権を保持しつつ一定条件で利用を許可する」仕組みなので、ロイヤリティフリーに近いですが、より明確な条件が設定されています。

Q7. 一度CC BYで公開した自分の作品を、後からCCライセンスを取り消すことはできますか?

A. CCライセンスは取り消し不可(irrevocable)です。一度CC BYで公開した作品は、既にダウンロードした人に対してはCC BYのまま有効です。ただし、今後新たにダウンロードする人に対してはライセンスを変更することは可能です(例:CC BYからCC BY-NCに変更、ただし過去の利用者には遡及しない)。

Q8. 日本の著作権法とCCライセンスは矛盾しませんか?

A. CCライセンス4.0は各国の法制度に対応するよう設計されており、日本の著作権法とも整合しています。ただし、日本の著作権法では「著作者人格権(氏名表示権・同一性保持権・公表権)」は放棄できないとされているため、CC0であっても著作者人格権は残ります。実務上大きな問題になることは稀ですが、理論上は認識しておくべき点です。

Q9. CCライセンスの素材を印刷物(チラシやパンフレット)に使ってもいいですか?

A. はい、ライセンスの条件を守れば印刷物にも使えます。CC BYなら印刷物のどこかにクレジット表記を入れれば使用可能です。NCライセンスの場合、営利目的のチラシ(企業の宣伝など)は商用利用に該当するので使えません。

Q10. CCライセンスの素材を他の人にコピーして渡してもいいですか?

A. はい、CCライセンスの素材は再配布が認められています。ただし、再配布する際にもライセンスの条件を守る必要があります。CC BYなら、元の著作者のクレジット表記とライセンス情報を一緒に渡してください。ライセンスの条件を変更して再配布することはできません。

まとめ

この記事では、クリエイティブ・コモンズ(CC)ライセンスの全6種類とCC0について、それぞれの特徴・使い方・注意点を解説しました。

この記事のポイント

  • CCライセンスは4つの条件マーク(BY・SA・NC・ND)の組み合わせで6種類
  • CC0は著作権を完全に放棄。最も自由に使える
  • CC BYが最も自由度の高いCCライセンス。クレジット表記だけでOK
  • NC(非営利)付きは広告付きブログでは使えない可能性が高い
  • ND(改変禁止)付きはトリミングや色調変更もNG
  • クレジット表記は「著作者名+ライセンス名+元の作品へのリンク」が基本
  • ライセンス違反は著作権侵害。ただし4.0では30日以内の是正で回復可能
  • 素材サイトの利用規約とCCライセンスは別物。両方を確認すること

フリー素材を活用すれば、ブログやSNS、動画制作のクオリティを大幅に向上させることができます。しかし、ライセンスを正しく理解していないと、知らないうちに著作権を侵害してしまうリスクがあります。

「使う前にライセンスを確認する」「クレジット表記を忘れない」「商用利用の可否をチェックする」。この3つを習慣にするだけで、フリー素材を安心して活用できるようになります。

ぜひこの記事をブックマークして、CCライセンスの素材を使うときの参考にしてください。

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