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「Bluetooth 5.0と5.3って何が違うの?」「自分のスマホのBluetoothバージョンはいくつ?」と疑問に思ったことはありませんか?
ワイヤレスイヤホンやスマートウォッチなど、Bluetooth機器は日常生活に欠かせない存在になりました。しかし、Bluetoothにはバージョンの違いがあり、通信速度・距離・消費電力・音質に大きく影響します。
この記事では、Bluetooth 4.2から最新の6.0まで各バージョンの違いを徹底比較し、iPhone・Android・Windows・Macそれぞれでの確認方法をわかりやすく解説します。新しいイヤホンやスピーカーを買う前に、ぜひチェックしておきましょう。

この記事でわかること
- Bluetooth 4.2/5.0/5.1/5.2/5.3/5.4/6.0の違いと進化ポイント
- 通信速度・通信距離・消費電力の比較表
- iPhone・Android・Windows・MacでBluetoothバージョンを確認する方法
- Bluetoothの「下位互換性」の仕組みと注意点
- LE Audio・Auracastなど最新機能の解説
- ワイヤレスイヤホンやスピーカー購入時のバージョン選びのポイント
Bluetoothバージョンとは?基本をやさしく解説
Bluetoothの仕組みをざっくり理解しよう
Bluetoothとは、スマホ・パソコン・イヤホンなどの機器同士を短距離でワイヤレス接続する通信規格です。Wi-Fiと違い、近距離(通常10m前後)での機器間通信に特化しており、消費電力が低いことが特徴です。
Bluetoothは「Bluetooth SIG(Special Interest Group)」という団体が策定しており、定期的にバージョンアップが行われています。バージョンが上がるごとに、通信速度の向上・消費電力の削減・新機能の追加が行われてきました。
「Bluetooth Classic」と「Bluetooth Low Energy(BLE)」の違い
Bluetoothには大きく分けて2種類の通信方式があります。これを理解しておくと、バージョンの違いがより分かりやすくなります。
| 項目 | Bluetooth Classic(BR/EDR) | Bluetooth Low Energy(BLE) |
|---|---|---|
| 主な用途 | 音声通話、音楽再生 | IoT機器、スマートウォッチ、センサー |
| 消費電力 | やや高い | 非常に低い |
| データ転送量 | 大容量向き | 少量データ向き |
| 登場時期 | Bluetooth 1.0〜 | Bluetooth 4.0〜 |
Bluetooth 4.0以降の多くの機器は、ClassicとBLEの両方に対応する「デュアルモード」を採用しています。ワイヤレスイヤホンは音楽再生にClassicを使い、バッテリー残量の通知などにBLEを使っている、という仕組みです。
バージョンが新しいと何が良いの?
Bluetoothのバージョンが新しいほど、以下のメリットがあります。
- 通信速度が速くなる:高音質の音楽データもスムーズに転送
- 通信距離が伸びる:別の部屋でも安定して接続
- 消費電力が下がる:バッテリー持ちが良くなる
- 接続の安定性が向上:途切れにくくなる
- 新機能が使える:LE Audio、Auracast、方向探知など
ただし、新しい機能を使うには送信側・受信側の両方が対応している必要がある点に注意しましょう。
Bluetoothバージョン別の違いを徹底比較(4.2〜6.0)
ここからは、現在市場でよく見かけるBluetooth 4.2以降の各バージョンについて、それぞれの特徴と進化ポイントを詳しく解説していきます。

Bluetooth 4.2(2014年〜)
BLEのデータ転送速度が向上し、IoT機器への対応が強化されたバージョンです。IPv6/6LoWPAN対応によりインターネット直接接続が可能になりました。
- BLEのパケットサイズが約2.5倍に拡大(データ転送効率アップ)
- プライバシー機能の強化(トラッキング防止)
- 現在は古い規格のため、新しい機器では見かけなくなっている
Bluetooth 5.0(2016年〜)
Bluetoothの大きなターニングポイントとなったバージョンです。BLEの性能が大幅に強化されました。
- 通信速度:BLEで最大2Mbps(4.2の約2倍)
- 通信距離:最大約400m(4.2の約4倍)※理論値
- ブロードキャスト容量:約8倍(ビーコン用途で大きな進化)
- 多くの現行スマホ・イヤホンが対応しており、現在も主流バージョンのひとつ
Bluetooth 5.1(2019年〜)
「方向探知(Direction Finding)」機能が追加されたバージョンです。
- AoA(Angle of Arrival)・AoD(Angle of Departure)による位置情報の精度向上
- 「Bluetoothで物を探す」系のサービス精度が向上
- 忘れ物防止タグなどへの活用が広がった
Bluetooth 5.2(2020年〜)★注目バージョン
Bluetooth 5.2は、「LE Audio」という画期的な新機能が導入された非常に重要なバージョンです。
- LE Audio対応:BLE上で高品質な音声伝送が可能に
- LC3コーデック:SBCより高音質かつ低消費電力
- マルチストリーム:左右のイヤホンにそれぞれ独立して音声を送信(接続安定性向上)
- EATT(Enhanced Attribute Protocol):複数のアプリケーションが同時にBLEを効率よく使える
LE Audioは従来のClassic Audio(A2DP/HFP)を置き換える次世代音声規格として注目されています。
Bluetooth 5.3(2021年〜)
5.2の改良版で、接続の安定性と省電力性がさらに強化されました。
- Connection Subrating:接続中の通信間隔を動的に切り替え(省電力化)
- Channel Classification Enhancement:干渉のあるチャンネルをより正確に回避
- Periodic Advertising Enhancement:ブロードキャスト通信の効率化
- 2024〜2026年発売のワイヤレスイヤホンでは、多くが5.3を採用
Bluetooth 5.4(2023年〜)
Bluetooth 5.4では、「PAwR(Periodic Advertising with Responses)」が追加されました。
- PAwR:ブロードキャスト通信で双方向のやりとりが可能に
- 電子棚札(ESL)など、多数のデバイスを一括管理する用途に最適化
- Encrypted Advertising Data:広告データの暗号化でプライバシー強化
- 主に商業施設やスマートビルディングでの活用が想定されている
Bluetooth 6.0(2024年〜)★最新バージョン
2024年8月に正式発表された最新バージョンです。
- Bluetooth Channel Sounding:センチメートル精度の距離測定が可能に
- UWB(超広帯域無線)に匹敵する高精度な位置情報を実現
- Decision-Based Advertising Filtering:不要なブロードキャスト広告をフィルタリング
- Monitoring Advertisers:消費電力を抑えながらデバイスの存在を検知
- デジタルキー(車のスマートキー)、精密な屋内測位などへの活用が期待されている
【一覧表】Bluetoothバージョン別スペック比較
各バージョンの主要スペックを一覧表にまとめました。
| バージョン | BLE速度(最大) | 通信距離(理論値) | 主な新機能 | 消費電力 |
|---|---|---|---|---|
| 4.2 | 1Mbps | 約50〜100m | IoT対応強化、プライバシー向上 | 低 |
| 5.0 | 2Mbps | 約300〜400m | 速度2倍、距離4倍 | 低 |
| 5.1 | 2Mbps | 約300〜400m | 方向探知(AoA/AoD) | 低 |
| 5.2 | 2Mbps | 約300〜400m | LE Audio、LC3コーデック | さらに低い |
| 5.3 | 2Mbps | 約300〜400m | 接続安定性強化、干渉回避改善 | さらに低い |
| 5.4 | 2Mbps | 約300〜400m | PAwR(双方向ブロードキャスト) | さらに低い |
| 6.0 | 2Mbps | 約300〜400m | Channel Sounding(cm精度測距) | さらに低い |
※通信距離はBLEのロングレンジモード使用時の理論値です。実際の使用環境(壁や障害物、電波干渉など)により大幅に短くなります。一般的な室内利用では5〜15m程度が目安です。
Bluetoothバージョンの確認方法【デバイス別】
自分のスマホやパソコンがどのBluetoothバージョンに対応しているか、確認する方法をデバイスごとに解説します。

iPhoneでBluetoothバージョンを確認する方法
残念ながら、iPhoneの「設定」アプリからBluetoothバージョンを直接確認する方法はありません。以下の方法で確認しましょう。
方法1:端末モデルから調べる
- 「設定」→「一般」→「情報」を開く
- 「機種名」を確認する(例:iPhone 15 Pro)
- Apple公式サイトまたは下記の対応表でBluetoothバージョンを確認する
| iPhoneモデル | Bluetoothバージョン |
|---|---|
| iPhone 8 / 8 Plus / X | Bluetooth 5.0 |
| iPhone XS / XR / 11シリーズ | Bluetooth 5.0 |
| iPhone 12シリーズ | Bluetooth 5.0 |
| iPhone 13シリーズ | Bluetooth 5.0 |
| iPhone 14シリーズ | Bluetooth 5.3 |
| iPhone 15シリーズ | Bluetooth 5.3 |
| iPhone 16シリーズ | Bluetooth 5.3 |
| iPhone SE(第3世代) | Bluetooth 5.0 |
方法2:Appleの公式仕様ページで確認
- Safariで「Apple iPhone 仕様」と検索
- Apple公式サイトの該当モデルの技術仕様ページを開く
- 「ワイヤレステクノロジー」の項目にBluetoothバージョンが記載されている
AndroidでBluetoothバージョンを確認する方法
Android端末では、以下の方法で確認できます。
方法1:設定アプリから確認(一部メーカーのみ)
- 「設定」→「デバイス情報」(または「端末情報」)を開く
- 「Bluetoothバージョン」の項目があれば確認できる
※Samsung Galaxy、OPPO、Xiaomiなど一部のメーカーでは表示される場合があります。表示されない機種も多いです。
方法2:AIDA64などのアプリを使う(おすすめ)
- Google Playストアから「AIDA64」アプリをインストール
- アプリを起動し、「Bluetooth」の項目をタップ
- 「Bluetooth Version」にバージョン番号が表示される
AIDA64は無料で使えるシステム情報アプリで、Bluetoothバージョン以外にもCPU・メモリ・バッテリーなど詳細なハードウェア情報を確認できます。
方法3:メーカー公式サイトの仕様表で確認
- 端末の「設定」→「デバイス情報」でモデル番号を確認
- メーカー公式サイトで該当モデルの仕様を検索
- 「通信」「接続」などの項目にBluetoothバージョンが記載されている
Windows PCでBluetoothバージョンを確認する方法
Windows 10/11のどちらでも、以下の手順で確認できます。
方法1:デバイスマネージャーから確認(最も確実)
- スタートボタンを右クリックして「デバイスマネージャー」を選択
- 「Bluetooth」の項目を展開(クリックして開く)
- Bluetoothアダプター名(例:「Intel(R) Wireless Bluetooth(R)」など)をダブルクリック
- 「詳細設定」タブを開く
- 「ファームウェアバージョン」の欄に表示される数字を確認する
表示例:LMP 12.xxx の場合、LMPバージョンとBluetoothバージョンの対応は以下の通りです。
| LMPバージョン | Bluetoothバージョン |
|---|---|
| LMP 6.x | Bluetooth 4.0 |
| LMP 7.x | Bluetooth 4.1 |
| LMP 8.x | Bluetooth 4.2 |
| LMP 9.x | Bluetooth 5.0 |
| LMP 10.x | Bluetooth 5.1 |
| LMP 11.x | Bluetooth 5.2 |
| LMP 12.x | Bluetooth 5.3 |
| LMP 13.x | Bluetooth 5.4 |
方法2:PowerShellで確認する
- スタートメニューで「PowerShell」と検索して起動
- 以下のコマンドを入力してEnterキーを押す
Get-PnpDevice -Class Bluetooth | Get-PnpDeviceProperty -KeyName 'DEVPKEY_Bluetooth_RadioLmpVersion' | Select-Object Data
表示された数字をLMPバージョン表と照合すれば、Bluetoothバージョンが分かります。
MacでBluetoothバージョンを確認する方法
方法1:システム情報から確認(最も簡単)
- 画面左上のAppleメニュー()をクリック
- 「このMacについて」を選択
- 「詳細情報」(macOS Ventura以降)をクリック
- 「システムレポート」をクリック
- 左側メニューの「Bluetooth」を選択
- 「LMPバージョン」の項目を確認する(上記のLMP対応表を参照)
方法2:Optionキーを使ったショートカット
- Optionキーを押しながら、メニューバーのBluetoothアイコンをクリック
- 表示される情報の中にBluetoothのバージョン情報が含まれる場合がある
主なMacのBluetoothバージョン対応表
| Macモデル | Bluetoothバージョン |
|---|---|
| MacBook Air / Pro(M1チップ・2020年〜) | Bluetooth 5.0 |
| MacBook Air / Pro(M2チップ・2022年〜) | Bluetooth 5.3 |
| MacBook Air / Pro(M3チップ・2023年〜) | Bluetooth 5.3 |
| MacBook Air / Pro(M4チップ・2024年〜) | Bluetooth 5.3 |
| iMac(M1・2021年〜) | Bluetooth 5.0 |
| Mac mini(M2・2023年〜) | Bluetooth 5.3 |
Bluetoothの互換性(下位互換)の仕組み
「バージョンが違う機器同士は接続できないの?」という疑問を持つ方が多いですが、基本的にBluetoothは下位互換性があります。
下位互換性とは?
下位互換性とは、新しいバージョンの機器が古いバージョンの機器とも接続できるという仕組みです。例えば、Bluetooth 5.3対応のスマホとBluetooth 5.0対応のイヤホンは、問題なくペアリングできます。
接続時のルール
異なるバージョン同士で接続した場合、低い方のバージョンの仕様に合わせて通信が行われます。
| スマホ(送信側) | イヤホン(受信側) | 実際の通信 |
|---|---|---|
| Bluetooth 5.3 | Bluetooth 5.3 | 5.3の全機能が利用可能 |
| Bluetooth 5.3 | Bluetooth 5.0 | 5.0相当で通信 |
| Bluetooth 5.0 | Bluetooth 5.3 | 5.0相当で通信 |
| Bluetooth 5.2 | Bluetooth 4.2 | 4.2相当で通信 |
互換性の注意点
- LE Audioは5.2以降でのみ利用可能:送信側・受信側の両方がBluetooth 5.2以降でないと、LE Audio(LC3コーデック)は使えません
- ClassicとBLEの互換性はない:Bluetooth Classic(BR/EDR)のみ対応の古い機器は、BLEのみ対応のデバイスとは接続できません(ただし現在の機器はほぼデュアルモード)
- コーデックはバージョンとは別:aptX、LDAC、AACなどの音声コーデック対応は、Bluetoothバージョンとは独立した話です。コーデック対応は各機器の仕様を個別に確認してください
LE Audioとは?次世代のBluetooth音声規格
Bluetooth 5.2で導入されたLE Audioは、Bluetooth音声の未来を大きく変える技術です。詳しく解説します。
LE Audioの3つの大きなメリット
1. LC3コーデックによる高音質・低消費電力
LE Audioで採用されたLC3(Low Complexity Communication Codec)は、従来のSBCコーデックと比べて同じビットレートでより高音質を実現します。さらに、低いビットレートでもSBC同等以上の音質を維持できるため、バッテリー消費も大幅に削減されます。
2. マルチストリーム対応
従来のClassic Audioでは、スマホから左イヤホンに音声を送り、左イヤホンが右イヤホンに転送する「リレー方式」が主流でした。LE Audioでは、スマホから左右のイヤホンそれぞれに独立して音声を送信できます。
これにより、以下のメリットがあります。
- 左右の音声遅延(左右差)が解消
- 片耳だけでの使用がスムーズに
- 接続の安定性が向上
3. Auracast(ブロードキャストオーディオ)
Auracastは、LE Audioの目玉機能のひとつです。1台の送信デバイスから無制限の数のBluetooth機器に同時に音声を配信できます。
活用シーンの例:
- 空港・駅:アナウンスを各自のイヤホンで聞く
- テレビ:家族がそれぞれのイヤホンで同じ番組を視聴
- ジム・カフェ:設置されたテレビの音声を自分のイヤホンで受信
- 会議室:プレゼンの音声を参加者全員のイヤホンに配信
2025年以降、Auracast対応のテレビやスマートフォンが増えてきており、今後の普及が大いに期待されています。
ワイヤレスイヤホン・スピーカー購入時のバージョン選びガイド
Bluetooth機器を新しく購入する際に、バージョンの違いをどう判断すればよいか、具体的なアドバイスをまとめます。
2026年に買うなら「Bluetooth 5.3」以上がおすすめ
2026年現在の購入であれば、Bluetooth 5.3対応の製品を選ぶのが最もコスパが良い選択です。理由は以下の通りです。
- iPhone 14以降、主要Androidスマホ、M2以降のMacが5.3対応済み
- 接続安定性・省電力性が5.0から大きく改善されている
- 価格帯もこなれてきており、エントリーモデルでも5.3対応製品が増加
- LE Audio対応製品も増えてきている(5.2以降の機能)
バージョン以外にチェックすべきポイント
Bluetoothバージョンだけでなく、以下の項目も必ず確認しましょう。
| チェック項目 | なぜ重要か |
|---|---|
| 対応コーデック(AAC、aptX、LDACなど) | 音質に直結する。Bluetoothバージョンとは別の話 |
| マルチポイント対応 | 2台同時接続。PCとスマホを切り替えなしで使える |
| LE Audio対応 | LC3コーデック、Auracastが使えるかどうか |
| バッテリー持続時間 | バージョンが新しいほど省電力だが、製品設計にもよる |
| 遅延(レイテンシ) | ゲームや動画視聴には低遅延モード対応が重要 |
| 防水・防塵等級(IPX) | 運動時や屋外使用にはIPX4以上が安心 |
「Bluetooth 5.0で十分?」という質問への回答
結論から言うと、音楽を聴くだけなら5.0でも実用上は十分です。5.0と5.3で「音質」自体に差はありません(音質はコーデックで決まるため)。
ただし、5.3の方が接続の安定性・バッテリー持ち・混雑した環境での耐干渉性は優れています。とくに通勤電車やカフェなど、Bluetooth機器が密集する環境では、新しいバージョンの方がストレスなく使えます。
新しくイヤホンやスピーカーを購入するなら、同じ価格帯であればバージョンが新しい方を選ぶのがおすすめです。
よくある質問(FAQ)
Q1. Bluetoothのバージョンが違う機器同士は接続できますか?
はい、基本的に接続できます。Bluetoothは下位互換性があるため、バージョンが違っても接続可能です。ただし、通信は低い方のバージョンの仕様で行われます。例えば5.3と5.0の機器を接続した場合、5.0相当の通信になります。
Q2. Bluetoothのバージョンをアップデートすることはできますか?
基本的にできません。Bluetoothバージョンはハードウェア(チップ)に依存しているため、ソフトウェアアップデートではバージョンを上げることはできません。ただし、パソコンの場合はUSBタイプのBluetoothアダプターを購入して新しいバージョンに対応させることは可能です。
Q3. Bluetooth 5.0と5.3で音質は変わりますか?
Bluetoothのバージョンだけでは音質は変わりません。音質を決めるのは「コーデック」(SBC、AAC、aptX、LDACなど)です。ただし、5.2以降はLE AudioのLC3コーデックに対応しており、対応機器同士であれば従来のSBCより高音質な再生が可能です。
Q4. Bluetooth 5.0のスマホでBluetooth 5.3のイヤホンを使うとどうなりますか?
問題なく使用できます。ただし、5.3の新機能(Connection Subratingなどの省電力機能)は利用できず、5.0相当の通信になります。音楽再生や通話など基本的な機能は問題なく動作します。
Q5. LE Audioとは何ですか?対応しているとどんなメリットがありますか?
LE AudioはBluetooth 5.2以降で利用できる次世代音声規格です。LC3コーデックによる高音質・低消費電力、マルチストリームによる安定接続、Auracastによる同時多数配信などのメリットがあります。送受信両方の機器がLE Audio対応でないと利用できません。
Q6. Auracastとは何ですか?いつから使えますか?
AuracastはLE Audioのブロードキャスト機能で、1台のデバイスから無制限の数の受信機器に音声を同時配信できます。2025年以降、Samsung Galaxy S24シリーズやPixel 8以降など対応機種が増えています。空港や商業施設での導入も始まっています。
Q7. PCのBluetoothが古いバージョンの場合、アップグレードできますか?
はい、USBタイプのBluetoothアダプターを購入すれば可能です。Bluetooth 5.3対応のUSBアダプターは1,000〜3,000円程度で購入できます。ノートPCの内蔵Bluetoothを使わず、USBアダプター経由で新しいバージョンの通信が利用できます。
Q8. Bluetooth 6.0対応の製品はもう買えますか?
2026年3月時点では、Bluetooth 6.0対応の一般消費者向け製品はまだほとんど市販されていません。仕様は2024年8月に策定されましたが、対応チップの量産と製品化にはまだ時間がかかる見込みです。2026年後半から2027年にかけて対応製品が登場し始めると予想されています。
Q9. Bluetoothのバージョンが新しいほど通信距離は伸びますか?
理論上はBluetooth 5.0以降でBLEの通信距離が大幅に伸びましたが(最大約400m)、実際の通信距離は送信電力・アンテナ設計・使用環境に大きく依存します。室内での一般的な使用では、バージョンに関わらず5〜15m程度が実用範囲です。5.0以降であれば通信距離に大きな違いはありません。
Q10. Wi-FiとBluetoothは干渉しますか?バージョンが新しいと改善されますか?
はい、Wi-Fi(2.4GHz帯)とBluetoothは同じ周波数帯を使うため干渉することがあります。Bluetoothは「周波数ホッピング」で干渉を回避していますが、バージョンが新しいほどチャンネル分類が改善されており、5.3以降は特に干渉回避性能が向上しています。
まとめ
Bluetoothのバージョンの違いと確認方法について解説しました。最後に重要なポイントをまとめます。
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 2026年のおすすめ | Bluetooth 5.3以上の製品を選ぶのがベスト |
| バージョンの確認方法 | iPhone=モデルから判断、Android=AIDA64アプリ、Windows=デバイスマネージャー、Mac=システムレポート |
| 互換性 | 下位互換あり。異なるバージョン同士でも接続可能(低い方に合わせて通信) |
| 注目機能 | LE Audio(5.2〜)、Auracast(5.2〜)、Channel Sounding(6.0) |
| 音質について | バージョンではなく「コーデック」で決まる。LE Audio(LC3)対応なら高音質 |
Bluetoothは身近な技術ですが、バージョンの違いを理解しておくことで、自分に合った製品選びがスムーズになります。
新しいワイヤレスイヤホンやスピーカーを購入する際は、まず自分のスマホやPCのBluetoothバージョンを確認し、5.3以上の製品を選ぶことをおすすめします。LE AudioやAuracastといった新機能も、対応機器が揃えば日常がもっと便利になるはずです。
この記事が、Bluetoothバージョン選びの参考になれば幸いです。
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