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Windowsの資格情報マネージャーが突然開かない、使えなくなったという経験はありませんか?ネットワーク共有のパスワードやOfficeのサインイン情報が取り出せず、業務が止まってしまうのは困りますよね。
資格情報マネージャーが動かなくなる原因は、管理者権限の不足・サービスの停止・システムファイルの破損・グループポリシーによる制限などさまざまです。しかし原因さえ特定できれば、ほとんどのケースは自分で解決できます。
この記事では、資格情報マネージャーが使えない・開かない場合の原因6〜8パターンと、それぞれの具体的な対処法をステップ形式でわかりやすく解説します。
この記事でわかること
- Windowsの資格情報マネージャーの基本的な仕組み
- 資格情報マネージャーが開かない・使えない主な原因(6〜8パターン)
- 原因別の具体的な対処法(手順ステップ形式)
- 資格情報の追加・削除・バックアップ方法
- よくある質問(FAQ)
資格情報マネージャーとは?Windows保存パスワードの仕組み
Windowsの資格情報マネージャー(Credential Manager)は、ネットワーク、Webサイト、アプリケーションなどのユーザー名とパスワードを安全に保存・管理するWindowsの標準機能です。
たとえば、以下のような場面で資格情報マネージャーが使われています。
- 社内の共有フォルダやNASにアクセスするときのパスワード
- Microsoft Office(OutlookやTeams)のサインイン情報
- VPN接続時のユーザー名とパスワード
- Windowsのネットワーク認証(Windowsログイン情報)
- Internet ExplorerやEdgeで保存したWebサイトのパスワード(Web資格情報)
資格情報の2種類
資格情報マネージャーには大きく2種類の資格情報が存在します。
| 種類 | 内容 | 主な用途 |
|---|---|---|
| Windows資格情報 | ネットワーク共有、VPN、Windowsサービス向けの認証情報 | 共有フォルダ・NAS・Officeサインイン |
| Web資格情報 | ブラウザ(IEまたはEdge)で保存したWebサイトのパスワード | Webサイトへの自動ログイン |
資格情報マネージャーを開くには、コントロールパネルから「資格情報マネージャー」を選ぶか、スタートメニューの検索ボックスに「資格情報マネージャー」と入力して開きます。
資格情報の保存場所(Vault)
保存された資格情報は、Windowsの「Credential Vault(資格情報コンテナー)」と呼ばれる暗号化されたストレージに保管されます。このVaultを管理しているのがVaultSvcサービス(Credential Manager)です。このサービスが停止していると、資格情報マネージャーは正常に動作しません。
資格情報マネージャーが使えない・開かない主な原因
資格情報マネージャーが正常に動作しない場合、以下のような原因が考えられます。
原因1:管理者権限が不足している
資格情報マネージャーの一部の操作(資格情報の追加・削除など)には管理者権限が必要です。標準ユーザーアカウントでログインしている場合、操作が制限されることがあります。
原因2:VaultSvcサービスが停止している
資格情報マネージャーの核心である「VaultSvc(Credential Manager)」サービスが停止または無効になっていると、資格情報マネージャー自体が機能しません。Windowsの設定変更やサードパーティのシステム最適化ツールによって停止されることがあります。
原因3:システムファイルが破損している
Windowsのシステムファイル(特にkeymgr.dllやvaultcli.dllなど)が破損していると、資格情報マネージャーが起動しなくなります。マルウェア感染、不正なソフトウェアのアンインストール、Windowsアップデートの失敗などが原因で破損することがあります。
原因4:グループポリシーで制限されている
企業や学校のPCでは、グループポリシーによって資格情報マネージャーへのアクセスが制限されていることがあります。この場合、個人では設定変更できないケースもあります。
原因5:Windowsアップデートによる不具合
特定のWindowsアップデート(累積更新プログラム)の後に資格情報マネージャーが正常に動作しなくなるケースがあります。アップデートのバグや互換性の問題が原因です。
原因6:資格情報コンテナー(Vault)の破損
Vaultファイル自体が破損している場合、資格情報マネージャーが開かなくなったり、保存した資格情報にアクセスできなくなることがあります。
原因7:サードパーティのセキュリティソフトによる干渉
ウイルス対策ソフトやファイアウォールが資格情報マネージャーのプロセスをブロックしている場合があります。特に新しいセキュリティソフトをインストールした直後に発生しやすいです。
原因8:ユーザープロファイルの破損
Windowsのユーザープロファイルが破損している場合、資格情報マネージャーだけでなく、さまざまなシステム機能に影響が出ることがあります。
原因別の対処法(手順ステップ形式)
対処法1:管理者として実行する
まず、管理者権限で資格情報マネージャーを開いているか確認しましょう。
- スタートボタンを右クリックして「Windows PowerShell(管理者)」または「ターミナル(管理者)」を選択
- 以下のコマンドを入力してEnterキーを押す
control /name Microsoft.CredentialManager - 資格情報マネージャーが管理者権限で開くか確認する
また、コントロールパネルのアイコンを右クリックして「管理者として実行」を選ぶ方法でも試してみてください。
対処法2:VaultSvcサービスを再起動する
資格情報マネージャーを管理するVaultSvcサービスを再起動することで、多くの問題が解決します。
- キーボードのWindowsキー + Rを押して「ファイル名を指定して実行」を開く
services.mscと入力してEnterキーを押す- サービス一覧から「Credential Manager」を探す(日本語では「資格情報マネージャー」)
- 右クリックして「プロパティ」を選択
- 「スタートアップの種類」が「無効」になっていた場合は「自動」に変更する
- 「サービスの状態」が「停止」の場合は「開始」ボタンをクリックする
- 「OK」をクリックして設定を保存する
- PCを再起動して資格情報マネージャーが開くか確認する
または、管理者権限のコマンドプロンプトで以下のコマンドを実行しても同様の効果があります。
net stop VaultSvc
net start VaultSvc
対処法3:SFCスキャンでシステムファイルを修復する
システムファイルが破損している場合は、Windowsに内蔵されているシステムファイルチェッカー(SFC)で修復できます。
- スタートボタンを右クリックして「ターミナル(管理者)」または「コマンドプロンプト(管理者)」を選択
- 以下のコマンドを入力してEnterキーを押す
sfc /scannow - スキャンが完了するまで待つ(10〜20分程度かかる場合があります)
- 「Windowsリソース保護により、破損したファイルが見つかり、正常に修復されました」と表示された場合は修復成功
- PCを再起動する
SFCで修復できない場合は、続けてDISMコマンドも実行してみましょう。
DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
DISMはWindowsのインストールイメージを使ってシステムを修復するため、インターネット接続が必要です。完了後にPCを再起動してください。
対処法4:keymgr.dllを再登録する
資格情報マネージャーに関連するDLLファイルを再登録することで、問題が解決する場合があります。
- 管理者権限でコマンドプロンプトを開く
- 以下のコマンドを順番に実行する
regsvr32 keymgr.dll regsvr32 vaultcli.dll - 「DllRegisterServerは成功しました。」というメッセージが表示されれば成功
- PCを再起動して動作確認する
対処法5:グループポリシーの設定を確認・変更する
グループポリシーによって資格情報マネージャーが制限されている場合は、以下の手順で確認・変更します(管理者権限が必要です)。
- キーボードのWindowsキー + Rを押す
gpedit.mscと入力してEnterキーを押す- ローカルグループポリシーエディターが開いたら、左側のツリーから以下のパスに移動する
「コンピューターの構成」→「Windows の設定」→「セキュリティの設定」→「ローカルポリシー」→「セキュリティオプション」 - 「ネットワークアクセス: ローカルアカウントの資格情報を格納しない」というポリシーを探す
- このポリシーが「有効」になっている場合は「無効」に変更する
- 「OK」をクリックして設定を保存し、PCを再起動する
注意:企業環境では、ドメインのグループポリシーが優先されるため、ローカルの変更が効かない場合があります。その場合はIT管理者に相談してください。
対処法6:Windowsアップデートを確認・ロールバックする
特定のWindowsアップデートの後から問題が発生した場合は、そのアップデートをアンインストールすることで解決できる場合があります。
- 「設定」→「Windows Update」→「更新の履歴」を開く
- 「更新プログラムをアンインストールする」をクリック
- 問題が発生する前にインストールされた更新プログラムを右クリックして「アンインストール」を選択
- PCを再起動して動作確認する
また、WindowsアップデートのページでPCを最新の状態に保つことも、既知のバグが修正されるため有効な対策です。
対処法7:セキュリティソフトを一時的に無効にする
セキュリティソフトによる干渉が疑われる場合は、一時的に無効にして資格情報マネージャーが動作するか確認します。
- タスクバーの通知領域(右下)にあるセキュリティソフトのアイコンを右クリック
- 「保護を一時停止」または「無効化」などのオプションを選択(ソフトによって表示が異なります)
- 資格情報マネージャーが正常に開くか確認する
- 動作が確認できたら、セキュリティソフトを再び有効にする
- セキュリティソフトの設定で資格情報マネージャーを「許可リスト」に追加する
対処法8:新しいユーザーアカウントを作成してテストする
ユーザープロファイルの破損が疑われる場合は、新しいユーザーアカウントを作成して資格情報マネージャーが正常に動作するか確認します。
- 「設定」→「アカウント」→「家族とその他のユーザー」を開く
- 「このPCに他のユーザーを追加する」をクリック
- 新しいローカルアカウントを作成する(Microsoftアカウントは不要)
- 新しいアカウントにサインインして、資格情報マネージャーが正常に動作するか確認する
- 新しいアカウントで正常に動作する場合は、元のアカウントのプロファイルに問題がある可能性が高い
資格情報の追加・削除・バックアップ方法
資格情報を手動で追加する
新しい資格情報(ネットワーク共有のパスワードなど)を手動で追加する手順です。
- コントロールパネルを開き、「資格情報マネージャー」をクリック
- 「Windows資格情報」タブを選択
- 「Windows資格情報の追加」をクリック
- 以下の情報を入力する
- インターネットアドレスまたはネットワークアドレス:接続先のサーバー名またはIPアドレス(例:\\server-name)
- ユーザー名:接続に使用するユーザー名
- パスワード:接続に使用するパスワード
- 「OK」をクリックして保存する
資格情報を削除する
不要な資格情報や古い資格情報を削除する手順です。
- 資格情報マネージャーを開く
- 削除したい資格情報の右側にある「▼」をクリックして展開する
- 「削除」をクリック
- 「はい」をクリックして確認する
注意:削除した資格情報は元に戻せません。パスワードが不明な場合は、接続先のパスワードを変更するか、管理者に確認してから削除しましょう。
資格情報をバックアップ(エクスポート)する
Windows資格情報はバックアップ(エクスポート)できます。PCを買い替えたり、再インストールする前に行いましょう。
- 資格情報マネージャーを開く
- 「Windows資格情報」タブを選択
- 右側にある「資格情報のバックアップ」をクリック
- バックアップファイルの保存先を選択する(USBメモリなどの外部ストレージを推奨)
- ファイル名を入力して「次へ」をクリック
- セキュアデスクトップ(黒い画面)に切り替わるので、バックアップファイルを保護するパスワードを設定する
- 「完了」をクリックしてバックアップ完了
資格情報を復元(インポート)する
- 資格情報マネージャーを開く
- 「Windows資格情報」タブを選択
- 「資格情報の復元」をクリック
- バックアップファイルを選択して「次へ」をクリック
- セキュアデスクトップでバックアップ時に設定したパスワードを入力する
- 「完了」をクリックして復元完了
| 操作 | 場所 | 注意点 |
|---|---|---|
| 追加 | Windows資格情報タブ | 管理者権限が必要な場合あり |
| 削除 | 各資格情報の展開メニュー | 削除後の復元不可 |
| バックアップ | 「資格情報のバックアップ」ボタン | パスワード設定が必須 |
| 復元 | 「資格情報の復元」ボタン | バックアップ時のパスワードが必要 |
対処法一覧まとめ
| 原因 | 対処法 | 難易度 |
|---|---|---|
| 管理者権限不足 | 管理者として実行 | ★☆☆ |
| VaultSvcサービス停止 | services.mscからサービス開始 | ★★☆ |
| システムファイルの破損 | SFCスキャン・DISMコマンド実行 | ★★☆ |
| DLLファイルの問題 | keymgr.dllを再登録 | ★★☆ |
| グループポリシーの制限 | gpedit.mscで設定変更 | ★★★ |
| Windows更新プログラムの不具合 | 更新プログラムのアンインストール | ★★☆ |
| セキュリティソフトの干渉 | 一時無効化して許可リストに追加 | ★★☆ |
| ユーザープロファイルの破損 | 新しいユーザーアカウントで確認 | ★★☆ |
よくある質問(FAQ)
Q1. 資格情報マネージャーに保存したパスワードはどこに保存されていますか?
A. 保存されたパスワードはWindowsの「Credential Vault(資格情報コンテナー)」に暗号化されて保存されます。実際のファイルとしては、C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Local\Microsoft\Vault\ フォルダ内に保管されています。このフォルダは隠しフォルダのため、エクスプローラーで「隠しファイルを表示する」設定を有効にする必要があります。
Q2. 資格情報マネージャーのコマンドプロンプトを使った開き方を教えてください。
A. コマンドプロンプトまたはPowerShellで以下のコマンドを実行すると開けます。
control /name Microsoft.CredentialManager
または、コントロールパネルを検索バーで呼び出し「資格情報マネージャー」を選択する方法でも開けます。
Q3. ネットワーク共有フォルダに接続するたびにパスワードを求められます。資格情報マネージャーで保存できますか?
A. はい、できます。共有フォルダ接続時に表示されるパスワード入力ダイアログで「資格情報を記憶する」にチェックを入れるか、資格情報マネージャーに手動で追加することで次回から自動入力されるようになります。接続先のアドレスには \\サーバー名 または \\IPアドレス の形式で入力してください。
Q4. Office(OutlookやTeams)がサインインを繰り返し求めてくる場合はどうすればよいですか?
A. 資格情報マネージャーを開き、「Windows資格情報」タブでMicrosoftまたはOffice関連の資格情報を探して削除してみてください。削除後にOfficeアプリを再起動してサインインし直すと、問題が解決することがあります。具体的には、以下のような名前の資格情報を探して削除します。
- MicrosoftOffice16_Data:SSPI:…
- MicrosoftOffice15_Data:SSPI:…
- Microsoft_OC1:…
Q5. VaultSvcサービスを「自動」に設定しても、PC再起動後にまた停止してしまいます。どうすればよいですか?
A. サービスのスタートアップの種類を「自動(遅延開始)」に設定してみてください。また、サードパーティのシステム最適化ツール(CCleaner、Glary Utilitiesなど)が自動的にサービスを停止している可能性もあります。これらのツールの「サービスの管理」機能でVaultSvcが無効化されていないか確認してください。
Q6. 「資格情報マネージャー」がコントロールパネルに表示されません。
A. 以下の方法を試してください。
- スタートメニューの検索ボックスに「資格情報マネージャー」と入力して検索する
- コントロールパネルの表示を「カテゴリ」から「大きいアイコン」または「小さいアイコン」に変更する
- コマンドプロンプトで
control /name Microsoft.CredentialManagerを実行する
これらでも表示されない場合、グループポリシーでコントロールパネルへのアクセス自体が制限されている可能性があります。
Q7. SFCスキャンで「Windows リソース保護は、整合性の違反を検出しませんでした」と表示されました。他に何かできますか?
A. SFCでファイルの破損が見つからなかった場合でも、DISMコマンドを追加で実行することをお勧めします。
DISM /Online /Cleanup-Image /CheckHealth
DISM /Online /Cleanup-Image /ScanHealth
DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
これらのコマンドを順番に実行し、問題が修正された場合はPCを再起動してください。それでも解決しない場合は、Windowsの修復インストールやクリーンインストールを検討してください。
Q8. 資格情報マネージャーのバックアップは定期的に取った方がいいですか?
A. はい、特に多くのネットワーク共有やOfficeアカウント情報を保存している場合は定期的なバックアップをお勧めします。Windowsの再インストールやPCの買い替え時に、バックアップがあれば資格情報を素早く復元できます。バックアップファイルには機密情報が含まれるため、USBメモリなどの安全な場所に保管し、パスワードを設定することを忘れずに。
まとめ
Windowsの資格情報マネージャーが使えない・開かない場合、以下の手順で対処するのが効果的です。
- まず管理者権限で開いてみる(最も簡単な対処法)
- VaultSvcサービスの状態を確認・再起動する(services.mscで確認)
- SFCスキャン・DISMコマンドでシステムファイルを修復する
- keymgr.dllなどのDLLファイルを再登録する
- グループポリシーで制限されていないか確認する
- セキュリティソフトによる干渉がないか確認する
企業のPCなどでグループポリシーによる制限がかかっている場合は、個人では対処が難しいため、IT管理者に相談することをお勧めします。
また、大切な資格情報は定期的にバックアップを取る習慣をつけておくと、万が一の際にも素早く復元できて安心です。この記事が資格情報マネージャーのトラブル解決のお役に立てれば幸いです。
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