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スマートロックのハッキングリスクを正しく理解し、安心して使うための完全ガイド
近年、スマートフォンやICカードで玄関のカギを操作できるスマートロックが急速に普及しています。物理的な鍵を持ち歩かずに済み、遠隔から施錠・解錠ができる利便性から注目を集めていますが、一方で「インターネットに繋がる鍵」と聞くと、ハッキングされないか不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
結論から言えば、スマートロックには確かにサイバー攻撃のリスクが存在しますが、正しい製品選びと適切な設定を行えば、従来の鍵よりも高いセキュリティを実現できます。 本記事では、2024〜2025年の最新事例をもとに、スマートロックの具体的なハッキング手法と、ITに詳しくない方でも実践できる防御方法を詳しく解説します。専門用語もかみ砕いて説明しますので、構えていた不安を解消し、安全にスマートロックを活用するポイントを一緒に見ていきましょう。
スマートロックとは?仕組みと便利さを理解しよう
スマートロックは、スマートフォンや暗証番号などを使って玄関の施錠・解錠ができる電子錠です。ドアに取り付けた専用装置とスマホのアプリがBluetoothやWi-Fiなどの無線で通信し、カギを開閉します。ドアに物理的な鍵穴を差し込む必要がなく、スマホひとつで鍵の開閉ができる手軽さが最大の魅力です。
スマートロックの主な機能
遠隔操作: 離れた外出先からでもスマホアプリで施錠状態を確認・操作できます。「鍵をかけ忘れたかも」という不安から解放されます。
ハンズフリー解錠: ドアに近づくだけで自動的に解錠する機能を備えた製品もあります。子育て中で両手がふさがっていても、買い物袋を抱えていても、スマホを取り出さずに解錠できるので玄関の出入りがとてもラクになります。
オートロック: ドアが閉まると自動でロックする機能で、「鍵のかけ忘れ」を物理的に防止できます。ゴミ出しやコンビニへの短時間の外出でも、締め出されないよう注意は必要ですが、防犯性は格段に向上します。
一時的な鍵の共有: 友人や家族に家に入ってもらう際、一回限りの暗証番号(ワンタイムパスワード)を発行して渡せば、物理的な合鍵を用意する必要がありません。使用後は自動で無効化されるので安心です。
こうした利便性により、賃貸住宅でも後付けできる手軽なモデルが増え、多くの家庭で導入が進んでいます。スマートロックは快適性と防犯性の両面でメリットが期待できる新しい鍵の形なのです。
スマートロックに潜むハッキングリスクの全体像
便利なスマートロックですが、無線通信を使う以上ハッキングリスクがゼロではないことも理解しておきましょう。これはスマートロックに限らず、インターネットやBluetoothで繋がる機器全般に当てはまる注意点です。実際、メーカー各社も高度なセキュリティ対策を盛り込んでリスク低減に努めていますが、それでも100%安全と言い切ることはできません。
**「えっ、そんな手口まで!?」**と驚かれるかもしれませんが、安心してください。きちんと対策された製品を選び、ユーザー側も基本的な注意を払えば、これらのリスクは大幅に減らすことができます。ここでは、「リスクを知って備える」つもりで、具体的な攻撃手法とその仕組みを見ていきましょう。
Bluetooth通信を狙った攻撃が最も警戒すべきリスク
スマートロックの多くはBluetooth Low Energy(BLE)という省電力の無線通信を使って、スマートフォンと通信しています。この通信を狙った攻撃が、現在最も注意すべきリスクです。
リレーアタック(中継攻撃)— わずか10秒で突破される危険性
リレーアタックは、2台の中継デバイスを使い、正規ユーザーのスマートフォンから発信されるBluetooth信号を遠隔地まで「引き延ばす」ことで、所有者が数百メートル離れた場所にいても、あたかも玄関前にいるかのように見せかけて解錠させる攻撃です。
2022年に英国のセキュリティ企業NCC Groupが実証した深刻な攻撃手法で、研究者のSultan Qasim Khan氏は「攻撃に必要な時間はわずか10秒」と報告しています。しかもこの攻撃は暗号化や通信の遅延チェックといった既存の防御策をすり抜けることができます。
これは「ハンズフリー解錠」や「近づくだけで自動解錠」といった便利な機能を悪用したものです。実際、自動車のスマートキーでも同様の手口が発生しており、Bluetoothを使うスマートロックでも可能だと報告されています。
対策: ハンズフリー解錠などのパッシブ(受動的)な自動解錠機能をオフにし、スマートフォンを操作して能動的に解錠する設定に変更することが有効です。
ブルートフォース攻撃 — 認証コードの総当たり
ブルートフォース攻撃は、認証コードやパスワードを総当たりで試す古典的な手法ですが、2024年にSceiner社(TTLockアプリ対応製品を製造)のファームウェアで深刻な脆弱性が発見されました。この製品では解錠に使う認証キーが65,536通りしかなく、さらに試行回数の制限がないため、理論上は数日以内に突破可能でした。
信頼性の高いメーカーの製品では、一定回数の認証失敗で一時的にロックアウトされる仕組みが導入されています。製品選びの際は、このような基本的なセキュリティ機能が実装されているか確認しましょう。
Bluetoothスニッフィング — 通信内容の盗み聞き
専用の受信機器を使ってスマートロックとスマートフォン間の通信を傍受する攻撃です。2024年の学術研究では、一部の低価格スマートロック(Sherlock S2など)が通信を暗号化しておらず、パスワードが平文で送信されていることが確認されました。
暗号化されていない通信は「盗み聞き」されるだけで認証情報が漏洩します。製品購入時には必ずAES暗号化(AES-128以上)に対応していることを確認してください。
暗証番号に関わるリスク — 指紋痕から番号を推測される
暗証番号式のスマートロックでは、暗証番号そのものが漏れてしまうリスクがあります。
パネルの指紋痕から番号を割り出される事件が実際に発生
「パネルに残った指跡を手がかりに一人暮らし女性の部屋に侵入する事件」が日本国内で報道されています。使用頻度の高いボタンだけ指紋が付着していたことで暗証番号を割り出されたケースです。
対策:
- 定期的にパネルを清掃する
- 指跡防止フィルムを貼り付ける
- 「ダミー数字入力機能」(正しい番号の前後に適当な数字を入力しても認証される機能)を活用する
- 暗証番号を3〜6ヶ月に1回変更する
また、暗証番号を他人に教えたり使い回したりすると、その情報がどこからか漏れて悪用される可能性もあります。番号さえ合っていれば誰でも解錠できてしまうため、紙のメモに書いて玄関に貼っておくようなことは絶対に避けましょう。
スマホ自体の紛失・乗っ取りリスク
スマートロックの”鍵”はスマホやそのアプリに内包されています。そのためスマホを紛失したりハッキングされたりすると、鍵を握られる事態になりかねません。
例えばスマホを落としてしまい、ロックがかかっていない状態で第三者に拾われれば、その人が自宅のスマートロックを操作できてしまう恐れがあります。また、スマホがウイルスに感染しアプリの認証情報が漏洩すると、遠隔からアカウントに不正アクセスされ鍵を開けられてしまう可能性もあります。
対策:
- スマホには必ず指紋認証やパスコードロックを設定
- 「探す」(iPhone)または「デバイスを探す」(Android)を有効化
- 自動ロックを30秒〜1分に設定
- スマートロックアプリで二要素認証を有効化
Wi-Fi経由の攻撃 — ネットワーク全体が標的に
Wi-Fi対応のスマートロックやハブを使用している場合、家庭内ネットワーク経由での攻撃リスクが生じます。
中間者攻撃(MITM)とSSID Confusion Attack
スマートロックとクラウドサーバー間の通信に割り込み、データを傍受・改ざんする手法です。2024年5月には、Wi-Fi規格自体の設計上の欠陥を突いた「SSID Confusion Attack」(CVE-2023-52424)が発表され、ユーザーを偽のWi-Fiネットワークに誘導する手法が明らかになりました。この攻撃はすべてのOS・Wi-Fiクライアントに影響します。
対策: ルーターの暗号化方式をWPA3(または最低でもWPA2)に設定し、初期パスワードを必ず変更してください。古いルーターのSSL/TLS 1.0/1.1には既知の脆弱性があるため、可能であればTLS 1.2以上をサポートする最新のルーターへの更新を検討しましょう。
ネットワーク侵入からの攻撃
スマートロック以外のIoT機器(監視カメラ、スマートスピーカーなど)の脆弱性を踏み台にして、家庭内ネットワークに侵入されるケースがあります。侵入されると同じネットワーク上にあるスマートロックも攻撃対象になりえます。
対策: スマートロックを含むIoT機器は、可能であればゲストネットワークや専用のVLAN(仮想ネットワーク)に分離することを推奨します。
物理的な破壊・改ざんリスク
デジタルとはいえ、取り付ける機器自体は物理的な存在です。ドアに貼り付ける後付け型のスマートロックの場合、装置ごと強い力で壊されたり外されたりすると解錠されてしまう可能性があります。
サムターン回し
ドアの隙間や郵便受け、ドアスコープ(覗き穴)から特殊な工具を挿入し、室内側のサムターン(つまみ)を回して解錠する手口です。熟練した空き巣なら3分程度で侵入できると言われています。
スマートロックは室内側のサムターンに取り付けるため、サムターンを物理的に覆い隠す効果がある一方、両面テープで貼り付けるタイプは本体ごと剥がされるリスクがあります。
対策:
- ドアスコープには専用のカバーを取り付ける
- ドア周辺の隙間がある場合は隙間テープで塞ぐ
- ピンやネジで固定するタイプの製品を選ぶ(両面テープ固定よりも物理的な耐性が高い)
アプリとクラウドの脆弱性は大規模被害につながりやすい
スマートロックはアプリやクラウドサービスと連携して動作するため、これらの脆弱性が発見されると大規模な被害につながる可能性があります。
2024年最大の事例: Chirp Systems(CVE-2024-2197)
2024年3月、米国サイバーセキュリティ・インフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)は、Chirp Systemsのスマートロックに関する深刻な脆弱性を公表しました。この脆弱性では、AndroidアプリにパスワードとAPIキーがハードコード(固定で埋め込み)されており、悪意のある攻撃者がこれを抽出することで、推定5万世帯以上のスマートロックに不正アクセスできる状態でした。CVSSスコア(脆弱性の深刻度を示す指標)は10点満点中9.1点という極めて高い数値でした。
さらに問題だったのは、この脆弱性が2021年3月に発見されてから、CISAからの再三の連絡にもかかわらず、メーカーが3年間対応しなかったことです。この事例は、メーカーのセキュリティ対応姿勢を確認することの重要性を示しています。
住宅タイプ別に知っておくべきセキュリティの違い
スマートロックのセキュリティは、お住まいの住宅タイプによって考慮すべきポイントが異なります。戸建てとマンションでは、電波環境や設置条件、そして防犯上の課題が大きく違うためです。
木造一戸建て住宅 — 電波環境は良好だが物理防御に注意
木造住宅は壁や扉が木材中心のため、無線電波が遠くまで届きやすい特徴があります。BluetoothやWi-Fiの接続は比較的安定しますが、以下のような特有のリスクに注意が必要です。
電波が届きやすいことの裏返しとしてのリスク
木造の壁なら比較的電波が通り抜けて外部にも漏れやすいので、自宅の中の通信が家の外数十メートル先まで届いてしまう可能性があります。そのため、家の周囲に不審者が近づけば電波を傍受されやすく、リレーアタックなども木造のほうが成立しやすいと言えます。
一方で、一戸建ては玄関が直接屋外に面しているケースが多く、誰でも玄関前まで近寄れてしまいます。空き巣犯にとっては物理的にデバイスへ細工を仕掛けたり、力ずくで破壊したりといった行為も人目に付きにくく実行しやすい環境です。
対策:
- 人感センサーライトや防犯カメラを玄関周辺に設置
- 電波対策を強化(ハンズフリー機能をオフにする等)
- 物理的な補助錠を併用(ワンドアツーロック)
玄関ドアの構造確認が必須
つまみの高さ・幅、台座からの距離、回転角度(90度が標準、90度以上は非対応の製品が多い)を測定し、メーカーの適合表と照合してください。しずく型、四角型などの特殊形状の場合は、SESAME(セサミ)のように特殊アダプターを提供しているメーカーを選ぶと安心です。
停電や電池切れへの備え
スマートロックは電池で動作するため(一般的に単3電池4本で6ヶ月〜1年程度)、電池切れで締め出されるリスクがあります。SwitchBotの「微電流解錠機能」(電池切れ時に30秒間だけ緊急解錠可能)や、9V角型電池で緊急給電できる製品を選ぶと安心です。いずれにせよ、物理キーは必ず携帯してください。
マンション・鉄骨造住宅 — 電波干渉が最大の課題
鉄筋コンクリート(RC)造のマンションでは、建物の構造上、電波が大幅に減衰します。これがスマートロック運用における最大の課題です。
電波の盾としての効果とデメリット
コンクリートや金属が電波を遮りやすいため、玄関扉が廊下側に面したマンション室内では、スマートロックの電波が部屋の外にはあまり漏れず、外部の攻撃者が遠距離から電波を拾うことは木造に比べて難しくなります。これは建物構造による”電波の盾”と言え、ハッキングリスク低減にはプラスです。
ただし裏を返せば、自分や家族のスマホからの通信も届きにくくなるため、マンションではBluetooth接続が不安定になりがちです。扉の材質によっては扉一枚でも電波を通しにくいことがあります。
GPS精度の低下によるハンズフリー機能の不具合
特に内廊下型のマンションやタワーマンション、高層ビル密集地域では、GPSの受信感度が著しく低下します。ハンズフリー解錠(近づくだけで自動解錠)が正しく機能しないケースが多発します。
対策: ハンズフリー解錠に頼らず、指紋認証・暗証番号・カードキーなど複数の解錠手段を設定しておくことを強く推奨します。
Bluetooth接続の不安定さへの対処
2.4GHz帯を使用するBluetooth Low Energyは、電子レンジやワイヤレスイヤホンなど同じ周波数帯を使う機器と干渉することがあります。帰宅時にBluetoothイヤホンを装着している場合は、一度イヤホンのBluetoothをオフにしてから解錠を試みると接続が安定することがあります。
オートロック付きマンションとの関係
スマートロックは玄関ドアのみを管理するため、共用エントランスのオートロックは別途解錠が必要です。SwitchBotのボット(物理的にボタンを押す装置)とハブを連携させることで、インターホンの解錠ボタンを遠隔操作できます。
管理規約の確認は必須
分譲マンションの場合、ドアの外側は共用部分とみなされることが多く、穴あけや外観の変更を伴う工事は原則不可です。両面テープで室内側に取り付ける「貼り付けタイプ」であれば、ほとんどのマンションで許可を得やすくなります。
賃貸の場合は、管理会社や大家に「原状回復が可能であること」「物理キーは従来通り使用できること」を説明し、書面での許可を取得しておくと安心です。
戸建てとマンションの比較まとめ
| 項目 | 木造戸建て | RC造マンション |
|---|---|---|
| 電波環境 | 良好(外部への漏洩リスクあり) | 減衰大(GPS・Bluetooth不安定) |
| 物理的防御 | 自己責任で全て対策が必要 | オートロック・管理人でカバー |
| プライバシー | 玄関が見えにくいとリスク | 共用部の監視カメラあり |
| 導入許可 | 不要 | 管理規約・管理会社確認が必要 |
| 締め出し時 | 近隣に助けを求めにくい | 管理人・コンシェルジュに連絡可能 |
スマートロック導入時に検討すべきセキュリティ対策
スマートロックを安心して利用するためには、導入前の準備と製品選びが肝心です。最初にしっかり対策されたスマートロックを選ぶことで、ハッキングの可能性を大きく減らすことができます。
製品選びで確認すべき4つのポイント
スマートロックのセキュリティは、製品選びの段階でほぼ決まると言っても過言ではありません。
1. 暗号化方式の確認
製品仕様に「AES-128」または「AES-256」と記載されていることを確認してください。AES(Advanced Encryption Standard)は銀行や軍事機関でも使われる暗号化規格で、数字が大きいほど暗号強度が高くなります。
- AES-128: 銀行レベルの暗号化強度(十分に安全)
- AES-256: 軍事レベルの暗号化強度(最高水準)
暗号化方式が明記されていない製品は避けましょう。また、**毎回使うたびに通信信号が変わる(ワンタイムキーやローリングコード方式)**製品だと、仮に一度情報を盗まれても同じ鍵情報では二度と解錠できないので安心です。
2. セキュリティ認証の有無
米国のANSI/BHMA認証では、Grade 1(業務用)、Grade 2(住宅用推奨)、Grade 3(室内ドア用)の3段階で製品の堅牢性を評価しています。玄関用にはGrade 2以上を選びましょう。
日本国内では、一般社団法人セキュアIoTプラットフォーム協議会による「CCDS認証マーク」(★〜★★★の3段階)がIoT機器のセキュリティを評価しています。
3. ファームウェア更新の提供実績
セキュリティ脆弱性は製品発売後に発見されることが多いため、メーカーが定期的にファームウェア(製品内部のソフトウェア)を更新していることが重要です。メーカーの公式サイトやアプリで更新履歴を確認し、少なくとも年に数回は更新が行われていることを確かめてください。
購入前にソフトウェアのアップデート体制も確認しましょう。アップデートが止まっている古い製品や、サポート終了がアナウンスされているモデルは避けたほうが無難です。
4. 避けるべき製品の特徴
- 暗号化方式が明記されていない
- メーカーのサポートページが存在しない、または日本語非対応
- 極端に安価(3,000円以下など)
- ユーザーレビューでセキュリティ問題が報告されている
信頼できるネットワーク環境の整備
スマートロックが自宅のWi-Fiに接続される場合、ネットワーク側のセキュリティも見直しましょう。
Wi-Fiルーターの設定:
- 強固なパスワード(推測されにくい複雑なもの)を設定
- 暗号化方式はWPA2以上を利用(WPA3推奨)
- 初期設定のSSIDやパスワードは必ず変更
ネットワーク分離: スマートロック用にゲストネットワークやIoT専用ネットワークを分けられるルーターであれば活用し、万一他の機器がハッキングされてもスマートロックに直接影響が及ばないようにしましょう。
クラウドアカウント管理: インターネット越しに遠隔操作できるスマートロックの場合、クラウドサービスのアカウント情報(メールアドレスやパスワード)の管理も重要です。使い回しのパスワードは避け、二段階認証があれば有効化してください。
サブ認証や複数手段の併用
スマートロックの中には、解錠時に複数の認証を組み合わせられるものもあります。例えばスマホによるBluetooth認証に加えて暗証番号入力や指紋認証を要求できる製品であれば、たとえスマホを盗まれても暗証番号を知られない限り開けられないなど、二段構えで安全性を高められます。
物理的な合鍵(元のシリンダー鍵)が残っているタイプでは、電子+物理の2重ロックにしておくのも一つの方法です。普段はスマートロック部分だけでなく、補助錠を併用したり、夜間や長期不在時はチェーンロックやバーロックも使うなど、物理的な抑止力も併せて活用しましょう。
通知機能・履歴管理機能の活用
製品選びの段階で、解錠通知や履歴ログを確認できる機種を選ぶのもおすすめです。解錠・施錠のたびにスマホにプッシュ通知が届くよう設定できれば、離れていても誰かがドアを開けた瞬間が把握できます。
不審な時間帯に見覚えのない通知が来れば、すぐ対処(例えば近所の人に確認を頼む、防犯ベルを鳴らす等)できます。また家族それぞれにアカウントや鍵権限を分けられる製品なら、「誰がいつ開けたか」がログに残るので安心感が違います。
主要メーカー4社のセキュリティ対策を徹底比較
日本国内で購入しやすい主要スマートロック4ブランドについて、セキュリティ仕様と特徴を比較します。
SESAME(セサミ)— 暗号化強度で選ぶならこれ
台湾発のCANDY HOUSEが開発・販売するSESAMEシリーズは、AES-256-GCM + TLS 1.2という、調査した中で最高水準の暗号化を採用しています。これは軍事機関でも使われるレベルの暗号強度です。
価格: SESAME5が約4,500〜5,500円と非常に手頃ながら、セキュリティに妥協がないのが特徴です。
特徴:
- 暗号化強度が最高水準(軍事レベル)
- 99%の鍵に対応し、特殊形状には有料(600円程度)でオーダーメイドアダプター提供
- APIが公開されているため、プログラミングができる方はカスタマイズ可能
- 民泊業界で3年連続シェアNo.1
注意点: 標準のSESAME5は耐久性が5万回(Proの20分の1)。遠隔操作にはHub3(約4,000円)が別途必要。
SADIOT LOCK(サディオロック)— 日本の鍵メーカーの信頼性
100年以上の歴史を持つ日本の鍵メーカー「ユーシン・ショウワ」と、精密部品メーカー「ミネベアミツミ」が共同開発したSADIOT LOCKは、全製品に専用のセキュリティチップを搭載しています。
このセキュリティチップは、ハッキングやリプレイ攻撃(過去の通信を再送信して認証を突破する攻撃)を防ぐ専用設計で、クラウド側での本人認証と組み合わせた二重のセキュリティ体制を構築しています。
価格: SADIOT LOCK2が約13,000〜15,000円
特徴:
- 専用セキュリティチップ搭載
- 電池残量通知機能が充実(LED+ブザーで警告)
- オートロックはドア開閉検知式・GPS式・タイマー式の3方式から選択可能
- ALSOKが販売代理店として取り扱い
注意点: 他社製品とのスマートホーム連携は限定的。
Qrio Lock(キュリオロック)— ソニー系の技術力と信頼性
ソニーのグループ企業が開発するQrio Lockは、公開鍵方式(特許出願中)という独自の暗号化技術を採用しています。インターネット経由およびBluetooth経由の両方の攻撃に対して、第三者機関による脆弱性チェックを実施済みと公表しています。
価格: Qrio Lock Q-SL2が約23,000〜25,000円
特徴:
- 独自の公開鍵方式で高セキュリティ
- ハンズフリー解錠の精度が業界トップクラス
- ユーザーの位置情報はスマートフォン内にのみ保存(クラウドに送信しない)
- ソニーブランドの品質管理基準
注意点: 価格が高め。スマートホーム連携はQrio製品に限定。
SwitchBot(スイッチボット)— コスパとエコシステムで選ぶなら
中国深センに本社を置くSwitchBot社の製品は、AES-128暗号化に対応しています。AES-256より暗号強度は一段階低いものの、銀行でも使われるレベルであり、実用上は十分な安全性です。
価格: ロックが約10,000円、ロックProが約15,000円
特徴:
- スマートホームエコシステムとの連携が充実
- 15種類以上の解錠方法に対応
- Hub(約5,000円)と連携でクラウド署名認証が追加され、リレーアタック対策が強化
- 本体が取り外されると即座に通知
- 日本語サポートが毎日12時間対応
注意点: Hub未接続時はBluetooth通信のみとなるため、可能であればHubの併用を推奨。
4製品の比較表
| ブランド | 暗号化 | 価格帯 | 特筆すべき強み |
|---|---|---|---|
| SESAME | AES-256-GCM | 4,500〜15,000円 | 暗号化強度が最高水準、圧倒的コスパ |
| SADIOT | 専用チップ | 13,000〜15,000円 | 日本の鍵メーカー製、セキュリティチップ |
| Qrio | 公開鍵方式 | 23,000〜25,000円 | ソニー系、ハンズフリー精度が業界トップ |
| SwitchBot | AES-128 | 10,000〜30,000円 | エコシステムが充実、多機能 |
導入後に心がけたい日常の使い方と注意点
スマートロックを導入したら、日常の中でも**「デジタルな鍵」を使っている自覚を持った行動**が大切です。従来の鍵と同様に、普段から少し気を付けるだけでセキュリティをぐっと高められます。
設定時に必ず行うべき5つの作業
製品を購入したら、使い始める前に以下の設定を必ず行ってください。
1. アプリのダウンロードは公式ストアから
必ずApp Store(iPhone)またはGoogle Play(Android)からダウンロードしてください。非公式のダウンロードサイトでは、マルウェア(悪意あるソフトウェア)が仕込まれた偽アプリが配布されている可能性があります。
2. 強力なパスワードを設定
アカウント作成時のパスワードは、12文字以上で、大文字・小文字・数字・記号を組み合わせて設定してください。「password123」や誕生日などの推測されやすいものは避けましょう。
例:MyHome#Lock2025!
3. 暗証番号(PINコード)の変更
テンキー式の製品を購入した場合、工場出荷時の初期コード(0000、1234など)は必ず変更してください。6桁以上で、連続する数字(123456)や同じ数字の繰り返し(111111)は避けます。
4. 二要素認証(2FA)の設定
アプリの設定メニューから「二要素認証」または「2段階認証」を有効にしてください。これにより、パスワードが漏洩した場合でも、スマートフォンに届く認証コードがなければログインできなくなります。
Google AuthenticatorやMicrosoft Authenticatorなどの認証アプリを使う方式が、SMSより安全です。設定時に表示されるバックアップコードは紙に書いて安全な場所に保管してください。
5. 家族とゲストの権限設定
家族をユーザーとして追加する際は、権限レベルを適切に設定します。
- 管理者: すべての設定変更が可能(家主のみ)
- 一般ユーザー: 解錠・施錠のみ(家族)
- ゲスト(一時利用者): 有効期限付きの一時コードを発行(清掃業者、民泊ゲストなど)
ゲスト用の一時コードは、使用後すぐに削除または無効化してください。
スマホの管理を徹底する
スマートロックの鍵そのものであるスマートフォンは命綱です。
日常的な対策:
- スマホには必ず指紋認証やパスコードロックを設定
- 「探す」(iPhone)または「デバイスを探す」(Android)を有効化
- 自動ロックを30秒〜1分に設定
- 画面ロックを生体認証(指紋/顔)+ PINコードの組み合わせに設定
万が一スマホを紛失した場合の対応手順:
- iPhoneなら「探す」、Androidなら「デバイスを探す」でスマホの位置を特定し、遠隔ロック(紛失モード)やデータ消去を実行
- スマートロックのユーザーアカウントのパスワードを速やかに変更
- 別の端末でスマートロックの管理アプリにログインし、紛失したスマホ端末の鍵権限を無効化
- 通信キャリアに連絡してSIMカードを停止
日頃からスマホを紛失しないことが一番ですが、「スマホ=鍵」であることを忘れず、紛失時の対応手順を家族とも共有しておくと安心です。
必ずバックアップの解錠手段を確保する
スマートロックは便利ですが、機器の故障や電池切れ、スマホ紛失などで締め出し(自宅に入れない)状況が起こり得ます。
バックアップ手段:
- 後付け型で元の物理鍵が使える場合はスペアキーを1本持ち歩く、または信頼できる実家や友人に預ける
- 暗証番号やICカードでも開けられるタイプなら、スマホ以外の手段でも自宅に入れるように設定
- 家族にも暗証番号やカードを配布し、緊急時に使えるようにする
電池管理:
- 電池残量低下アラームの通知を必ずオンにする
- 通知を見逃さず、予備電池も用意しておく
- アプリのホーム画面でバッテリー残量を確認し、20%を下回ったら交換
合鍵(デジタルキー)の発行と管理を慎重に
スマートロックはスマホの招待や暗証番号の共有によって簡単に”合鍵”を発行できる利点があります。しかし、その手軽さゆえに安易に他人に権限を与えすぎないよう注意しましょう。
合鍵管理のルール:
- たとえ親しい知人でも、自宅の暗証番号を教える場合は信頼できる相手に限定し、使用後には番号を変更
- 一時的に家に入ってもらうだけなら、可能な限り一回きりで失効するワンタイムパスワード機能を使う
- ゲスト用にデジタルキーを発行したら、用件が済み次第すぐに削除
- 家族それぞれに固有のアクセス権を付与し、不要になればその人の権限だけ削除
「みんなで一つの暗証番号を使い回す」といった運用は、漏洩リスクも高まりますし、誰が開けたか追跡できなくなるので避けましょう。
アクセスログの定期確認と通知活用
ログの確認習慣:
- アプリの「履歴」または「ログ」画面で、覚えのない時間帯に解錠されていないか、知らないユーザー名でのアクセスがないかを週に1回は確認
- 特に、深夜帯(23時〜5時)の解錠や、連続して失敗した解錠試行がないかをチェック
通知設定:
- リアルタイム通知をオンにしておけば、外出中でも家族の帰宅や予期せぬ開錠にすぐ気付ける
- 旅行中に自宅の鍵が開いた通知が来たらすぐ異変と分かる
不正な開錠が行われた場合、履歴から警察に提出できる情報となる可能性もあります。
パスワードと暗証番号の定期変更
- アプリのログインパスワード: 6ヶ月に1回
- テンキーの暗証番号: 3〜6ヶ月に1回
暗証番号を入力するパネルには指紋の跡が残りやすく、これを手がかりに番号を推測される可能性があります。定期的にパネルを清掃し、指跡防止フィルムの貼り付けも検討してください。
定期的なメンテナンス
ファームウェアの更新:
- アプリを起動し、「ファームウェア更新」や「ソフトウェア更新」の通知が表示されていたら、すぐに適用
- 更新にはBluetooth接続が必要なため、スマートフォンを玄関近くに置いたまま、更新完了まで画面を維持(通常1〜2分)
- ファームウェア更新は、新たに発見されたセキュリティ脆弱性を修正するために非常に重要
ハッキング対策のために避けるべきNG行動
便利さゆえについ怠りがちな点ですが、以下のような行動はハッキングの隙を生む可能性があるため注意が必要です。
安価すぎる無名メーカー品の使用
スマートロックを選ぶ際、価格だけで飛びついて聞いたこともないブランドの格安品を買うのは避けましょう。安価な無名メーカー品の中には、通信の暗号化が不十分だったり、そもそも暗号化されていないものも存在します。
また、メーカーのサポート体制が弱く、ソフトウェア更新も期待できない場合、脆弱性が放置されてしまう恐れがあります。鍵という重要な部分ですから、多少高くても実績のあるメーカー製やセキュリティ認証のある製品を選ぶべきです。
旧式の通信方式・古い機器の利用
技術の世界では新しい規格ほど改善が重ねられています。スマートロックも例外ではなく、旧世代の通信方式を使い続けることは危険です。
例えば古いBluetoothバージョンでは既知の脆弱性がある場合が知られており、攻撃者に狙われやすくなります。購入時に最新のBluetooth規格(現時点では5.x系)に対応したもの、Wi-Fiの場合もWPA3など最新の暗号化プロトコルに対応した製品を選びましょう。
また、何年も前のスマートロック機器を使い続けている場合は、買い替えも検討してください。特に初期のスマートロックでメーカーサポートが終了しているものは、新たな攻撃手口にさらされても防御できません。
暗証番号やパスワードの軽視
デジタル鍵であるがゆえに、暗証番号やパスワード管理の甘さは致命傷になります。
絶対に避けるべきこと:
- 他のサービスと同じパスワードをスマートロックのクラウドアカウントに設定
- 「1234」「0000」のような簡単すぎる暗証番号を玄関の解錠コードに使用
- 暗証番号をメモに書いて玄関付近に貼る
- 工場出荷のデフォルト情報から変更しない
**「デジタル鍵の暗証番号=命綱」**と心得て、厳重に管理してください。
スマホ・アプリの共有や使い回し
家族やルームメイトとの運用でありがちなのが、一つのスマホ(または一つのアカウント)を皆で共有してしまうケースです。
この方法だと管理が簡単に思えますが、セキュリティ上は好ましくありません。なぜなら一方の端末が乗っ取られると、もう片方の端末まで含めて権限を失う恐れがありますし、ログ上も誰が操作したか区別が付かなくなるからです。
ユーザーは可能な限り個別に作成し、権限も細かく分けるのが安全です。また退去する人や関係性が変わった人がいる場合、すみやかにその人のアクセス権を削除するのも忘れずに。
万が一の際の対処法を知っておく
どれだけ対策をしていても、不正アクセスや機器トラブルが発生する可能性はゼロではありません。万が一の際に慌てないよう、対処法を事前に把握しておきましょう。
不正アクセスを疑う兆候
以下のような兆候があれば、不正アクセスの可能性を疑い、直ちに対処を開始してください。
- 覚えのない時間帯に解錠通知が届いた
- アプリに見知らぬログイン履歴がある
- 暗証番号が変更されてログインできない
- 家族のアクセス権限が勝手に変更されている
- 「解錠に失敗しました」の通知が連続している(ブルートフォース攻撃の可能性)
- 鍵周辺に傷や痕跡がある、パネル部分に不自然な指跡が多数ある
被害発覚時の対応手順
ステップ1: 安全確保(最優先)
家の中に不審者がいる可能性がある場合は、絶対に中に入らず、安全な場所(近所の店、コンビニなど)に移動してください。不審者がいる可能性がある場合は110番に通報します。
ステップ2: アクセス遮断(30分以内に実施)
別のスマートフォンやタブレット、PCからスマートロックアプリにログインし、以下を実行します。
- すべてのアクセス権限を一時停止
- パスワードを即座に変更
- 暗証番号を変更
- 不審なユーザーを削除
- 二要素認証を有効化(未設定の場合)
ステップ3: 証拠保全
後日の調査や警察への届出のため、以下の証拠を保存します。
- アクセスログのスクリーンショット(過去30日以上、日時が表示されるように)
- 通知履歴の保存
- 現場の写真(鍵周辺の傷、パネルの指跡など)
- メーカーとのやり取りの記録
ステップ4: 関係各所への連絡
警察: 最寄りの警察署に連絡、または警察相談ダイヤル「#9110」に電話。不正アクセス禁止法違反として被害届を提出できます。持参物はアクセスログの印刷、製品の型番・シリアル番号、被害の時系列メモ、身分証明書。
メーカーサポート: 製品名、型番、シリアル番号、発生した問題の詳細、アプリ・ファームウェアのバージョンを伝えてください。
管理会社(賃貸の場合): 状況を報告し、必要に応じて鍵の交換を相談。
緊急連絡先メモ(保存推奨)
・警察: 110(緊急)/ #9110(相談)
・メーカーサポート: __________________
・管理会社: __________________
・信頼できる鍵屋: __________________
このメモを印刷し、財布やスマートフォンケースに入れておくと、いざという時に役立ちます。
家族や同居人への使い方教育も忘れずに
スマートロックのセキュリティを高めるには、デバイスの対策だけでなく人間側の対策も重要です。同居する家族やルームメイト全員が正しい使い方とセキュリティ意識を共有していなければ、どこかに思わぬ抜け穴が生じてしまいます。
導入時の家族全員での確認
まず、導入時に家族全員でスマートロックの基本操作を確認しましょう。スマホでの解錠方法だけでなく、非常用の物理鍵や暗証番号での開け方も実演し、いざという時パニックにならないようにします。
「○○ができなくなったら△△する」というフローを紙にまとめておくのも有効です。特にお子さんや高齢のご家族には、シンプルな手順で操作できるよう練習してもらいましょう。
各世代に合わせた使い方:
- お子さん: ICカードを持たせてタッチ解錠
- 高齢の方: 音声アシスタント連携で音声コマンドで操作
- IT慣れした家族: スマホアプリで全機能を活用
セキュリティルールの共有
先述のような暗証番号の管理やスマホ紛失時の対処法などは、家族みんなが理解している必要があります。
家族で決めるべきルール:
- 「暗証番号は誰にも教えない」
- 「家族以外にデジタル鍵を渡すときは必ず○○に報告」
- 「スマホを無くしたらすぐ皆に連絡し、アカウントパスワード変更」
ログの見方や通知の確認方法についても家族で練習しておけば、不審な出来事にチームで気付ける体制ができます。また、定期的な話し合いも有効です。月に一度でも「最近玄関で気になったことない?」「ログに変な記録はなかった?」といった振り返りを行えば、自然と皆の防犯意識が高まります。
適度な危機意識を持つ
便利な反面、スマートロックは「絶対安全ではない」ことを家族が正しく理解しておく必要があります。
「うちは最新のスマートロックだから泥棒も諦めるはず」と油断して無施錠で出かけたり、逆に不安のあまり使わず仕舞いにしたりしないよう、適度な危機意識を持ってもらいましょう。
その上で、日頃の対策をちゃんとしていれば必要以上に怖がる必要もないことも伝えてください。要は鍵の進化に合わせて我々の使い方もアップデートするという意識づけです。
来客や一時的な利用者への説明
同居人に限らず来客や一時的な利用者にも簡単な説明をしておくと良いでしょう。例えばホームパーティで友人が出入りする際、「うちはスマートロックだから勝手に出入りできないんだ」と伝えておけば、不用意にドアを開けっ放しにされるリスクも減ります。
民泊等でスマートロックを使う場合も、ゲストへの案内を丁寧に行い、使い方の周知徹底がトラブル防止につながります。
人に対するセキュリティ教育はデジタル機器以上に重要です。 家族全員が”スマートな鍵”の正しい守り手になることで、初めてスマートロックの安全性は最大限発揮されます。
まとめ:不安を払拭し、スマートロックを安心・快適に使おう
スマートロックのハッキングリスクと対策について、初心者の方にもわかりやすいように解説してきました。最後にポイントを振り返ります。
スマートロックは正しく使えば安全
スマートロックには確かにサイバー攻撃のリスクが存在しますが、本記事で解説したように、リスクの正体を理解し、適切な製品を選び、正しく設定・運用すれば、従来の物理鍵よりも高いセキュリティと利便性を両立できます。
重要なポイントのおさらい
製品選び:
- AES暗号化対応(AES-128以上)
- セキュリティ認証取得(ANSI/BHMA Grade 2以上、CCDS認証など)
- ファームウェア更新実績のある製品
- 信頼できるメーカー
初期設定:
- 強力なパスワード設定(12文字以上)
- 二要素認証の有効化
- 初期暗証番号の変更
- 家族とゲストの権限設定
日常運用:
- アクセスログの定期確認(週1回)
- ファームウェア更新の適用
- 物理キーの携帯
- パスワード・暗証番号の定期変更(3〜6ヶ月に1回)
住宅タイプ別対策:
- 戸建て: 物理防御との併用、電波対策の強化
- マンション: 電波干渉対策と管理規約確認
スマートロックならではのメリット
- 鍵のかけ忘れがなくなる: オートロック機能で物理的に防止
- 家族で簡単に鍵を共有できる: 個別の権限設定で誰が開けたか追跡可能
- 不審なアクセスをログで確認できる: 従来の鍵にはない見守り機能
- 遠隔操作で安心: 外出先からでも施錠状態を確認・操作
最後に
スマートロックは決して怖いものではなく、正しく付き合えば私たちの生活を豊かにしてくれる素晴らしいツールです。最初は不安があるかもしれませんが、本記事で得た知識を活かして対策すれば、その不安はきっと解消されるでしょう。
不安を感じて導入を躊躇するのではなく、正しい知識を持って適切に活用することで、より安全で便利な暮らしを手に入れてください。あなたの玄関がスマートになることで、毎日の暮らしがより安心できるものとなることを願っています。
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