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CGNATは、通信事業者が1つのグローバルIPアドレスを多数の利用者で共有させる仕組みです。IPv4アドレスの不足を補う手段として、格安SIMやマンションの共用インターネットなどで使われることがあります。外から見える出口のIPアドレスが他人と同じになるため、身に覚えのない通信の影響を受ける場合があります。
詳しい解説
CGNATはCarrier-Grade NATの略で、キャリアグレードNATや大規模NATとも呼ばれます。IETFのRFC 6888では、複数の加入者が同じIPv4アドレスを共有するためのNAT機能で、通信事業者のネットワーク側に置かれるものとして説明されています。
家庭用ルーターのNATが家の中の機器を1つのIPアドレスにまとめるのに対し、CGNATは事業者側でさらに多数の契約者をまとめます。誰の通信かはポート番号などで区別されるため通信自体は成り立ちますが、外から見える出口のIPアドレスは他人と同じになります。
IPv4アドレスの不足を補う手段として、格安SIMなどのモバイル回線、マンションの共用インターネット、公衆Wi-Fiなどで使われることがあります。採用の有無は事業者やプランによって異なり、公表されていない場合もあります。
アドレス共有の副作用はRFC 6269でも整理されており、同じIPアドレスを使う誰かが短時間に大量のアクセスをすると、無関係な利用者まで一緒に制限されることがあると指摘されています。Googleも検索の公式ヘルプで、同じプロバイダの他の利用者による自動化された検索などが原因で「ご利用のコンピュータ ネットワークから通常以上のトラフィックが検出されました」と表示される場合があると説明しています。ただしこれはGoogle検索についての説明であり、YouTubeの確認画面について述べたものではありません。
必ず起きるわけではありませんが、端末の設定を変えても改善しない場合は、回線を切り替えて症状が変わるかを確かめると切り分けの手がかりになります。自分の回線がCGNATかどうかは契約中の事業者へ、集合住宅や職場・学校であればその管理者へお問い合わせください。仕様は変更されることがあるため、最新の情報は各社の公式案内をご確認ください。
格安SIMのスマホで動画を見ようとしたら人間かどうかの確認を求められたのに、同じ家の光回線につないだパソコンでは普通に見られた、ということがあります。自分は何もしていなくても、同じ出口のIPアドレスを使う誰かの通信が多ければ、まとめて疑われてしまうためと考えられます。モバイル回線とWi-Fiを切り替えて症状が変わるなら、端末側ではなく回線側の事情が疑われます。
別の呼び方
CGN
キャリアグレードNAT
大規模NAT
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