Home / ネットワーク・IT / SNS / LINE / LINEで一部の写真しか選べない・表示されない時の対処法

LINEで一部の写真しか選べない・表示されない時の対処法

※本ページにはプロモーション(広告)が含まれています

LINEで写真を送ろうとしたら、数枚しか出てこない。「最近の項目」しか出てこず、最近撮った写真だけが並ぶ。目当ての写真がどこにも見つからない――この症状の大半は端末の故障でもLINEの不具合でもなく、「LINEに渡している写真の権限が限定または追加のみになっている」ことが原因です。写真そのものは消えていません。まずは次の30秒診断で、自分がどのパターンかを確定させてください。

📑 この記事の目次(タップで開く)
  1. 1. 30秒診断:あなたの画面はどれですか
  2. 2. そもそも何が起きているのか:写真の権限は4段階ある
  3. 3. iPhone:写真の権限を確認して変更する手順
  4. 4. 【核心1】設定に「写真の追加のみ」しか出ない・フルアクセスが選べない時
  5. 5. 【核心2】フルアクセスにしないまま、選べる写真を後から足す2つのルート
  6. 6. Android:LINEの写真選択画面がどう見えるか
  7. 7. Android 14以降の「二重選択」:選んだのに出てこない正体
  8. 8. 「最近の項目」しか出てこない場合
  9. 9. 【核心3】権限は正しいのに、一部しか出ない場合
  10. 10. 変更を確実に反映させる手順
  11. 11. なぜ勝手に権限が戻るのか、再発を止めるには
  12. 12. フルアクセスを許可すべきか:判断の軸
  13. 13. それでも直らない時の代替手段と相談先
  14. 14. 症状別・確認する順番のチェックリスト
  15. 15. よくある質問
  16. 16. まとめ

1. 30秒診断:あなたの画面はどれですか

同じ「写真が選べない」でも、画面の見え方によって原因はまったく別物です。上位の解説記事はどれも「すべての写真に変更してください」の一手順に流し込んでいますが、それで直るのは4パターンのうち1つだけです。まず自分の症状を特定しましょう。

画面の見え方 最も疑わしい状態 読む章
写真が1枚も出ない。真っ白・グレーのまま 権限が「なし(許可しない)」、または「写真の追加のみ」で読み取りが許可されていない 第3章・第4章
数枚〜十数枚だけ出る。並びに一貫性がない 制限付きアクセス(選択した写真)で、その時に選んだ分だけが渡っている 第3章・第5章
「最近の項目」しか出ない。古い写真が消えている 選択画面が「最近の項目」のアルバムを開いている、許可済みの写真が直近分だけ、またはクラウド側にしか実体が無い 第8章(本記事の核)
設定画面に「なし」と「写真の追加のみ」しか無く、フルアクセスが選べない 読み取り権限の選択肢そのものが出ていない特殊な状態 第4章(本記事の核)
権限は「すべての写真」なのに一部しか出ない 権限ではなく、写真の実体が端末に無い/ピッカーに出ない種類の写真 第9章(本記事の核)

なお、写真の一覧には出るのに送信ボタンを押すと失敗する・送信中のまま止まる場合は、本記事の症状とは別物です。そちらはLINEで写真が送れない・送信できない原因と対処法をご覧ください。逆に受け取った写真を端末に保存できない場合はLINEで写真・動画が保存できない原因と対処法が該当します。本記事は「送信画面に写真が出てこない・選べない」だけを扱います。

写真へのアクセス許可は4段階あり、制限付きアクセスが原因になることを示した図

2. そもそも何が起きているのか:写真の権限は4段階ある

スマートフォンは、アプリに写真ライブラリ全部を無条件で見せているわけではありません。iPhoneもAndroidも、ここ数年でアプリごとに「どこまで見せるか」を段階的に選べる仕組みへ移行しました。LINEもその対象です。

iPhoneの場合、LINEに与えられる写真の権限はおおむね次の4段階です。

権限 LINEにできること 送信画面での見え方
なし(許可しない) 写真の読み取りも書き込みもできない 1枚も表示されない
写真の追加のみ(追加のみ) 保存だけできる。読み取りはできない 1枚も表示されない
制限付きアクセス あなたが選んだ写真だけ読み取れる 選んだ分だけ表示される
フルアクセス ライブラリ全体を読み取れる 基本的にすべて表示される

この4つの名前はiOSのバージョンで変わります。iOS 17以降は上の表のとおり「なし」「写真の追加のみ」「制限付きアクセス」「フルアクセス」と表示されます。一方、お使いのiOSでは「選択した写真」「すべての写真」と表示される場合があります(iOS 14〜16の表記で、それぞれ「制限付きアクセス」「フルアクセス」にあたります)。呼び名が違うだけで、意味と挙動は同じです。本記事では以降、iOS 17以降の表記に合わせて「制限付きアクセス」「フルアクセス」と書きます。

もう一つ、設定画面の表記と、写真を選ぼうとした時に出る許可ダイアログの表記も違います。ダイアログ側は「許可しない」「アクセスを制限…」「フルアクセスを許可」という3つのボタンで聞かれます。ここでの「アクセスを制限…」が、設定画面の「制限付きアクセス」にあたります。名前が違うため「ダイアログでは制限を選んだ記憶が無い」と思い込みやすい箇所です。

ここで多くの読者がつまずくのが、上から2番目の「写真の追加のみ」です。名前が「追加」なので「写真を追加できる=送れる」と読めてしまいますが、実際は逆です。この「追加」はLINEがあなたの写真ライブラリに画像を書き込む(保存する)方向を指しており、読み取る方向は一切許可されていません。つまり「LINEで受け取った写真をカメラロールに保存することはできるが、カメラロールの写真をLINEで選ぶことはできない」という、書き込み専用の状態です。ここが分からずに「追加のみになっているから大丈夫なはず」と思い込み、何時間も別の原因を探してしまうケースが少なくありません。

もう一つ押さえておきたいのが、この4段階は「LINEが決めている」のではなく「OSが決めている」という点です。LINEの設定画面をいくら探しても、この権限を変える項目は出てきません。変更するのは端末の「設定」アプリ側です。「LINEの設定を全部見たけれど、それらしい項目が無かった」という方は、探す場所が違っています。

なぜこんな段階分けが必要になったのかというと、以前は「写真へのアクセスを許可しますか」の二択しかなく、一枚の写真を送りたいだけでもライブラリ全部をアプリに開放するしかなかったからです。写真には旅行の記録だけでなく、免許証の控え、通帳の撮影、書類、他人が写った写真も入っています。そこで「読み取りだけ」「書き込みだけ」「選んだ分だけ」と分ける仕組みが導入されました。いま起きている「一部しか出ない」という不便は、この仕組みが正常に働いている結果でもあります。壊れているのではなく、渡す範囲が狭いだけ、と理解すると対処が見えやすくなります。

Android側も考え方は同じですが、OSのバージョンで名称と挙動が世代交代しています。詳しくは第6章で扱います。

3. iPhone:写真の権限を確認して変更する手順

まずは現状の確認からです。変更する前に「今どうなっているか」を必ず目で見てください。ここを見ずに操作すると、直った理由が分からず再発時にまた同じ時間を溶かします。

  1. ホーム画面の「設定」を開きます。
  2. 「プライバシーとセキュリティ」をタップします(iOSのバージョンによっては「プライバシー」とだけ表示されます)。
  3. 「写真」をタップします。
  4. アプリの一覧から「LINE」を探してタップします。
  5. 現在選ばれている項目に、チェックマークが付いています。ここが「なし」「写真の追加のみ」になっていれば、それが原因です。
  6. 「フルアクセス」または「制限付きアクセス」のうち、希望する方をタップします。

「制限付きアクセス」を選ぶと、その場で許可する写真を選ぶ画面が開きます。ここで選んだ写真だけが、LINEの選択画面に並びます。まだどの写真を送るか決まっていない段階でも、後からいくらでも追加できますので(第5章)、いったん数枚を選んで「完了」で構いません。この画面が開くことを知らないと、予期しない画面が出たと感じて途中で戻ってしまい、結果として1枚も許可されない状態になります。

お使いのiOSによっては、「設定」を開き、アプリの一覧から直接「LINE」を開いて、その中の「写真」をタップするという経路でも同じ画面に到達できます。iOS 18以降では、アプリの一覧が「設定」→「アプリ」の中にまとめられており、そこから「LINE」を開く形になります。どちらの経路でも設定内容は共通です。画面の並びは更新で変わることがありますので、見つからない場合は設定画面上部の検索欄に「写真」と入力して探すのが確実です。

「フルアクセス」を選ぶと、その場から送信画面にすべての写真が並ぶようになります。ただしフルアクセスはライブラリ全体をアプリに開放する設定です。プライバシーの観点でこれを避けたい方は、第5章の「制限付きアクセスのまま運用する方法」を先にお読みください。フルアクセスにしなくても、目的の写真を送ることは十分に可能です。

3-1. 変更しても送信画面が変わらない時

権限を変えた直後は、LINEが古い状態のまま動いていることがあります。設定が間違っているのではなく、反映待ちのことが多い場面です。

完全終了・開き直し・再起動という3手順と、反映されたかどうかの見分け方は第10章にまとめています。

4. 【核心1】設定に「写真の追加のみ」しか出ない・フルアクセスが選べない時

ここが本記事を書いた最大の理由です。設定画面を開いたのに選択肢が「なし」と「写真の追加のみ」の2つしか無く、「制限付きアクセス」も「フルアクセス」も存在しない――この状態に陥る方が一定数います。日本語で読める解説の多くはここで「原因不明」と書いて止まっており、読者は行き場を失います。

この状態が意味しているのは、読み取り方向の権限が、そもそも選択肢として提示されていないということです。書き込み(保存)だけが許可の対象として並び、読み取り(選ぶ)の許可を出す入口が画面上に存在しない状態だとお考えください。だから何度「追加のみ」を選び直しても症状は変わりません。選択肢が足りないのですから、いま並んでいる中から選ぶ限り解決しないのです。

原因は一つに確定していません。Appleのコミュニティにも同様の相談が投稿されており、サポートに画面共有で相談しても原因が特定できなかったという報告があります。ですので「これが原因です」と断定するのではなく、確認すべき箇所を順番に潰していくのが現実的な進め方です。次の順で確認してください。上から順に、副作用が小さく成功率の高いものから並べています。

手順1:LINE側から一度リクエストを発生させる

iPhoneの権限画面は、アプリがそのアクセスを一度も要求していないと、項目そのものが十分に並ばないことがあります。まずLINEを開き、トーク画面の「+」から写真を選ぶ操作を実際に行ってください。

ここで「許可しない」「アクセスを制限…」「フルアクセスを許可」の3つが並ぶダイアログが出れば正常です。「フルアクセスを許可」または「アクセスを制限…」を選び、その後で改めて設定画面を開いてください。選択肢が増えている場合があります。ここで解決したなら、第4章の残りの手順を試す必要はありません。

問題は、このダイアログがそもそも出ない場合です。次のような見え方をしていたら、読み取りのリクエストが発生していない(または発生しても受け付けられていない)状態だと判断してください。

  • 写真選択画面を開いても許可のダイアログが出ず、いきなり空の一覧や真っ白な画面が表示される
  • 「設定」アプリを下にスクロールしてアプリ一覧から「LINE」を開いても、その中に「写真」の項目自体が見当たらない
  • ダイアログは出るが、読み取りに相当する選択肢が並ばない

いずれかに当てはまる場合、この手順1では解決しません。そのまま手順2へ進んでください。ここで何度もLINEを開き直しても状況は変わりませんので、時間をかけずに次へ移るのが正解です。

手順2:スクリーンタイムの制限を確認する

「設定」→「スクリーンタイム」→「コンテンツとプライバシーの制限」を開きます。ここがオンになっていて、その中の「写真」が「変更を許可しない」になっていると、アプリごとの権限を自分で変更できなくなり、項目がグレーアウトしたり選択肢が減ったりします。

該当していた場合、その制限を誰が設定したのかを先に考えてください。お子さま用の端末で保護者が設定している、あるいは家族が意図して設定していることがあります。本記事ではパスコードの突破方法や制限の抜け道は一切ご案内しません。制限をかけた本人に相談し、必要な範囲だけ解除してもらうのが正しい進め方です。ご自身で設定した記憶があり、パスコードも分かっているなら、「写真」の項目を「変更を許可」に切り替えれば選択肢が戻ります。

手順3:構成プロファイル・管理設定の有無を確認する

会社から支給された端末や、学校で配布された端末では、管理者が構成プロファイルやモバイルデバイス管理(MDM)で機能を制限していることがあります。「設定」→「一般」→「VPNとデバイス管理」を開き、プロファイルが入っていないかを確認してください。

プロファイルが入っている場合、それを削除する操作は行わないでください。組織の管理を外す行為にあたり、業務上の問題になり得ます。確認までにとどめ、情報システム部門や管理担当者に「LINEの写真アクセスが制限されているか」を問い合わせるのが適切です。個人の端末なのに身に覚えのないプロファイルがある場合も、自己判断で操作せず、購入元やキャリアショップに相談してください。

手順4:端末とLINEを最新にして再起動する

iOSとLINEの両方を最新の状態にしたうえで、端末を再起動します。表示上の不具合であれば、これだけで選択肢が戻ることがあります。所要時間が短く副作用も無いため、次の手順へ進む前に必ず一度試してください。

手順5:LINEを再インストールする(副作用を必ず先に確認)

ここまでで直らない場合、実際に解決したという報告が最も多いのがLINEの再インストールです。ただし、これは副作用のある操作です。先に必ず次を確認してください。

  • トーク履歴のバックアップを取ること。再インストールでトーク履歴が失われる可能性があります。LINEの「ホーム」→歯車アイコン→「トークのバックアップ」から、バックアップの作成と最終バックアップ日時を確認します。
  • ログイン方法を確保すること。電話番号、パスワード、連携しているアカウント情報を、再インストール前に必ず確認します。パスワードが分からないまま削除すると、復帰に時間がかかります。

この2点を確認したうえで、LINEを削除し、App Storeから入れ直します。再インストール後に初めて写真を選ぼうとした時、読み取りを求めるダイアログが出て、以降は設定画面にも「制限付きアクセス」「フルアクセス」が並ぶようになったという報告があります。

手順6:「位置情報とプライバシーをリセット」は最後の最後に

「設定」→「一般」→「転送またはiPhoneをリセット」→「リセット」→「位置情報とプライバシーをリセット」という操作があります。これで権限まわりが初期化されて直る可能性はありますが、影響範囲が非常に広い操作です。

この操作を行うと、LINEだけでなく端末内のすべてのアプリについて、位置情報・写真・マイク・カメラ・連絡先などの許可がまとめて初期化されます。地図アプリ、カメラアプリ、決済アプリ、業務アプリを含め、次に起動した時に一つずつ許可を出し直すことになります。実際に、この操作を行っても改善せず、かえって手間だけが増えたという報告もあります。先に手順5までを試し、それでも直らない場合の最終手段としてのみ検討してください。

ここまで試して変化が無い場合は、第13章の相談先に進んでください。原因が端末個体の問題である可能性があり、その場合は自分で操作を重ねるより、正規の窓口に見てもらう方が早く安全です。

5. 【核心2】フルアクセスにしないまま、選べる写真を後から足す2つのルート

検索して出てくる記事のほとんどが「すべての写真に変更してください」で終わります。しかしこれは、「LINEに写真ライブラリ全部を見せてよいか」という判断を読者に問わないまま、いきなり最大の権限を勧めていることになります。

実際には、制限付きアクセス(選択した写真)のままでも、送りたい写真を後から追加していく運用は十分に成り立ちます。ルートは2つあります。

ルートA:LINEの写真選択画面から追加する

制限付きアクセスの状態でLINEの写真選択画面を開くと、許可済みの写真だけが並びます。この画面のどこかに「写真を追加」「さらに写真を選択」「もっと写真を選択」といった趣旨のボタン、あるいは権限を管理するための案内が表示されることがあります。ここをタップすると、写真ライブラリから追加で許可する写真を選ぶ画面が開きます。

ボタンの名称と位置はLINEのアップデートで頻繁に変わります。画面上部に出ることもあれば、一覧の末尾や設定への案内リンクとして出ることもあります。見つからない場合は次のルートBを使ってください。ルートBはOSの標準機能なので、LINEの画面がどう変わっても使えます。

ルートB:設定アプリから「選択した写真を編集」する

こちらが確実な方法です。

  1. 「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「写真」→「LINE」を開きます。
  2. 「制限付きアクセス」が選ばれている状態で、その下または上部に表示される「選択した写真を編集」という趣旨の項目をタップします(iOSのバージョンにより「写真を選択」「選択した写真を管理」などと表示される場合があります)。
  3. 写真ライブラリが開きます。ここで追加したい写真をタップして選択します。すでに許可済みの写真にはチェックが付いています。
  4. 不要になった写真は、チェックを外せば許可から除外できます。
  5. 「完了」をタップします。

この操作を覚えておくと、「送りたい写真ができたら、その都度この画面で足す」という運用が可能になります。ライブラリ全体を渡すことなく、必要な写真だけをLINEに見せられます。手間は数タップ増えますが、写真の中に他人が写ったもの、書類の撮影、身分証の控えなどが含まれている方にとっては、この手間には十分な価値があります。

制限付きアクセスを快適に使う3つのコツ

制限付きアクセスは「毎回めんどう」と敬遠されがちですが、次の3点を押さえるとほとんど手間を感じなくなります。

  1. 送る前にまとめて許可する。1枚ずつ許可しに行くから面倒なのであって、旅行から帰ってきた時、イベントが終わった時など、区切りのタイミングで「人に見せてよい写真」をまとめて追加しておけば、以降は普通に選べます。
  2. 不要になった写真はチェックを外す。許可した写真は外すまで残り続けます。選択画面が散らかってきたら、第5章ルートBの画面で古い許可を解除してください。目的の写真も探しやすくなります。
  3. 急ぎの1枚は写真アプリ側から送る。権限を足さずに、その1枚だけを送れます(詳細は第13章)。

この3点を使い分ければ、フルアクセスにしなくても日常の使い勝手はほぼ変わりません。「すべての写真」しか道が無いわけではないということを、まず知っておいてください。

また、制限付きアクセスのままLINEを完全終了して開き直すと、「引き続きアクセスを許可しますか」「さらに写真を選択しますか」といった趣旨の確認が出て、その場で追加選択できることがあります。これはOS側の仕様で、写真を追加する良いタイミングです。慌てて閉じずに、追加選択の導線として活用してください。

設定を開いて写真へのアクセスをフルアクセスに変える手順の図

6. Android:LINEの写真選択画面がどう見えるか

AndroidでもLINEの写真選択画面に一部しか出ない症状は起きます。ただしAndroidはOSのバージョンで権限の仕組みそのものが世代交代しているため、「設定→アプリ→LINE→権限→ストレージ」という昔ながらの手順が、現行の端末では画面と一致しません。

Androidのバージョン 権限のあり方 選択画面の見え方の傾向
12以前 「ストレージ」という一括の権限 許可か拒否の二択。拒否なら1枚も出ない
13 「写真と動画」など種類別に分割 写真と動画だけを許可・拒否できる
14以降 「選択したメディアへのアクセスのみ許可」という部分アクセスが追加 選んだ写真だけが並ぶ。追加には再選択が必要

確認する場所は、おおむね「設定」→「アプリ」→「LINE」→「権限」→「写真と動画」です。素のAndroid(Pixelなど)のAndroid 14以降であれば、ここに「常にすべて許可」「選択したメディアへのアクセスのみ許可」「許可しない」の3つが並びますので、いまどれが選ばれているかを見ます。なお、写真を選ぼうとした時に出る許可ダイアログ側は「写真と動画を選択」「常に全て許可」「許可しない」という別の表記になります。設定画面とダイアログで言い回しが違うだけで、指しているものは同じです。

ただしAndroidはメーカーによってメニュー名と階層が大きく異なります。Pixel、Galaxy、Xperia、AQUOS、OPPOなどで「アプリ」が「アプリ管理」だったり、「権限」が「アプリの権限」「許可」だったりします。上記の通りに見つからない場合は、設定画面の検索機能で「権限」または「LINE」と入力して探すのが確実です。

Androidで特に混乱しやすいのが、「昔は出ていた写真が、OSを更新したあとから出なくなった」というケースです。これは写真が消えたのではなく、更新によって権限の枠組みが上の表のように切り替わり、それまでの一括許可が「選択したメディアへのアクセスのみ許可」に置き直されたために起きます。OS更新の直後に症状が始まったなら、まず権限の画面を開いて現在の状態を確認してください。更新前と同じ感覚で使いたい場合は「常にすべて許可」に、選んだものだけを渡したい場合は「選択したメディアへのアクセスのみ許可」を選んだうえで第7章の運用に切り替えます。

Androidの写真権限とフォトピッカー(写真を選ぶためのOS標準の画面)の仕組みそのものを深く知りたい方は、Androidフォトピッカーの使い方と写真プライバシー設定で、3種類のアクセス許可の違い、制限付きアクセスで選んだ写真を後から変更する方法まで詳しく解説しています。本記事ではLINEの画面で起きることに絞ります。

7. Android 14以降の「二重選択」:選んだのに出てこない正体

Android 14以降で部分アクセス(選択したメディアへのアクセスのみ許可)を使っていると、多くの方が同じところでつまずきます。OSの画面で写真を選んだのに、LINEの画面に戻ると送信されていない、あるいはさらに選び直しを求められるという現象です。

これは不具合ではなく、選ぶ操作が2段階に分かれているためです。

  1. 1段階目(OS側):OSの画面で「この写真をLINEに見せてよい」という許可の対象を選びます。ここで選んだ写真は許可されただけで、まだ送信対象にはなっていません。
  2. 2段階目(LINE側):LINEの写真選択画面に戻ると、1段階目で許可した写真だけが並びます。ここで改めて送りたい写真をタップして選び、送信します。

この構造を知らないと、1段階目で選んだ時点で送ったつもりになり、「選んだのに反映されない」と感じます。OSの画面で選ぶのは許可、LINEの画面で選ぶのは送信――この二段構えだと覚えてください。

さらに写真を足したい時は、LINEの写真選択画面にある「さらに写真を選択」という趣旨のボタンをタップします。すると1段階目のOSの画面がもう一度開き、許可対象を増やせます。その後、LINEの画面に戻って送りたい写真を選びます。ボタンの表記はOSのバージョンとメーカーによって異なる場合があります。

なお、LINEが常にOSの標準フォトピッカーを使うとは限りません。アプリ側の実装とバージョンによって、独自の選択画面が出る場合とOSの画面が出る場合があります。お使いの環境で画面が本記事と違っていても、考え方(許可と送信の二段階)は共通です。

8. 「最近の項目」しか出てこない場合

「最近の項目」、あるいはそれに近い直近の写真だけが並び、それより古い写真がまったく出てこない――冒頭の診断表で3行目に当てはまった方はここです。見た目はどれも「最近の分だけ」で同じですが、原因は3つに分かれます。上から順に確認すると、設定アプリを何度も往復せずに済みます。

8-1. 選択画面が「最近の項目」のアルバムを開いているだけ

いちばん多いのがこれで、しかもいちばん見落とされます。LINEの写真選択画面は、開いた時点で「最近の項目」に相当するアルバムだけを表示していることがあります。写真は正しく渡っているのに、画面が絞り込まれた状態で開いているだけ、という状態です。

見分け方は、選択画面の上端にアルバム名らしき文字が出ていないかを確認することです。「最近の項目」「Recents」といった名前が出ていれば、そこをタップしてアルバムの一覧を開き、「すべての写真」「カメラロール」「ライブラリ」に相当する表示へ切り替えてください。これだけで古い写真が一気に並ぶことがあります。

この切り替えは、画面上部中央に小さく出ることもあれば、左上や右上のアイコンとして置かれていることもあります。LINEのバージョンや端末によって位置が変わりますので、選択画面の上端を一度じっくり見てください。権限を疑って設定アプリへ向かう前に、まずここです。

8-2. 許可済みの写真が直近の分だけになっている

アルバムを切り替えても増えない場合は、制限付きアクセスで許可した写真が、たまたま直近に撮った数枚だけになっている可能性が高くなります。以前に写真を選ぶよう求められた時、その場で目についた新しい写真だけを選んでいると、そのままこの状態になります。

対処は第5章のルートBです。「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「写真」→「LINE」から「選択した写真を編集」に相当する項目を開き、古い写真を追加で許可してください。許可した写真だけが選択画面に並ぶという原則を思い出せば、この症状の説明がそのままつきます。「勝手に古い写真が消えた」のではなく、「最初から渡していなかった」だけです。

8-3. 古い写真の実体が端末に無い

アルバムの切り替えでも、権限の追加でも変わらない場合は、古い写真の実体がすでに端末の中に無いことを疑います。クラウドに預けたまま本体には軽量版しか残っていない、あるいは本体から実体が消されている状態です。

この状態でも見え方は「最近の分だけ」になります。新しい写真は本体にあるので出る、古い写真は本体に無いので出ない――結果として直近の写真だけが並ぶわけです。iPhoneをお使いなら第9-1(iCloud写真の最適化)、Androidをお使いなら第9-4(Googleフォトの空き容量確保)へ進んでください。

8-4. 実は表示されているのに見つけていない

上の3つに当てはまらない場合、次の2点も確認してください。出ていないのではなく、見つけていないだけというケースが意外に多くあります。

  • 選択画面は初期状態で撮影が新しい順に並びます。数年前の写真は下へずっとスクロールしないと出てきません。指を離さずに一気に下まで送ってみてください。
  • 撮影した時期や場所が分かっているなら、写真アプリの検索で先に絞り込み、目的の1枚を特定してから送る方が速いことがあります(送り方は第13章)。

9. 【核心3】権限は正しいのに、一部しか出ない場合

権限を「フルアクセス」「すべての写真」に変更した。反映もさせた。それでも古い写真が出てこない――ここで解説が止まっている記事がほとんどです。この段階まで来た場合、原因は権限ではなく「その写真の実体が、いま端末の中に無い」または「その種類の写真はもともと選択画面に出ない」のどちらかであることが大半です。

9-1. iCloud写真の「iPhoneのストレージを最適化」(最頻)

「設定」→上部のアカウント名→「iCloud」→「写真」を開くと、「iPhoneのストレージを最適化」「オリジナルをダウンロード」の選択があります(お使いのiOSでは「オリジナルをこのiPhoneにダウンロード」と表示される場合があります。「設定」→「写真」からでも同じ項目にたどり着けます)。

前者を選んでいる場合、端末に置かれているのは軽量な縮小版だけで、フル解像度の実体はiCloud側にあります。この状態でLINEに写真を渡そうとすると、その場でiCloudからダウンロードが走ります。すると次のようなことが起きます。

  • 選択画面でサムネイル(一覧に並ぶ小さな見本画像)の表示が遅い、順に読み込まれていく
  • 選んでも送信までに時間がかかる、進捗が止まったように見える
  • 通信が不安定な場所や機内モードでは、写真が読み込めない
  • iCloudのストレージが上限に達していると、同期が止まって新しい写真が反映されない

切り分けは次の順で行ってください。

  1. iCloudの空き容量を確認する。「設定」→上部のアカウント名→「iCloud」を開くと、ストレージの使用状況が表示されます。ここが上限に達していると同期そのものが止まりますので、権限を疑う前にまずこの数字を見てください。上限に達していたなら、不要なバックアップを整理するか、プランを見直すのが先です。
  2. Wi-Fiに接続し、電源に繋いだ状態でしばらく置く。そのうえでもう一度LINEの選択画面を開きます。写真が出てくるようになれば、原因は権限ではなくダウンロード待ちだったと確定します。

頻繁に困るようであれば「オリジナルをダウンロード」へ切り替える方法もありますが、端末の空き容量を大きく消費します。空き容量に余裕が無い状態で切り替えると別の不調を招きますので、残り容量を確認してから判断してください。

9-2. 共有アルバムの写真

iCloudの共有アルバムに入っている写真は、通常の写真ライブラリとは別の扱いになっており、アプリの写真選択画面に出てこないことがあります。共有アルバムの写真を送りたい場合は、いったん写真アプリで共有アルバムを開き、その写真を自分のライブラリに保存してから、LINEで選び直してください。保存すれば通常のライブラリの写真になるため、権限の範囲内で選べるようになります。

9-3. 非表示アルバム・最近削除した項目

写真アプリで「非表示」にした写真は、通常の一覧から外れているため、アプリの選択画面にも出てきません。ただしこの「非表示」アルバムは、たどり着くまでに見落としやすい前提があり、そこで手が止まる方が多い箇所です。次の順で進めてください。

  1. まず「設定」でアルバム自体を表示させます。「設定」→「写真」(お使いのiOSでは「設定」→「アプリ」→「写真」)を開き、「”非表示”アルバムを表示」のトグルがオンになっているかを確認します。ここがオフだと、そもそも一覧に「非表示」が出てきません。
  2. 写真アプリで「コレクション」を開き、下の方にある「ユーティリティ」から「非表示」を選びます。現行の写真アプリに「アルバム」というタブはありません(画面下部に出るのは「ライブラリ」「コレクション」と「検索」です)。古いバージョンの写真アプリをお使いの場合は、「アルバム」タブを下までスクロールした先に同じ項目があります。
  3. 開く時にFace ID/Touch IDまたはパスコードでの認証を求められます。ロックがかかっているのは正常な動作ですので、そのまま認証してください。

該当する写真が見つかったら非表示を解除します。通常のライブラリへ戻り、権限の範囲内でLINEから選べるようになります。

同様に「最近削除した項目」に入っている写真も選択画面には出ません。こちらも「コレクション」→「ユーティリティ」の中にあり、開く時にFace ID/Touch IDでの認証が必要です。削除した覚えがある写真が見つからない場合はここを確認してください。削除から一定期間が過ぎると完全に消えるため、必要な写真があれば早めに復元しておきます。

9-4. Android:端末に実体が無いクラウド専用の写真

Googleフォトなどでバックアップを済ませたあとに「デバイスの空き容量を確保」「空き容量を増やす」といった機能を実行すると、端末本体から写真の実体が削除されます。Googleフォトのアプリでは今まで通り見えているため気づきにくいのですが、端末のストレージには無いので、LINEの選択画面にも並びません。

この場合は、Googleフォトで該当の写真を開き、メニューから「ダウンロード」「デバイスに保存」を実行して端末に戻してから、LINEで選び直してください。あるいはGoogleフォト側から共有メニューを開き、そこでLINEを選んで送る方法もあります。

9-5. Android:SDカード・メディアスキャンの取りこぼし

SDカードに保存した写真や、パソコンからコピーした写真は、端末のメディア管理データベース(端末が写真の保存場所を記録している一覧)に登録されるまで、選択画面に出てこないことがあります。端末を再起動すると再スキャンが走り、認識されることがあります。また、フォルダ内に .nomedia という名前のファイルがあると、そのフォルダは意図的に一覧から除外されます。心当たりがある場合はファイル管理アプリで確認してください。

9-6. 読み込みが途中で止まっている

写真の枚数が数万枚規模になっていると、選択画面を開いてもサムネイルの生成が追いつかず、上の方だけ表示されて下がグレーのまま、という状態になることがあります。この場合は「出ていない」のではなく「まだ出ていない」だけです。

見分け方は、画面をゆっくり下へスクロールしてみることです。スクロールに合わせて少しずつ写真が現れてくるなら、読み込み待ちで確定です。端末の空き容量が極端に少ない時や、バックグラウンドで大量のアプリが動いている時に起こりやすくなります。他のアプリを終了し、端末を再起動してから開き直すと改善することがあります。

10. 変更を確実に反映させる手順

権限を変更しても、LINEがそれを認識するまで表示が変わらないことがあります。「設定は変えたのに直らない」の多くは、実際には反映待ちです。次の順で確実に反映させてください。

  1. LINEを完全に終了する。ホームに戻るだけでは終了していません。iPhoneは画面下端から上へスワイプして途中で止め、LINEのカードを上へ払います。ホームボタンのある機種(iPhone SE 第2世代・第3世代など)は、ホームボタンを2回押してアプリ切替画面を出し、LINEのカードを上へ払います。Androidはアプリ履歴のボタンまたはジェスチャーで一覧を出し、LINEを払います。
  2. LINEを開き直し、写真の選択画面をもう一度開く。ここで表示が変われば完了です。
  3. それでも変わらなければ端末を再起動する。電源を切って入れ直します。

なおAndroidでは、権限を変更した時点でアプリのプロセスが再起動される挙動があります。権限を変えたあとにLINEを開くと最初の画面から始まることがありますが、これは異常ではありません。

反映されたかどうかの見分け方は、選択画面に並ぶ写真の枚数と時期です。フルアクセスにしたなら、いちばん古い写真まで下へスクロールできるはずです。制限付きアクセスで写真を追加したなら、追加した写真が一覧に加わっているはずです。ここが変わっていなければ、まだ反映されていないか、原因が権限以外(第9章)にあります。

11. なぜ勝手に権限が戻るのか、再発を止めるには

「前に直したのに、また同じ症状になった」という方が多いのがこの症状の特徴です。権限が意図せず変わる主なきっかけは次の通りです。

きっかけ 起きること 対策
OSのアップデート 権限の仕組み自体が変わり、既定の状態に置き直されることがある 更新後に一度、写真の権限を確認する習慣をつける
LINEの再インストール・機種変更 権限が初期状態に戻る 復帰直後に権限を確認する
定期的な確認ダイアログ アクセスを続けてよいか改めて確認され、選び方によって範囲が変わる ダイアログを読んでから選ぶ。慌てて閉じない
Androidの未使用アプリの権限自動削除 長期間開いていないアプリの権限が自動で外れる 設定でLINEを対象外にできる場合がある

とくにアプリを開き直した時に出る確認ダイアログは要注意です。「制限付きアクセス」を使っている場合、LINEを完全終了して開き直すと、アクセスを続けるかどうかの確認が出ることがあります。ここで意図しない選択をすると、許可済みの写真が変わってしまいます。ダイアログは必ず文言を読んでからタップしてください。

Androidの「使用されていないアプリを一時停止する」「未使用アプリの権限を削除」といった設定は、「設定」→「アプリ」→「LINE」の中にある場合が多く、これをオフにするとLINEが対象外になります。ただしLINEを毎日使っている方であれば、この機能が発動することは通常ありません。万能の原因として持ち出す必要はなく、他をすべて確認しても直らない時に見る箇所と考えてください。

クラウドにしかない写真は先に端末へ取り込む必要があることを示した図

12. フルアクセスを許可すべきか:判断の軸

ここまで読んで、「結局フルアクセスにすれば楽なのでは」と思われたかもしれません。その通りで、操作の手間は確実に減ります。ただし判断材料は提示しておきます。どちらが正しいという話ではなく、あなたの写真の中身とLINEの使い方によって答えが変わります。

観点 フルアクセス 制限付きアクセス
送信時の手間 写真アプリと同じ感覚で選べる 送りたい写真を先に許可する手間がある
アプリに見える範囲 ライブラリ全体 自分が選んだ写真だけ
写真が多い時の動作 読み込みに時間がかかることがある 対象が少ないため軽い
向いている人 頻繁に写真を送る。ライブラリの中身に懸念が無い 書類・身分証・他人が写った写真などが混在している

誤解を避けるために書き添えておくと、フルアクセスを許可したからといって、LINEが勝手に写真を送信するわけではありません。許可の範囲は「選択画面に並べてよい範囲」であり、実際に送られるのはあなたがタップして送信した写真だけです。ここを混同して過度に不安になる必要はありません。一方で、どのアプリにどこまで見せているかを把握しておくことは、写真という個人情報を扱ううえで意味のある管理です。

判断の目安としては、「写真アプリを他人に手渡して自由にスクロールしてもらえるか」を自問してみてください。抵抗があるなら、制限付きアクセスのまま第5章の運用にする価値があります。抵抗が無く、写真を送る頻度が高いなら、フルアクセスにして手間を減らす方が合理的です。

なお、権限はいつでも変更できます。「しばらくフルアクセスで使い、落ち着いたら制限付きアクセスに戻す」といった運用も可能です。一度決めたら変えられない設定ではありません。

13. それでも直らない時の代替手段と相談先

ここまで試しても直らない場合、無理に設定をいじり続けるより、目的を果たす別の道を選ぶ方が早いことがあります。

13-1. 今すぐ写真を送りたい時の回り道

  • 写真アプリ側から共有する:写真アプリで目的の写真を開き、共有ボタンからLINEを選び、送り先のトークを指定します。LINEの選択画面を経由しないため、権限の状態に左右されにくい方法です。
  • ファイルとして送る:写真をファイルアプリなどに書き出してから、LINEの「+」→「ファイル」で選ぶ方法です。画質を落とさずに送れる利点もありますが、相手側での扱いが写真と異なる場合があります。
  • 撮り直す:LINEのカメラ機能でその場で撮影して送れば、選択画面を使いません。書類や画面の撮影であればこれで足りることがあります。
  • いったんパソコンや別の手段で送る:急ぎの場合は、メールやクラウドの共有リンクなど、別の経路で届けることも検討してください。

13-2. 相談先

  • LINEアプリ内の問い合わせ:「ホーム」→歯車アイコン→「ヘルプセンター」から、症状と画面の状況を伝えます。LINEのバージョンと端末のOSバージョンを添えると話が早く進みます。
  • Appleサポート・キャリアショップ:iPhoneで権限の選択肢自体が出ない場合など、OS側の問題が疑われる時はこちらです。画面共有での相談に対応してもらえる場合があります。
  • 会社・学校の管理担当:支給端末で制限がかかっている場合は、こちらに確認するのが唯一の正しい経路です。

なお、写真の復元ソフトや修復ツールの類は、この症状には必要ありません。写真は消えておらず、見えていないだけです。個人の写真を扱うツールを安易に入れることは、それ自体がリスクになります。

14. 症状別・確認する順番のチェックリスト

最後に、迷った時に上から順にたどれる一覧を置いておきます。左から順に見て、当てはまった時点でその章へ飛んでください。下へ行くほど手間と副作用が大きくなる順に並べてあります。

順番 確認すること 当てはまった時にすること
1 写真の権限がいま何になっているか(設定→プライバシーとセキュリティ→写真→LINE) 「なし」「追加のみ」なら変更する(第3章)
2 選択肢に「フルアクセス」「制限付きアクセス」が並んでいるか 並んでいなければ第4章の順序で確認
3 選択画面の上端が「最近の項目」などのアルバム名になっていないか なっていれば「すべての写真」へ切り替える(第8章)
4 変更後にLINEを完全終了して開き直したか していなければ反映させる(第10章)
5 Androidで、OSの画面で選んだあとLINEの画面でも選んだか 二段階の後半をしていなければやり直す(第7章)
6 iCloud写真が「iPhoneのストレージを最適化」になっていないか Wi-Fiに繋いで時間を置き、再度開く(第9章)
7 目的の写真が非表示・共有アルバム・最近削除した項目に無いか 該当すれば通常のライブラリへ戻す(第9章)
8 スクリーンタイムや管理プロファイルの制限が無いか 設定者・管理者へ相談する(第4章)
9 ここまでで直らない バックアップ確認のうえ再インストール、または相談窓口へ(第4章・第13章)

この表の1から7までは副作用がほとんどありません。8以降は他人の設定や自分のデータに影響する範囲に入りますので、必ず順番通りに、上から潰してください。いきなり再インストールや権限のリセットに飛ぶと、直らなかった時に何が原因だったのか分からなくなります。

【PR】この見出し内のリンクは広告(アフィリエイト)です。

🛒 関連商品をチェック(Amazon・楽天市場)

15. よくある質問

Q1. 「写真の追加のみ」にしていれば、写真は送れないのですか。

送れません。「追加のみ」は保存(書き込み)専用で、読み取りが含まれていないためです。詳しくは第2章をご覧ください。

Q2. 「すべての写真」にしたのに、古い写真が出てきません。

権限以外の原因が考えられます。まず、選択画面が「最近の項目」のアルバムを開いているだけということがありますので、画面上端のアルバム名を確認してください(第8章)。切り替えても変わらない場合、最も多いのはiCloud写真の「iPhoneのストレージを最適化」により、端末に実体が無くダウンロード待ちになっているケースです。Wi-Fiに接続して時間を置いてから開き直してください。ほかに、非表示アルバムに入っている、共有アルバムの写真である、最近削除した項目にある、といった可能性があります。詳細は第9章をご覧ください。

Q3. 設定画面に「フルアクセス」が出てきません。故障ですか。

故障とは限りません。LINEからまだ読み取りのリクエストが発生していない、スクリーンタイムの制限がかかっている、会社や学校の管理プロファイルが入っている、といった可能性があります。第4章の手順を上から順に確認してください。実際に解決した報告が多いのはLINEの再インストールですが、トーク履歴のバックアップとログイン情報の確認を必ず先に済ませてください。

Q4. 制限付きアクセスのまま、後から写真を足せますか。

できます。「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「写真」→「LINE」から「選択した写真を編集」に相当する項目を開いてください。手順は第5章のルートBにまとめています。

Q5. Androidで写真を選んだのに、LINEに反映されません。

Android 14以降の部分アクセスでは、選ぶ操作が2段階に分かれています。OSの画面で選ぶのは「LINEに見せてよい写真の許可」で、その後にLINEの画面で改めて送りたい写真を選ぶ必要があります。追加したい場合はLINEの画面にある「さらに写真を選択」に相当するボタンから、OSの画面をもう一度開いてください。第7章で詳しく説明しています。

Q6. 一度直したのに、しばらくしてまた同じ症状になりました。

OSの更新、再インストール、機種変更、確認ダイアログでの選択などで権限は変わります。きっかけと対策の一覧は第11章にまとめています。

Q7. 会社の端末で、写真の権限がグレーアウトして変更できません。

構成プロファイルやモバイルデバイス管理による制限がかかっている可能性があります。プロファイルを削除する操作は行わないでください。組織の管理設定を外す行為にあたります。情報システム部門や管理担当者に、LINEの写真アクセスについて相談してください。

Q8. 機種変更やLINEの引き継ぎをした直後から、写真が出なくなりました。

引き継ぎ直後は写真の権限が初期状態に戻っています。新しい端末のLINEは、まだ一度も写真へのアクセスを求めていない状態から始まります。最初に写真を選ぼうとした時に出るダイアログでの選択がそのまま設定になりますので、そこで「許可しない」や「アクセスを制限…」を選んだことを覚えていないと、「急に出なくなった」と感じます。まず第3章の手順で現在の権限を確認してください。あわせて、機種変更ではiCloud写真やGoogleフォトからの復元が終わっていないことも重なりやすいので、権限が正しければ第9章で実体の所在も確認します。

Q9. iPadでも同じ設定画面ですか。

ほぼ同じです。iPadOSでも「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「写真」→「LINE」という経路と、「なし」「写真の追加のみ」「制限付きアクセス」「フルアクセス」という選択肢は共通です。画面が広いぶん設定アプリが左右2分割で表示されるため、左側の一覧から項目を選び、右側で内容を確認する形になります。ただしiPad版のLINEはスマートフォン版と機能や画面が一部異なります。写真の選択画面の見た目が本記事と違っていても、権限の考え方は同じとお考えください。

Q10. フルアクセスにしたのに、LINEのアルバム機能の方には写真が出てきません。

トークに写真を送る画面と、グループの「アルバム」に写真を追加する画面は、同じ選択画面を使っていても、その後の処理が別です。権限が正しいのにアルバム側だけ進まない場合は、権限ではなくアップロードの失敗を疑ってください。1回に追加できる枚数の上限、通信状態、ファイル形式などが関係します。詳しくはLINEのアルバムに写真がアップロードできない時の対処法をご覧ください。

Q11. 写真は選べるのに、送信すると失敗します。

それは本記事とは別の症状です。通信状態、ファイルサイズ、LINEのバージョンなど原因が異なりますので、LINEで写真が送れない・送信できない原因と対処法をご覧ください。

16. まとめ

LINEで一部の写真しか選べない症状は、そのほとんどが「LINEに渡している写真の権限」の問題です。写真が消えたわけでも、端末が壊れたわけでもありません。

  • まず第1章の30秒診断で、自分の症状がどの型かを確定させる
  • 「写真の追加のみ」は書き込み専用で、読み取りは許可されていない
  • 設定に「フルアクセス」が出てこない場合は、第4章の順序で確認する。再インストールはバックアップ確認の後
  • 「最近の項目」しか出ない時は、まず選択画面上部のアルバム名をタップして「すべての写真」へ切り替える(第8章)
  • フルアクセスにしなくても、制限付きアクセスのまま写真を後から足す運用ができる
  • 権限が正しいのに出てこない場合は、iCloud写真の最適化や非表示アルバムなど、実体の所在を疑う

今すぐ何か1つだけやるなら、「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「写真」→「LINE」を開いて、いま何が選ばれているかを目で確認することです。ここが分かれば、この記事のどの章を読めばよいかが決まります。

なお、本記事に記載した画面名やメニュー名は執筆時点の一例です。iOS・Android・LINEはいずれも更新で表記や配置が変わりますので、実際の画面と異なる場合は、設定アプリの検索機能をご活用いただくか、各社の公式情報で最新の内容をご確認ください。

Check Also

LINEで再ログインできませんでしたと表示される時の対処法

LINEで「再ログインできませんでした」と出る時の対処法

LINEを開いたら「再ログイン …