※本ページにはプロモーション(広告)が含まれています
Wordの読み上げ機能で文章を音声で読む方法【まず結論】
Wordに書いた文章を声で読み上げてもらいたいときは、リボンの「校閲」タブ → 「音声読み上げ」をクリックするだけで始められます。キーボードだけで操作したいなら、ショートカット「Ctrl + Alt + Space」を押すと一発で読み上げが始まります。読み上げが始まると画面の右上に小さな操作パネルが現れ、再生/一時停止、前の文へ・次の文へ移動、そして読み上げ速度や声(音声)の種類を変えるボタンがそろっています。これだけ覚えておけば、まず困りません。
この「音声読み上げ」は、Microsoft 365(旧Office 365)やOffice 2019以降のWordに標準で入っている機能です。日本語の文書なら、Windowsに入っている日本語音声(Microsoft Ayumiなど)が自然な発音で読み上げてくれます。読書補助としてはもちろん、誤字脱字の校正に使うと効果が高く、目で何度見ても気づかなかった抜け・重複・てにをはの誤りを、耳で聞いた瞬間に「あれ?」と気づけます。この記事では、始め方から速度・声の変更、読み上げる範囲の指定、イマーシブリーダーとの違い、ボタンが見つからないときの対処、スマホ版との違いまで、手順を一つずつ正確に解説します。
この記事でわかること
- 「音声読み上げ」の始め方(校閲タブ/ショートカット Ctrl + Alt + Space)
- 再生・一時停止・前後の文へ移動など基本の操作パネルの使い方
- 読み上げ速度を速く・遅く変える方法(操作パネル/Alt + ←→)
- 声(音声)の種類を別の声に変える手順
- どこから読むかの指定(カーソル位置から/選択範囲だけ)
- 「イマーシブリーダー」の読み上げとの違いと使い分け
- 誤字脱字の校正に音声読み上げを活用する具体的なコツ
- ボタンが無い・読み上げないときの原因と対処(バージョン・音声出力先)
- スマホ版(iPhone/Android)Wordとの違い

音声読み上げの早見表(やりたいこと別)
まず「やりたいこと」から操作を逆引きできる一覧です。詳しい手順はこのあとの各章で順番に解説します。
| やりたいこと | 操作 |
|---|---|
| 読み上げを始める | 「校閲」タブ →「音声読み上げ」をクリック(または Ctrl + Alt + Space) |
| 再生/一時停止を切り替える | 画面右上の操作パネルの中央の三角(▶)/一時停止(II)ボタン |
| 前の文・次の文へ移動する | 操作パネルの「前へ(◀◀)」「次へ(▶▶)」ボタン |
| 読み上げ速度を変える | 操作パネルの「設定(歯車)」→「読み上げ速度」のスライダー(または Alt + → で速く・Alt + ← で遅く) |
| 声(音声)を変える | 操作パネルの「設定(歯車)」→「音声の選択」一覧から選ぶ |
| 特定の場所から読ませる | 読み始めたい場所をクリックしてカーソルを置いてから開始 |
| 一部分だけ読ませる | 読ませたい範囲をドラッグで選択してから開始 |
| 読み上げを止める | 操作パネルの「×」を押す(または再度 Ctrl + Alt + Space) |
音声読み上げの始め方
Wordで文章を声に出して読んでもらう方法は、大きく分けて「リボンのボタンから始める」「ショートカットキーで始める」の2通りです。どちらも結果は同じなので、好きなほうを使ってください。
方法1:校閲タブの「音声読み上げ」ボタンから始める
- 読み上げたいWord文書を開きます。
- リボン(画面上部のメニュー)の「校閲」タブをクリックします。
- 左端あたりにある「音声読み上げ」ボタンをクリックします。スピーカーのアイコンが目印です。
- クリックした瞬間に読み上げが始まり、文書のいちばん上(または後述するカーソルの位置)から声で読まれていきます。
読み上げが始まると、いま読んでいる文に薄い色のハイライトが付くので、どこを読んでいるか目で追えます。
方法2:ショートカットキー(Ctrl + Alt + Space)で始める
マウスに持ち替えずにすばやく始めたいときは、ショートカットキーが便利です。
- Word文書を開いた状態で、キーボードの「Ctrl」キーと「Alt」キーを押しながら「Space(スペース)」キーを押します。
- 同じ「Ctrl + Alt + Space」をもう一度押すと、読み上げが止まります。つまり、このショートカットは「読み上げの開始/停止の切り替えスイッチ」として機能します。
このショートカットはMicrosoft 365のWordで使えます。お使いの環境で反応しないときは、後半の「ボタンが無い・読み上げないとき」の章を参照してください。なお、似たキー操作に「Windowsキー + Ctrl + Enter」(ナレーター起動)がありますが、これはWindows全体の読み上げ機能でWordの音声読み上げとは別物です。Word内の文章だけを読ませたいときは「Ctrl + Alt + Space」を使ってください。
クイックアクセスツールバーに登録すると、さらに速い
音声読み上げを毎日使うなら、リボンの「校閲」タブまで移動しなくても押せるように、画面いちばん上のクイックアクセスツールバーに登録しておくと便利です。
- 「校閲」タブの「音声読み上げ」ボタンを右クリックします。
- 出てきたメニューで「クイックアクセスツールバーに追加」をクリックします。
- 画面のいちばん上(タイトルバー付近)に小さなスピーカーアイコンが追加され、どのタブを開いていても1クリックで読み上げを始められるようになります。
読み上げ中に画面に出る「操作パネル」
読み上げを始めると、文書の右上あたりに横長の小さな操作パネル(プレーヤー)が表示されます。音楽プレーヤーのような見た目で、左から「前へ」「再生/一時停止」「次へ」、右側に「設定(歯車)」と「閉じる(×)」が並んでいます。読み上げ中の操作はすべてこのパネルで行います。次の章で1つずつ見ていきましょう。ボタンの並びや見た目はWordのバージョンや更新時期によって多少変わることがありますが、「再生・前後移動・設定・閉じる」がそろっている点は共通です。
再生・一時停止・前後の文へ移動する
操作パネルのボタンを使えば、読み上げを自由にコントロールできます。長い文書を読ませるときほど、この操作が役立ちます。
1. 再生と一時停止
パネル中央のボタンが、再生と一時停止の切り替えです。
- 読み上げ中は一時停止(II のマーク)になっています。クリックすると、その場で読み上げが止まります。
- 一時停止すると、ボタンは再生(▶ の三角マーク)に変わります。もう一度クリックすると、止めたところから続きを読み始めます。
電話がかかってきたときや、メモを取りたいときに一時停止しておくと、続きを聞き逃さずに済みます。
2. 前の文・次の文へ移動する
パネル中央のボタンの左右にある「前へ(◀◀)」「次へ(▶▶)」を使うと、文単位で移動できます。
- 次へ(▶▶):いま読んでいる文を飛ばして、次の文の先頭から読み直します。聞き飽きた段落を飛ばしたいときに便利です。
- 前へ(◀◀):いま読んでいる文の先頭に戻ります。さらにもう一度押すと、1つ前の文に戻ります。「いまの一文、聞き取れなかった」というときに使います。
移動の単位は「文」(句点や改行で区切られたまとまり)です。ページや段落ごとにジャンプするわけではない点に注意してください。
3. 読み上げを完全に止める
読み上げをやめたいときは、パネル右端の「×(閉じる)」をクリックします。パネルが消えて読み上げが終了します。前述のとおり、ショートカット「Ctrl + Alt + Space」をもう一度押しても止められます。

読み上げ速度と声(音声)を変える
標準の速度や声がしっくりこないときは、自分に合わせて調整できます。設定は操作パネルの「設定(歯車のアイコン)」から行います。
読み上げ速度を変える
- 読み上げ中に、操作パネルの歯車アイコン(設定)をクリックします。
- 小さなメニューが開き、上のほうに「読み上げ速度」のスライダーがあります。
- スライダーを右へ動かすと速く、左へ動かすと遅くなります。動かすとその場で速度が変わるので、聞きながらちょうどよいところを探せます。
キーボードで調整したい場合は、読み上げ中に「Alt + →(右矢印)」で速く、「Alt + ←(左矢印)」で遅くできます。マウスを使わずに微調整したいときに便利です。最初はゆっくりめにして、慣れてきたら少しずつ速くすると、長い文書も効率よく聞けます。
声(音声)を別の声に変える
声の高さや雰囲気が好みでないときは、別の音声に切り替えられます。
- 操作パネルの歯車アイコン(設定)をクリックします。
- 設定メニューの中にある「音声の選択」の一覧をクリックします。
- パソコンに入っている音声の一覧が出るので、好きな声を選びます。日本語の文書なら「Microsoft Ayumi」など日本語の音声を選ぶと、自然な発音で読み上げてくれます。
選べる声の数は、お使いのパソコンにインストールされている音声によって変わります。「日本語の声が1つしかない」「英語の声しか出ない」というときは、後述の手順でWindowsに日本語の音声を追加すると選択肢が増えます。
Windowsに日本語の音声を追加する(声の選択肢を増やす)
音声の選択肢が少ないと感じたら、Windowsの設定から音声パックを追加できます。
- Windowsの「設定」を開きます(スタートボタン → 歯車アイコン)。
- 「時刻と言語」→「言語と地域」を開きます(Windows 10では「言語」、Windows 11では「言語と地域」)。
- 「日本語」の右側にある「…」(または言語名)から「言語のオプション」を開きます。
- 「音声認識」「音声」に関する項目で、追加の音声をダウンロードします。完了するとWordの「音声の選択」一覧に新しい声が増えます。
音声の追加にはインターネット接続が必要です。追加後にWordを開き直すと、新しい声が選べるようになります。なお、追加した音声がWindowsの「ナレーター」では選べてもWordの一覧に出ないことがあります。その場合は、いったんパソコンを再起動してからWordを開き直すと反映されることが多いです。
速度・声の設定はどこまで保存される?
読み上げ速度と選んだ声は、次に音声読み上げを使うときも引き継がれます(毎回ゼロから設定し直す必要はありません)。ただし、別のパソコンでWordを開いたときは、そのパソコンに入っている音声に切り替わるため、声が変わって聞こえることがあります。会社と自宅でパソコンを使い分けている場合は、それぞれで好みの声を一度選んでおくとよいでしょう。
どこから読むかを指定する(範囲の決め方)
「最初から全部ではなく、ここだけ読んでほしい」というときは、読み上げを始める前のひと手間で範囲を決められます。考え方は2つだけです。
1. カーソルの位置から読ませる
範囲を選択していない状態で読み上げを始めると、その時点でカーソル(点滅する縦棒)がある場所から読み始めます。つまり、
- 読み始めたい文や段落の先頭をクリックして、そこにカーソルを置きます。
- その状態で「校閲」タブの「音声読み上げ」、または「Ctrl + Alt + Space」で開始します。
- カーソルのある位置から文書の最後まで、順番に読み上げられます。
長い文書の途中から再開したいときは、この方法が手早くて便利です。
2. 選択した範囲だけ読ませる
一部分だけをピンポイントで読ませたいときは、先に範囲を選んでおきます。
- 読ませたい部分をマウスでドラッグして選択します(文字が反転した状態になります)。
- 選択したまま「音声読み上げ」を開始します。
- 選択した範囲を読み終えると、そのまま続けて文書の続きを読み進めます。「選んだ部分だけ読んで止まる」わけではない点に注意してください。選んだ部分だけ確認したいときは、聞き終えたら手動で停止します。
校正で「この段落だけ集中して確認したい」というときは、段落を選択してから始めると、頭から読み直す手間が省けます。
記号や句読点はどう読まれる?
音声読み上げは、文章を「文字どおり」に読もうとします。句点(。)や読点(、)は基本的に「間(ま)」として処理され、声には出しません。一方で、文中のかっこ・記号・英数字の混在は、思ったとおりに読まれないことがあります。たとえば「1/2」を「2分の1」と読まず別の読み方をしたり、専門用語の英字略語をアルファベットそのままに読んだりします。これは不具合ではなく、機械音声の特性です。読みが不自然な部分があっても、文章自体の誤りではないので、校正のときは「文の流れがおかしいかどうか」に注目し、記号の読み方の細かな違いは気にしすぎないのがコツです。どうしても正しく読ませたい固有名詞は、いったん読みがなを添えた別の表現に直してから聞いてみる方法もあります。
「イマーシブリーダー」の読み上げとの違い
Wordには、似たような読み上げ機能がもう1つあります。「イマーシブリーダー(Immersive Reader)」です。どちらも文章を声で読み上げますが、目的と画面が異なります。混同しやすいので、違いを整理しておきましょう。
| 項目 | 音声読み上げ | イマーシブリーダー |
|---|---|---|
| 場所 | 「校閲」タブ | 「表示」タブ |
| 主な目的 | 文章を声で読み上げる(聞く・校正する) | 読みやすく表示する(集中して読む) |
| 画面の変化 | 通常の編集画面のまま、右上に操作パネルが出る | 専用の読書画面に切り替わる(文字サイズ・行間・背景色を調整できる) |
| 編集 | 読みながら文書を編集できる | 読書専用なので、その画面では編集できない |
| 読み上げ以外の機能 | 速度・声の変更 | 行のフォーカス、品詞の色分け、音節の区切り表示なども可能 |
使い分けの目安はこうです。校正やながら聞きが目的なら「音声読み上げ」(編集画面のまま使えるので便利)。じっくり集中して読みたい・読みやすい表示にしたいなら「イマーシブリーダー」。なお、イマーシブリーダーを開いた中にも読み上げ(再生)ボタンがあるので、「読みやすい画面で聞きたい」ときはイマーシブリーダー、「ふだんの作業画面のまま聞きたい」ときは音声読み上げ、と覚えておくとよいでしょう。
イマーシブリーダーの開き方
- リボンの「表示」タブをクリックします。
- 「イマーシブリーダー」ボタンをクリックすると、専用の読書画面に切り替わります。
- 画面下や上に出る再生(▶)を押すと読み上げが始まります。元の画面に戻るには「イマーシブリーダーを閉じる」をクリックします。
誤字脱字の校正に活用する(目より耳で気づく)
音声読み上げのいちばん実用的な使い道が、文章のチェック(校正)です。なぜ耳で聞くと間違いに気づきやすいのか、その理由とコツを説明します。
なぜ「耳」だと間違いに気づくのか
自分で書いた文章を目で読み返すと、脳が「書いたつもりの正しい文」を勝手に補ってしまい、実際の誤りを読み飛ばしがちです。とくに次のような間違いは、目だけだと見落としやすいものです。
- 同じ助詞の重複(例:「〜のの」「〜をを」)
- 「てにをは」の誤り(例:「資料が提出を」など、つながりがおかしい箇所)
- 一文字の脱字・余分な一文字
- 同じ語の二重入力(例:「することすること」)
- 文末の不一致(敬語と常体が混ざる、文が途中で切れている)
これらは、読み上げの声を聞いているとリズムが不自然になるため、「いま何かおかしかった」と耳が拾ってくれます。声は書いた文字を機械的にそのまま読むので、自分の目のように都合よく補完してくれません。だからこそ、書き手本人の見落としを発見しやすいのです。
校正に効く聞き方のコツ
- 速度は少し遅めにする:速いと聞き流してしまいます。最初は標準より一段遅くして、一語一語を確かめましょう。
- 画面のハイライトと声を一緒に追う:いま読んでいる文に色が付くので、耳で違和感を覚えたら、その文を目でも確認します。
- おかしいと思ったら「前へ」で戻す:聞き逃した・気になった文は「前へ(◀◀)」で戻して、もう一度読ませます。
- 段落ごとに区切って確認する:長文は段落を選択して読ませると、集中力が続きます。
- 音は出せる環境で:周囲に人がいるときはイヤホンを使うと、声に集中できます。
声に出して読み上げてもらうこのチェックは、メール文の最終確認、報告書の提出前、ブログ記事の公開前など、「人に見せる前のひと手間」として非常に効果的です。スペルチェック(赤い波線)では拾えない文意のおかしさまで気づけるのが、音声校正の強みです。

校正以外の便利な使い道
音声読み上げは校正だけのものではありません。「読む」を「聞く」に置き換えるだけで、作業の幅が広がります。代表的な使い方を紹介します。
1. 長い資料を「ながら聞き」する
会議資料やマニュアル、長文のレポートは、画面を見続けると目が疲れます。音声読み上げにしておけば、簡単な整理作業をしながら、あるいは少し画面から目を離して、内容を耳で把握できます。速度をやや速めにすると、全体を短時間でざっと把握するのに役立ちます。
2. 目が疲れているとき・暗い場所での確認
長時間パソコン作業をして目が疲れているときや、明るい画面を見たくないときも、耳で聞けば内容を確認できます。文字を追うより負担が少ないので、最終チェックを音声で済ませる人も少なくありません。
3. 読みの確認・音読の練習に使う
スピーチ原稿や台本、プレゼンの読み原稿をWordで書いたら、音声読み上げに一度読ませてみましょう。声に出したときの長さや、言いにくい言い回しが分かります。実際に自分で音読する前のリハーサルとして、機械の声と一緒に読むと、テンポをつかみやすくなります。
4. 子どもや家族への読み聞かせの補助
漢字が多くて読みにくい文章でも、音声読み上げなら読み仮名を気にせず聞けます。学習用のプリントや説明文を一緒に聞くなど、家庭での使い道もあります。ただし機械音声なので、固有名詞や難しい熟語の読み方が必ずしも正しいとは限らない点には注意してください。
ボタンが無い・読み上げないときの対処
「校閲タブに音声読み上げが見当たらない」「ボタンを押しても声が出ない」というときは、原因を順に切り分けると解決しやすくなります。
原因1:Wordのバージョンが対応していない
「音声読み上げ」は、Microsoft 365(旧Office 365)やOffice 2019以降のWordに搭載されている機能です。Office 2016以前の古いバージョンや、機能限定の無料版・互換ソフトには無いことがあります。お使いのバージョンは、「ファイル」→「アカウント」→「Wordのバージョン情報」で確認できます。古い場合は、新しいバージョンへの更新を検討してください。
原因2:更新(アップデート)が止まっている
Microsoft 365でもボタンが見当たらないときは、Office本体の更新が古い可能性があります。
- 「ファイル」→「アカウント」を開きます。
- 「更新オプション」→「今すぐ更新」をクリックします。
- 更新が完了したらWordを再起動し、もう一度「校閲」タブを確認します。
原因3:音が出ない(音声の出力先・音量)
ボタンを押しても何も聞こえないときは、Word側ではなくパソコンの音の問題であることが多いです。
- パソコンの音量が0やミュート(消音)になっていないか確認します。画面右下のスピーカーアイコンでチェックできます。
- 音の出力先を確認します。イヤホンやBluetoothスピーカーがつながっていると、そちらから音が出ていることがあります。スピーカーアイコンを右クリック →「サウンドの設定」で、出力先が意図したデバイスになっているか確かめます。
- YouTubeなど他のアプリで音が出るか試して、パソコン全体で音が出ているかを切り分けます。
原因4:日本語の音声が入っていない
英語など別の言語で読まれてしまう、または無言になるときは、Windowsに日本語の音声が入っていない可能性があります。前述の「Windowsに日本語の音声を追加する」の手順で、日本語音声をインストールしてください。追加後、Wordの操作パネルの「設定」→「音声の選択」で日本語の声を選びます。
原因5:操作パネルが画面の外に隠れている
読み上げは始まっているのに操作パネルが見当たらないときは、パネルが画面の端に寄りすぎているか、別ウィンドウの裏に隠れていることがあります。Wordのウィンドウを最大化したり、いったん「Ctrl + Alt + Space」で止めてから開始し直すと、パネルが見える位置に戻ります。
原因6:保護ビューや読み取り専用で開いている
メールの添付ファイルやインターネットからダウンロードしたWord文書は、安全のため「保護ビュー」という制限された状態で開くことがあります。この状態では一部の機能が使えません。画面上部に黄色い帯で「保護ビュー」と表示されていたら、「編集を有効にする」をクリックして通常の編集状態にしてから、もう一度読み上げを試してください。信頼できる送り主のファイルかどうかを確認したうえで操作しましょう。
切り分けの順番(まとめ)
原因が分からないときは、次の順で確認すると効率的です。①そもそもパソコンの音は出ているか(他アプリで確認)→②音量・出力先は正しいか→③Wordのバージョンと更新は最新か→④保護ビューになっていないか→⑤日本語の音声は入っているか。上から順にチェックしていけば、たいていの「読み上げない」は解決します。
スマホ版(iPhone・Android)との違い
パソコン版とスマートフォン版のWordでは、読み上げの仕組みが少し異なります。スマホで読み上げたいときの考え方を整理します。
スマホ版Wordアプリの読み上げ
iPhoneやAndroidのWordアプリでは、パソコン版の「校閲タブの音声読み上げ」とまったく同じボタン配置にはなっていません。多くの場合、文章を読み上げるには次のいずれかを使います。
- アプリ内のイマーシブリーダー(リーダー表示):バージョンによっては、メニューから読み上げ表示を呼び出せます。
- スマホ本体の読み上げ機能(アクセシビリティ):OS側の読み上げを使う方法です。こちらのほうが確実なことが多く、おすすめです。
iPhoneで文章を読み上げさせる(本体機能)
- iPhoneの「設定」→「アクセシビリティ」→「読み上げコンテンツ」を開きます。
- 「画面の読み上げ」をオンにします。
- Wordアプリで文書を開き、画面の上から下へ2本指でスワイプすると、表示中の内容を読み上げてくれます。
- 読み上げ中に出る操作バーで、速度の変更や一時停止ができます。声の種類は「設定」→「アクセシビリティ」→「読み上げコンテンツ」→「声」で変えられます。
Androidで文章を読み上げさせる(本体機能)
- Androidの「設定」→「ユーザー補助」を開きます(機種により名称が異なります)。
- 「選択して読み上げ(Select to Speak)」をオンにします。
- Wordアプリで文書を開き、画面に出る読み上げボタンをタップしてから、読ませたい範囲を指定すると音声で読み上げられます。
- 声や速度は、「設定」→「ユーザー補助」→「テキスト読み上げの設定」で調整します。
まとめると、スマホでは「アプリの機能」より「スマホ本体(OS)の読み上げ機能」を使うほうが確実です。パソコン版のような専用の操作パネルは出ませんが、速度や声の変更は本体の設定から行えます。
🛒 関連商品をAmazonでチェック
よくある質問(FAQ)
Q1. 音声読み上げのショートカットキーは何ですか?
A. 「Ctrl + Alt + Space」です。このキーは開始と停止の切り替えになっていて、もう一度押すと読み上げが止まります。読み上げ中の速度調整は「Alt + →(速く)」「Alt + ←(遅く)」で行えます。
Q2. 読み上げが途中で止まってしまいます。なぜですか?
A. いくつか原因が考えられます。まず、知らないうちにパネルの「一時停止」を押している場合があるので、再生(▶)を押してみてください。次に、Bluetoothイヤホンが接続・切断を繰り返していると音が途切れることがあります。さらに、文書中に画像だけの行や、読み上げ対象にならない要素が続くと無音に感じることもあります。それでも止まるときは、いったん「×」で閉じてから始め直すと安定します。Officeの更新が古い場合も不安定になるため、「ファイル」→「アカウント」→「今すぐ更新」も試してください。
Q3. 声(音声)を女性から男性に変えられますか?
A. パソコンに複数の音声が入っていれば変えられます。操作パネルの「設定(歯車)」→「音声の選択」から、別の声を選んでください。選択肢が日本語の声1つしか無いときは、Windowsの「設定」→「時刻と言語」→「言語と地域」から日本語の音声を追加すると、選べる声が増えます。
Q4. 文書の途中から読ませることはできますか?
A. できます。読み始めたい場所をクリックしてカーソルを置いてから、読み上げを開始してください。カーソルのある位置から文書の最後まで順番に読み上げられます。特定の段落だけ確認したいときは、その範囲をドラッグで選択してから開始すると、選んだ部分から読み始めます。
Q5. 「音声読み上げ」と「イマーシブリーダー」はどちらを使えばいいですか?
A. ふだんの編集画面のまま聞きたい・校正したいなら「音声読み上げ」(校閲タブ)が手軽です。文字サイズや行間を変えてじっくり読みたい・集中して読みたいなら「イマーシブリーダー」(表示タブ)が向いています。イマーシブリーダーにも再生ボタンがあるので、読みやすい画面で聞きたいときはこちらを選びましょう。
Q6. 読み上げた音声をMP3などのファイルとして保存できますか?
A. Word標準の「音声読み上げ」には、読み上げた音声を音声ファイルとして書き出す機能はありません。あくまで「その場で聞く」ための機能です。音声ファイルとして残したい場合は、別の読み上げ用ソフトやサービスを利用することになります。
Q7. 英語の文章も読み上げられますか?
A. 読み上げられます。英語部分は英語の音声で読まれることが多く、日本語と英語が混ざった文書でも、語ごとに適した発音で読み上げようとします。英語の声が入っていない場合は、Windowsの言語設定から英語の音声を追加できます。
Q8. 表や図、ヘッダー・フッターも読み上げますか?
A. 基本的には本文(文章)が読み上げ対象です。表の中の文字は読まれることがありますが、画像そのものや装飾的な要素は読み上げられません。図に説明文(代替テキスト)が設定されていれば、それが読まれる場合があります。校正目的なら、本文がきちんと読み上げられるかを中心に確認すれば十分です。
Q9. 読み上げ中にWordの文章を編集できますか?
A. 「音声読み上げ」(校閲タブ)なら、読み上げを聞きながらでも文章を編集できます。気になる箇所を見つけたら、一時停止せずにその場で直せるのが利点です。ただし、読み上げ位置より前を大きく書き換えると読む位置がずれることがあるので、修正後は「前へ」で少し戻して読み直すと確実です。なお「イマーシブリーダー」は読書専用画面のため、その画面のままでは編集できません。
Q10. 無料のWeb版(Word for the web)でも読み上げできますか?
A. ブラウザで使う無料のWord(Word for the web)にも読み上げ機能があり、多くの場合「表示」タブのイマーシブリーダーから利用できます。デスクトップ版の「校閲タブの音声読み上げ」とはボタンの場所や見た目が異なりますが、文章を声で読ませる・速度や声を変えるといった基本はできます。細かな操作はバージョンによって変わるため、ボタンが見当たらないときは「表示」タブのイマーシブリーダーを探してみてください。
📚 あわせて読みたい
まとめ
Wordの「音声読み上げ」は、「校閲」タブ →「音声読み上げ」、またはショートカット「Ctrl + Alt + Space」で誰でもすぐに使える便利な機能です。読み上げ中は画面右上の操作パネルで、再生・一時停止、前後の文への移動が自由にでき、速度はスライダーや「Alt + ←→」で、声は「設定」→「音声の選択」で自分好みに調整できます。
読み始める場所は、カーソルを置いた位置から、または範囲を選択した部分から、と簡単に指定できます。似た機能の「イマーシブリーダー」は読みやすい表示で集中して読みたいとき向け、「音声読み上げ」は編集画面のまま聞きたい・校正したいとき向け、と使い分けると迷いません。
とりわけおすすめなのが、誤字脱字の校正への活用です。目で見るだけでは脳が補ってしまう小さな間違いも、耳で聞くとリズムの乱れとして気づけます。大事な書類やメールを送る前に、一度声で読み上げてもらうだけで、文章の完成度がぐっと上がります。ボタンが見当たらない・声が出ないときは、Wordのバージョン・更新状態と、パソコンの音量・音声の出力先・日本語音声の有無を順に確認すれば、ほとんどのケースは解決します。ぜひ毎日の文書作成に取り入れてみてください。
minto.tech スマホ(Android/iPhone)・PC(Mac/Windows)の便利情報をお届け! 月間アクセス160万PV!スマートフォン、タブレット、パソコン、地デジに関する素朴な疑問や、困ったこと、ノウハウ、コツなどが満載のお助け記事サイトはこちら!