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WindowsのパフォーマンスモニターとリソースモニターでPC状態を把握する方法
「PCが重くなった原因を調べたい」「CPUやメモリの使用状況を詳しく見たい」——Windowsには標準ツールとしてパフォーマンスモニターとリソースモニターが搭載されており、PCの状態を詳細に把握・分析できます。
タスクマネージャーよりも詳細な情報を得られるこれらのツールを使いこなすことで、PC速度低下の原因(ボトルネック)を正確に特定できます。
- パフォーマンスモニターの起動方法と画面の見方
- CPU・メモリ・ディスク・ネットワークの各指標の意味
- リソースモニターでプロセスごとのリソース使用状況を確認する方法
- ボトルネックの特定方法と改善のヒント
- データコレクターセットで長期的な傾向を記録する方法

パフォーマンスモニターとリソースモニターの違い
| ツール | 特徴 | 主な用途 |
|---|---|---|
| タスクマネージャー | シンプルで手軽。全体概要の確認に最適 | 日常的な監視・アプリの強制終了 |
| リソースモニター | プロセス別・詳細なリアルタイム情報 | 重いプロセスの特定・ネットワーク通信の確認 |
| パフォーマンスモニター | カスタム指標の長期記録・グラフ化が可能 | 傾向分析・ボトルネックの詳細調査 |
パフォーマンスモニターの起動方法
起動方法(複数あり)
方法1:「ファイル名を指定して実行」から起動(最速)
- Windowsキー + R を押す
- 「perfmon」と入力して Enter
方法2:スタートメニューから検索
- タスクバーの検索ボックスに「パフォーマンスモニター」と入力
- 検索結果から「パフォーマンスモニター」をクリック
方法3:コントロールパネルから
- コントロールパネル → システムとセキュリティ → 管理ツール
- 「パフォーマンスモニター」をダブルクリック
パフォーマンスモニターの画面構成と基本操作
左ペインの構成
- パフォーマンス:全体の概要サマリー
- 監視ツール → パフォーマンスモニター:リアルタイムグラフ表示
- データコレクターセット:記録の設定・管理
- レポート:記録したデータのレポート表示
パフォーマンスモニターのグラフ画面
左ペインで「監視ツール」→「パフォーマンスモニター」を選択すると、リアルタイムでグラフが表示されます。デフォルトでは「% Processor Time(CPU使用率)」が表示されています。
監視するカウンターを追加する
- グラフ画面で緑の「+(追加)」ボタンをクリック、またはCtrl+Nを押す
- 「パフォーマンスカウンターの追加」ダイアログが開く
- 左側の一覧からカテゴリを選択(例:Memory、PhysicalDisk など)
- 右側でカウンター名を選択して「追加 >>」をクリック
- 「OK」をクリックしてグラフに追加

重要なパフォーマンスカウンター一覧と読み方
CPU関連のカウンター
| カウンター名 | 意味 | 要注意の値 |
|---|---|---|
| Processor \ % Processor Time | CPU全体の使用率 | 80%以上が継続 |
| Processor \ % Idle Time | CPUのアイドル(待機)時間の割合 | 20%未満が継続 |
| System \ Processor Queue Length | CPU処理待ちのスレッド数 | コア数×2以上 |
| Processor \ % Interrupt Time | ハードウェア割り込み処理の割合 | 20%以上(ドライバ問題の可能性) |
CPU ボトルネックの判定:% Processor Time が継続的に80〜90%以上で、Processor Queue Length がコア数の2倍以上になっている場合、CPUがボトルネックになっています。
メモリ関連のカウンター
| カウンター名 | 意味 | 要注意の値 |
|---|---|---|
| Memory \ Available MBytes | 利用可能な物理メモリ(MB) | 200MB未満 |
| Memory \ Pages/sec | ページファイルへの読み書き頻度(ページング) | 20以上が継続 |
| Memory \ Page Faults/sec | メモリ不足でディスクへのアクセスが発生した回数 | 1000以上が継続 |
| Memory \ % Committed Bytes In Use | コミット済みメモリの使用割合 | 80%以上 |
メモリ ボトルネックの判定:Available MBytes が常に少なく、Pages/sec が高い値を示している場合、メモリ不足によりページファイル(仮想メモリ)が頻繁に使われており、パフォーマンスに大きく影響します。
ディスク関連のカウンター
| カウンター名 | 意味 | 要注意の値 |
|---|---|---|
| PhysicalDisk \ % Disk Time | ディスクが読み書きに使った時間の割合 | 80%以上が継続 |
| PhysicalDisk \ Avg. Disk Queue Length | ディスクへのアクセス待ちキューの平均数 | 2以上が継続 |
| PhysicalDisk \ Disk Transfers/sec | 1秒あたりの読み書き転送回数 | —(参考値として確認) |
| PhysicalDisk \ Avg. Disk sec/Transfer | 1回の転送にかかる平均時間(秒) | 0.025秒以上(HDD) |
ディスク ボトルネックの判定:% Disk Time が継続的に高く、Avg. Disk Queue Length が2以上の場合はディスクI/Oがボトルネックです。特にHDDを使っている場合、SSDへの換装で劇的に改善することがあります。
ネットワーク関連のカウンター
| カウンター名 | 意味 |
|---|---|
| Network Interface \ Bytes Total/sec | ネットワーク全体の通信量(送受信合計) |
| Network Interface \ Bytes Received/sec | 受信データ量(ダウンロード速度) |
| Network Interface \ Bytes Sent/sec | 送信データ量(アップロード速度) |
| Network Interface \ % Network Utilization | 帯域幅に対する使用率 |
リソースモニターの使い方
リソースモニターの起動方法
方法1:タスクマネージャーから
- Ctrl + Shift + Esc でタスクマネージャーを開く
- 「パフォーマンス」タブをクリック
- 下部の「リソースモニターを開く」をクリック
方法2:ファイル名を指定して実行
- Windowsキー + R → 「resmon」と入力 → Enter
リソースモニターの4つのタブ
概要タブ:CPU・メモリ・ディスク・ネットワークの全体状況を1画面で確認。どのリソースが高負荷かを瞬時に把握できます。
CPUタブ:プロセスごとのCPU使用率・スレッド数・コンテキストスイッチ数を確認できます。特定のプロセスを選択すると、そのプロセスが関係するネットワーク・ディスクアクティビティもハイライト表示されます。
メモリタブ:各プロセスのメモリ使用量を詳細に表示します。「ハードフォルト/秒」が高いプロセスはメモリ不足でディスクへのスワップが発生しています。
メモリの種類の説明:
- 使用中(In Use):アプリが現在使用しているメモリ
- 変更済み(Modified):変更されたがまだディスクに書き戻されていないメモリ
- スタンバイ(Standby):以前使用されたが解放済み。必要に応じて再利用可能
- 空き(Free):完全に未使用のメモリ
ディスクタブ:プロセスごとのディスク読み書き速度・対象ファイルを確認できます。「最高応答時間(ms)」が高いプロセスはディスクの問題を引き起こしている可能性があります。
ネットワークタブ:プロセスごとのネットワーク通信を確認。怪しい通信先(見知らぬIPアドレスへの大量通信)がないかチェックするのに役立ちます。

データコレクターセットで長期記録する方法
データコレクターセットとは
パフォーマンスモニターの「データコレクターセット」機能を使うと、指定した期間・間隔でパフォーマンスデータを記録し、後からグラフで分析できます。「普段使い時のPC状態」を記録して問題発生時と比較する場合などに便利です。
ユーザー定義のデータコレクターセットを作成する
- パフォーマンスモニターの左ペイン → 「データコレクターセット」→「ユーザー定義」を右クリック
- 「新規作成」→「データコレクターセット」を選択
- 名前を入力(例:「PC状態記録」)→「手動で作成する(詳細)」を選択 → 「次へ」
- 「パフォーマンスカウンター」にチェック → 「次へ」
- 「追加」ボタンで監視したいカウンターを追加(CPU・Memory・PhysicalDiskなど)
- サンプル間隔を設定(例:15秒ごと)→ 「次へ」
- データの保存場所を指定 → 「完了」
記録を開始・停止する
- 作成したデータコレクターセットを右クリック → 「開始」
- 記録を停止するには右クリック → 「停止」
- 記録されたデータは「レポート」→「ユーザー定義」に保存される
- レポートをダブルクリックするとグラフで可視化される
ボトルネック特定のフローチャート
PCが遅い・重いと感じた場合、以下の順番で確認していきましょう。
- まずタスクマネージャーで全体を確認(Ctrl + Shift + Esc → パフォーマンスタブ)
- CPU使用率が90%以上 → CPUボトルネックの可能性
- メモリ使用量が物理RAM容量の90%以上 → メモリ不足の可能性
- ディスクが100% → ディスクI/Oボトルネックの可能性
- リソースモニターで原因プロセスを特定
- 該当タブ(CPU/メモリ/ディスク/ネットワーク)で使用率の高いプロセスを確認
- プロセス名を右クリック → 「オンライン検索」で不審なプロセスか確認
- パフォーマンスモニターで詳細指標を確認
- Processor Queue Length、Memory Pages/sec、Disk Queue Length などを追加して状況を定量把握
ボトルネック別の改善策
| ボトルネック | 短期的な対策 | 根本的な解決策 |
|---|---|---|
| CPU | 不要なバックグラウンドアプリを終了 | CPUのアップグレード |
| メモリ | ブラウザのタブを閉じる・アプリを終了 | メモリ増設(8GB→16GBなど) |
| ディスク(HDD) | 不要なファイルを削除・デフラグ実行 | SSDへの換装(最も効果大) |
| ネットワーク | 大量通信しているアプリを確認・制限 | 回線速度の向上・Wi-Fiから有線LANへ変更 |
よくある質問(FAQ)
Q1. パフォーマンスモニターを開くのが面倒。もっと簡単な方法は?
Windowsキー + R → 「perfmon /res」と入力するとリソースモニターが直接開きます。また、タスクバーに「パフォーマンスモニター」をピン留めしておくと素早くアクセスできます。
Q2. ディスクが常に100%になっているのはなぜ?
Windows Updateのバックグラウンドダウンロード、Windowsサーチのインデックス作成、Superfetch(SysMain)サービスなどが原因のことが多いです。リソースモニターのディスクタブで「最高応答時間」の高いプロセスを確認してください。HDDを使っている場合はSSDへの換装が最も効果的です。
Q3. リソースモニターで見知らぬプロセスが大量通信している。危険?
プロセスを右クリック → 「オンライン検索」でプロセス名を調べてください。Windows Update、OneDrive、セキュリティソフトのバックグラウンド通信は通常問題ありません。見知らぬプロセスが怪しいIPアドレスに大量送信している場合は、マルウェアの可能性があるためウイルススキャンを実行してください。
Q4. メモリ使用量が常に高いのは問題?
Windowsはメモリを有効活用するため、空きがあれば積極的にキャッシュとして使います(スタンバイメモリ)。スタンバイメモリが多くても問題ありません。問題があるのはアプリの要求によって「使用中(In Use)」が増え続け、「空き+スタンバイ」が少なくなっている場合です。
Q5. データコレクターセットの記録ファイルはどこに保存される?
デフォルトでは「C:\PerfLogs\Admin\(セット名)」フォルダに保存されます。拡張子は .blg(バイナリログ)形式で、パフォーマンスモニターで開いて確認します。
Q6. パフォーマンスモニター自体がCPUを使いすぎる場合は?
監視するカウンター数が多いほど負荷が高くなります。必要なカウンターだけを選択し、サンプル間隔を長く(例:30秒〜1分)設定することで負荷を減らせます。
まとめ
パフォーマンスモニターとリソースモニターを使いこなすことで、PCの状態を「なんとなく重い」から「CPUの処理待ちキューが増加している」「メモリ不足でページングが発生している」といった具体的な原因の特定ができるようになります。
| ツール | 起動コマンド | 使いどころ |
|---|---|---|
| タスクマネージャー | Ctrl+Shift+Esc | まず全体を把握 |
| リソースモニター | resmon | 原因プロセスを特定 |
| パフォーマンスモニター | perfmon | 詳細指標の確認・長期記録 |
PCが遅くなったと感じたら、まずこの3つのツールを順番に確認する習慣をつけることで、問題の早期発見と的確な対処ができるようになります。
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