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パソコンのIPアドレスを固定したいけれど、やり方がわからない――そんな悩みを抱えていませんか?
通常、家庭やオフィスのネットワークでは「DHCP」という仕組みによって、IPアドレスが自動的に割り当てられます。しかし、NAS(ネットワークストレージ)やプリンターへの接続、リモートデスクトップの利用、ポート開放によるサーバー公開など、IPアドレスが変わると困る場面は意外と多いものです。
この記事では、Windows・Macそれぞれの手順に加え、ルーター側でのDHCP固定割当の方法まで、初心者にもわかりやすく丁寧に解説します。2026年最新のOS画面に対応した手順なので、安心して読み進めてください。

この記事でわかること
- IPアドレスを固定する必要がある具体的な場面
- Windows 10/Windows 11でIPアドレスを固定する手順
- macOS(Ventura以降)でIPアドレスを固定する手順
- ルーター側でDHCP固定割当を設定する方法
- 固定IP設定後にインターネットに繋がらないときの対処法
- IPアドレス固定に関するよくある質問(FAQ)
そもそもIPアドレスの「固定」とは?基礎知識を確認しよう
IPアドレスの固定設定に入る前に、まずは基本的な用語と仕組みを整理しておきましょう。ここを理解しておくと、設定作業がスムーズに進みます。
IPアドレスとは
IPアドレスとは、ネットワーク上で各機器を識別するための「住所」のようなものです。インターネットや家庭内LAN(ローカルエリアネットワーク)で通信を行うとき、送信元と送信先を特定するために使われます。
IPアドレスには大きく分けて2種類あります。
| 種類 | 説明 | 例 |
|---|---|---|
| グローバルIPアドレス | インターネット上で使われる、世界で一意のアドレス。プロバイダから割り当てられる | 203.0.113.50 |
| プライベートIPアドレス | 家庭やオフィスのLAN内で使われるアドレス。ルーターが割り当てる | 192.168.1.10 |
今回この記事で固定するのは、プライベートIPアドレス(家庭やオフィスのLAN内のアドレス)です。グローバルIPアドレスの固定はプロバイダとの契約が必要で、個人ユーザーが自分で設定するものではありません。
DHCPとは(自動割り当ての仕組み)
DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)とは、ネットワークに接続した機器に対して、IPアドレスを自動的に割り当てる仕組みです。家庭用ルーターにはDHCPサーバー機能が標準搭載されており、パソコンやスマホをWi-Fiに接続するだけで自動的にIPアドレスが設定されます。
DHCPは便利ですが、ルーターの再起動やリース期間の経過により、IPアドレスが変わってしまうことがあります。これが問題になるケースがあるのです。
「固定IP」と「動的IP」の違い
| 項目 | 固定IP(静的IP) | 動的IP(DHCP) |
|---|---|---|
| IPアドレスの変化 | 常に同じ | 変わることがある |
| 設定方法 | 手動で入力 | 自動(ルーターが割当) |
| メリット | 安定した接続、ポート開放が可能 | 設定不要、手軽 |
| デメリット | 設定ミスで接続不可になるリスク | IPが変わると困る場面がある |
| 適した用途 | サーバー、NAS、リモートデスクトップ | 一般的なインターネット利用 |
IPアドレスを固定すべき場面とは?
「普通に使っていればDHCPで問題ないのでは?」と思うかもしれません。確かに、ネットサーフィンやメールの利用だけなら固定IPは不要です。しかし、以下のような場面ではIPアドレスの固定が必要または推奨されます。
1. NAS(ネットワークストレージ)へのアクセス
SynologyやQNAPなどのNASを自宅で運用している場合、NASのIPアドレスが変わるとエクスプローラーやFinderからアクセスできなくなります。NASのIPを固定しておけば、常に同じアドレスで接続できます。
2. ネットワークプリンターの利用
IPアドレスで指定して接続しているプリンターは、アドレスが変わると印刷できなくなります。特にオフィスで複数台のPCから共有プリンターを使っている場合、プリンター側のIPを固定するのが一般的です。
3. リモートデスクトップ接続
外出先から自宅や職場のパソコンにリモートデスクトップで接続する場合、接続先のIPアドレスが変わると繋がりません。IPを固定しておくことで、いつでも確実にリモート接続できます。
4. ポート開放(ポートフォワーディング)
自宅サーバーの公開やオンラインゲームのホスト、VPNサーバーの構築などでポート開放を行う場合、ルーターの転送先IPを固定する必要があります。DHCPでIPが変わると、ポート開放の設定が機能しなくなります。
5. IPアドレスの競合回避
特定の機器にIPを手動で割り当てる場合、DHCPの自動割り当て範囲と重ならないように設計することで、IPアドレスの競合(同じアドレスが2台に割り当てられるエラー)を防げます。
6. ネットワーク監視・管理
家庭内や小規模オフィスでネットワークを管理する場合、各機器のIPが固定されていると、どの機器がどのアドレスかを把握しやすくなります。トラブルシューティングも容易になります。
【準備】固定IPを設定する前に確認すること
いきなり設定を始める前に、以下の情報を確認しておきましょう。設定ミスを防ぐための重要なステップです。
現在のネットワーク情報を確認する
まず、現在パソコンに割り当てられているIPアドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイ、DNSサーバーの情報を確認します。
Windowsの場合
手順:
- キーボードの Windowsキー + R を同時に押して「ファイル名を指定して実行」を開く
cmdと入力して Enter キーを押す- コマンドプロンプトが開いたら、以下のコマンドを入力して Enter:
ipconfig /all
表示結果の中から、以下の4項目をメモしてください。
| 項目名(表示例) | 意味 | 値の例 |
|---|---|---|
| IPv4 アドレス | 現在のIPアドレス | 192.168.1.5 |
| サブネット マスク | ネットワークの範囲を定義 | 255.255.255.0 |
| デフォルト ゲートウェイ | ルーターのIPアドレス | 192.168.1.1 |
| DNS サーバー | ドメイン名をIPに変換するサーバー | 192.168.1.1 |
Macの場合
手順:
- システム設定 を開く(Dockの歯車アイコン、またはメニューバーのAppleマーク → システム設定)
- 左メニューから 「Wi-Fi」(または「ネットワーク」)を選択
- 接続中のネットワーク名の横にある 「詳細」 ボタンをクリック
- 「TCP/IP」 タブで、IPアドレス・サブネットマスク・ルーターの値を確認
または、ターミナルで以下のコマンドを実行しても確認できます。
ifconfig en0
固定するIPアドレスの決め方
固定IPアドレスを決める際には、以下のルールを守りましょう。
IPアドレス選定のルール
- ルーターと同じネットワーク範囲内にする:ルーターが 192.168.1.1 なら、192.168.1.XXX の範囲で選ぶ
- DHCPの自動割り当て範囲の外にする:多くのルーターは 192.168.1.2〜192.168.1.100 をDHCP用に使っている。固定IPには 192.168.1.101〜192.168.1.254 を使うのが安全
- ルーター自体のアドレス(通常 .1)は使わない:競合が起きて通信不能になる
- 他の機器と重複しないようにする:既に別の機器に手動割り当てしているアドレスは避ける
おすすめ:固定IPには 192.168.1.200 〜 192.168.1.250 あたりを使うのがおすすめです。DHCP範囲と離れているので競合しにくく、管理もしやすいです。

【Windows】IPアドレスを固定する手順
Windowsでは、「設定」アプリからGUIで設定する方法と、コマンドプロンプトから設定する方法の2つがあります。初心者の方にはGUI方式をおすすめします。
方法1:設定アプリから固定する(Windows 10/11 共通・推奨)
ステップ1:設定アプリを開く
- キーボードの Windowsキー + I を同時に押して「設定」を開く
- 左メニューから 「ネットワークとインターネット」 をクリック
ステップ2:接続中のネットワークを選択
- Wi-Fi接続の場合は 「Wi-Fi」 → 接続中のネットワーク名をクリック
- 有線LAN接続の場合は 「イーサネット」 をクリック
ステップ3:IP設定を編集する
- 「IP割り当て」の項目を探し、右側の 「編集」 ボタンをクリック
- プルダウンメニューで 「自動(DHCP)」 から 「手動」 に変更
- 「IPv4」 のトグルを オン にする
ステップ4:各項目を入力する
| 入力項目 | 入力例 | 説明 |
|---|---|---|
| IPアドレス | 192.168.1.200 | 固定したいアドレス |
| サブネットプレフィックスの長さ | 24 | サブネットマスク 255.255.255.0 と同義 |
| ゲートウェイ | 192.168.1.1 | ルーターのIPアドレス |
| 優先DNS | 192.168.1.1 | ルーターのIP、またはGoogle DNS(8.8.8.8) |
| 代替DNS | 8.8.4.4 | バックアップ用DNS |
ステップ5:保存する
- すべて入力したら 「保存」 ボタンをクリック
- 設定が反映され、IPアドレスが固定されます
ポイント:Windows 11では「サブネットマスク」ではなく「サブネットプレフィックスの長さ」という表記になっています。255.255.255.0 は 24 と入力してください。255.255.0.0 の場合は 16 です。
方法2:コマンドプロンプトから固定する(上級者向け)
GUIではなくコマンドで設定したい場合は、管理者権限のコマンドプロンプトを使います。
ステップ1:管理者としてコマンドプロンプトを開く
- スタートメニューで 「cmd」 と検索
- 「コマンド プロンプト」を右クリック → 「管理者として実行」
ステップ2:現在のインターフェース名を確認
netsh interface ipv4 show config
表示される中から、使用中のインターフェース名(例:「Wi-Fi」「イーサネット」)を確認します。
ステップ3:IPアドレスを固定する
netsh interface ipv4 set address name="Wi-Fi" static 192.168.1.200 255.255.255.0 192.168.1.1
上記コマンドの各パラメータの意味は以下のとおりです。
| パラメータ | 意味 |
|---|---|
name="Wi-Fi" |
設定対象のネットワークインターフェース名 |
static |
固定IPモードに設定 |
192.168.1.200 |
固定するIPアドレス |
255.255.255.0 |
サブネットマスク |
192.168.1.1 |
デフォルトゲートウェイ(ルーターのIP) |
ステップ4:DNSサーバーを設定する
netsh interface ipv4 set dns name="Wi-Fi" static 192.168.1.1
netsh interface ipv4 add dns name="Wi-Fi" 8.8.4.4 index=2
1行目が優先DNS、2行目が代替DNSの設定です。
ステップ5:設定を確認する
ipconfig /all
「DHCP 有効」が「いいえ」になっていれば、固定IP設定が完了しています。
方法3:コントロールパネルから固定する(従来方式)
Windows 10以前から慣れ親しんだ方法です。Windows 11でも引き続き利用できます。
- Windowsキー + R →
ncpa.cplと入力して Enter - 「ネットワーク接続」ウィンドウが開く
- 使用中の接続(Wi-Fiまたはイーサネット)を右クリック → 「プロパティ」
- 一覧から 「インターネット プロトコル バージョン 4(TCP/IPv4)」 を選択 → 「プロパティ」
- 「次のIPアドレスを使う」 を選択
- IPアドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイを入力
- 「次のDNSサーバーのアドレスを使う」 を選択
- 優先DNS・代替DNSを入力
- 「OK」 → 「閉じる」 で保存
DHCPに戻す方法(固定IPを解除)
固定IPをやめて元のDHCP(自動取得)に戻したい場合の手順も覚えておきましょう。
設定アプリから戻す場合:
- 設定 → ネットワークとインターネット → Wi-Fi(またはイーサネット)
- 「IP割り当て」の「編集」をクリック
- 「手動」から 「自動(DHCP)」 に変更 → 保存
コマンドから戻す場合:
netsh interface ipv4 set address name="Wi-Fi" dhcp
netsh interface ipv4 set dns name="Wi-Fi" dhcp
【Mac】IPアドレスを固定する手順
macOSでは「システム設定」からGUIで簡単に設定できます。macOS Ventura(13)以降の画面で解説しますが、それ以前のバージョンでも基本的な流れは同じです。
方法1:システム設定から固定する(推奨)
ステップ1:システム設定を開く
- 画面左上の Appleマーク → 「システム設定」 をクリック
- 左メニューから 「Wi-Fi」(有線の場合は「ネットワーク」→「Ethernet」)を選択
ステップ2:接続中のネットワークの詳細を開く
- 接続中のWi-Fiネットワーク名の横にある 「詳細」 ボタンをクリック
ステップ3:TCP/IP設定を変更する
- 「TCP/IP」 タブを選択
- 「IPv4の設定」のプルダウンメニューを 「DHCPサーバを使用」 から 「手動」 に変更
ステップ4:各項目を入力する
| 入力項目 | 入力例 | 説明 |
|---|---|---|
| IPアドレス | 192.168.1.200 | 固定したいアドレス |
| サブネットマスク | 255.255.255.0 | ネットワーク範囲の定義 |
| ルーター | 192.168.1.1 | デフォルトゲートウェイ |
ステップ5:DNSを設定する
- 同じ詳細画面で 「DNS」 タブを選択
- DNSサーバーの欄で 「+」 ボタンをクリック
192.168.1.1(ルーターのIP)を入力- もう一度 「+」 をクリックして
8.8.8.8(Google DNS)を追加
ステップ6:OKで保存
- 「OK」 ボタンをクリックして設定を保存
- ネットワークが一瞬切断されてから再接続されます
方法2:ターミナルから固定する(上級者向け)
GUIではなくターミナルで設定する場合は、以下のコマンドを使います。
Wi-Fiインターフェースの名前を確認:
networksetup -listallhardwareports
「Wi-Fi」のデバイス名(通常は en0)を確認します。
IPアドレスを固定する:
sudo networksetup -setmanual "Wi-Fi" 192.168.1.200 255.255.255.0 192.168.1.1
DNSサーバーを設定する:
sudo networksetup -setdnsservers "Wi-Fi" 192.168.1.1 8.8.8.8
設定を確認する:
networksetup -getinfo "Wi-Fi"
DHCPに戻す方法(Mac)
システム設定から:
- システム設定 → Wi-Fi → 詳細 → TCP/IP
- 「IPv4の設定」を 「DHCPサーバを使用」 に戻す → OK
ターミナルから:
sudo networksetup -setdhcp "Wi-Fi"

【ルーター側】DHCP固定割当で設定する方法
パソコン側でIPを固定する方法のほかに、ルーター側でDHCPの固定割当(DHCPリザベーション)を設定する方法があります。この方法にはPC側の設定変更が不要という大きなメリットがあります。
DHCP固定割当とは
通常のDHCPでは、接続するたびにルーターが空いているIPアドレスをランダムに割り当てます。DHCP固定割当では、特定のMACアドレス(機器固有の識別番号)に対して、常に同じIPアドレスを割り当てるようにルーターに設定します。
| 比較項目 | PC側で固定IP設定 | ルーター側でDHCP固定割当 |
|---|---|---|
| 設定する場所 | 各パソコン | ルーターの管理画面 |
| PC側の変更 | 必要 | 不要(DHCPのまま) |
| 管理のしやすさ | 各PCで個別管理 | ルーター1台で一元管理 |
| ネットワーク変更時 | 各PCの設定変更が必要 | ルーターの設定変更のみ |
| おすすめの場面 | 自分のPC1台だけ固定したい場合 | 複数機器を一元管理したい場合 |
設定手順(一般的な家庭用ルーター)
ルーターのメーカーや機種によって管理画面は異なりますが、基本的な流れは共通です。ここでは代表的な手順を紹介します。
ステップ1:パソコンのMACアドレスを確認する
Windowsの場合:
ipconfig /all
表示結果の「物理アドレス」がMACアドレスです(例:AA-BB-CC-DD-EE-FF)。
Macの場合:
ifconfig en0 | grep ether
「ether」の後に続く値がMACアドレスです(例:aa:bb:cc:dd:ee:ff)。
ステップ2:ルーターの管理画面にアクセス
- ブラウザを開き、アドレスバーに
192.168.1.1(またはルーターのIP)を入力して Enter - ルーターの管理者IDとパスワードでログイン(初期設定はルーター本体のラベルに記載されていることが多い)
ステップ3:DHCP固定割当の設定画面を開く
メーカー別の画面名称は以下の通りです。
| メーカー | 管理画面での名称 | 場所 |
|---|---|---|
| BUFFALO | DHCPリース | 詳細設定 → LAN → DHCPリース |
| NEC Aterm | DHCP固定割当設定 | 詳細設定 → LAN側設定 → DHCP固定割当 |
| TP-Link | アドレス予約 | 詳細設定 → DHCP → アドレス予約 |
| ASUS | 手動割り当て | LAN → DHCP → 手動割り当て |
| IO-DATA | DHCPスタティック割当 | LAN設定 → DHCPスタティック |
ステップ4:MACアドレスとIPアドレスを登録
- 「追加」ボタンをクリック
- MACアドレス欄にパソコンのMACアドレスを入力
- IPアドレス欄に固定したいIPアドレス(例:192.168.1.200)を入力
- 「設定」または「保存」をクリック
ステップ5:ルーターを再起動
- 設定を保存した後、ルーターを再起動して反映させる
- パソコン側でもネットワークを一度切断してから再接続する
注意点:DHCP固定割当で指定するIPアドレスは、DHCPプールの範囲内(ルーターが自動割り当てに使うIPの範囲内)に設定してください。範囲外のアドレスを指定すると正しく動作しない場合があります。ルーターのDHCP設定で割り当て範囲を確認しましょう。
固定IP設定後のトラブルと対処法
IPアドレスの固定設定後にインターネットに繋がらない、他の機器と通信できないなどのトラブルが発生することがあります。以下の原因と対処法を順番に確認してください。
トラブル1:インターネットに接続できない
考えられる原因:
- デフォルトゲートウェイの入力ミス
- DNSサーバーの設定漏れ
- サブネットマスクの入力ミス
対処法:
- コマンドプロンプト(Windows)またはターミナル(Mac)で以下を実行し、ゲートウェイに通信できるか確認
ping 192.168.1.1
「応答なし」「Request timed out」と表示される場合、ゲートウェイの設定が間違っている可能性が高いです。ipconfig /all(Windows)またはnetworksetup -getinfo "Wi-Fi"(Mac)で設定値を再確認し、修正してください。
- pingがゲートウェイに通るのにWebページが開けない場合は、DNS設定を確認。一時的に
8.8.8.8(Google DNS)を設定してみてください
トラブル2:IPアドレスの競合が発生した
症状:「IPアドレスの競合が検出されました」というエラーが表示される
原因:他の機器が同じIPアドレスを使用している
対処法:
- 固定IPを一旦 DHCP に戻す
- ルーターの管理画面でDHCPクライアント一覧を確認し、どの機器がそのIPを使っているか特定
- 競合しないIPアドレスに変更して再設定
トラブル3:一部のサイトにだけ接続できない
考えられる原因:DNSサーバーの問題
対処法:
- DNSキャッシュをクリアする
Windowsの場合:
ipconfig /flushdns
Macの場合:
sudo dscacheutil -flushcache; sudo killall -HUP mDNSResponder
- DNSサーバーをGoogle DNS(
8.8.8.8)やCloudflare DNS(1.1.1.1)に変更してみる
トラブル4:Wi-Fiに接続できるがIPが固定されていない
考えられる原因:
- 設定したインターフェースと実際に使用しているインターフェースが異なる(例:「イーサネット」に設定したが、実際はWi-Fiを使用中)
- VPNソフトが仮想ネットワークアダプターを作成しており、そちらが優先されている
対処法:
- ipconfig /all で「DHCP有効: いいえ」と表示されるインターフェースを確認
- 正しいインターフェースに設定されているか確認し、必要なら再設定
トラブル5:ルーターを交換したら接続できなくなった
原因:新しいルーターのネットワーク範囲が以前と異なる(例:旧ルーター 192.168.1.x → 新ルーター 192.168.0.x)
対処法:
- 一旦DHCPに戻してインターネット接続を復旧
- 新しいルーターのゲートウェイIPを確認
- 新しいネットワーク範囲に合わせてIPアドレスを再設定
固定IP設定時のセキュリティ上の注意点
IPアドレスの固定自体はセキュリティリスクを大幅に高めるものではありませんが、いくつか注意すべき点があります。
ファイアウォールの確認
固定IPを設定した後も、Windowsファイアウォール(またはmacOSのファイアウォール)が有効になっていることを確認してください。特にポート開放と組み合わせて使う場合は、必要なポートだけを開放し、不要なポートは閉じておくことが重要です。
ルーターのセキュリティ
ルーターの管理画面のパスワードを初期設定(admin / password など)のまま放置していると、不正アクセスのリスクがあります。固定IPやポート開放の設定を行うこの機会に、ルーターの管理者パスワードを変更しておきましょう。
不要になったポート開放は閉じる
サーバー運用をやめた場合やゲームのホストを終了した場合は、ルーターのポート開放設定を忘れずに削除してください。開放しっぱなしのポートは攻撃対象になり得ます。
よくある質問(FAQ)
Q1. IPアドレスを固定すると通信速度は変わりますか?
いいえ、IPアドレスの固定と通信速度は直接関係ありません。固定IPにしたからといって速くなったり遅くなったりすることはありません。ただし、DNS設定を高速なパブリックDNS(Google DNS 8.8.8.8やCloudflare DNS 1.1.1.1)に変更すると、Webページの名前解決が速くなる場合があります。
Q2. IPv6でもIPアドレスを固定できますか?
IPv6でも固定は可能ですが、通常はIPv6のSLAACやDHCPv6の仕組みで自動設定されるため、固定する必要がある場面は少ないです。一般家庭のネットワークでIPを固定する場合は、IPv4だけを固定すれば十分です。
Q3. PC側の固定IPとルーター側のDHCP固定割当、どちらがおすすめ?
状況によります。自分のPC1台だけ固定したい場合はPC側での設定が手軽です。複数の機器(PC、NAS、プリンターなど)のIPを固定したい場合は、ルーター側のDHCP固定割当で一元管理するほうが効率的です。両方を同時に設定するとIPの競合が起きる可能性があるので、どちらか一方の方法に統一することをおすすめします。
Q4. 固定IPを設定したらWi-Fiに繋がらなくなりました。どうすれば?
最も多い原因は、ゲートウェイアドレスの入力ミスです。まず、設定をDHCP(自動取得)に戻してインターネット接続を復旧させてください。その後、ipconfig /all(Windows)やnetworksetup -getinfo “Wi-Fi”(Mac)で正しいゲートウェイアドレスを確認し、再度設定してください。
Q5. サブネットマスクとサブネットプレフィックスの長さの違いは?
同じものを表す異なる表記方法です。サブネットマスク「255.255.255.0」はプレフィックス長「24」と同じ意味です。Windows 11の設定アプリではプレフィックス長(数値)を入力する形式になっています。一般家庭のネットワークではほとんどの場合 24(= 255.255.255.0)を使います。
Q6. ノートパソコンを持ち出してカフェのWi-Fiに繋ぐとき、固定IPが問題になりますか?
はい、問題になります。自宅で固定したIP設定(例:192.168.1.200)のまま別のネットワーク(例:カフェのWi-Fi)に接続すると、ネットワーク範囲が異なるためインターネットに接続できません。外出時は一時的にDHCP(自動取得)に戻す必要があります。Windows 11では「ネットワークプロファイル」ごとにIP設定を保持できるため、自宅のWi-Fiとカフェのそれぞれで異なる設定が可能です。
Q7. 192.168.1.1にアクセスしてもルーターの管理画面が開きません
ルーターのIPアドレスが 192.168.1.1 ではない可能性があります。ipconfig(Windows)やネットワーク設定(Mac)で「デフォルトゲートウェイ」の値を確認してください。NEC Atermなら 192.168.10.1、TP-Linkなら 192.168.0.1 がデフォルトの場合もあります。
Q8. 固定IPの設定をすべてやり直したい場合は?
一番確実な方法は、一旦DHCPに戻すことです。Windowsの場合はコマンドプロンプトでnetsh interface ipv4 set address name="Wi-Fi" dhcpとnetsh interface ipv4 set dns name="Wi-Fi" dhcpを実行します。Macの場合はsudo networksetup -setdhcp "Wi-Fi"を実行してください。DHCPに戻ってインターネットに正常に接続できることを確認してから、改めて固定IP設定を行いましょう。
Q9. グローバルIPアドレスを固定することはできますか?
グローバルIPアドレスの固定は、プロバイダ(ISP)に「固定IPオプション」を申し込む必要があります。月額料金が発生するのが一般的です(相場は月500円〜3,000円程度)。自宅Webサーバーの公開やVPNの固定接続先が必要な場合に利用されますが、一般家庭では通常不要です。
Q10. MACアドレスがわからない場合はどうすれば?
Windowsの場合はコマンドプロンプトでipconfig /allを実行し、「物理アドレス」の値を確認してください。Macの場合はシステム設定 → Wi-Fi → 詳細の「ハードウェア」タブ、またはターミナルでifconfig en0 | grep etherを実行して確認できます。MACアドレスは「AA:BB:CC:DD:EE:FF」のような12桁の英数字です。
まとめ
IPアドレスの固定は、NASやプリンターへの安定したアクセス、リモートデスクトップ、ポート開放など、さまざまな場面で必要になるネットワークの基本設定です。
この記事のポイント
- IPアドレスの固定方法は3つ:PC側で手動設定、コマンドで設定、ルーター側でDHCP固定割当
- Windowsの場合:設定アプリ → ネットワーク → IP割り当て → 手動 で設定
- Macの場合:システム設定 → Wi-Fi → 詳細 → TCP/IP → 手動 で設定
- ルーター側のDHCP固定割当は、PC側の設定変更が不要で複数機器の一元管理に便利
- 固定IPの選び方:DHCP範囲外(192.168.1.200〜250あたり)を使うと競合しにくい
- 設定ミスでネットに繋がらなくなったら:まずDHCPに戻して復旧してからやり直す
- ノートPCを外出先で使う場合:固定IPのままだと他のWi-Fiに繋がらないため、DHCPに戻す必要がある
最初は少し難しく感じるかもしれませんが、一度設定してしまえば基本的にそのまま使い続けられます。この記事の手順に沿って、ゆっくり確実に設定を進めてみてください。
設定後にインターネットに繋がらない場合は、慌てずにDHCPに戻して復旧させてから、入力値を見直して再設定しましょう。トラブル対処のセクションも参考にしてください。
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