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【2026年最新版】WindowsのWSL(Linuxサブシステム)インストール・設定完全ガイド
WindowsでLinuxコマンドを使いたい、開発環境をLinuxに統一したいと思ったことはありませんか?WSL(Windows Subsystem for Linux)を使えば、Windowsを再インストールすることなく、Windows上でLinuxを動かすことができます。この記事では、WSL2のインストールから初期設定・基本コマンド・Visual Studio Code連携まで、初心者でもわかるよう丁寧に解説します。
- WSLとWSL2の違いと特徴
- WSL2の有効化・Ubuntuのインストール手順
- WSL2の初期設定(ユーザー名・パスワード設定)
- Linux基本コマンドの使い方
- WindowsとLinuxのファイルシステム連携方法
- Visual Studio CodeとWSL2の連携設定
- メモリ・リソース設定とトラブルシューティング

WSLとは?WSL2との違い
WSL(Windows Subsystem for Linux)はWindowsの機能の一部として提供される、Linux環境を実行するための互換レイヤーです。2019年にWSL2がリリースされ、現在はWSL2が標準となっています。
| 比較項目 | WSL1 | WSL2 |
|---|---|---|
| Linuxカーネル | 変換レイヤー(本物ではない) | 本物のLinuxカーネル搭載 |
| ファイルI/O速度 | Windowsファイルシステムへのアクセスが速い | Linuxファイルシステムが高速 |
| システムコール互換性 | 一部未対応 | ほぼ完全対応 |
| Dockerサポート | 制限あり | 完全対応 |
| メモリ使用 | 少ない | 仮想マシン分の消費あり |
| 推奨 | 非推奨(レガシー) | 推奨(デフォルト) |
WSL2の動作要件
- Windows 10 バージョン 2004(ビルド19041)以降、またはWindows 11
- 64ビットプロセッサ
- 仮想化機能(Virtualization)が有効(BIOS/UEFI設定)
- 最低4GB RAM(8GB以上を推奨)
WSL2のインストール手順
方法1:コマンド1行でインストール(最も簡単)
最新のWindowsでは、PowerShellの1行コマンドでWSL2とUbuntuを同時にインストールできます。
- スタートメニューを右クリックし「Windows PowerShell(管理者)」または「ターミナル(管理者)」を開く
- 以下のコマンドを入力してEnterを押す:
wsl --install - インストールが完了したらPCを再起動する
- 再起動後、Ubuntuのウィンドウが自動で開き、ユーザー名とパスワードの設定を求められる
このコマンド1つで、WSL機能の有効化・WSL2の設定・Ubuntu(デフォルトディストリビューション)のインストールが完了します。
方法2:特定のLinuxディストリビューションをインストールする
Ubuntuだけでなく、Debian・Kali Linux・openSUSEなども利用できます。
- 利用可能なディストリビューションを確認する:
wsl --list --online - インストールしたいディストリビューションを指定する(例:Ubuntu-22.04):
wsl --install -d Ubuntu-22.04
方法3:Microsoft Storeからインストールする
- Microsoft Storeを開く
- 「Ubuntu」と検索する
- 「Ubuntu 22.04 LTS」などを選んで「入手」をクリック
WSL2の初期設定
ユーザー名・パスワードの設定
初回起動時にLinuxのユーザー名とパスワードを設定します。
- インストール後に起動したUbuntuのウィンドウで、ユーザー名の入力を求められる
- 任意のユーザー名を入力してEnter(Windowsのユーザー名と異なっていてもよい)
- パスワードを入力(入力中は文字が表示されないが正常)
- パスワードの確認入力をして完了
注意:このパスワードはsudo(管理者権限コマンド)を実行する際に必要になります。忘れないようにメモしておきましょう。
パッケージを最新状態に更新する
インストール直後は、パッケージリストと各パッケージを最新版に更新することを推奨します。
sudo apt update && sudo apt upgrade -y
WSLのバージョンを確認・変更する
PowerShellで以下のコマンドを実行してWSLのバージョンを確認できます:
wsl --list --verbose
WSL1で動いている場合はWSL2に変換します:
wsl --set-version Ubuntu 2

Linux基本コマンドの使い方
WSL2でよく使うLinux基本コマンドを紹介します。
| コマンド | 説明 | 使用例 |
|---|---|---|
| pwd | 現在のディレクトリを表示 | pwd |
| ls | ファイル・フォルダの一覧表示 | ls -la |
| cd | ディレクトリを移動 | cd /home/user |
| mkdir | ディレクトリを作成 | mkdir myproject |
| cp | ファイル・フォルダをコピー | cp file.txt backup/ |
| mv | ファイルを移動・リネーム | mv old.txt new.txt |
| grep | ファイル内のテキストを検索 | grep “error” log.txt |
| sudo | 管理者権限でコマンドを実行 | sudo apt install vim |
| apt | パッケージ管理ツール | sudo apt install git |
| man | コマンドのマニュアルを表示 | man ls |
よく使うパッケージのインストール例
- Git:
sudo apt install git -y - Python3とpip:
sudo apt install python3 python3-pip -y - curl:
sudo apt install curl -y
WindowsとLinuxのファイルシステム連携
WSL2の大きなメリットのひとつが、WindowsとLinuxのファイルシステムを相互に参照できることです。
LinuxからWindowsのファイルにアクセスする
Windowsのドライブ(C:ドライブなど)は、Linux側から /mnt/ 配下でアクセスできます。
- WindowsのCドライブ:
cd /mnt/c/ - Windowsのデスクトップ:
cd /mnt/c/Users/ユーザー名/Desktop
WindowsからLinuxのファイルにアクセスする
エクスプローラーのアドレスバーに以下を入力することで、LinuxのホームディレクトリをWindowsから開けます:
\\wsl$\Ubuntu\home\ユーザー名
またはWSLのターミナルで以下を実行するとWindowsのエクスプローラーで現在のディレクトリが開きます:
explorer.exe .
ファイルシステム連携の注意点
| 操作 | 推奨方法 | 理由 |
|---|---|---|
| Linuxでの開発ファイル | Linux側(/home/user/)に保存 | I/O速度が速く、パーミッション問題が起きにくい |
| Windowsとの共有ファイル | Windows側(/mnt/c/)に保存 | 両方からアクセスしやすい |
| 大量のファイルI/O | Linux側のファイルシステムを使う | /mnt/c/ はLinuxネイティブより遅い |

Visual Studio CodeとWSL2の連携
WSL2の開発環境をより快適にするために、Visual Studio Code(VS Code)との連携が非常に便利です。WSL拡張機能を使うことで、Windows上のVS CodeからLinux上のファイルを直接編集できます。
VS CodeのWSL拡張機能をインストールする
- VS Codeを起動する(インストールしていない場合はcode.visualstudio.comからダウンロード)
- 左サイドバーの拡張機能アイコン(またはCtrl+Shift+X)をクリック
- 「WSL」と検索する
- 「WSL」(Microsoft提供)をインストールする
WSL2上でVS Codeを開く
WSL2のターミナルで以下のコマンドを実行するだけでVS Codeが起動します:
code .
初回実行時はVS Code Serverのインストールが自動で行われます。インストール後、VS Codeのウィンドウ左下に「WSL: Ubuntu」と表示されれば接続成功です。
WSL2連携でできること
- LinuxファイルシステムのファイルをVS Codeで直接編集
- VS Code内蔵のターミナルからLinuxコマンドを実行
- Linuxのプロセスをデバッグ
- Linux上のGitリポジトリを操作
- Python・Node.js・RubyなどのLinux側の言語処理系を使って実行・デバッグ
WSL2の便利な管理コマンド
| コマンド(PowerShell) | 説明 |
|---|---|
| wsl –list –verbose | インストール済みディストリビューションと状態を確認 |
| wsl –shutdown | すべてのWSLインスタンスを停止 |
| wsl –terminate Ubuntu | 指定したディストリビューションのみ停止 |
| wsl –update | WSLカーネルを最新バージョンに更新 |
| wsl –export Ubuntu ubuntu.tar | ディストリビューションをtarファイルにエクスポート(バックアップ) |
| wsl –import Ubuntu C:\WSL ubuntu.tar | tarファイルからディストリビューションをインポート(復元) |
| wsl –set-default Ubuntu | デフォルトのディストリビューションを変更 |
WSL2のメモリ・リソース設定
WSL2はデフォルトで多くのメモリを使用する場合があります。.wslconfigファイルでリソースを制限できます。
- メモ帳などで以下の内容を作成する:
[wsl2] memory=4GB processors=2 swap=2GB
- 保存先:
C:\Users\ユーザー名\.wslconfig(拡張子なし) - PowerShellで
wsl --shutdownを実行してWSLを再起動
よくある質問(FAQ)
BIOSまたはUEFI設定で仮想化(Intel VT-x またはAMD-V)が有効になっているか確認してください。PC起動時にDel・F2・F10などのキーでBIOS画面に入り、「Virtualization Technology」または「SVM Mode」を「Enabled」に変更してください。設定の場所はメーカーによって異なります。
はい、Windows 11(およびWindows 10 Build 21364以降)ではWSLg(WSL GUI)により、Linux GUIアプリをWindowsデスクトップ上で動かすことができます。wsl –update でWSLを最新版にした後、Linux側でGUIアプリをインストールすると自動的にWindowsデスクトップに表示されます。
はい。Docker Desktopのインストール時に「WSL2ベースのエンジンを使用」を選択することで、WSL2バックエンドでDockerが動作します。WSL2ターミナルからdockerコマンドを直接使用できます。
Windows Defenderのリアルタイム保護がWSL2のディスクイメージファイル(ext4.vhdx)をスキャンして遅くなることがあります。Windows Defenderの除外設定にWSL関連フォルダを追加することで改善する場合があります。また、.wslconfigで割り当てリソースを調整することも有効です。
PowerShellで wsl --unregister Ubuntu を実行するとUbuntuの登録が解除され、データも削除されます。削除前に重要なデータはバックアップしてください(wsl –export で可能)。
PowerShellで wsl -u root を実行してrootユーザーとしてWSL2を起動し、passwd ユーザー名 を実行してパスワードをリセットできます。
Windowsターミナルの設定(Ctrl+,)→「スタートアップ」→「デフォルトプロファイル」でUbuntu(またはインストールしたディストリビューション)を選択します。これで新規タブがWSL2のターミナルで開くようになります。
はい。WSL2はLinuxとして完全に動作するため、sudo apt install openssh-server でSSHサーバーをインストールし、起動することでSSH接続が可能です。ポートフォワーディングの設定が必要な場合があります。
まとめ
WSL2を使えば、Windowsを捨てることなくLinux開発環境を手軽に構築できます。
- インストールはコマンド1行:
wsl --installで簡単にセットアップ完了 - 開発ファイルはLinux側に置く:/home/ 配下はI/O速度が速く開発に最適
- VS Code連携は必須:WSL拡張機能を入れることでWindowsのIDEからLinux環境を快適に操作できる
- リソース管理を忘れずに:.wslconfigでメモリ上限を設定してPCの動作を安定させる
- バックアップも簡単:
wsl --exportでディストリビューションをまるごとバックアップできる
Web開発・データサイエンス・クラウド開発など、Linuxが必要になる場面でWSL2は強力な味方です。ぜひこの記事を参考に、WSL2開発環境を構築してみてください。
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