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Windows 11のスタートアップ修復ループとは?
パソコンを起動しようとしたら「スタートアップ修復を準備しています」と表示されたまま再起動を繰り返し、いつまで経ってもWindowsが起動しない——この状態が「スタートアップ修復ループ」です。
突然このような状態になると非常に焦りますが、原因のほとんどはシステムファイルの破損・ブートレコードの損傷・ディスクエラーのいずれかで、適切な手順を踏めば自分で修復できます。
本記事では、Windows 11のスタートアップ修復ループの原因を詳しく説明し、確実に解決するための対処法を段階的に解説します。重要なデータを守りながら復旧する方法も紹介します。

この記事でわかること
- スタートアップ修復ループが起きる主な原因(4パターン)
- Windows回復環境(WinRE)へのアクセス方法
- BCDの修復コマンドによる解決手順
- ディスクエラーのチェックと修復方法
- セーフモードで起動する方法
- システムの復元でロールバックする手順
- 最終手段:Windowsを初期化・再インストールする方法
スタートアップ修復ループの主な原因
原因1:BCD(ブート構成データ)の破損
BCD(Boot Configuration Data)は、Windowsがどのパーティションから起動するかを定義するファイルです。Windows Updateの失敗・強制終了・ウイルス感染などによってBCDが破損すると、Windowsは起動先を見つけられずスタートアップ修復を繰り返します。
原因2:ディスクエラー・不良セクタ
ハードディスクやSSDにエラーや不良セクタが発生すると、システムファイルが正常に読み込めずループが発生します。特に機械式ハードディスク(HDD)は経年劣化で不良セクタが増えるため、古いPCでよく見られます。
原因3:システムファイルの破損
Windows Updateの途中で電源が切れた・マルウェアによってシステムファイルが書き換えられたなどの原因でシステムファイルが破損するとループが発生します。
原因4:ドライバーやソフトウェアの競合
新しいドライバーやソフトウェアをインストールした直後からループが始まった場合は、インストールしたプログラムが原因の可能性があります。この場合はセーフモードでの起動やシステムの復元が有効です。
Windows回復環境(WinRE)へのアクセス方法
スタートアップ修復ループの修復には、Windows回復環境(WinRE)を使います。WinREへのアクセス方法は複数あります。
方法A:自動で表示される場合
多くの場合、スタートアップ修復が2〜3回連続で失敗すると自動的にWinREが起動します。「回復」または「詳細オプション」というボタンが表示された場合はそちらをクリックしてください。
方法B:強制的にWinREを起動する
- 電源ボタンを押してWindowsを起動する
- Windowsのロゴが表示されたら電源ボタンを長押しして強制終了する
- これを3回繰り返す
- 4回目の起動時に「回復環境」または「自動修復を準備しています」と表示される
- 「詳細オプション」をクリックする
方法C:インストールメディアを使う
別のPCでWindows 11のインストールUSBを作成し、そこから起動してWinREにアクセスする方法です。上記の方法でWinREに入れない場合に使います。
- 別のPCで「Microsoftの公式サイト」からMediaCreationToolをダウンロード
- USBメモリ(8GB以上)にインストールメディアを作成
- 問題のあるPCにUSBを接続し、BIOSでUSBから起動するよう設定
- インストール画面で「コンピューターを修復する」をクリック

対処法1:BCDの修復(最も効果的)
BCDの破損が原因のスタートアップ修復ループは、コマンドプロンプトからBCDを再構築することで解決できます。
手順:
- WinREの「詳細オプション」を開く
- 「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「コマンドプロンプト」を選択
- Microsoftアカウントまたはローカルアカウントでサインインを求められた場合は入力する
- コマンドプロンプトが開いたら以下のコマンドを順番に入力する
最初にブートセクタを修復するコマンドを実行します:
bootrec /fixmbr
bootrec /fixboot
bootrec /scanos
bootrec /rebuildbcd
各コマンドの意味:
| コマンド | 内容 |
|---|---|
| bootrec /fixmbr | マスターブートレコードを修復する |
| bootrec /fixboot | ブートセクタを修復する |
| bootrec /scanos | インストール済みOSをスキャンする |
| bootrec /rebuildbcd | BCD(ブート構成データ)を再構築する |
すべてのコマンドが「操作は正常に完了しました」と表示されれば成功です。コマンドプロンプトを閉じてPCを再起動してください。
「アクセスが拒否されました」と表示される場合は、先に以下のコマンドを実行してから再度試してください:
bcdedit /export C:\BCD_Backup
c:
cd boot
attrib bcd -s -h -r
ren c:\boot\bcd bcd.old
bootrec /rebuildbcd
対処法2:ディスクエラーのチェックと修復
ディスクのエラーが原因の場合は、コマンドプロンプトからディスクチェックを実行します。
手順:
- WinREのコマンドプロンプトを開く(対処法1と同じ手順)
- 以下のコマンドを実行する
chkdsk C: /f /r /x
このコマンドはCドライブのエラーを検出・修復し、不良セクタを検出してデータを回復しようとします。完了まで数十分かかることがあります。
チェック完了後、コマンドプロンプトを閉じて再起動してください。
対処法3:セーフモードで起動する
セーフモードでは最小限のドライバーとシステムファイルのみで起動するため、原因となっているドライバーやソフトウェアを特定・削除できます。
セーフモードの起動手順:
- WinREの「詳細オプション」を開く
- 「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ設定」を選択
- 「再起動」をクリック
- 再起動後、数字キーで起動オプションを選択する
- 「4」を押してセーフモードで起動、または「5」でネットワーク付きセーフモード
セーフモードで起動できた場合は、以下を試してください:
- 最近インストールしたドライバーやソフトウェアをアンインストールする
- ウイルス対策ソフトでスキャンする
- Windowsアップデートを確認してインストールする
対処法4:システムの復元
問題が発生する前の状態に戻せる復元ポイントがある場合、システムの復元が最も安全な方法です。個人データは消えません。
システムの復元手順:
- WinREの「詳細オプション」を開く
- 「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「システムの復元」を選択
- アカウントを選択してパスワードを入力
- 復元ポイントの一覧から問題が起きる前の日付を選択
- 「次へ」→「完了」で復元を開始する
復元ポイントが存在しない場合はこの方法は使えません。

対処法5:Windowsの初期化(最終手段)
上記すべての方法で解決しない場合は、Windowsを初期化します。「個人用ファイルを保持する」オプションを選べばドキュメントや写真などのデータは残すことができます。
初期化の手順:
- WinREの「詳細オプション」を開く
- 「トラブルシューティング」→「このPCを初期状態に戻す」を選択
- 「個人用ファイルを保持する」または「すべて削除する」を選択
- 画面の指示に従って初期化を完了する
初期化後はWindowsアップデートとドライバーの更新を行い、アプリを再インストールしてください。
対処法を試す順番(推奨フロー)
| 優先度 | 対処法 | データへの影響 |
|---|---|---|
| 1番目 | BCDの修復 | なし |
| 2番目 | ディスクエラーの修復 | なし(修復試行) |
| 3番目 | セーフモードで原因を特定・削除 | なし |
| 4番目 | システムの復元 | 個人データは保持 |
| 5番目(最終手段) | Windowsの初期化 | アプリ設定は消える(ファイルは選択次第) |
よくある質問(FAQ)
Q1:スタートアップ修復ループはどのくらいで直りますか?
BCDの修復で直る場合は15〜30分程度で完了します。ディスクエラーチェックは容量や損傷状況によって30分〜数時間かかることがあります。問題の原因によって大きく異なります。
Q2:ループ中にデータは消えますか?
スタートアップ修復ループ自体でデータが消えることはありません。ただし、Windowsの初期化を行うと設定やアプリが消えます。重要なデータがある場合は、WinREのコマンドプロンプトからUSBにファイルをコピーしてから作業を進めることをおすすめします。
Q3:BitLockerが有効な場合はどうすればいいですか?
BitLockerで暗号化されているドライブでWinREから操作する場合、BitLockerの回復キーの入力を求められます。回復キーはMicrosoftアカウントの管理ページ(account.microsoft.com)で確認できます。
Q4:「bootrec /fixboot」でアクセス拒否が出ます
Windows 10/11では、UEFIの保護によりfixbootが拒否されることがあります。この場合は「bcdedit」コマンドでBCDを手動で再構築する方法が有効です。または、インストールメディアから起動して修復を試みてください。
Q5:SSDの場合でもディスクチェックは有効ですか?
SSDでもファイルシステムのエラーが発生することがあり、chkdskコマンドは有効です。ただし、SSDの物理的な障害は別の診断ツールが必要です。SSD製造メーカーが提供する診断ツールを使用してください。
Q6:修復後に再度ループが起きた場合は?
同じ問題が再発する場合は、根本的な原因(ハードウェアの故障・マルウェア感染など)が解決していない可能性があります。ウイルス対策ソフトでのスキャンと、Windowsの完全な再インストールを検討してください。
まとめ
Windows 11のスタートアップ修復ループは深刻に見えますが、ほとんどの場合は適切な手順で自分で修復できます。
- まずWinREにアクセス:電源の強制終了を3回繰り返すか、インストールメディアを使う
- BCDの修復を最初に試す:bootrec コマンドで多くのケースが解決する
- ディスクエラーを確認:chkdsk コマンドでファイルシステムのエラーを修復する
- セーフモードで原因を特定:最近インストールしたソフト・ドライバーが原因なら削除する
- システムの復元:復元ポイントがあれば最も安全に元の状態に戻せる
- 最終手段は初期化:個人ファイルを残しながら初期化することも可能
焦らず、データを守りながら段階的に対処することが重要です。大切なデータがある場合は作業前に必ずバックアップを検討してください。
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