※本ページにはプロモーション(広告)が含まれています
Windows HelloとPIN・パスワード認証の基本
Windowsにサインインする方法は複数あります。従来のパスワード入力に加え、Windows 10以降ではWindows Helloという生体認証・PIN認証システムが導入されました。顔認証・指紋認証・PINを使うことで、長いパスワードを入力せずとも素早く安全にサインインできます。
2026年現在、Windows 11ではパスキー(FIDO2)にも対応し、パスワードレスの時代へ移行が進んでいます。本記事では、PINの設定から顔認証・指紋認証の登録、忘れた場合のリセット方法まで詳しく解説します。

この記事でわかること
- Windows HelloのPIN設定手順
- 顔認証(Windows Hello顔認識)の設定
- 指紋認証の設定方法
- パスキー(FIDO2)対応について
- MicrosoftアカウントとローカルアカウントのPINの違い
- PINを忘れたときのリセット方法
- よくある質問(FAQ)10問
Windows HelloのPIN設定手順
PINを新規設定する
- 「スタートメニュー」→「設定」(歯車アイコン)を開く
- 「アカウント」をクリック
- 「サインインオプション」をクリック
- 「PIN(Windows Hello)」をクリックして展開
- 「セットアップ」ボタンをクリック
- 現在のMicrosoftアカウントのパスワードを入力して確認
- 新しいPINを入力し(4〜127桁)、確認のため再入力して「OK」をクリック
PINのポイント:デフォルトは数字のみですが、「文字と記号を含める」にチェックを入れると英字・記号も使えるより安全なPINが設定できます。
PINを変更する
- 「設定」→「アカウント」→「サインインオプション」を開く
- 「PIN(Windows Hello)」→「PINを変更する」をクリック
- 現在のPINを入力し、新しいPINを2回入力して「OK」
顔認証(Windows Hello顔認識)の設定
顔認証を使うには、Windows Hello対応の赤外線カメラ(IRカメラ)が必要です。通常のWebカメラでは動作しません。Surface ProやDellの一部機種など、IRカメラ搭載モデルで利用できます。
顔認証を設定する手順
- 「設定」→「アカウント」→「サインインオプション」を開く
- 「顔認識(Windows Hello)」をクリックして展開
- 「セットアップ」をクリック
- 「開始する」をクリック
- カメラに顔を向け、画面の指示に従って顔をスキャンする(数秒で完了)
- 「閉じる」をクリックして完了
顔認証の精度を高める
- 「設定」→「アカウント」→「サインインオプション」→「顔認識(Windows Hello)」
- 「認識精度の向上」をクリック
- 眼鏡あり・なし、別の照明環境などで追加スキャンを行う
| 認証方法 | 必要なハードウェア | 速度 | セキュリティ |
|---|---|---|---|
| パスワード | キーボードのみ | 遅い | 強度は設定次第 |
| PIN | TPMチップ(推奨) | 速い | デバイス固有で安全 |
| 顔認証 | IRカメラ必須 | 最速 | 非常に高い |
| 指紋認証 | 指紋センサー必須 | 非常に速い | 非常に高い |

指紋認証の設定方法
指紋センサー(フィンガープリントリーダー)が搭載されているPCまたはUSB接続の外付けセンサーがあれば、指紋認証でサインインできます。
指紋を登録する手順
- 「設定」→「アカウント」→「サインインオプション」を開く
- 「指紋認識(Windows Hello)」をクリックして展開
- 「セットアップ」をクリック
- PINの入力を求められた場合は現在のPINを入力(PINが未設定なら先にPINを設定する)
- 画面の指示に従い、指紋センサーに指を繰り返しあてる(通常8〜10回)
- 「閉じる」をクリック
複数の指を登録する
「別の指を追加する」をクリックして、複数の指(利き手・非利き手)を登録しておくと、一方の指が使えない状況でも便利です。最大10本の指を登録できます。
パスキー(FIDO2)対応について
Windows 11(バージョン23H2以降)ではパスキー(Passkey)に対応しています。パスキーはパスワードを使わず、デバイスの生体認証やPINでWebサービスにサインインできる次世代認証技術です。
パスキーの仕組み
- Webサービスへのログイン時、パスワードの代わりにWindows HelloのPIN・顔認証・指紋認証を使う
- 認証情報はデバイス内に保存され、サービス側にはパスワードが送信されない
- フィッシング詐欺・パスワード漏洩のリスクを大幅に低減
パスキーを使えるサービスの例
Google・Microsoft・Apple・GitHub・PayPal・Amazonなど主要サービスが順次対応しています。各サービスのアカウント設定からパスキーを登録できます。
MicrosoftアカウントとローカルアカウントのPINの違い
WindowsのPINはMicrosoftアカウント使用時とローカルアカウント使用時で動作が異なります。
| 項目 | Microsoftアカウント | ローカルアカウント |
|---|---|---|
| PINの保存場所 | デバイス内(TPMチップ) | デバイス内 |
| PIN忘れ時の回復 | Microsoftアカウントのパスワードで代替可 | セキュリティの質問またはリセットが必要 |
| 他デバイスでの使用 | PINはデバイス固有(他デバイスでは使えない) | 同様にデバイス固有 |
| OneDrive・Officeとの連携 | 自動連携 | 別途サインインが必要 |
ポイント:PINはパスワードと違い、そのデバイス専用です。たとえPINが流出しても、物理的にそのデバイスがなければ使えないため、パスワードより安全と言われています。
PINを忘れたときのリセット方法
サインイン画面からリセットする
- サインイン画面でPINを入力し、失敗する
- 「PINを忘れた場合」リンクをクリック
- Microsoftアカウントのパスワードを入力(Microsoftアカウント使用時)
- 新しいPINを設定する

設定画面からリセットする
- 「設定」→「アカウント」→「サインインオプション」を開く
- 「PIN(Windows Hello)」→「PINを削除する」または「PINを変更する」をクリック
- Microsoftアカウントの認証後、新しいPINを設定する
ローカルアカウントでPINを忘れた場合
ローカルアカウントの場合、PIN忘れ時の回復手段はセキュリティの質問への回答またはリカバリーキーです。これらも失った場合はWindowsの回復オプション(起動時にF8やShift+再起動)から対処が必要になります。
よくある質問(FAQ)
Q1. PINはパスワードより安全なのですか?
はい、ほとんどの場合安全です。PINはデバイスのTPMチップに紐付けられており、そのPC以外では使えません。パスワードはどこからでも試せるため、フィッシングや漏洩に弱いですが、PINは物理デバイスへのアクセスが必要です。
Q2. 顔認証用のカメラを後付けで購入できますか?
はい。Windows Hello対応のIRカメラ(赤外線カメラ)をUSBで接続すれば顔認証が使えます。「Windows Hello対応」と明記された製品を購入してください。通常のWebカメラでは動作しません。
Q3. PINを数字だけでなく英字も使えますか?
できます。PIN設定時に「文字と記号を含める」にチェックを入れると、英字・記号・数字を組み合わせた英数字PINを設定できます。より強固な認証になります。
Q4. Windows Helloの設定が「使用できません」と表示される場合は?
TPM(トラステッド・プラットフォーム・モジュール)チップが無効または未搭載の可能性があります。BIOS/UEFI設定でTPMを有効にするか、Windows Updateを確認してください。
Q5. パスキーとパスワードは共存できますか?
できます。パスキーを登録した後もパスワードでのログインは引き続き可能です。パスキーは追加の認証手段として登録するイメージです。
Q6. 複数のユーザーアカウントにそれぞれPINを設定できますか?
はい。各ユーザーアカウントにそれぞれ独立したPINを設定できます。家族で共有しているPCでも、各人が自分のPINを持てます。
Q7. PINの桁数は何桁がおすすめですか?
最低4桁ですが、セキュリティを考慮すると6桁以上を推奨します。さらに英字・記号を含める設定にすることで、より安全になります。
Q8. 指紋センサーが反応しなくなった場合の対処法は?
まず指が汚れていないか確認してください。それでも反応しない場合は、「サインインオプション」から指紋を削除して再登録してみてください。デバイスドライバーの更新も効果的です。
Q9. 職場のAzure ADアカウントでもWindows HelloのPINは使えますか?
使えます。Azure AD(Microsoft Entra ID)参加済みのデバイスでも、Windows Hello for Businessとして組織のポリシーに従ったPINや生体認証が利用可能です。
Q10. PINを設定するとパスワードでのサインインはできなくなりますか?
いいえ。PINを設定後もパスワードでのサインインは可能です。サインイン画面で「サインインオプション」を選ぶとパスワード入力に切り替えられます。
まとめ
Windows HelloのPIN・生体認証は、セキュリティと利便性を両立する優れた認証システムです。
- PIN設定:設定 → アカウント → サインインオプション → PIN(Windows Hello)→ セットアップ
- 顔認証:IRカメラ必須。対応機種でセットアップ後は見るだけでロック解除
- 指紋認証:指紋センサー必須。複数の指を登録しておくと安心
- パスキー:Windows 11(23H2以降)対応。パスワードレスの次世代認証
- PIN忘れ:サインイン画面の「PINを忘れた場合」からMicrosoftアカウントで回復可能
まずはPINを設定し、対応機器があれば顔認証・指紋認証も追加してセキュリティを高めましょう。
minto.tech スマホ(Android/iPhone)・PC(Mac/Windows)の便利情報をお届け! 月間アクセス160万PV!スマートフォン、タブレット、パソコン、地デジに関する素朴な疑問や、困ったこと、ノウハウ、コツなどが満載のお助け記事サイトはこちら!