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「Raspberry Pi(ラズベリーパイ)って名前は聞いたことあるけど、何ができるの?」「買ってみたけど、初期設定がわからない…」そんな疑問を抱えている方は多いのではないでしょうか。
Raspberry Piは、手のひらサイズの小型コンピュータです。価格は数千円〜1万円台と手頃でありながら、NAS(ネットワークストレージ)、広告ブロッカー、ホームサーバー、メディアプレーヤーなど、驚くほど多彩な用途に活用できます。
この記事では、2026年最新の情報をもとに、Raspberry Piの選び方から初期設定、おすすめ活用プロジェクトまで、初心者の方にもわかりやすく丁寧に解説します。この記事を読み終わる頃には、あなたもRaspberry Piを使いこなせるようになっているはずです。
📌 この記事でわかること
- Raspberry Piとは何か?基本的な仕組みと魅力
- Raspberry Pi 5とPi 4のスペック比較と選び方
- 必要な周辺機器一覧と準備するもの
- Raspberry Pi Imagerを使った初期セットアップ手順
- SSH・VNC接続でリモート操作する方法
- 初心者におすすめの活用プロジェクト5選
- トラブルシューティングとよくある質問
Raspberry Pi(ラズベリーパイ)とは?
Raspberry Pi(ラズベリーパイ、通称「ラズパイ」)は、イギリスのRaspberry Pi財団が教育目的で開発した小型のシングルボードコンピュータです。クレジットカードほどのサイズでありながら、れっきとしたコンピュータとして動作します。
Raspberry Piの特徴
- 超小型:約85mm × 56mmのクレジットカードサイズ
- 低価格:モデルによって約5,000円〜12,000円程度
- 低消費電力:5V/3A程度で動作し、電気代がほとんどかからない
- 汎用性が高い:Linux OSが動作し、プログラミングやサーバー構築が可能
- GPIO(汎用入出力)ピン搭載:電子工作やIoTデバイスの制御が可能
- 豊富なコミュニティ:世界中のユーザーが情報を共有しており、日本語の情報も充実
もともとはプログラミング教育のために作られましたが、現在ではホームサーバー、NAS、広告ブロッカー、レトロゲーム機、監視カメラシステムなど、実用的な用途で幅広く活用されています。

Raspberry Piでできること(主な用途)
| 用途 | 概要 | 難易度 |
|---|---|---|
| デスクトップPC | Webブラウジング、文書作成などの軽作業 | ★☆☆☆☆ |
| NAS(ネットワークストレージ) | ファイル共有サーバーとして利用 | ★★★☆☆ |
| Pi-hole(広告ブロッカー) | ネットワーク全体の広告をブロック | ★★☆☆☆ |
| メディアサーバー | Kodi、Plexで動画・音楽を配信 | ★★☆☆☆ |
| ホームサーバー | Webサーバー、VPNサーバーなど | ★★★★☆ |
| レトロゲーム機 | RetroPieで懐かしいゲームをプレイ | ★★☆☆☆ |
| IoT・電子工作 | センサー制御、自動水やりなど | ★★★★☆ |
| 監視カメラ | motionEyeで防犯カメラを自作 | ★★★☆☆ |
Raspberry Pi 5 vs Pi 4:スペック比較と選び方
2026年現在、入手しやすいモデルはRaspberry Pi 5とRaspberry Pi 4 Model Bの2つです。それぞれのスペックを比較してみましょう。
スペック比較表
| 項目 | Raspberry Pi 5 | Raspberry Pi 4 Model B |
|---|---|---|
| CPU | Broadcom BCM2712(Cortex-A76 2.4GHz × 4コア) | Broadcom BCM2711(Cortex-A72 1.8GHz × 4コア) |
| RAM | 4GB または 8GB LPDDR4X | 1GB、2GB、4GB、8GB LPDDR4 |
| GPU | VideoCore VII(OpenGL ES 3.1、Vulkan 1.2) | VideoCore VI(OpenGL ES 3.1) |
| ストレージ | microSD、M.2 NVMe SSD(HATアダプタ経由) | microSD、USB SSD |
| USB | USB 3.0 × 2、USB 2.0 × 2 | USB 3.0 × 2、USB 2.0 × 2 |
| 映像出力 | micro HDMI × 2(4K60fps対応) | micro HDMI × 2(4K30fps/4K60fps) |
| ネットワーク | ギガビットEthernet、Wi-Fi 5(802.11ac)、Bluetooth 5.0 | ギガビットEthernet、Wi-Fi 5(802.11ac)、Bluetooth 5.0 |
| 電源 | USB-C(5V/5A推奨) | USB-C(5V/3A) |
| PCIe | PCIe 2.0 x1 対応(M.2 HAT+で拡張可能) | なし |
| 価格帯 | 約9,000円〜12,000円 | 約7,000円〜10,000円 |
| 処理速度 | Pi 4の約2〜3倍高速 | 基準 |
どちらを選ぶべき?用途別おすすめ
Raspberry Pi 5がおすすめの方:
- デスクトップPCとして日常使いしたい方
- NASやホームサーバーなど、パフォーマンスが求められる用途
- M.2 NVMe SSDを使った高速ストレージが必要な方
- これから買うなら最新モデルがいいという方
- Docker、コンテナ技術を活用したい方
Raspberry Pi 4がおすすめの方:
- コストを抑えたい方(Pi 5より2,000〜3,000円安い)
- Pi-holeや簡易サーバーなど、軽量な用途
- 既に持っていてアップグレードの必要がない方
- 発熱を抑えたい方(Pi 5はPi 4より発熱が大きい)
💡 ポイント
2026年現在、これから新規に購入するならRaspberry Pi 5を強くおすすめします。CPU性能が2〜3倍向上しており、PCIeスロットによるNVMe SSD対応など、拡張性が大幅に強化されています。発熱対策として公式のアクティブクーラーを合わせて購入すると安心です。
Raspberry Piに必要な周辺機器
Raspberry Pi本体だけでは動作しません。以下の周辺機器を揃える必要があります。初心者の方は、必須アイテムを最低限揃えてからスタートしましょう。
必須アイテム
| アイテム | 用途 | おすすめスペック |
|---|---|---|
| microSDカード | OSのインストール先 | 32GB以上、Class 10、A2対応推奨 |
| USB-C電源アダプタ | Raspberry Piへの給電 | Pi 5: 5V/5A(27W)推奨、Pi 4: 5V/3A(15W) |
| ケース | 基板の保護、放熱 | ファン付きケース(特にPi 5) |
| HDMIケーブル | モニターへの映像出力 | micro HDMI → HDMI変換ケーブル |
| キーボード・マウス | 初期設定時の入力 | USB接続(Bluetooth非推奨:初期設定ではペアリングできない) |
あると便利なアイテム
| アイテム | 用途 | 備考 |
|---|---|---|
| LANケーブル | 有線ネットワーク接続 | Wi-Fiより安定。サーバー用途では必須 |
| ヒートシンク | CPUの冷却 | Pi 5は公式アクティブクーラー推奨 |
| USB SSD(外付け) | 大容量ストレージ | NAS用途ではmicroSDより信頼性が高い |
| M.2 HAT+(Pi 5用) | NVMe SSD接続 | Pi 5専用。高速ストレージを実現 |
| カメラモジュール | 写真撮影・監視カメラ | 公式Camera Module 3がおすすめ |
💡 初心者向けのコツ
はじめてRaspberry Piを購入する場合は、スターターキット(本体+ケース+電源+microSD+HDMIケーブルのセット商品)を購入すると便利です。個別に揃えるより手間が省け、互換性の心配もありません。
Raspberry Piの初期セットアップ手順
ここからは、Raspberry Piを購入してから実際に使えるようになるまでの手順を、ステップごとに詳しく解説します。
Step 1:Raspberry Pi Imagerをダウンロード・インストール
Raspberry Pi Imagerは、Raspberry Pi財団が公式に提供しているOS書き込みツールです。microSDカードにOSを簡単にインストールできます。
手順:
- Raspberry Pi公式サイトにアクセスする
- お使いのPC(Windows、macOS、Linux)に合ったRaspberry Pi Imagerをダウンロードする
- ダウンロードしたファイルを実行してインストールする

Step 2:microSDカードにOSを書き込む
Raspberry Pi Imagerを使って、microSDカードにOS(Raspberry Pi OS)を書き込みます。
手順:
- microSDカードをPCに挿入する(カードリーダーが必要な場合があります)
- Raspberry Pi Imagerを起動する
- 「デバイスを選択」をクリックし、お使いのRaspberry Piモデル(Pi 5、Pi 4など)を選ぶ
- 「OSを選択」をクリックし、「Raspberry Pi OS (64-bit)」を選ぶ(初心者にはデスクトップ版がおすすめ)
- 「ストレージを選択」をクリックし、挿入したmicroSDカードを選ぶ
- 「次へ」をクリックする
📝 OS選択のポイント
- Raspberry Pi OS (64-bit) – デスクトップ版:初心者向け。GUIで操作可能
- Raspberry Pi OS (64-bit) – Lite版:サーバー用途向け。CLIのみ。軽量
- Raspberry Pi OS with desktop and recommended software:教育用ソフトも含む完全版
- Ubuntu Server:Dockerやサーバー構築に慣れている方向け
Step 3:初期設定をカスタマイズする(重要!)
「次へ」を押した後に表示される「OSのカスタマイズ」画面が非常に重要です。ここで設定しておくと、起動後すぐに使える状態になります。
「設定を編集する」をクリックして、以下の項目を設定しましょう:
【一般タブ】
| 設定項目 | 説明 | 推奨設定 |
|---|---|---|
| ホスト名 | ネットワーク上でのRaspberry Piの名前 | raspberrypi(デフォルトでOK) |
| ユーザー名とパスワード | ログイン用のアカウント情報 | 任意のユーザー名と強力なパスワードを設定 |
| Wi-Fi設定 | 無線LANの接続先 | 自宅のSSIDとパスワードを入力 |
| ロケール設定 | タイムゾーンとキーボード配列 | Asia/Tokyo、日本語キーボード |
【サービスタブ】
- SSHを有効にする:チェックを入れる(パスワード認証を使用)
- これにより、モニターなしでもPCからリモート操作できるようになります
設定が完了したら「保存」→「はい」をクリックして書き込みを開始します。完了まで5〜15分ほどかかります。
⚠️ 注意
microSDカードの内容はすべて消去されます。大切なデータが入っていないか、書き込み前に必ず確認してください。
Step 4:Raspberry Piを起動する
- 書き込みが完了したmicroSDカードをPCから取り外す
- Raspberry Piの裏面にあるmicroSDスロットにカードを挿入する
- HDMIケーブルでモニターに接続する
- USBキーボードとマウスを接続する
- LANケーブルを接続する(Wi-Fiのみの場合は不要)
- 最後にUSB-C電源ケーブルを接続する(電源ON)
電源を接続すると自動的に起動が始まります。初回起動時は、microSDカードの内容を展開するため1〜3分ほど時間がかかります。しばらく待つとデスクトップ画面(またはコマンドライン)が表示されます。
Step 5:初回起動後の基本設定
デスクトップ版を選んだ場合、初回起動時にセットアップウィザードが表示されます。画面の指示に従って設定を進めましょう。
ウィザード完了後、ターミナルを開いて以下のコマンドでシステムを最新の状態に更新します:
sudo apt update && sudo apt full-upgrade -y
この処理には数分〜十数分かかることがあります。完了後、再起動しておくと安心です:
sudo reboot
SSH・VNC接続でリモート操作する方法
Raspberry Piは、毎回モニターやキーボードを接続しなくても、SSH(コマンドライン)やVNC(リモートデスクトップ)で、自分のPCから遠隔操作できます。特にサーバー用途では、SSH接続が基本になります。
SSH接続の方法
SSHはコマンドライン経由でRaspberry Piを操作する方法です。Raspberry Pi Imagerで事前にSSHを有効化していれば、すぐに使えます。
Windows(PowerShell)の場合
ssh ユーザー名@raspberrypi.local
例:ユーザー名を「pi」に設定した場合
ssh pi@raspberrypi.local
macOSの場合
ターミナルを開いて同じコマンドを実行するだけです:
ssh pi@raspberrypi.local
初回接続時は「Are you sure you want to continue connecting?」と表示されるので、yesと入力してEnterキーを押してください。その後、設定したパスワードを入力すればログイン完了です。
💡 接続できない場合のチェックポイント
- PCとRaspberry Piが同じネットワーク(Wi-Fi・LAN)に接続されているか確認
raspberrypi.localで接続できない場合は、IPアドレスを直接指定する(ルーターの管理画面でIPを確認)- Raspberry Pi ImagerでSSHを有効化したか確認
SSH公開鍵認証の設定(セキュリティ強化)
パスワード認証だけでなく、公開鍵認証を設定するとセキュリティが大幅に向上します。
PC側で鍵ペアを生成:
ssh-keygen -t ed25519 -C "your_email@example.com"
公開鍵をRaspberry Piにコピー:
ssh-copy-id pi@raspberrypi.local
これで次回からパスワードなしでSSH接続できるようになります。
VNC接続の方法(リモートデスクトップ)
VNC接続を使えば、Raspberry Piのデスクトップ画面をそのままPCに表示して、GUIで操作できます。
Raspberry Pi側の設定
SSHでRaspberry Piに接続した状態で、以下のコマンドを実行します:
sudo raspi-config
- Interface Optionsを選択
- VNCを選択
- Yesを選んでVNCを有効にする
- Finishで終了
PC側の設定
- RealVNC Viewer(無料)をPCにインストールする(公式サイトからダウンロード)
- RealVNC Viewerを起動し、アドレス欄に
raspberrypi.localまたはIPアドレスを入力 - ユーザー名とパスワードを入力してログイン
これでRaspberry Piのデスクトップ画面がPC上に表示され、マウスやキーボードで操作できるようになります。
固定IPアドレスの設定
サーバー用途で使う場合は、IPアドレスが変わらないように固定IPを設定しておくと便利です。
以下のコマンドでネットワーク設定ファイルを編集します(Raspberry Pi OS Bookworm以降の場合):
sudo nmcli con mod "有線接続 1" ipv4.method manual \
ipv4.addresses 192.168.1.100/24 \
ipv4.gateway 192.168.1.1 \
ipv4.dns "8.8.8.8 8.8.4.4"
sudo nmcli con up "有線接続 1"
※ 上記のIPアドレスは一例です。お使いのネットワーク環境に合わせて変更してください。

初心者におすすめの活用プロジェクト5選
初期設定が完了したら、いよいよRaspberry Piを活用していきましょう。ここでは、初心者でも比較的簡単に始められるおすすめプロジェクト5選を紹介します。
プロジェクト1:Pi-hole(ネットワーク全体の広告ブロッカー)
難易度:★★☆☆☆ | 所要時間:約15分
Pi-holeは、自宅ネットワーク全体の広告をDNSレベルでブロックするツールです。スマホ、PC、タブレット、すべてのデバイスで広告が表示されなくなります。
メリット:
- 各デバイスに広告ブロッカーを入れる必要がない
- Webページの読み込みが速くなる
- プライバシー保護(トラッキングもブロック可能)
- 管理画面でブロック状況を可視化できる
インストール手順:
curl -sSL https://install.pi-hole.net | bash
インストーラーの質問に答えるだけでセットアップ完了です。インストール後、ルーターのDHCP設定でDNSサーバーをRaspberry PiのIPアドレスに変更すれば、ネットワーク全体に適用されます。
管理画面はhttp://[RaspberryPiのIP]/adminでアクセスできます。
プロジェクト2:NAS(ネットワークストレージ)の構築
難易度:★★★☆☆ | 所要時間:約30分
Raspberry PiにUSBハードディスクを接続して、自宅内のファイル共有サーバー(NAS)を構築できます。市販のNAS(Synologyなど)は3〜5万円しますが、Raspberry Piなら数千円で実現可能です。
OpenMediaVaultというNAS専用ソフトを使えば、Webブラウザから簡単に管理できます。
インストール手順:
# OpenMediaVaultのインストール
wget -O - https://raw.githubusercontent.com/OpenMediaVault-Plugin-Developers/installScript/master/install | sudo bash
インストール完了後、http://[RaspberryPiのIP]にアクセスするとWeb管理画面が表示されます。USBハードディスクを接続して、共有フォルダを設定すれば完成です。
できること:
- Windows/Mac/スマホからファイルにアクセス
- 写真や動画のバックアップ先として利用
- RAID構成でデータを冗長化(複数ディスク使用時)
- 外出先からVPN経由でアクセス
プロジェクト3:Kodiでメディアプレーヤーを構築
難易度:★★☆☆☆ | 所要時間:約20分
Kodiは、オープンソースのメディアセンターソフトウェアです。Raspberry Piにインストールすれば、テレビに接続して動画、音楽、写真を楽しめるメディアプレーヤーに早変わりします。
方法1:LibreELEC(推奨)
LibreELECは、Kodi専用の軽量Linuxディストリビューションです。Raspberry Pi Imagerから直接インストールできます。
- Raspberry Pi Imagerを起動
- 「OSを選択」→「Media player OS」→「LibreELEC」を選択
- microSDカードに書き込む
- Raspberry Piに挿入して起動するだけ
方法2:既存のRaspberry Pi OSにKodiを追加
sudo apt install kodi -y
活用例:
- NAS上の動画ライブラリを再生
- YouTube、IPTV、ポッドキャストの視聴
- 音楽プレーヤーとして利用
- デジタルフォトフレームとして写真をスライドショー表示
プロジェクト4:WireGuard VPNサーバーの構築
難易度:★★★☆☆ | 所要時間:約20分
WireGuardは、高速で軽量な次世代VPNプロトコルです。Raspberry PiにVPNサーバーを構築すると、外出先から安全に自宅ネットワークにアクセスできるようになります。
PiVPNを使えば、簡単にWireGuardサーバーをセットアップできます。
curl -L https://install.pivpn.io | bash
インストーラーの質問に答えて、VPNプロトコルとしてWireGuardを選択します。
クライアント(接続するデバイス)の追加:
pivpn add
生成されたQRコードをスマホのWireGuardアプリで読み取れば、即座にVPN接続できます。
活用シーン:
- カフェなどの公共Wi-Fiを安全に利用
- 外出先から自宅のNASやPCにアクセス
- 海外旅行中に日本のサービスにアクセス
プロジェクト5:RetroPieでレトロゲーム機を作成
難易度:★★☆☆☆ | 所要時間:約20分
RetroPieは、Raspberry Piをレトロゲーム機に変えるソフトウェアです。さまざまなレトロゲームのエミュレータを動作させることができます。
インストール方法:
- RetroPie公式サイトからイメージファイルをダウンロード
- Raspberry Pi ImagerでmicroSDカードに書き込む
- Raspberry Piに挿入して起動
- コントローラーを接続して設定
⚠️ 法的な注意事項
エミュレータ自体は合法ですが、ゲームROM(ソフトのデータ)については著作権法上の注意が必要です。自分が所有しているゲームのバックアップのみ使用し、インターネット上から違法にダウンロードすることは避けてください。
プロジェクト比較表
| プロジェクト | 難易度 | 必要な追加機器 | おすすめの人 |
|---|---|---|---|
| Pi-hole | ★★☆☆☆ | なし(LANケーブル推奨) | 広告が気になる方 |
| NAS | ★★★☆☆ | USB HDD、SSD | ファイル共有・バックアップがしたい方 |
| Kodi | ★★☆☆☆ | HDMIケーブル | 動画・音楽をテレビで楽しみたい方 |
| WireGuard VPN | ★★★☆☆ | なし(固定IPまたはDDNS推奨) | 外出先から自宅にアクセスしたい方 |
| RetroPie | ★★☆☆☆ | USBコントローラー | レトロゲームを楽しみたい方 |
Raspberry Piを安全に運用するためのポイント
Raspberry Piを常時稼働させる場合や、サーバー用途で使う場合は、セキュリティと安定性の確保が重要です。
セキュリティ対策
1. デフォルトパスワードを変更する
Raspberry Pi Imagerで設定済みの場合は問題ありませんが、もし「pi / raspberry」のデフォルトのまま使っている場合は、すぐにパスワードを変更してください。
passwd
2. ファイアウォールを設定する
UFW(Uncomplicated Firewall)を使えば、簡単にファイアウォールを設定できます。
sudo apt install ufw -y
sudo ufw allow ssh
sudo ufw enable
必要に応じて、使用するサービスのポートを開放してください(例:VNC用の5900番ポート)。
3. 自動アップデートを設定する
セキュリティパッチを自動適用する設定です。
sudo apt install unattended-upgrades -y
sudo dpkg-reconfigure -plow unattended-upgrades
4. SSHのポート番号を変更する
デフォルトの22番ポートを変更することで、自動化された攻撃を減らせます。
sudo nano /etc/ssh/sshd_config
# Port 22 の行を Port 2222 などに変更
sudo systemctl restart ssh
安定運用のコツ
1. 適切な冷却対策
特にRaspberry Pi 5は高負荷時に80度以上に達することがあります。ファン付きケースやヒートシンクを必ず使用しましょう。CPU温度は以下のコマンドで確認できます:
vcgencmd measure_temp
2. 安定した電源を使用する
電力不足は動作不安定やmicroSDカードの破損の原因になります。必ず公式推奨の電源アダプタを使用してください。画面右上に雷マークが表示される場合は電力不足のサインです。
3. 定期的なバックアップ
microSDカードは寿命があるため、定期的にバックアップを取りましょう。以下のコマンドでmicroSDカード全体のイメージを作成できます:
# PC側で実行(microSDカードを接続した状態)
# macOS
sudo dd if=/dev/diskN of=~/raspi-backup.img bs=1m
# Linux
sudo dd if=/dev/sdX of=~/raspi-backup.img bs=4M status=progress
4. SSDブートの検討
常時稼働させる場合は、microSDカードよりも耐久性の高いSSDからの起動をおすすめします。Raspberry Pi 5ならM.2 HAT+経由のNVMe SSD、Pi 4ならUSB SSDからのブートが可能です。
Raspberry Piのトラブルシューティング
初心者がよく遭遇するトラブルと、その解決方法をまとめました。
| 症状 | 原因 | 解決方法 |
|---|---|---|
| 電源LEDが光らない | 電源ケーブルの問題、電力不足 | 公式推奨の電源アダプタを使用する |
| 画面が映らない | HDMIケーブルの接続不良、microSDの問題 | ケーブルを差し直す、OSを再書き込みする |
| Wi-Fiに接続できない | SSID・パスワードの入力ミス、5GHz非対応 | 2.4GHzのSSIDに接続する、設定を再確認する |
| SSHで接続できない | SSH未有効化、ネットワーク未接続 | raspi-configでSSHを有効化、IPアドレスを直接指定 |
| 動作が遅い・フリーズする | CPU過熱(サーマルスロットリング)、メモリ不足 | 冷却対策を強化、不要なプロセスを停止する |
| microSDカードが読めない | カードの故障、フォーマットの問題 | 別のmicroSDカードでOS再書き込み |
| 画面右上に雷マーク | 電力不足の警告 | 高出力の電源アダプタに交換する |
| 起動時に虹色の画面で止まる | ファームウェアまたはOSの問題 | 最新のRaspberry Pi ImagerでOSを再書き込み |
よくある質問(FAQ)
まとめ
この記事では、Raspberry Piの基礎知識から初期セットアップ、活用プロジェクトまで幅広く解説しました。最後に、重要なポイントをまとめます。
✅ この記事のまとめ
- Raspberry Piは手のひらサイズの小型コンピュータで、数千円から購入できる
- 2026年現在、新規購入ならRaspberry Pi 5がおすすめ(CPU性能2〜3倍、PCIe対応)
- 必要な周辺機器は、microSDカード・USB-C電源・ケース・HDMIケーブル・キーボード/マウス
- Raspberry Pi Imagerを使えば、初心者でも簡単にOSをセットアップできる
- SSH・VNC接続で、モニターなしでもPCからリモート操作が可能
- Pi-hole・NAS・Kodi・VPN・RetroPieなど、実用的なプロジェクトが豊富
- 冷却対策・セキュリティ設定・定期バックアップで安定運用を心がける
- 電気代は年間約500円程度と非常に経済的
Raspberry Piは、ITの知識がない方でも「やってみたい」という気持ちがあれば十分に楽しめるデバイスです。最初は簡単なプロジェクト(Pi-holeやKodi)から始めて、慣れてきたらNASやVPNサーバーなどにも挑戦してみてください。
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