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Photoshopが重い・フリーズする原因とは?
Adobe Photoshopで作業中に「動作がカクカクする」「ブラシの描画が遅い」「急にフリーズして操作を受け付けなくなる」といったトラブルに悩まされていませんか?
Photoshopは高度な画像処理を行うソフトウェアのため、パソコンのスペックや設定が適切でないと、動作が極端に重くなったりフリーズしたりすることがあります。特に大きなファイルサイズの画像や、多数のレイヤーを使った作業では、パソコンへの負荷が急激に高まります。
結論から言うと、Photoshopが重くなる原因の多くは「メモリ割り当ての設定」「仮想記憶ディスクの空き不足」「GPUの設定ミス」の3つに集約されます。これらを正しく設定するだけで、体感速度が大幅に改善するケースがほとんどです。
この記事では、Photoshopが重い・フリーズする・動作が遅い原因を徹底的に解説し、初心者でもすぐに実践できる具体的な対処法を、Windows・Mac両方に対応してステップごとに紹介します。
この記事でわかること
- Photoshopが重くなる・フリーズする主な原因9つ
- メモリ割り当てと仮想記憶ディスクの最適な設定方法
- GPU(グラフィックプロセッサー)の正しい設定手順
- 環境設定のリセット方法と注意点
- キャッシュ・ヒストリー数の最適化テクニック
- 不要なプラグインやフォントの整理方法
- Windows・Mac別のパフォーマンス最適化設定
- Photoshopの推奨スペック一覧(2026年最新版)
Photoshopの動作に影響する基礎知識
対処法を実践する前に、Photoshopのパフォーマンスに影響する3つの重要な要素を理解しておきましょう。これを知っておくと、トラブルが発生したときに原因を素早く特定できるようになります。
メモリ(RAM)の役割
メモリ(RAM)は、Photoshopが作業中のデータを一時的に保存する場所です。開いている画像のデータ、ヒストリー(元に戻す履歴)、クリップボードの内容などがすべてメモリに格納されます。
メモリが不足すると、PhotoshopはハードディスクやSSD上の「仮想記憶ディスク(スクラッチディスク)」を代わりに使い始めます。しかし、ディスクへのアクセス速度はメモリに比べて圧倒的に遅いため、動作が重くなる最大の原因となります。
Adobeの公式推奨は最低8GB以上ですが、実際の作業では16GB以上、できれば32GBのメモリを搭載しているのが理想的です。
GPU(グラフィックプロセッサー)の役割
GPU(Graphics Processing Unit)は、画像の描画処理を専門に担当するハードウェアです。Photoshopでは以下の機能がGPUを利用しています。
- キャンバスの回転やズーム操作のスムーズな表示
- ブラシの描画処理の高速化
- ニューラルフィルター(AI機能)の処理
- 3Dレンダリング
- パースペクティブワープ
- 油彩フィルター
GPUが正しく認識されていないか、ドライバーが古い場合、これらの機能が正常に動作せず、フリーズや描画の遅延が発生します。
仮想記憶ディスク(スクラッチディスク)の役割
仮想記憶ディスクは、メモリだけでは処理しきれないデータを一時的に保存するためのディスク領域です。Photoshopはデフォルトで、OSがインストールされているドライブ(Cドライブなど)を仮想記憶ディスクとして使用します。
このドライブの空き容量が少ないと「仮想記憶ディスクの空き容量がありません」というエラーが表示されたり、動作が極端に遅くなったりします。Adobeは最低でも20GB以上の空き容量を推奨しています。
原因1:メモリ(RAM)の割り当て不足
Photoshopはデフォルトで、パソコンに搭載されているメモリの約70%を使用するように設定されています。しかし、他のアプリケーションをほとんど使わない場合は、この割合を増やすことでパフォーマンスが大幅に改善します。
メモリ割り当てを最適化する手順
【Step 1】環境設定を開く
- Windows:メニューバーの「編集」→「環境設定」→「パフォーマンス」
- Mac:メニューバーの「Photoshop」→「環境設定」→「パフォーマンス」
- ショートカット:
Ctrl + K(Windows)またはCmd + K(Mac)で環境設定を開き、左メニューから「パフォーマンス」を選択
【Step 2】メモリ使用量を調整する
- 「メモリの使用状況」セクションにある「Photoshopで使用する容量」のスライダーを確認
- デフォルトは70%。Photoshop専用で使うなら75〜85%まで上げるのがおすすめ
- 85%を超える設定は、他のシステムアプリケーションの動作が不安定になる可能性があるため非推奨
【Step 3】Photoshopを再起動する
- メモリ割り当ての変更はPhotoshopの再起動後に反映されます
- 設定変更後、必ずPhotoshopを一度終了してから再起動してください
注意:メモリ割り当てを上げすぎると、ブラウザや他のアプリの動作が遅くなる場合があります。Photoshop以外のソフトも同時に使う場合は、75%前後に設定するのがバランスの良い選択です。
効率インジケーターでパフォーマンスを確認する方法
メモリの割り当てが適切かどうかは、Photoshopの「効率インジケーター」で確認できます。
- Photoshopで画像を開いた状態で、画面左下のステータスバーを確認
- ステータスバーの右端にある三角(▶)をクリック
- 表示されるメニューから「効率」を選択
- 表示される数値が100%なら、メモリ内で処理が完結しており最適な状態
- 100%を下回っている場合は、仮想記憶ディスクを使用しており、メモリが不足している状態
効率が常に90%以下の場合は、メモリの割り当てを増やすか、RAMの増設を検討してください。
メモリを手動でクリアする方法
長時間作業していると、ヒストリーやクリップボードのデータがメモリを圧迫することがあります。定期的にメモリをクリアすることで、動作が軽くなります。
- メニューバーの「編集」をクリック
- 「メモリをクリア」にカーソルを合わせる
- 以下のオプションから選択:
- 取り消し:「元に戻す」の履歴を削除
- クリップボード:コピーしたデータを削除
- ヒストリー:ヒストリーパネルの履歴を削除
- すべて:上記3つすべてを削除
注意:「メモリをクリア」を実行すると、元に戻す操作ができなくなります。作業中のファイルは事前に保存してから実行してください。
原因2:仮想記憶ディスク(スクラッチディスク)の問題
仮想記憶ディスクの空き容量が不足していたり、遅いHDDが指定されていたりすると、Photoshopのパフォーマンスが大幅に低下します。「仮想記憶ディスクの空き容量がありません」というエラーが出る場合は、この設定を見直す必要があります。
仮想記憶ディスクの設定を最適化する手順
【Step 1】仮想記憶ディスクの設定画面を開く
- Windows:「編集」→「環境設定」→「仮想記憶ディスク」
- Mac:「Photoshop」→「環境設定」→「仮想記憶ディスク」
【Step 2】最適なドライブを選択する
- 可能であれば、OSがインストールされているドライブとは別のドライブを仮想記憶ディスクに指定する
- SSDを優先して選択する(HDDよりもはるかに高速)
- 複数のドライブがある場合は、最も空き容量が多く高速なドライブを最上位に設定
- 外付けドライブを使用する場合は、USB 3.0以上またはThunderbolt接続のものを使用
【Step 3】空き容量を確保する
- 仮想記憶ディスクに指定するドライブには最低20GB以上の空き容量を確保
- 大きなファイル(数百MB〜数GB)を扱う場合は50〜100GB以上の空きがあると安心
Photoshopが起動できないほどディスクが不足している場合
仮想記憶ディスクの容量不足でPhotoshopが起動すらできない場合は、以下の方法で対処できます。
- まず不要なファイルを削除してディスクの空き容量を確保する
- Photoshopの起動時に以下のキーを押し続ける:
- Windows:
Ctrl + Altキーを押しながらPhotoshopを起動 - Mac:
Cmd + Optionキーを押しながらPhotoshopを起動
- Windows:
- 「仮想記憶ディスクの環境設定」ダイアログが表示されるので、空き容量のあるドライブを選択
- 「OK」をクリックしてPhotoshopを起動
Photoshopの一時ファイルを削除する
Photoshopがクラッシュした際に、一時ファイル(Tempファイル)がディスクに残ったままになることがあります。これらを削除すると、空き容量が回復します。
Windowsの場合:
Win + Rキーで「ファイル名を指定して実行」を開く%temp%と入力して「OK」をクリック- 表示されたフォルダ内で「Photoshop Temp」と名前が付いたファイルを探して削除
Macの場合:
- Finderを開き、メニューバーの「移動」→「フォルダへ移動」を選択
/tmpと入力して移動- 「Photoshop Temp」と名前が付いたファイルがあれば削除
原因3:GPU(グラフィックプロセッサー)の設定問題
GPUの設定が適切でない場合、キャンバスの表示がおかしくなったり、特定の操作でフリーズしたりすることがあります。特に、古いGPUドライバーを使っている場合にトラブルが発生しやすくなります。
GPU設定を確認・最適化する手順
【Step 1】グラフィックプロセッサーの設定を確認する
- 「環境設定」→「パフォーマンス」を開く
- 「グラフィックプロセッサーの設定」セクションを確認
- 「グラフィックプロセッサーを使用」にチェックが入っているか確認
- GPUの名前が正しく表示されているか確認
【Step 2】詳細設定を調整する
- 「詳細設定」ボタンをクリック
- 描画モードを以下のいずれかに設定:
- 基本:最も安定した設定。GPUに問題がある場合はこれを選択
- 標準:バランスの良い設定。通常はこれで問題なし
- 詳細:最もGPUを活用する設定。高性能GPUがある場合に選択
- フリーズが頻繁に起こる場合は、描画モードを「基本」に下げてみる
【Step 3】GPUが原因かどうかを切り分ける
- 「グラフィックプロセッサーを使用」のチェックを外す
- Photoshopを再起動してフリーズが改善するか確認
- 改善する場合 → GPUドライバーの更新が必要
- 改善しない場合 → 原因はGPU以外にある
GPUドライバーを更新する方法
Windowsの場合:
- NVIDIAの場合:NVIDIA公式サイトから最新ドライバーをダウンロード
- AMDの場合:AMD公式サイトから最新ドライバーをダウンロード
- Intelの場合:Intel公式サイトからドライバーを更新
Macの場合:
- macOSのシステムアップデートにGPUドライバーが含まれています
- 「システム設定」→「一般」→「ソフトウェアアップデート」から最新のmacOSに更新してください
原因4:環境設定ファイルの破損
Photoshopの環境設定ファイルが破損すると、予期しないフリーズや動作の異常が発生することがあります。特にPhotoshopのクラッシュ後に設定ファイルが壊れるケースが多く見られます。
環境設定をリセットする方法
方法1:起動時のキーボードショートカットでリセット
- Photoshopを完全に終了する
- 以下のキーを押しながらPhotoshopを起動する:
- Windows:
Ctrl + Alt + Shiftを押しながらPhotoshopのアイコンをダブルクリック - Mac:
Cmd + Option + Shiftを押しながらPhotoshopのアイコンをクリック
- Windows:
- 「Adobe Photoshopの設定ファイルを削除しますか?」と表示されたら「はい」をクリック
- Photoshopが初期設定の状態で起動します
方法2:メニューからリセット(Photoshopが起動している場合)
- メニューバーの「編集」(Macは「Photoshop」)→「環境設定」→「一般」を開く
- 「終了時に環境設定をリセット」ボタンをクリック
- 確認ダイアログで「OK」をクリック
- Photoshopを終了し、再度起動する
注意:環境設定をリセットすると、カスタマイズしたショートカットキーやワークスペースの配置など、すべての設定が初期状態に戻ります。リセット前に「書き出し」機能で設定をバックアップしておくことをおすすめします。
原因5:キャッシュとヒストリー数の過大設定
Photoshopのキャッシュレベルとヒストリー数の設定が高すぎると、メモリやディスクの使用量が増加し、動作が重くなることがあります。
ヒストリー数を最適化する手順
- 「環境設定」→「パフォーマンス」を開く
- 「ヒストリー&キャッシュ」セクションを確認
- 「ヒストリー数」の値を確認(デフォルトは50)
- メモリに余裕がない場合は、20〜30程度に減らすことを推奨
- ヒストリーを多く残す必要がない作業なら、さらに10程度まで減らしても問題なし
キャッシュレベルとタイルサイズを最適化する手順
Photoshopは画像の再描画を高速化するためにキャッシュを使用しています。作業内容に合わせてプリセットを選択しましょう。
| プリセット名 | おすすめの作業 | キャッシュレベル | タイルサイズ |
|---|---|---|---|
| Web/UIデザイン | Webデザイン、小さいファイルが多い作業 | 2 | 128K |
| デフォルト/写真 | 写真編集、一般的なサイズの画像 | 4 | 1024K |
| 巨大なピクセルサイズ | パノラマ写真、高解像度印刷データ | 6 | 1024K |
作業内容に合わないプリセットを使っていると、必要以上にメモリを消費したり、逆にキャッシュが少なすぎて再描画が遅くなったりします。自分の作業に合ったプリセットを選択しましょう。
原因6:不要なプラグイン・フォントの影響
インストールされているプラグインやフォントが多すぎると、Photoshopの起動時間が長くなり、動作も遅くなります。特に古いプラグインや互換性のないプラグインは、フリーズの原因になることがあります。
プラグインのトラブルシューティング
【Step 1】プラグインが原因かどうかを確認する
- Photoshopを完全に終了する
Shiftキーを押しながらPhotoshopを起動する- 「すべてのオプション・サードパーティプラグインの読み込みをスキップしますか?」と表示されたら「はい」を選択
- この状態でフリーズが起きなければ、プラグインが原因
【Step 2】問題のあるプラグインを特定する
- プラグインのフォルダ(以下の場所)を開く:
- Windows:
C:\Program Files\Adobe\Adobe Photoshop 2026\Plug-ins - Mac:
/Applications/Adobe Photoshop 2026/Plug-ins
- Windows:
- サードパーティ製のプラグインを一時的にデスクトップなどに移動
- Photoshopを再起動して動作を確認
- プラグインを1つずつ戻して、どのプラグインが原因か特定する
フォントを整理する方法
大量のフォントがインストールされていると、Photoshopの起動やフォントメニューの表示が遅くなります。特に2025年10月以降のPhotoshop(バージョン27.x)では、フォントプレビューの処理がフリーズの原因となるケースが報告されています。
フォントプレビューを無効にする:
- メニューバーの「書式」→「フォントプレビューのサイズ」を選択
- 「なし」を選択
- これだけで起動直後のフリーズが改善するケースがあります
不要なフォントを無効化する:
- Windows:「設定」→「個人用設定」→「フォント」から、使わないフォントをアンインストール
- Mac:「Font Book」アプリを開き、使わないフォントを選択して「無効にする」をクリック
Adobe Fontsで有効化しているフォント数が多い場合は、Creative Cloudアプリの「フォント」タブから不要なフォントを無効にしましょう。
原因7:Creative Cloudアプリとアップデートの問題
Photoshop本体やCreative Cloudアプリが古いバージョンのままだと、バグやパフォーマンスの問題が修正されていない状態で使い続けることになります。
Photoshopを最新バージョンに更新する手順
- Creative Cloudデスクトップアプリを開く
- 左メニューの「アプリ」をクリック
- 「アップデート」タブを選択
- Photoshopにアップデートがある場合は「更新」ボタンをクリック
- アップデートが完了したらPhotoshopを再起動
Creative Cloudアプリのバックグラウンド動作を軽減する
Creative Cloudアプリは常にバックグラウンドで動作しており、システムリソースを消費しています。Photoshopの動作を軽くするために、不要なサービスを無効化しましょう。
- Creative Cloudデスクトップアプリを開く
- 右上のプロフィールアイコン→「環境設定」をクリック
- 「一般」タブで以下を確認:
- 「Creative Cloudを自動的に起動」を必要に応じてオフに
- 「ファイルの同期」を使っていなければオフに
原因8:OSとシステム環境の問題
Photoshop単体の設定だけでなく、OSやシステム環境全体がパフォーマンスに影響することがあります。
OSを最新の状態に保つ
Windowsの場合:
- 「設定」→「Windows Update」を開く
- 「更新プログラムの確認」をクリック
- 利用可能な更新があればインストール
- パソコンを再起動
Macの場合:
- 「システム設定」→「一般」→「ソフトウェアアップデート」を開く
- 利用可能な更新があればインストール
- Macを再起動
他のアプリケーションを閉じてリソースを確保する
Photoshop使用中は、不要なアプリケーションを閉じることでメモリとCPUリソースを確保できます。特に以下のアプリはリソースを大量に消費するため、Photoshop作業中は閉じることを推奨します。
- Webブラウザ(特にタブを多数開いている場合)
- 動画再生ソフト
- 他のAdobe製品(Illustrator、Premiere Pro、After Effectsなど)
- ウイルス対策ソフトのリアルタイムスキャン(一時停止できる場合)
- クラウド同期サービス(Dropbox、OneDriveなど)
バックグラウンドプロセスを確認する
Windowsの場合:
Ctrl + Shift + Escでタスクマネージャーを開く- 「プロセス」タブでCPUやメモリの使用率が高いプログラムを確認
- 不要なプログラムを右クリック→「タスクの終了」で終了
Macの場合:
Cmd + SpaceでSpotlightを開き「アクティビティモニタ」と入力して起動- 「メモリ」タブでメモリ使用量の多いプロセスを確認
- 不要なプロセスを選択して「×」ボタンで終了
原因9:ファイルサイズ・レイヤー数の最適化
作業しているPhotoshopファイル自体が巨大になりすぎていると、どれだけパソコンの設定を最適化しても動作が重くなります。ファイルの最適化も重要な対策です。
レイヤーを整理してファイルサイズを削減する方法
| 最適化テクニック | 効果 | 手順 |
|---|---|---|
| 不要なレイヤーの削除 | 即効性あり | レイヤーパネルで不要なレイヤーを選択 → Deleteキー |
| レイヤーの結合 | 大幅な軽量化 | 確定したレイヤーを選択 → Ctrl+E(Cmd+E)で結合 |
| スマートオブジェクトのラスタライズ | 中程度の軽量化 | レイヤーを右クリック →「レイヤーをラスタライズ」 |
| 非表示レイヤーの削除 | 見落としがちだが効果的 | 「ファイル」→「スクリプト」→「すべての非表示レイヤーを削除」 |
| 画像解像度の見直し | 大幅な軽量化 | 「イメージ」→「画像解像度」で必要以上の解像度を下げる |
スマートオブジェクトの注意点
スマートオブジェクトは非破壊編集ができる便利な機能ですが、内部に元画像のデータを丸ごと保持しているため、ファイルサイズが大きくなりがちです。編集が確定したスマートオブジェクトは、ラスタライズ(通常のレイヤーに変換)することでファイルサイズを削減できます。
解像度とカンバスサイズの最適化
- Webデザイン用:72dpi(ppi)で十分。必要以上に高い解像度にしない
- 印刷用:300dpi(ppi)が標準。350dpi以上にする必要はほとんどない
- カンバスサイズ:作業に不要な余白がないか確認し、必要に応じて「イメージ」→「トリミング」で余白を削除
Windows・Mac別の追加最適化設定
OSごとに、Photoshopのパフォーマンスをさらに向上させるための設定があります。
Windows向けの最適化
1. 電源プランを「高パフォーマンス」に変更
- 「設定」→「システム」→「電源とスリープ」を開く
- 「電源の追加設定」をクリック
- 「高パフォーマンス」を選択(表示されない場合は「追加プランの表示」をクリック)
2. 仮想メモリ(ページファイル)を最適化
- 「システムの詳細設定」→「パフォーマンス」の「設定」→「詳細設定」タブを開く
- 「仮想メモリ」の「変更」をクリック
- 「すべてのドライブのページングファイルのサイズを自動的に管理する」のチェックを外す
- 搭載RAMの1.5〜2倍のサイズを「カスタムサイズ」で設定
3. ハードウェアアクセラレーションされたGPUスケジューリングを有効化
- 「設定」→「システム」→「ディスプレイ」→「グラフィック」を開く
- 「デフォルトのグラフィックス設定を変更する」をクリック
- 「ハードウェアアクセラレーションによるGPUスケジューリング」をオンにする
- パソコンを再起動
Mac向けの最適化
1. ストレージを最適化
- 画面左上のAppleメニュー → 「この Mac について」をクリック
- 「ストレージ」タブを選択
- 「管理」ボタンをクリックして、不要なファイルを削除
- 特に「システムデータ」が大きい場合は、キャッシュのクリアを検討
2. SMC・NVRAMのリセット(Intel Macの場合)
Intel Macでパフォーマンスの問題が続く場合は、SMC(システム管理コントローラー)とNVRAMのリセットが有効な場合があります。
- NVRAMリセット:Macを再起動し、起動音が鳴ったら
Cmd + Option + P + Rを約20秒間押し続ける - SMCリセット:Macをシャットダウン →
Shift + Control + Optionと電源ボタンを10秒間同時に押す → すべてのキーを離す → 電源ボタンで起動
3. Apple Silicon Macでのメモリ管理
M1/M2/M3/M4チップ搭載のMacは、メモリ(ユニファイドメモリ)をGPUと共有しています。このため、CPUとGPUの両方がメモリを使い合う構造になっています。
- 8GBモデルでは、大きなファイルの作業時にスワップ(ディスクへの退避)が頻繁に発生する可能性があります
- Photoshopのメモリ割り当てを70〜75%程度に設定し、macOS側にも余裕を持たせましょう
- 可能であれば16GB以上のモデルを選ぶのが理想的です
Photoshopの推奨スペック一覧(2026年最新版)
以下は、2026年時点でのPhotoshopの公式要件と、快適に作業するためのおすすめスペックをまとめた一覧表です。
Windows版
| 項目 | 最低要件 | 推奨スペック(快適作業用) |
|---|---|---|
| OS | Windows 10(64bit) | Windows 11(最新版) |
| CPU | 2GHz以上(64bit対応) | Intel Core Ultra 7、AMD Ryzen 7以上 |
| メモリ(RAM) | 8GB | 32GB以上 |
| GPU | DirectX 12対応、VRAM 1.5GB | NVIDIA RTX 4060以上、VRAM 8GB以上 |
| ストレージ | 4GB以上の空き | NVMe SSD 512GB以上(別途スクラッチ用SSD推奨) |
| ディスプレイ | 1280×800(解像度100%) | 2560×1440以上、色精度の高いIPSパネル |
Mac版
| 項目 | 最低要件 | 推奨スペック(快適作業用) |
|---|---|---|
| OS | macOS 14.0(Sonoma)以上 | macOS 15.x(Sequoia)最新版 |
| チップ | Apple Silicon(M1以上)、Intel 64bit | M3 Pro以上 |
| メモリ(RAM) | 8GB | 16GB以上(大きなファイルなら32GB推奨) |
| GPU | Metal対応GPU、VRAM 1.5GB | Apple Silicon内蔵GPU(M3以降が高性能) |
| ストレージ | 4GB以上の空き | 512GB以上のSSD |
| ディスプレイ | 1280×800(解像度100%) | Retinaディスプレイ、DCI-P3対応 |
Photoshopが重い時にまず試すべきことチェックリスト
ここまで多くの対処法を紹介しましたが、「どこから手を付ければいいかわからない」という方のために、優先度順のチェックリストをまとめました。上から順に試していきましょう。
即効性の高い対処法TOP5
- Photoshopを再起動する(長時間使用するとメモリが断片化する)
- メモリ割り当てを75〜85%に上げる(環境設定→パフォーマンス)
- ヒストリー数を20〜30に減らす(環境設定→パフォーマンス)
- 仮想記憶ディスクの空き容量を確保する(最低20GB以上)
- 不要なアプリケーションを閉じる(特にブラウザの多タブ)
よくある質問(FAQ)
まとめ
Photoshopが重い・フリーズする問題は、正しい設定と環境の最適化で大幅に改善できます。最後に、この記事で紹介した対処法の要点を振り返りましょう。
| 対処法 | 効果の大きさ | 難易度 |
|---|---|---|
| メモリ割り当ての最適化 | 非常に大きい | かんたん |
| 仮想記憶ディスクの最適化 | 非常に大きい | かんたん |
| GPU設定の見直し | 大きい | ふつう |
| 環境設定のリセット | 大きい | かんたん |
| ヒストリー・キャッシュの最適化 | 中程度 | かんたん |
| プラグイン・フォントの整理 | 中程度 | ふつう |
| アプリ・OSの更新 | 中程度 | かんたん |
| 他アプリの終了・リソース確保 | 中程度 | かんたん |
| ファイル・レイヤーの最適化 | 大きい | ふつう |
まず最初に試すべきは、「メモリ割り当ての増加」と「仮想記憶ディスクの空き容量確保」の2つです。この2つだけで劇的に改善するケースが非常に多くあります。
それでも改善しない場合は、GPUの設定確認、環境設定のリセット、プラグインやフォントの整理と、順番に試していきましょう。パソコン自体のスペックが不足している場合は、メモリの増設やSSDへの換装も検討してみてください。
Photoshopのパフォーマンスは、ソフトの設定とハードウェアの環境の両方が揃って初めて最適化されます。この記事を参考に、快適なPhotoshop環境を構築してください。
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