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【2026年最新版】PowerPointのスポイトで色を抽出して合わせる方法|画像や画面の色をそのまま使う

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PowerPointの「スポイト」は、図形を選んで「図形の塗りつぶし」→「スポイト」で画面上の色をクリックします【最初に結論】

色を変えたい図形を選択し、「図形の書式」タブ(または「ホーム」タブ)の「図形の塗りつぶし」→「スポイト」をクリックして、スライド上で使いたい色の場所をクリックすると、その色がそのまま図形に設定されます。画像のなかの色、別の図形の色、ロゴの一部の色など、スライドに表示されているものなら何でも吸い取れます。マウスを押したまま画面の外へドラッグすれば、PowerPointの外(ブラウザや別のアプリ)にある色も取れます。

「スポイト」が見当たらないときは、まず色を変える対象(図形・文字・枠線)を先に選択できているかを確認してください。対象を選んでいないとメニュー自体が出ません。それでも無い場合は、お使いのバージョンが古い(スポイトはPowerPoint 2016以降の機能です)か、Web版・一部のMac版で制限されている可能性があります。その場合は後述する「RGB値を直接入力する代替方法」で同じ色を再現できます。

この記事では、図形・文字(フォント)・枠線(線)のそれぞれにスポイトで色を合わせる手順、PowerPointの外にある色を取るコツ、スポイトが使えないバージョンでの代替手段、吸い取った色のRGB値を確認して別の場所で再利用する方法、そして資料全体の色を統一するための考え方まで、2026年6月時点のMicrosoft 365版PowerPointのUIに沿って正確に解説します。

PowerPoint eyedropper select shape fill pick color click

この記事でわかること

  • スポイト(Eyedropper)とは何か(画面上の色をクリックして吸い取り、同じ色を設定する機能)
  • 図形の塗りつぶしにスポイトで色を合わせる基本手順(番号付き)
  • 画像のなかの色を抽出して、図形やテキストをブランドカラーに合わせる方法
  • 文字(フォント)の色・枠線(線)の色にもスポイトを使う方法
  • PowerPointの外(ブラウザや別アプリ)にある色を取る方法(クリックしたまま画面外へドラッグ)
  • スポイトが見当たらない・グレーで押せない・使えないバージョンでの代替(RGB値を入力)
  • 吸い取った色のRGB値(16進数カラーコード)を確認して、別の図形やExcel・Wordで再利用する方法
  • 資料全体の色を統一するコツ(テーマの色/配色の決め方)
  • Mac版・Web版(PowerPoint for the web)でできること・できないこと
  • そのまま試せる、色合わせの練習レシピ

やりたいこと別・操作早見表

急いでいる方のために、「何をしたいか」から逆引きできる早見表を用意しました。詳しい手順は本文の各見出しで番号付きで解説しています。

やりたいこと 操作の入口 ポイント
図形の塗りつぶしの色を合わせる 図形を選択→図形の塗りつぶし▼→スポイト 先に図形を選んでおく
文字の色を合わせる 文字を選択→フォントの色▼→スポイト 背景とのコントラストに注意
枠線(線)の色を合わせる 図形を選択→図形の枠線→スポイト 太さ・線種は別メニューで調整
PowerPointの外の色を取る スポイト起動→押したまま画面外へドラッグ 難しければ画面を貼って取る
スポイトが無い・使えない その他の色→ユーザー設定→RGB/Hex入力 2013以前・Web版はこの方法
取った色のコードを知る 図形選択→その他の色→ユーザー設定タブ RGBとHexの両方が見える
色を統一して使い回す デザイン→配色→色のカスタマイズ テーマの色に登録するとワンクリック

そもそも「スポイト」とは|画面の色をクリックして吸い取る機能

スポイト(英語表記では Eyedropper)は、画面に表示されている色をマウスでクリックして読み取り、選んでいる図形・文字・枠線にその色をそのまま設定する機能です。色の名前やカラーコードを知らなくても、「この色とまったく同じにしたい」という場所をクリックするだけで色を合わせられます。

たとえば、会社のロゴ画像をスライドに貼り付けたとき、そのロゴと同じ色で見出しの帯を作りたい――こういう場面でスポイトが力を発揮します。ロゴの色のカラーコードを調べなくても、スポイトでロゴをクリックすれば一発で同じ色が手に入ります。

スポイトはPowerPoint 2016で追加された比較的新しい機能です。そのため、PowerPoint 2013以前のバージョンには存在しません。Microsoft 365(旧Office 365)、PowerPoint 2016/2019/2021/2024のWindows版には標準で搭載されています。Mac版PowerPointにもありますが、メニューの場所がWindows版と少し異なります。

スポイトで色を設定できる場所

スポイトは「色を選ぶメニュー」が出る場所ならほぼどこでも使えます。具体的には次の3つです。

設定対象 スポイトの出し方 よくある使い道
図形の塗りつぶし 図形を選択→「図形の塗りつぶし」→スポイト 帯・ボックス・アイコンの背景色をブランドカラーに合わせる
文字(フォント)の色 文字を選択→「フォントの色」の▼→スポイト 見出しの文字色をロゴや画像の色に合わせる
枠線(図形の線)の色 図形を選択→「図形の枠線」→スポイト 囲み枠やライン(区切り線)の色をテーマ色に合わせる

このほか、表のセルの塗りつぶし、SmartArtの色など、色を選ぶ▼ボタンの下に「スポイト」が出る場面はすべて同じ操作で使えます。仕組みは共通なので、まずは図形の塗りつぶしで覚えれば、ほかの場所にも応用できます。

図形の塗りつぶしにスポイトで色を合わせる|基本手順

最も基本的な使い方です。ここでは「四角形の図形を、スライドに貼った画像と同じ色で塗りつぶす」例で説明します。

  1. 色を変えたい図形をクリックして選択します。選択すると図形の周りに白い丸(ハンドル)が表示され、上部のタブに「図形の書式」が現れます。
  2. 「図形の書式」タブをクリックします。左側の「図形の塗りつぶし」の右にある小さな下向き三角(▼)をクリックします。なお「ホーム」タブにも「図形の塗りつぶし」ボタンがあり、どちらから操作しても同じです。
  3. 表示されたメニューの下のほうにある「スポイト」をクリックします。マウスポインターがスポイト(吸い取り用の道具)の形に変わります。
  4. マウスを動かすと、ポインターの横に拡大表示の四角いプレビューが出て、今ポインターが指している色と、その色のカラーコードが表示されます。使いたい色の場所までポインターを移動させます。
  5. 狙った色のところでクリックします。クリックした瞬間に、選択していた図形がその色で塗りつぶされます。

クリックする前にプレビューでカラーコードを確認できるので、「思っていた色と微妙に違った」という失敗を防げます。たとえば画像のなかでも、明るい部分と影の部分では色が違います。プレビューを見ながら、ねらいの濃さの場所を選んでクリックしてください。

スポイトを使い始めてから「やっぱりやめたい」と思ったときは、クリックせずにEscキーを押せばスポイトが解除され、色は変わりません。色を変えてしまった後でも、すぐにCtrl+Z(Macは⌘+Z)で元に戻せます。

PowerPoint extract image color brand text outline outside screen

うまく狙った色が取れないときのコツ

画像のなかの細かい部分の色を取りたいときは、ポインター横のプレビュー(拡大鏡のような四角)をよく見てください。プレビューの中央のマス目が、実際にクリックで取れる色です。マウスを少しずつ動かして、中央のマスが目的の色になった瞬間にクリックします。小さなアイコンやロゴの細い線の色を取るときは、あらかじめその画像を大きく拡大表示しておくと、狙いやすくなります(表示倍率は右下のスライダーで調整できます)。

画像の中の色を抽出してブランドカラーに合わせる

会社や製品のロゴ・キービジュアルとスライドの色を揃えると、資料が一気にプロらしく見えます。スポイトを使えば、ブランドカラーのカラーコードを調べなくても色を合わせられます。

  1. ブランドカラーが含まれる画像(ロゴ・写真など)をスライドに貼り付けます。「挿入」タブ→「画像」から、ファイルやコピーした画像を配置します。
  2. 色を合わせたい図形(見出しの帯など)を選択します。
  3. 「図形の書式」タブ→「図形の塗りつぶし」▼→「スポイト」をクリックします。
  4. 貼り付けたロゴ画像のブランドカラーの部分をクリックします。図形がロゴと同じ色に変わります。
  5. 色を吸い取り終わったら、参考用に貼った画像が不要であれば削除してかまいません。図形にはすでに色が設定されているので、画像を消しても色は残ります。

ロゴが複数の色でできている場合は、メインの色(面積が一番大きい色)を取ると全体がまとまりやすくなります。差し色として、ロゴのアクセントカラーを別の図形や強調文字に使うと、統一感を保ちつつメリハリが付きます。

取った色をテーマの配色として登録しておく

同じブランドカラーを資料全体で何度も使うなら、毎回スポイトで取るより、テーマの色として登録しておくのが効率的です。手順は後述の「資料全体の色を統一するコツ」で詳しく解説しますが、考え方としては「最初に1回だけスポイト+カラーコード確認で色を確定し、その色をパレットに登録して以降は登録色を選ぶだけ」にすると、作業が速く色ブレもなくなります。

文字(フォント)の色にスポイトを使う

見出しや強調したい単語の文字色を、画像やロゴと同じ色にする手順です。文字の色の場合は「フォントの色」ボタンから操作します。

  1. 色を変えたい文字をドラッグして選択します。テキストボックス全体の文字を変えるなら、テキストボックスの枠線をクリックして選択してもかまいません。
  2. 「ホーム」タブの「フォントの色」(A の下に色の付いたバーがあるボタン)の右のをクリックします。
  3. 表示されたメニューの「スポイト」をクリックします。
  4. 使いたい色の場所(画像・ロゴ・別の図形など)をクリックします。選択していた文字がその色に変わります。

文字の色は、背景とのコントラスト(明暗差)が大切です。薄い背景に薄い文字色を合わせると読みにくくなります。スポイトで色を取った後、文字が読みづらいと感じたら、もう少し濃い(または薄い)部分をクリックし直すか、後述のRGB値調整で明るさを微調整してください。

枠線(図形の線)の色にスポイトを使う

囲み枠、区切り線、表の罫線などの色を合わせるときは「図形の枠線」から操作します。

  1. 色を変えたい図形(枠・線)を選択します。
  2. 「図形の書式」タブ→「図形の枠線」をクリックします(「ホーム」タブにもあります)。
  3. メニューの「スポイト」をクリックします。
  4. 使いたい色の場所をクリックします。枠線の色がその色に変わります。

枠線の太さや種類(実線・点線)は、同じ「図形の枠線」メニューの「太さ」「実線/点線」から別途調整します。色だけでなく太さも揃えると、より整って見えます。表の罫線の色を変えたいときは、表を選択して表示される「テーブルデザイン」タブの「ペンの色」からスポイトを使えます。

PowerPointの外にある色を取る方法|クリックしたまま画面外へ

「ブラウザで開いた公式サイトの色」「別のアプリで開いた資料の色」など、PowerPointの外にある色も、ちょっとしたコツで吸い取れます。ポイントはマウスのボタンを押したまま離さずに画面の外へ動かすことです。

  1. あらかじめ、色を取りたい画面(ブラウザのサイトなど)を表示した状態にしておきます。PowerPointと並べて両方が見えるように、ウィンドウを横に並べておくとやりやすいです。
  2. 色を変えたい図形などを選択し、「図形の塗りつぶし」▼→「スポイト」をクリックします。
  3. スライドの適当な場所でマウスの左ボタンを押し込み、そのまま離さずに、色を取りたい画面(ブラウザなど)の上までポインターをドラッグします。
  4. ボタンを押したまま動かすと、ポインター横のプレビューにPowerPoint外の色も映ります。取りたい色のところでマウスのボタンを離します。その色が図形に設定されます。

注意点として、この「押したまま画面外へ」の操作はWindows版PowerPointの挙動です。バージョンや環境によっては、PowerPointのウィンドウ内しか取れない場合もあります。うまくいかないときは、次の確実な代替方法を使ってください。

確実なやり方|外の画面をスクリーンショットで貼ってから取る

PowerPoint外の色取りで失敗したくないときは、いったん画面を撮ってスライドに貼り、その画像の上でスポイトを使うのが確実です。

  1. 色を取りたい画面を表示し、スクリーンショットを撮ります。Windowsなら「Windowsキー+Shift+S」で範囲を選んでコピー、Macなら「⌘+Shift+4」で範囲を撮影できます。
  2. PowerPointのスライドに貼り付けます(Ctrl+V/⌘+V)。
  3. あとは前述の「画像の中の色を抽出する」手順と同じです。貼った画像の色をスポイトでクリックします。
  4. 色を取り終えたら、貼り付けたスクリーンショットは削除してかまいません。

この方法なら、PowerPoint内の画像を相手にするので環境を問わず確実に色を取れます。「押したままドラッグ」がうまくいかないときの保険として覚えておくと安心です。

PowerPoint guide step 3

スポイトが見当たらない・使えないときの対処

「メニューにスポイトが無い」「グレーで押せない」というときは、原因がいくつか考えられます。上から順に確認してください。

症状 主な原因 対処
メニュー自体が出ない/グレーで押せない 色を変える対象(図形・文字・枠線)を選んでいない 先に図形や文字を選択してから、塗りつぶし/フォントの色を開く
塗りつぶしメニューに「スポイト」の行が無い PowerPoint 2013以前など、スポイト非対応のバージョン 後述のRGB値入力で同じ色を再現する
Web版(ブラウザのPowerPoint)に無い PowerPoint for the webは機能が一部制限される デスクトップ版で開く、またはRGB値入力で対応
Mac版で場所がわからない メニュー構成がWindows版と少し異なる 「図形の書式設定」→塗りつぶしの色のパレットからスポイトを探す

原因1:対象を選んでいない(最も多い)

スポイトは「選んだ対象に色を入れる」機能なので、何も選んでいないと出てきません。まず色を変えたい図形・文字・枠線をクリックして選択し、そのうえで「図形の塗りつぶし」や「フォントの色」の▼を開いてください。これだけで解決するケースがほとんどです。

原因2:バージョンが古い(2013以前)

スポイトはPowerPoint 2016からの機能です。2013以前を使っている場合は、メニューにスポイトが存在しません。バージョンは「ファイル」→「アカウント」(または「ヘルプ」)で確認できます。古いバージョンの方は、次に説明するRGB値入力で同じ色を作れます。

原因3:Web版を使っている

ブラウザ上で動くPowerPoint for the webは、デスクトップ版に比べて機能が制限されており、スポイトが使えないことがあります。デスクトップ版(インストールしてあるPowerPoint)で開き直すか、RGB値を入力する方法で対応してください。

スポイトが使えないときの代替|RGB値を直接入力する

スポイトが無い・使えない環境でも、色のカラーコード(RGB値または16進数)がわかれば、まったく同じ色を作れます。手順は次のとおりです。

  1. 色を変えたい図形などを選択し、「図形の塗りつぶし」▼→「その他の色」(塗りつぶしの色)をクリックします。
  2. 「色の設定」ダイアログが開きます。上部の「ユーザー設定」タブをクリックします。
  3. カラーモデルが「RGB」になっていることを確認し、赤・緑・青の数値(それぞれ0〜255)を入力します。16進数のカラーコードがわかる場合は、「Hex(16進)」の欄に「#RRGGBB」の6桁を入力すると、自動でRGBに変換されます。
  4. 「OK」をクリックすると、その色が設定されます。

たとえばブランドカラーが「#1E73BE」だとわかっていれば、Hex欄に「1E73BE」と入れるだけで同じ青になります。RGBで言うと R=30/G=115/B=190 です。カラーコードは、企業のブランドガイドラインや公式サイトのフッターなどに記載されていることがあります。コードさえ手に入れば、スポイトが無くても色の再現は確実です。

よく使う基本カラーのRGB/16進対応表

定番の色をRGBと16進数の両方で載せておきます。手入力で色を作るときの参考にしてください。

R G B 16進数
255 255 255 #FFFFFF
0 0 0 #000000
255 0 0 #FF0000
0 112 192 #0070C0
0 176 80 #00B050
濃いグレー 89 89 89 #595959
薄いグレー 217 217 217 #D9D9D9
オレンジ 255 153 0 #FF9900

※16進数は「#(シャープ)+6桁」で表し、最初の2桁が赤、次の2桁が緑、最後の2桁が青を表します。PowerPointのHex欄には「#」を付けても付けなくても入力できます。

吸い取った色のRGB値を確認して再利用する

スポイトで取った色を、別の図形やExcel・Wordなど他のソフトでも使いたいときは、その色のカラーコードを控えておくと便利です。確認手順は次のとおりです。

  1. 色がすでに設定されている図形を選択します。
  2. 「図形の塗りつぶし」▼→「その他の色」をクリックします。
  3. 「色の設定」ダイアログの「ユーザー設定」タブを開きます。すると、その色のRGB値とHex(16進)が表示されます。
  4. 表示された数値をメモしておきます。このRGB値さえ控えれば、別のスライドや別のソフトでまったく同じ色を再現できます。

ExcelやWordも色の指定方法はPowerPointとほぼ同じで、「その他の色」→「ユーザー設定」でRGB/Hexを入力できます。つまりカラーコードを一度控えておけば、Office全体で色を統一できます。スポイトはPowerPoint内で色を「取る」のに便利な道具、RGB値の控えはソフトをまたいで色を「持ち運ぶ」ための情報、と役割を分けて考えるとわかりやすいです。

同じ色をすばやくもう一度使う

直前に使った色は、「図形の塗りつぶし」の▼を開いたときに「最近使用した色」の欄に並びます。同じ色を続けて別の図形にも適用したいときは、スポイトを使い直さなくても、ここから選ぶだけで再利用できます。たくさんの図形を同じ色にするなら、最初の1個でスポイト→以降は「最近使用した色」から選ぶ、という流れが速いです。

資料全体の色を統一するコツ

スポイトで個別に色を合わせていくのも良いですが、資料が長くなると「ページごとに微妙に色が違う」という事故が起きがちです。最初に色のルールを決めておくと、全体に統一感が出ます。

使う色は3〜4色に絞る

1つの資料で使う色は、メインカラー1色+差し色1〜2色+文字用の濃いグレーくらいに絞るのが基本です。色を増やしすぎると、どこが大事なのか伝わりにくくなります。スポイトでブランドカラーを取ったら、それをメインに据え、強調にだけ差し色を使う、という役割分担を決めておきましょう。

テーマの色に登録して使い回す

決めた色は、PowerPointの「テーマの色」に登録しておくと、毎回スポイトを使わずワンクリックで呼び出せます。

  1. 「デザイン」タブ→「バリエーション」グループの▼(その他)→「配色」→「色のカスタマイズ」を開きます。
  2. 「テーマの新しい配色パターンを作成」ダイアログで、各色のドロップダウン→「その他の色」を開き、控えておいたRGB/Hexを入力します。
  3. 名前を付けて「保存」します。以降、図形の塗りつぶしや文字色のパレット上部に、その色がいつでも表示されるようになります。

こうしておけば、新しい図形を作るたびにパレットから登録色をクリックするだけで、資料全体の色がぴったり揃います。スポイトは「最初に色を決める」段階で使い、決まった後はテーマの色で運用する――この使い分けが、速さと統一感を両立させるコツです。

背景・文字のコントラストを確保する

色を揃えるときは、見た目の統一感だけでなく読みやすさも意識してください。濃い背景には白〜薄い文字、薄い背景には濃い文字を合わせると、誰が見ても読みやすくなります。スポイトで雰囲気を合わせた後、文字が読みにくいと感じたら、文字色だけは少し明暗をずらして調整しましょう。

Mac版・Web版での使い方の違い

WindowsとMac、ブラウザ版では操作が少し異なります。違いを整理しておきます。

環境 スポイトの可否 補足
Windows版(2016以降/Microsoft 365) 使える 「図形の塗りつぶし/フォントの色/図形の枠線」のメニュー下部にスポイトがある。画面外の色取りにも対応
Mac版(2016以降/Microsoft 365) 使える 塗りつぶしの色のパレット内にスポイトがある。メニュー名・位置がWindowsと少し違う
Web版(PowerPoint for the web) 制限あり スポイトが使えないことがある。RGB値入力で代替するのが確実
2013以前 使えない スポイト機能自体が無い。RGB値入力で対応

Mac版でスポイトが見つからないときは、図形を選択して塗りつぶしの色を開いたときに表示される色パレットの中(または下部)を探してください。基本的な「対象を選んでから色のメニューを開く」という流れはWindowsと共通です。どの環境でも、最後の手段としてRGB値の直接入力に切り替えれば、同じ色を確実に再現できます。

そのまま試せる|色合わせの練習レシピ

頭で読むだけよりも、実際に手を動かすと一気に身につきます。空のスライドで試せる練習を3つ用意しました。1つ5分もかからないので、順番にやってみてください。

レシピ1:ロゴと同じ色の見出し帯を作る

  1. 新しいスライドに、会社や好きなサービスのロゴ画像を貼り付けます(「挿入」→「画像」)。
  2. 「挿入」→「図形」から横長の四角形を描き、スライドの上部に置きます。これが見出しの帯になります。
  3. 四角形を選択→「図形の塗りつぶし」▼→「スポイト」→ロゴのメインカラーをクリック。帯がロゴと同じ色になります。
  4. 帯の上にテキストボックスで見出しを入れ、文字色を白にすれば、ブランドカラーの見出し帯の完成です。

このレシピで「対象を選ぶ→スポイト→色をクリック」という基本の流れが体に入ります。

レシピ2:写真の中の色で文字を強調する

  1. スライドに写真を1枚貼り、その上にテキストボックスでキャッチコピーを置きます。
  2. 強調したい単語だけをドラッグで選択します。
  3. 「ホーム」タブ→「フォントの色」の▼→「スポイト」→写真の中の印象的な色をクリック。
  4. 文字色が写真と呼応して、まとまりのあるデザインになります。読みにくければ、もう少し濃い部分を取り直してください。

写真と文字の色をリンクさせると、素人っぽさが消えてプロらしい仕上がりになります。

レシピ3:取った色をテーマに登録して使い回す

  1. レシピ1で帯に設定した色の図形を選択→「図形の塗りつぶし」▼→「その他の色」→「ユーザー設定」タブでHex(16進)の値をメモします。
  2. 「デザイン」タブ→「配色」→「色のカスタマイズ」を開きます。
  3. 「アクセント1」などのドロップダウン→「その他の色」→メモしたHexを入力→名前を付けて保存
  4. 以降、塗りつぶしや文字色のパレット上部に登録色が並び、ワンクリックで同じ色を使えます。

この3レシピをこなせば、「色を取る・控える・使い回す」という一連の流れが完成し、どんな資料でも色を素早く統一できるようになります。

うまくいかないときのチェックリスト

スポイトでつまずいたときに見直すポイントをまとめました。上から順に確認すると、たいていの問題は解決します。

  • 対象を選んでいるか:図形・文字・枠線を先に選択しないとスポイトは出ません。
  • 正しいメニューから開いているか:図形の色は「塗りつぶし」、文字の色は「フォントの色」、線の色は「図形の枠線」。それぞれ別のメニューです。
  • 狙った色を取れているか:クリック前にポインター横のプレビューでカラーコードを確認。影や明るい部分で色は変わります。
  • 画面外の色は押したままドラッグ:マウスを離さずに目的の画面まで動かす。難しければスクリーンショットを貼って取る方法に切り替える。
  • バージョンを確認:2016以降か。Web版・2013以前ならRGB値入力で代替。
  • 間違えたらすぐ取り消し:色が変わってしまったらCtrl+Z(⌘+Z)で戻す。スポイト解除はEsc。

よくある質問(FAQ)

Q1. スポイトはどのタブにありますか?

専用の「スポイト」タブはありません。図形を選んだときの「図形の書式」タブ、または「ホーム」タブにある「図形の塗りつぶし」「フォントの色」「図形の枠線」の▼を開くと、メニューの下のほうに「スポイト」が表示されます。色を入れたい対象を先に選択しておくのがポイントです。

Q2. 「パワポ スポイト ない」と出てきました。どうすればいいですか?

まず、色を変える図形や文字を選んでいるか確認してください。何も選ばずにメニューを開くとスポイトは出ません。それでも無い場合は、お使いのPowerPointが2013以前か、Web版の可能性があります。その場合は「その他の色」→「ユーザー設定」でRGB値(または16進数)を入力すれば、同じ色を作れます。

Q3. PowerPointの外(ブラウザなど)の色は取れますか?

取れます。スポイトを起動したら、スライド上でマウスのボタンを押し込み、離さずに色を取りたい画面の上までドラッグして、目的の色のところでボタンを離します。これがうまくいかないときは、その画面をスクリーンショットでスライドに貼り、その画像の上でスポイトを使うと確実です。

Q4. 吸い取った色のカラーコードを知りたいです。

色を設定した図形を選び、「図形の塗りつぶし」▼→「その他の色」→「ユーザー設定」タブを開くと、その色のRGB値とHex(16進数)が表示されます。これを控えておけば、別の図形やExcel・Wordでも同じ色を再現できます。

Q5. 文字の色や枠線の色にもスポイトは使えますか?

使えます。文字は「フォントの色」の▼、枠線は「図形の枠線」のメニューから「スポイト」を選びます。操作の流れは図形の塗りつぶしとまったく同じで、対象を選んでからスポイトを起動し、取りたい色をクリックするだけです。

Q6. 同じ色を何度も使いたいのですが、毎回スポイトを使うのは面倒です。

一度使った色は、塗りつぶしメニューの「最近使用した色」に並ぶので、そこから選べます。資料全体で使うなら、「デザイン」タブ→「配色」→「色のカスタマイズ」でテーマの色に登録すると、パレットからワンクリックで呼び出せて便利です。

Q7. スポイトで取った色が、思っていた色と少し違います。

画像は同じ色に見えても、場所によって明るさや影で色味が変わります。クリックする前に、ポインター横のプレビューで中央のマスの色とカラーコードを確認してください。微調整したいときは、色を設定した後に「その他の色」→「ユーザー設定」でRGB値を少しずつ変えると、明るさや濃さを細かく整えられます。

Q8. 表(テーブル)のセルの色にもスポイトを使えますか?

使えます。セルを選択し、「テーブルデザイン」タブの「塗りつぶし」▼→「スポイト」で、セルの背景色を画像やロゴの色に合わせられます。罫線の色を合わせたいときは、同じタブの「ペンの色」からスポイトを使い、ペンで罫線をなぞると色が反映されます。

まとめ

PowerPointのスポイトは、対象(図形・文字・枠線)を選択→色のメニューの「スポイト」→取りたい色をクリック、というシンプルな3ステップで使えます。画像のなかのブランドカラー、別の図形の色、PowerPoint外の色まで、画面に映っているものなら何でも同じ色に合わせられるのが強みです。

画面外の色は「マウスを押したまま目的の画面までドラッグ」で取れますが、難しければスクリーンショットを貼ってから取れば確実です。スポイトが無い・使えない環境(2013以前やWeb版)でも、「その他の色」→「ユーザー設定」でRGB値や16進数のカラーコードを入力すれば、同じ色をきっちり再現できます。

仕上げに、吸い取った色のRGB値を控えてテーマの色に登録しておけば、毎回スポイトを使わなくても資料全体の色をワンクリックで統一できます。色を「決めるとき」はスポイト、「使い回すとき」はテーマの色――この使い分けで、見た目が整ったプロらしい資料を、速く作れるようになります。

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