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PowerPointで目次(アジェンダ)スライドを作る最短ルートは3つです。①2枚目に空スライドを足して各章タイトルを箇条書きで並べる、②章数が多いなら「挿入」タブの「ズーム」→「サマリーズーム」を使えば各章へジャンプできるリンク付き目次が自動で完成、③個別に飛ばしたいだけならテキストを選択して「挿入」→「リンク」で該当スライドを指定するだけです。まずは手動の箇条書きから始め、資料が長くなったらズームに切り替えるのが失敗しない順番です。
プレゼン資料の冒頭に「目次」や「アジェンダ」のスライドが1枚あるだけで、聞き手は「これから何の話を、どの順番で聞くのか」を把握できます。ところが、いざ作ろうとすると「箇条書きで手打ちすると章を入れ替えたときに直し忘れる」「クリックで各章へ飛びたいけどリンクの貼り方が分からない」「ズームという機能を聞いたけど自分のバージョンに無い」といった壁にぶつかりがちです。
この記事では、まったくの手動で作る方法から、セクション(章立て)とサマリーズームを組み合わせてリンク付き目次を自動生成する方法まで、画面の操作を一つずつ番号付きで解説します。新しいリボンUIと、メニューの位置が違う古いバージョンの両方に触れているので、お使いのPowerPointに合わせて読み進めてください。

この記事でわかること
- 目次スライドを「手動の箇条書き」で素早く作る基本手順
- アウトライン表示を使って各スライドの見出しを目次に流用する方法
- 「セクション」で資料を章立てし、その章名を目次に活用する流れ
- 「サマリーズーム」でリンク付き目次を自動作成する手順(対応バージョン付き)
- 目次の各項目に手動でハイパーリンクを設定して該当スライドへ飛ばす方法
- 目次のデザインを読みやすく整えるコツと、長い資料での機能の使い分け
- ズームが見つからない・リンクが飛ばないなど、つまずいたときの対処法
まずは早見表:あなたに合った作り方はどれ?
目的とPowerPointのバージョンによって、最適な方法は変わります。下の表で当たりをつけてから、該当する見出しへ進んでください。
| 作り方 | 向いている場面 | クリックで飛べる | 難易度 |
|---|---|---|---|
| 手動の箇条書き | 枚数が少ない/とにかく早く作りたい | いいえ(自分でリンクを足せば可) | かんたん |
| アウトライン表示を流用 | 各スライドにタイトルを入れ終わっている | いいえ | かんたん |
| セクション+目次 | 章ごとに資料を整理したい | ズームと組み合わせれば可 | ふつう |
| サマリーズーム | 章へジャンプする見栄えの良い目次を自動で | はい(自動) | ふつう |
| 手動ハイパーリンク | 既存の目次に飛ぶ機能だけ足したい | はい(手動設定) | ふつう |
迷ったら、まず「手動の箇条書き」で形を作り、クリックで飛ばしたくなったら「サマリーズーム」か「手動ハイパーリンク」を足す、という二段構えがおすすめです。
方法1:手動で目次スライドを箇条書きで作る
もっとも基本的で、どのバージョンのPowerPointでも確実に作れる方法です。新規スライドを1枚追加し、章のタイトルを箇条書きで並べるだけです。
手順
- 表紙(1枚目)の次に目次を置きたいので、サムネイル一覧(画面左のスライド一覧)で1枚目のサムネイルを右クリックします。
- 表示されたメニューから「新しいスライド」を選びます。これで2枚目に空のスライドが入ります。
- 挿入されたスライドのレイアウトを整えます。「ホーム」タブの「レイアウト」をクリックし、「タイトルとコンテンツ」を選ぶと、タイトル枠と箇条書き枠がそろって便利です。
- タイトル枠に「目次」または「アジェンダ」と入力します。
- 下の本文枠(コンテンツ枠)をクリックし、章のタイトルを1行ずつ入力します。1行打つごとに「Enter」キーで改行すると、自動で箇条書きの行が追加されます。
- 章に番号を付けたい場合は、本文枠を選択した状態で「ホーム」タブの「段落番号」(1.2.3.…のアイコン)をクリックします。手打ちで「1.」と入れる必要はありません。
たとえば営業資料なら「1. 会社概要/2. 課題の整理/3. 提案内容/4. 導入事例/5. 料金とスケジュール/6. まとめ」のように、本編の章タイトルをそのまま並べます。
箇条書きをきれいに見せるコツ
- 行間を広げる:本文枠を選択し、「ホーム」タブの「行間」(上下矢印のアイコン)で「1.5」程度に広げると、ぎっしり感が消えて読みやすくなります。
- 章番号を目立たせる:番号部分だけフォントを少し大きく、本文よりも濃い色にすると視線が章番号に集まります。
- 1スライドに収める:章が7つを超えると窮屈になります。多い場合は後述の「大項目だけを目次にする」方法か、2枚に分ける判断をします。
この方法の弱点は、本編の章を入れ替えたり名前を変えたりしたときに、目次スライドを手で直す必要があることです。章の増減が多い資料では、次に紹介するアウトラインやサマリーズームのほうが手間が減ります。
方法2:アウトライン表示で各スライドの見出しを目次に流用する
すでに各スライドにタイトルを入力済みなら、それをまるごとコピーして目次に貼り付けるのが速いです。アウトライン表示を使うと、全スライドのタイトルだけを一覧で取り出せます。
アウトライン表示の出し方
- 「表示」タブをクリックします。
- 左側のグループにある「アウトライン表示」をクリックします。画面左のサムネイル欄が、各スライドのタイトルと本文テキストの一覧(アウトライン)に切り替わります。
アウトラインには、各スライドの「タイトルプレースホルダー」に入っている文字が、スライドの見出しとして縦に並びます。これがそのまま目次の材料になります。
タイトルをコピーして目次スライドに貼る手順
- アウトライン表示の状態で、目次に載せたいスライドのタイトル行をドラッグして選択します。連続した複数行をまとめて選んでかまいません。
- 「Ctrl」+「C」キー(Macは「command」+「C」)でコピーします。
- 方法1で作った目次スライドの本文枠をクリックし、「Ctrl」+「V」キー(Macは「command」+「V」)で貼り付けます。
- 貼り付け直後は元の書式が残ることがあります。貼り付けた範囲を選択し、右下に出る「貼り付けのオプション」ボタンから「テキストのみ保持」を選ぶと、目次スライドの書式に合わせて整います。
- 不要な行(タイトルが無いスライドや表紙など)を削除して、章タイトルだけが残るように整えます。
この方法のメリットは、各スライドのタイトルをそのまま使うため、章名の表記ゆれが起きにくいことです。ただし「貼り付けた後の目次」と「本編のタイトル」は連動しません。あとから本編タイトルを変えても目次は自動更新されない点は方法1と同じです。自動更新まで欲しいなら、サマリーズーム(方法4)が答えになります。

方法3:セクションで章立てしてから目次に活かす
スライドが20枚、30枚と増えてくると、どこからどこまでが1つの章なのかが分かりづらくなります。そこで使うのが「セクション」です。セクションは、スライド一覧を「章のかたまり」に区切る機能で、章ごとに名前を付けられます。このセクション名は、後述のサマリーズームで自動目次を作るときの「章タイトル」としてそのまま使われるため、先に整えておくと一石二鳥です。
セクションを追加する手順
- 画面左のスライド一覧で、章の先頭にしたいスライドを右クリックします。たとえば「第2章 提案内容」を始めたいスライドの上で右クリックします。
- メニューから「セクションの追加」を選びます。区切り線が入り、「タイトルなしのセクション」という見出しが表示されます。
- 追加された「タイトルなしのセクション」の文字を右クリックし、「セクション名の変更」を選びます。
- 分かりやすい章名(例:「提案内容」)を入力して「名前の変更」をクリックします。
- 同じ要領で、章の切れ目ごとにセクションを追加し、それぞれに名前を付けていきます。
セクションの並べ替え・折りたたみ
- 章ごと移動:セクション名を右クリックして「セクションを上へ移動」「セクションを下へ移動」を選ぶと、その章に属するスライドをまとめて移動できます。
- 折りたたみ:セクション名の左にある三角マークをクリックすると、その章のスライドを折りたたんで隠せます。長い資料の全体像を見渡すときに便利です。
セクションだけでは目次スライドは自動では生まれませんが、章の構造がはっきりするので、方法1の手動目次を作るときの設計図になります。そして次のサマリーズームを使えば、このセクション名がそのままリンク付き目次に化けます。
方法4:サマリーズームでリンク付き目次を自動作成する(おすすめ)
「ズーム」は、目次の各項目をクリックすると、その章の先頭スライドへアニメーション付きでジャンプし、章が終わると自動で目次へ戻ってくる機能です。中でも「サマリーズーム」は、選んだスライド(または各セクションの先頭)のサムネイルを並べた目次スライドを、まるごと自動生成してくれます。手動でリンクを貼る必要がないため、リンク付き目次をいちばん速く作れます。
対応バージョン(ここが重要)
ズーム機能は、すべてのPowerPointで使えるわけではありません。利用できる主な環境は次の通りです。
- 使える:Microsoft 365(旧Office 365)のPowerPoint、PowerPoint 2019、PowerPoint 2021、PowerPoint 2024(Windows/Mac)
- 使えない:PowerPoint 2016以前(2013、2010など)。これらのバージョンには「ズーム」ボタンがありません。Web版(PowerPoint for the web)では、既存のズームの再生はできても、新規作成のメニューが用意されていない場合があります。
「挿入」タブに「ズーム」ボタンが見当たらない場合は、お使いのバージョンが非対応の可能性が高いです。その場合は方法5の手動ハイパーリンクで同じことを実現できます。
サマリーズームの作り方
- 先に方法3でセクションを設定しておくと、章ごとにきれいな目次ができます(セクション無しでも、目次に載せたいスライドを自分で選んで作れます)。
- 「挿入」タブをクリックします。
- 「リンク」グループにある「ズーム」をクリックし、開いたメニューから「サマリーズーム」を選びます。
- 「サマリーズームの挿入」ダイアログが開き、スライドの一覧が表示されます。各章の先頭にしたいスライドのチェックボックスをオンにします。すでにセクションを作ってある場合は、各セクションの先頭スライドが自動でチェックされた状態になります。
- 「挿入」ボタンをクリックします。
- 選んだスライドのサムネイルを並べた「サマリーズーム」スライドが、自動で新しく作られます(通常はプレゼンの先頭近くに挿入されます)。各サムネイルが、その章へのリンクになっています。
サマリーズームの動きと確認
- 「F5」キー(または「スライドショー」タブの「最初から」)でスライドショーを開始します。
- サマリーズームのスライドで、いずれかのサムネイルをクリックします。すると、その章の先頭へズームインしてジャンプします。
- その章のスライドを最後まで進めると、自動でサマリーズームの目次スライドへ戻ります。これがサマリーズーム最大の利点です。
章が増えたときの目次の更新
後から新しいセクションを足した場合、目次にも反映させましょう。
- サマリーズームのスライドをクリックして選びます。すると、リボンに「ズーム」タブ(または「ズームのデザイン」)が表示されます。
- その中の「サマリーの編集」をクリックします。
- 一覧から、新しく目次に加えたいセクションやスライドにチェックを入れて「更新」をクリックすると、目次が作り直されます。
なお「ズーム」メニューには、サマリーズームのほかに「スライドズーム」(特定の1枚へ飛ぶ)と「セクションズーム」(特定のセクションへ飛ぶ)があります。目次全体を一気に作りたいときは「サマリーズーム」、目次の特定の1項目だけを後から足したいときは「スライドズーム」「セクションズーム」を使い分けます。
方法5:目次の各項目に手動でハイパーリンクを設定する
ズームが使えない古いバージョンでも、テキストにハイパーリンクを設定すれば「クリックで該当スライドへ飛ぶ目次」を作れます。方法1で作った箇条書きの目次に、この設定を足していくイメージです。
テキストに同じファイル内のスライドへのリンクを貼る手順
- 目次スライドで、リンクにしたい章タイトルの文字をドラッグして選択します(例:「3. 提案内容」の文字部分)。
- 「挿入」タブをクリックし、「リンク」グループの「リンク」(または「ハイパーリンク」)をクリックします。ショートカットは「Ctrl」+「K」キー(Macは「command」+「K」)です。
- 開いたダイアログの左側で「このドキュメント内」を選びます。
- 中央に、そのファイル内のスライド一覧が表示されます。飛ばしたいスライド(例:提案内容の先頭スライド)をクリックして選びます。右側にプレビューが出るので、目的のスライドか確認します。
- 「OK」をクリックします。リンクを設定した文字には下線が付き、リンクとして機能するようになります。
- 同じ手順を、目次の各章タイトルに対して繰り返します。
飛んだ先から目次へ戻るボタンを付ける
手動リンクの目次は、サマリーズームと違って「自動で目次へ戻る」機能がありません。各章の最後に、目次へ戻るリンクを用意すると親切です。
- 章の最後のスライドに、図形やテキストボックスで「目次へ戻る」と入力します。
- その文字や図形を選択し、「Ctrl」+「K」キーでハイパーリンクを開きます。
- 「このドキュメント内」から目次スライドを選び、「OK」をクリックします。
リンクの動作確認とショートカット
- 編集中に確認したいとき:編集画面ではクリックだけではリンクは飛びません。「Ctrl」キーを押しながらリンク文字をクリックすると、編集中でも飛び先を確認できます。
- 本番での動作:スライドショー(「F5」キー)を実行すると、クリックだけでリンクが飛びます。
- リンクの修正・削除:リンク文字を右クリックし、「リンクの編集」または「リンクの削除(ハイパーリンクの削除)」を選びます。

方法6:目次のデザインを整えるコツ
目次は資料の「顔」になりやすいスライドです。情報を詰め込むより、ひと目で章構成が伝わる見た目を優先します。
レイアウトの基本
- 章は左揃え・番号付き:章タイトルを左揃えにし、行頭に通し番号を付けると、視線が上から下へ自然に流れます。
- 余白を恐れない:章を画面いっぱいに広げず、上下左右に余白を残すと、落ち着いた印象になります。行間は1.3〜1.5倍が読みやすい目安です。
- フォントは資料全体とそろえる:目次だけ別のフォントにすると浮きます。本編と同じフォント・同じ見出し色に統一します。
装飾で差をつける
| テクニック | やり方の概要 | 効果 |
|---|---|---|
| 番号を円で囲む | 「挿入」→「図形」で円を置き、中に章番号を入れる | 章番号が目立ち、リズムが生まれる |
| アイコンを添える | 「挿入」→「アイコン」で各章に合う絵柄を置く | 内容が直感的に伝わる |
| 区切り線を入れる | 章と章の間に細い直線(図形)を引く | 項目の区切りが明確になる |
| 現在地を強調 | 章ごとに目次を再掲し、進行中の章だけ色を変える | 聞き手が今どこかを把握できる |
デザイナー(デザインアイデア)を使う
Microsoft 365のPowerPointなら、目次スライドを表示した状態で「デザイン」タブの「デザイナー」(環境によっては「デザインアイデア」)をクリックすると、箇条書きを自動でおしゃれなレイアウトに変換した候補が右側に並びます。気に入ったものをクリックするだけで適用できます。番号付きの箇条書きは、タイムライン風やステップ風のデザインに変換されやすく、目次と相性が良い機能です。
方法7:長い資料での使い分けと、章ごとの「中見出し目次」
スライドが多い資料ほど、目次は1枚で終わりにせず、章の頭に「その章だけの小目次」を置くと聞き手が迷いません。ここでは長尺資料での組み立て方を整理します。
全体目次は大項目だけにする
30枚を超える資料で、全スライドのタイトルを目次に並べると読み切れません。冒頭の全体目次には「章(大項目)」だけを6〜8個に絞り、細かい内容は各章の中で見せます。章の数だけに絞ることで、サマリーズームを使ったときもサムネイルが見やすく並びます。
章扉(チャプター扉)+章内目次の二段構え
- 各章の先頭に「章扉」スライドを置き、章番号とタイトルを大きく表示します。
- 必要なら章扉の次に、その章の小見出しを並べた「章内目次」を入れます。これにより、聞き手は「大きな流れ(全体目次)」と「今いる章の中身(章内目次)」の両方を把握できます。
- 章扉のスライドをセクションの先頭にしておくと、サマリーズームの目次サムネイルが章扉になり、見栄えがそろいます。
機能の使い分けまとめ
- 10枚以下:方法1の手動箇条書きで十分。リンクは無くても困りません。
- 10〜30枚:方法3のセクションで章立てし、方法4のサマリーズームでリンク付き目次にすると、行き来が楽になります。
- 30枚以上:全体目次(大項目のみ)+各章の章扉・章内目次の二段構え。古いバージョンなら方法5の手動リンクで戻りボタンも用意します。
目次作りで覚えておくと速いショートカット
目次スライドの作成は、マウス操作だけでなくキーボードショートカットを併用すると一気に速くなります。よく使うものをまとめました(Windows基準。Macは「Ctrl」を「command」に読み替えてください)。
| 操作 | ショートカット | 目次作りでの使いどころ |
|---|---|---|
| 新しいスライドを追加 | Ctrl + M | 目次スライドを素早く挿入 |
| ハイパーリンクを挿入 | Ctrl + K | 章タイトルに飛び先を設定 |
| コピー/貼り付け | Ctrl + C/Ctrl + V | アウトラインのタイトルを流用 |
| 書式を保持せず貼り付け | Ctrl + Shift + V | 目次の書式に合わせて貼る |
| 最初からスライドショー | F5 | リンク・ズームの動作確認 |
| 現在のスライドから再生 | Shift + F5 | 目次スライドだけ素早く確認 |
| 元に戻す | Ctrl + Z | レイアウト変更を取り消す |
とくに「Ctrl」+「M」での新規スライド追加と、「Ctrl」+「K」でのリンク設定は、目次作りで何度も使う2大ショートカットです。手が覚えると作業が目に見えて速くなります。
具体例:6章構成の営業資料に目次を付ける流れ
ここまでの方法を組み合わせて、実際の資料に目次を付ける流れを通しで見てみましょう。表紙+本編24枚、全6章という想定です。
- 章を決める:本編を「会社概要・課題整理・提案内容・導入事例・料金とスケジュール・まとめ」の6章に分けます。
- セクションで区切る:各章の先頭スライドを右クリック→「セクションの追加」→「セクション名の変更」で、上記6つの章名を付けます(方法3)。
- 章扉を整える:各セクションの先頭スライドを、章番号とタイトルだけの大きな「章扉」にします。サマリーズームのサムネイルがこの章扉になるため、見た目がそろいます。
- サマリーズームで目次を生成:「挿入」→「ズーム」→「サマリーズーム」で、6つのセクション先頭が自動チェックされた状態を確認し「挿入」(方法4)。クリックで章へ飛ぶ目次が一発で完成します。
- 目次を2枚目へ移動:自動生成された目次スライドを、サムネイル一覧で表紙の次(2枚目)へドラッグします。
- デザインを整える:目次スライドを表示して「デザイン」タブの「デザイナー」で候補を確認し、見やすいレイアウトを適用します(方法6)。
- 動作確認:「F5」でスライドショーを実行し、目次の各サムネイルをクリックして章へ飛ぶか、章末で目次へ戻るかを確かめます。
この手順なら、手でリンクを貼る作業がゼロでも、クリックで章を行き来できる本格的な目次が15分ほどで仕上がります。古いバージョンを使っている場合は、4・5の代わりに方法5の手動ハイパーリンクで同じ構成を実現できます。
うまくいかないときの対処法
「ズーム」ボタンが見つからない
- お使いのバージョンを確認します。「ファイル」→「アカウント」(または「ヘルプ」)でバージョンを表示できます。ズームはMicrosoft 365/2019/2021/2024で利用できる機能で、2016以前にはありません。
- 非対応バージョンなら、方法5の手動ハイパーリンクで代替できます。見た目は地味ですが、クリックで飛ぶ目次は同じように作れます。
- 「挿入」タブにボタンがあるはずなのに見えない場合、ウィンドウが狭くてボタンが折りたたまれていることがあります。ウィンドウを最大化するか、「リンク」グループのアイコンを探してみてください。
リンクをクリックしても飛ばない
- 編集画面では、ただクリックしただけでは飛びません。「Ctrl」キーを押しながらクリックするか、スライドショー(「F5」キー)で確認します。
- リンク先のスライドを削除・移動していないか確認します。飛び先が無くなるとリンクは無効になります。リンク文字を右クリック→「リンクの編集」で貼り直してください。
- 図形にリンクを貼った場合、図形の「枠線部分」ではなく「中身(塗りつぶし部分)」がクリック対象です。透明な図形はクリック判定が外れることがあるので、薄く塗りつぶしておくと安定します。
サマリーズームの目次に章が抜けている/古い
- セクションを後から追加した場合、目次は自動更新されません。サマリーズームのスライドを選択→リボンの「ズーム」タブ→「サマリーの編集」で、加えたいセクションにチェックを入れて更新します。
- セクションを作らずにサマリーズームを使うと、チェックしたスライドの順番で目次が作られます。狙い通りの章構成にならないときは、先にセクションを整えてから作り直すと確実です。
目次と本編のタイトルがずれていく
- 手動の箇条書き(方法1・2)は本編と連動しません。章名を変えたら目次も手で直します。ずれを防ぎたいなら、サマリーズーム(章名=セクション名と連動)に寄せると管理が楽です。
ズームのサムネイルが画像でなく無地になる
- サマリーズームやスライドズームのサムネイルは、リンク先スライドの見た目をそのまま表示します。リンク先が真っ白なスライドだと、サムネイルも無地になります。章扉に章番号やタイトルを入れておくと、サムネイルにも文字が映り、目次として読みやすくなります。
- サムネイルに枠線や影を付けたいときは、サムネイルを選択して「ズーム」タブの「ズームの枠線」「ズーム効果」から見た目を調整できます。
クリックしたときに章へ飛ばず、次のスライドへ進んでしまう
- ズームのサムネイルではなく、スライドの背景(何も無い部分)をクリックすると、通常のスライド送りになって次のスライドへ進みます。必ずサムネイルそのものをクリックしてください。
- ズームの設定で「ズームに戻る」がオフになっていると、章を見終わっても目次へ戻りません。サムネイルを選択し、「ズーム」タブの「ズームに戻る」にチェックが入っているか確認します。
章番号がうまく振れない・崩れる
- 手打ちで「1.」と入力すると、行を入れ替えたときに番号がずれます。本文枠を選び「ホーム」タブの「段落番号」で自動採番にすると、並べ替えても番号が振り直されます。
- 番号と文字の間隔が広すぎる・狭すぎるときは、「段落番号」の右の小さな矢印から「箇条書きと段落番号」を開き、インデントを調整します。
目次でよく使う記号のコピペ用一覧
章番号や箇条書きの行頭に飾り記号を使うと、目次が見やすくなります。下の記号はすべて実在するUnicode文字です。必要な記号をコピーして、目次スライドのテキストに貼り付けてご利用ください。
| 記号 | 名称 | 目次での使い方 |
|---|---|---|
| ● | 黒丸 | 章の行頭マーカー |
| ○ | 白丸 | 小見出し(章の下の項目) |
| ▶ | 右向き三角 | 「進む」「次へ」を示す行頭 |
| ▸ | 小さい右三角 | 控えめな行頭マーカー |
| → | 右矢印 | 「この章へ」のリンク表現 |
| ① | 丸数字1 | 章番号(1〜20まで存在) |
| ② | 丸数字2 | 章番号 |
| ③ | 丸数字3 | 章番号 |
| ■ | 黒四角 | 章見出しの強い行頭 |
| □ | 白四角 | チェック欄風の行頭 |
| ◆ | 黒ひし形 | 区切りのアクセント |
| ・ | 中黒(なかぐろ) | 軽い箇条書きの行頭 |
丸数字は「①」から「⑳」まで連続して存在します。21以上の番号には丸数字が無いため、その場合は通常の数字に切り替えるか、「挿入」→「図形」で丸を描いて中に数字を入れる方法を使います。
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よくある質問(FAQ)
Q1. 目次スライドはプレゼンのどこに置くのが正解ですか?
一般的には、表紙(タイトルスライド)の次、つまり2枚目に置きます。冒頭で全体の流れを示すことで、聞き手が安心して話を聞けます。長い資料では、冒頭の全体目次に加えて、各章の先頭にも小さな目次(章内目次)を置くと迷子になりません。
Q2. 「目次」と「アジェンダ」は何が違いますか?
意味はほぼ同じで、資料の構成を一覧で示すスライドを指します。「アジェンダ」は会議やビジネスの議題一覧というニュアンスが強く、社外向けプレゼンや会議資料でよく使われます。社内の手順書やセミナー資料では「目次」「もくじ」「本日の流れ」などと書くことも多いです。タイトルの言葉は資料の性格に合わせて選べば問題ありません。
Q3. 自動で目次を作る機能はありますか?Wordのような目次の自動更新はできますか?
Wordの「目次の自動作成・更新」とまったく同じ機能はPowerPointにはありません。ただしサマリーズーム(方法4)が近い役割を果たします。セクション名をもとに目次サムネイルを自動生成し、章を足したら「サマリーの編集」で更新できます。完全自動ではありませんが、手打ちよりはるかに楽です。
Q4. 古いPowerPoint(2016以前)でもリンク付き目次は作れますか?
作れます。ズーム機能はありませんが、方法5の手動ハイパーリンク(「挿入」→「リンク」→「このドキュメント内」)で、各章へ飛ぶ目次を作成できます。アニメーション付きのジャンプや自動で戻る機能は付きませんが、クリックで該当スライドへ移動する目的は達成できます。
Q5. サマリーズームで作った目次が自動で先頭に入ってしまいます。位置を変えられますか?
変えられます。サマリーズームのスライドは、ほかのスライドと同じように、画面左のサムネイル一覧でドラッグして好きな位置へ移動できます。表紙の次(2枚目)へドラッグすれば、一般的な目次の位置に収まります。
Q6. 目次の項目だけ色や文字を変えたいのに、全体に反映されてしまいます。
変えたい1行だけを正確に選択しているか確認してください。箇条書き枠の中でその行の文字だけをドラッグして選び、「ホーム」タブのフォント色やサイズを変更します。枠全体を選んだ状態で変更すると、すべての行に反映されてしまいます。
Q7. 印刷したときに、リンク付き目次のリンクは機能しますか?
紙に印刷した場合は、当然ながらクリックはできません。リンクが機能するのは、画面上でスライドショーやPDFを表示しているときです。なお、PDFとして保存(「ファイル」→「エクスポート」または「名前を付けて保存」でPDFを選択)すると、同じファイル内へのハイパーリンクはPDF上でもクリックで飛ぶように残ります。配布資料でリンクを活かしたいときはPDFが便利です。
Q8. 章を入れ替えたら、目次の順番もずれてしまいました。どうすればいいですか?
手動の箇条書き目次(方法1・2)は本編と連動しないため、章を入れ替えたら目次も手で並べ替える必要があります。並べ替えの手間を減らしたいなら、セクション+サマリーズーム(方法3・4)に切り替えると、目次がセクション構成に基づいて作られるため、章の構造変更にも対応しやすくなります。番号は「段落番号」の自動採番を使うと、並べ替え後も自動で振り直されます。
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まとめ
PowerPointの目次(アジェンダ)スライドは、作り方を目的とバージョンで選ぶのがコツです。最後に要点を振り返ります。
- とにかく早く:新規スライドを2枚目に足し、章タイトルを箇条書きで並べる(方法1)。番号は「段落番号」で自動採番にすると並べ替えに強い。
- 既存タイトルを流用:「表示」→「アウトライン表示」で各スライドのタイトルをコピーし、目次へ貼り付け(方法2)。
- 章立てで整理:サムネイルを右クリック→「セクションの追加」で章ごとに区切り、名前を付ける(方法3)。これがサマリーズームの土台になる。
- リンク付き目次を自動で:「挿入」→「ズーム」→「サマリーズーム」で、クリックで章へ飛び、章末で自動的に目次へ戻る目次が完成(方法4)。Microsoft 365/2019/2021/2024で利用可能。
- 古いバージョンでも飛ばす:「挿入」→「リンク」→「このドキュメント内」で各章へ手動リンク。戻るボタンも自分で用意(方法5)。
- 見た目と運用:余白と行間を確保し、本編とフォント・色をそろえる。長い資料は「大項目だけの全体目次+章内目次」の二段構えにする(方法6・7)。
まずは手動の箇条書きで形を作り、資料が長くなったらセクション+サマリーズームへ移行する——この流れを覚えておけば、どんな長さのプレゼンでも、聞き手に親切な目次スライドを素早く用意できます。お使いのPowerPointに「ズーム」ボタンがあるかどうかを最初に確かめて、最適な方法を選んでください。
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