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2026年最新版(Android 16/Pixel 6〜Pixel 10シリーズ 検証済み)
Pixelスマートフォンに毎月配信される「Pixel Feature Drop」や「月例セキュリティアップデート」では、OS本体だけでなく「モデムファームウェア(Modem Firmware)」と呼ばれる通信モジュール用のソフトウェアも同時に更新されます。しかし、このモデムファームウェア更新が途中で止まり、再起動がループする・電波が圏外になる・アップデート進捗が0%から進まないといったトラブルが2026年に入って急増しています。本記事では、Pixelのモデムファームウェア更新が止まる原因と、リカバリーモード・ADBコマンド・Pixel Repair Modeを使った具体的な復旧手順を、初心者の方にも分かりやすく徹底解説します。

この記事でわかること
- モデムファームウェア(Modem Firmware)の役割と更新が必要な理由
- 更新が止まる主な原因(ストレージ・バッテリー・通信圏外)
- セーフモード起動と再試行の手順
- リカバリーモードからのキャッシュクリア方法
- ADBコマンドを使ったサイドロード復旧
- Pixel Repair Modeでの完全復旧手順
- 更新後にSafetyNet・Play Integrityが失敗するケースの対処
- Pixel機種別の更新所要時間と注意点
モデムファームウェアとは
モデムファームウェアは、Pixelに搭載されているSamsung Exynos Modem(Tensor G1〜G5世代)または独自統合モデムを制御する組み込みソフトウェアです。4G LTE・5G・Wi-Fi・Bluetooth・GPSといった無線通信全般を担っており、定期的にキャリアバンドの更新やセキュリティパッチが配信されます。
更新が必要な理由
- 新しい5G NR周波数バンドへの対応
- VoLTE・VoWiFi通話品質の改善
- セキュリティ脆弱性(CVE)の修正
- 通話切断・データ通信停止の不具合修正
- キャリア固有の挙動最適化(NTTドコモ・au・SoftBank・楽天モバイル等)
更新が止まる主な原因
1. ストレージ空き容量不足
モデムファームウェアの一時解凍に最低でも2GBの空き容量が必要です。空きが少ないと更新プロセスが途中で停止します。
2. バッテリー残量不足
更新中はバッテリーを大量消費するため、残量が30%未満だと更新が中断されます。
3. 通信圏外でのアップデート開始
初期検証フェーズでキャリア接続情報を必要とするため、機内モードや圏外環境では更新が進まないことがあります。
4. デュアルSIM・eSIM混在
物理SIMとeSIMの両方を使っている場合、片方が古いプロファイルだと更新がコンフリクトを起こすことがあります。
5. ルート化・カスタムROM残存物
過去にMagisk・KernelSU等でルート化した端末は、署名検証で失敗して更新が止まる場合があります。
6. Tensor SoCの過熱
Tensor G1〜G3世代は熱暴走しやすく、サーマルスロットリング発動中はファームウェア書き込みが中断されます。
対処法1: 基本的な再試行手順
ストレージとバッテリーを確保
- 「設定」アプリ→「ストレージ」を開き、空き容量を確認
- 5GB以上の空きがない場合は不要なアプリ・写真・動画を削除
- 充電器に接続し、バッテリー残量を50%以上にする
- Wi-Fi接続を確認(モバイル通信よりWi-Fiが安定)
- 「設定」→「システム」→「システムアップデート」→「アップデートを確認」を再実行
セーフモードでの再試行
サードパーティアプリが干渉している可能性がある場合、セーフモードで起動して試します。
- 電源ボタンを長押し
- 「電源を切る」を長押しすると「セーフモードで再起動」が表示される
- 「OK」をタップ
- セーフモード起動後、「設定」→「システム」→「システムアップデート」を実行
- 更新完了後、通常モードで再起動

対処法2: リカバリーモードでキャッシュクリア
更新キャッシュが破損している場合、リカバリーモードからキャッシュパーティションを消去することで解決することがあります。
リカバリーモード起動手順
- Pixelを完全にシャットダウン
- 電源ボタン+音量下ボタンを同時に長押し
- ブートローダー画面(Fastboot Mode)が表示される
- 音量ボタンで「Recovery mode」を選択し、電源ボタンで決定
- Googleロゴ画面で「電源ボタン+音量上ボタン」を一度押す
- リカバリーメニューが表示される
キャッシュクリア
- 音量ボタンで「Wipe cache partition」を選択
- 電源ボタンで決定
- 「Yes」を選択して実行
- 完了後、「Reboot system now」で通常起動
- 再度システムアップデートを実行
対処法3: ADBコマンドでサイドロード
OTA(Over The Air)更新が機能しない場合、Googleが公開しているOTAイメージをパソコンからADB経由で直接適用する方法があります。
事前準備
- パソコンに「Android Platform Tools」をインストール
- Pixelで「設定」→「デバイス情報」→「ビルド番号」を7回タップして開発者オプションを有効化
- 「設定」→「システム」→「開発者向けオプション」→「USBデバッグ」をオン
- USBケーブルでパソコンと接続
- Google公式OTAイメージをdevelopers.google.com/android/ota からダウンロード
サイドロード手順
# パソコンのターミナル/コマンドプロンプトで実行 adb reboot recovery # Pixelがリカバリー画面に入ったら、本体で「Apply update from ADB」を選択 adb sideload [ダウンロードしたOTAファイル名].zip # 完了後 adb reboot
サイドロード中は3〜10分ほどかかります。途中で接続を切らないように注意しましょう。
対処法4: Pixel Repair Modeを使う
Android 14以降のPixelには「修理モード(Pixel Repair Mode)」が搭載されており、データを残したままシステムパーティションだけをリセットできます。
Repair Mode起動手順
- 「設定」→「システム」→「修理モード」を選択
- 本人確認のため画面ロックを解除
- 「修理モードに入る」をタップ
- 自動的に再起動し、まっさらな状態で起動
- この状態で「システムアップデート」を実行
- 完了後、「設定」→「修理モードを終了」をタップ
- 元のデータが復元された状態で通常起動
※ Repair Mode中はGoogleアカウントもアプリも消去された状態に見えますが、終了時に復元されます。
対処法5: 工場出荷状態への完全リセット
上記すべてが失敗した場合の最終手段です。データのバックアップを必ず取ってから実行してください。
事前バックアップ
- 「設定」→「Google」→「バックアップ」で「今すぐバックアップ」を実行
- 写真は「Googleフォト」で同期確認
- LINEなどのアプリは個別にトーク履歴をエクスポート
初期化手順
- 「設定」→「システム」→「リセットオプション」
- 「すべてのデータを消去(出荷時リセット)」を選択
- 「すべてのデータを消去」をタップ
- パスコードを入力
- 初期セットアップ後、最新のシステムアップデートを適用

更新後にSafetyNet・Play Integrityで失敗する場合
モデムファームウェア更新後、Google Pay・銀行アプリ・一部のゲーム(ポケモンGO等)が「デバイスが認証されていません」というエラーで起動できなくなる場合があります。
原因と対処
- ブートローダーがアンロック状態: Fastbootで再ロックする(fastboot flashing lock)
- 過去のルート化痕跡: 完全初期化+公式ファクトリーイメージ書き込み
- キャリア未認証ROM: 並行輸入版で起こることがある。日本国内モデルへの戻しが必要
- Play Integrity APIキャッシュ: Playストア→「アプリ情報」→「ストレージとキャッシュ」→「キャッシュを消去」
Pixel機種別 モデムファームウェア更新時間と注意点
| 機種 | SoC/モデム | 所要時間 | スタック頻度 | 推奨対処法 |
|---|---|---|---|---|
| Pixel 6/6 Pro | Tensor G1 | 15〜25分 | 高 | サイドロード推奨 |
| Pixel 6a | Tensor G1 | 15〜20分 | 高 | キャッシュクリア |
| Pixel 7/7 Pro | Tensor G2 | 10〜18分 | 中 | 標準手順 |
| Pixel 8/8 Pro | Tensor G3 | 8〜15分 | 中 | Repair Mode |
| Pixel 8a | Tensor G3 | 8〜12分 | 低 | 標準手順 |
| Pixel 9/9 Pro | Tensor G4 | 5〜10分 | 低 | 標準手順 |
| Pixel 10/10 Pro | Tensor G5 | 3〜8分 | 極低 | 標準手順 |
対処法別の比較表
| 対処法 | 難易度 | データ保持 | 所要時間 | 成功率 |
|---|---|---|---|---|
| セーフモード再試行 | 易 | 保持 | 10分 | 40% |
| キャッシュクリア | 中 | 保持 | 15分 | 60% |
| ADBサイドロード | 難 | 保持 | 30分 | 85% |
| Pixel Repair Mode | 中 | 保持 | 20分 | 75% |
| 出荷時リセット | 易 | 消失 | 60分 | 95% |
FAQ よくある質問
Q1. モデムファームウェアの更新だけスキップすることはできますか?
いいえ、月例セキュリティアップデートにモデム部分が含まれているため、個別にスキップすることはできません。
Q2. 更新後に電波が圏外のままです
「設定」→「ネットワークとインターネット」→「SIM」を開き、該当のSIMをいったん無効化→再度有効化することで復旧することが多いです。
Q3. アップデート進捗が0%のまま動きません
5分以上0%が続く場合は強制再起動(電源+音量上を10秒長押し)し、ストレージ・バッテリー・通信状態を確認してから再試行してください。
Q4. eSIMが消えてしまいました
キャリアのマイページからeSIMプロファイルを再ダウンロードしてください。多くのキャリアは無料で再発行に対応しています。
Q5. 楽天モバイルのVoLTEが使えなくなりました
「設定」→「ネットワークとインターネット」→「SIM」→「楽天モバイル」→「優先ネットワークの種類」を「LTE」に固定してください。
Q6. 自動更新を無効化することはできますか?
「設定」→「システム」→「システムアップデート」→「自動更新」をオフにできますが、セキュリティ上は有効化を推奨します。
Q7. パソコンがない場合のサイドロード方法は?
残念ながらADBサイドロードはパソコン必須です。コンビニのネットカフェやキャリアショップに相談すると良いでしょう。
Q8. Pixel Watch・Pixel Tabletも同様の問題が起きますか?
Pixel WatchはWear OSのため別仕様ですが、Pixel TabletはPixelスマホと同じプロセスでモデム(ただしWi-Fi/Bluetoothのみ)が更新されます。
Q9. 中古で買ったPixelで更新が止まります
前所有者がブートローダーをアンロックしていた可能性があります。Google純正のFactory Imageから完全書き戻しを試してください。
Q10. キャリアショップに持ち込めば直してもらえますか?
SIMフリー版のPixelはキャリアショップでは対応してもらえないことが多く、Googleサポートに直接連絡するのが確実です。
まとめ
Pixelスマートフォンのモデムファームウェア更新が止まる問題は、ストレージ不足・バッテリー残量・通信圏外といった基本的な原因が大半を占めます。まずはセーフモード再試行・キャッシュクリアといった軽度の対処から順に試すことで、データを保持したまま復旧できる可能性が高まります。
それでも解決しない場合は、ADBサイドロードやPixel Repair Modeといった上級者向けの手法を活用することで、データを失わずに更新を完了できます。最終手段としての出荷時リセットは成功率が高いものの、データ消失というデメリットがあるため、必ず事前バックアップを取ってから実行してください。
また、更新後にSafetyNetやPlay Integrityの認証で失敗する場合は、ブートローダーの状態やルート化の痕跡が原因である可能性が高いため、Google公式のFactory Imageからクリーンインストールすることが推奨されます。
Pixel 9以降の新しい機種ではTensorプロセッサの最適化により更新失敗率が大幅に低下していますが、Pixel 6世代を使い続ける方は、本記事の対処法をブックマークして毎月のアップデートに備えておくと安心です。安全で快適なPixelライフを送るために、定期的なバックアップと適切な更新管理を心がけましょう。
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