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日本のタクシー配車はどんな感じ?競争環境とプレイヤー

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タクシー配車アプリと聞くと海外発である「Uber」が真っ先に思い浮かぶ方がいると思います。実際、海外における「Uber」の利用率やシェアは非常に高い水準を満たしているのが現状です。

一方日本では「Uber」一強ではありませんでした。海外発のアプリと国内発アプリが入り混じり、競争が激化している背景があります。

本記事では 日本のタクシー配車の現状や競争環境とプレイヤー について解説します。長い間続いてきたタクシーのビジネスモデルが変化しようとしています。その時代の節目に居合わせるものとして関心を持たずにはいられませんね。

日本のタクシー配車の現状


世界で浸透しているタクシー配車アプリですが、これまで日本では思ったように進んでいないのが現状でした。

しかし近年では活発化する動きが見られており、サービスを提供する企業や利用者にも様々な変化が生じているのが分かります。

タクシーのIT化

アプリを使った配車や料金支払いのキャッシュレス化などからタクシー業界でもIT化が進んでいます。

タクシードライバーの年齢層は他の業界と比較すると高齢である傾向があり、デジタルに対して抵抗を感じてしまうことも多くIT化に対して難があることが課題とされてきました。

このような問題を抱える中で、日本のタクシーIT化はどれくらい進んでいるのでしょうか。

アプリによるタクシー配車利用率は低い

日本におけるアプリを使ったタクシー配車の利用率はまだまだ低いと言わざるを得ません。2018年の段階ではタクシー配車の99%はアプリ以外と言われています。

タクシー配車アプリが充実する一方で消費者の利用方法は、流しや電話予約など従来通りの方法が取られている傾向があります。

まだまだ伸びしろがある

アメリカではアプリによる配車が50%にも届くと言われています。文化の違いや法律面から差が出るのは仕方ないことと言えますが、日本と比較すると圧倒的なシェア率であることが分かりますね。

この利用率の差はまだまだ埋められる余地があると考えられています。

IT企業が相次いで参入

これから利用率が伸びていくと考えられることから様々な企業がタクシー業界に相次いで参入しています。国内発のタクシー配車アプリが続々登場するなど、利用者からもその変化が肌で感じられるくらいです。

まだまだ利用率は低いとされてはいますが、短期間で急激に利用者が増えてきている背景もあり、注目している企業も多いようですね。今後も新しいアプリやサービスが登場することも考えられます。

日本で利用されている配車タクシーアプリ

①Japan Taxi

利用可能エリア 日本全国
配車予約 有り
URL 公式サイト
AppStore
GooglePlayStore

現在日本で最も規模が大きいとされる「Japan Taxi」。全国47都道府県で利用可能であることはタクシー配車アプリとして非常に強みがあると言えるでしょう。

事前にアプリを通して決済情報を登録しておくことで降車時に支払いが不要となるサービスがあります。タクシー配車アプリを利用するとスムーズに乗車することができるメリットがありますが、「Japan Taxi」では降車もスムーズになる特徴があると言えます。

また、成田や羽田を始めとした全国7空港に定額で送迎する「空港定額」というサービスがあります。料金が変動しない定額料金で利用できることから人気のサービスの一つとなっています。

②Uber

利用可能エリア 東京、神奈川、大阪、京都、福岡
配車予約 有り
URL 公式サイト
AppStore
GooglePlayStore

アメリカ発の「Uber」です。アメリカで利用されているのは「白タク」と言われるアマチュアのドライバーが送迎するサービスですが、日本では法律の面から利用することができません。

現在日本で展開されているサービスは「Uberブラック」と言われているもので、ハイヤーを配車するサービスとなります。日本の「Uber」は、厳密に言うとハイヤー配車アプリとなるようですね。

高級車を手配するので、当然利用料金が高くなりますが、他のタクシー配車アプリとは一線を画した体験ができることは間違いないでしょう。

③MOV

利用可能エリア 東京、神奈川、大阪、京都
配車予約 無し
URL 公式サイト
AppStore
GooglePlayStore

DeNAが手がけるタクシー配車アプリ「MOV」。

乗車前にドライバーと連絡をとれるのが特徴となっています。電話によって細かい場所の指定や自分の特徴を知らせておくことでタクシー乗車時に手間取ることがほとんどありません。

サービス開始して間もないこともあり、利用可能エリアがまだまだ狭いのが欠点と言えます。エリア拡大は順次行っていくということなので今後に期待です。

④DiDi

利用可能エリア 東京、大阪、京都、福岡、北海道
配車予約 有り
URL 公式サイト
AppStore
GooglePlayStore

中国発のタクシー配車アプリ「DiDi」。

乗車前に綿密に連絡を取れたり、ドライバーの情報も事前に知ることができるのがありがたい点ですね。安心して利用することができるタクシー配車アプリです。

日本のタクシー配車の激化する競争環境とプレイヤー

前項では最も代表的なものや大手企業が運営するタクシー配車アプリを中心に挙げました。実際にはこの他にも様々なアプリが存在しており、現在も増加する傾向にあります。

ますます競争が激化していくことが想定されますが、その背景には一体どのような要因があるのでしょうか。

タクシー配車システムを利用する動きが活発化


これまで日本におけるアプリを使ったタクシー配車利用率は世界と比較しても圧倒的に低い状況でしたが 近年増えていく傾向にあります。

様々なサービスや物事がIT化する中で、タクシーのIT化も進んでいます。アプリを利用した配車サービスを利用すれば、大通りに出てタクシーを捕まえたり、タクシー行列に並ぶ必要もありません。

タクシー乗車するまでにかかわる煩わしさがアプリ一つで簡単に済むわけですから、一度体験さえしてもらえれば繰り返し利用してもらえる可能性は高いですよね。

このように利用者がジワジワと増えてきていることが競争が激化している要因の一つと考えられます。今後も利用者の増加や新サービスの登場で市場が活発化していくことが想定されます。

競争環境に影響を与えるプレイヤーとは

激化する競争環境を制するには、もちろん質の良いサービスを提供することが第一となります。利用範囲の拡大や利用しやすさ等…。

しかし、競争環境にはタクシー配車アプリの運営会社だけが影響するわけではありません。各タクシー会社や利用者、その他の提携企業等。数多くの要素が競争環境に影響することになります。

これらの要素の相互作用を正確に把握することで市場競争の構造を理解することができるのではないかと考えられます。様々な企業が参入する中で自社の収益性を確保するために必要不可欠である言えます。

まとめ

日本タクシー配車の現状について見てきました。

これまで利用してきたタクシーとは一風変わったサービスですが、抵抗がある方も一度体験してみるとすんなり受け入れられることもあると思います。

利用可能エリアが限られていたりとまだまだ使い勝手は良いとは言えませんが、各企業が参入して今後も競争が激しくなっていくことが想定されます。そこまで長い時間をかけることなくサービスの質の向上が図られることが考えられるでしょう。

他の新規サービスや新しく参入する企業にも注目したいですね!

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