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目次
1.AWS Simple Monthly Calculator(簡易見積ツール)を使う
AWSのホームページに「AWS Simple Monthly Calculator」があります。AWSの見積もりを出したい際は、AWS Simple Monthly Calculatorを使うことで算出できます。下記は、AWS Simple Monthly Calculatorの使い方です。
簡易見積ツール利用手順
- AWSのホームページの「AWS課金体系と見積もり方法について」にある「AWS Simple Monthly Calculator(簡易見積ツール)を起動する」のリンクをクリックします。
- AWS Simple Monthly Calculatorが開いたら、TOP画面の上部にある「リージョンの選択」を該当リージョンに設定します。
- AWSを初めて利用する場合は、1年間の無料利用枠があります。初めての場合が画面右上にあるチェックボックスにチェックを入れてください。
- 仮想インスタンスサーバーを利用予定の場合は、「Amazon Elastic Compute Cloud」を選択して見積もりを行います。
- インスタンスの台数と使用量をドロップダウンリストから選択します。
- 「タイプ」を選択すると、OSとインスタンスタイプを選択する画面が表示されます。
- 画面が表示されたら、OSとインスタンスタイプを選びます。
- AmazonCloudwatchで詳細モニタリングやオプションを利用する場合は、画面下の詳細オプションで選択します。
- これらの入力が完了したら、画面右下の「閉じて保存」をクリックします。
- 「タイプ」の右側にある「料金計算オプション」を選択すると「料金計算オプションを選択」という画面が表示されます。
- 画面には、使用量を元にした1ヶ月あたりの料金(コスト)が表示されていますので、比較検討し希望のものを選択します。
- 分割、一部前払い、全額前払いの何れの支払い方法を選択するかで割引率が異なります。
引き続き、Amazon Elastic Compute Cloudのブロックストレージを利用する場合の見積もり方法は下記のとおりです。
ブロックストレージ
- 画面で「Amazon Elastic Compute Cloud」を選択します。
- 必要ボリュームを入力・確認します。
- ボリュームタイプをドロップダウンリストから選択して、必要なストレージ容量を入力します。
- IOPSの数値を入力し、スナップショットストレージを入力します。(スナップショットは傾斜課金です)
オブジェクトストレージサービスを利用する場合は、下記のとおりです。
オブジェクトストレージサービス
- 画面で「Amazon Simple Storage Service」を選択します。
- ストレージと低冗長化ストレージを必要な分入力します。
- リクエスト、データ転送もそれぞれ必要な容量入力を行います。
AWS上でリレーショナルデータベースサービスの見積もりを出す場合は下記のとおりです。
リレーショナルデータベースサービス
- 画面で「Amazon Relational Database Service」を選択します。
- オンデマンドかリザーブドのどちらを利用するのか選択します。
- Amazon Relational Database ServiceのDBエンジンとライセンス形態を選択します。
- クラスとデプロイをドロップダウンリストから希望ものもを選択します。
- ストレージ、IOPSを希望のものを選択し入力まで、終えたら追加バックアップストレージとデータ転送を入力すれば完了です。
既存のデータセンターとAWSの接続ができる「Amazon Virtual Private Cloud」の見積もりを行う方法は下記のとおりです。
Amazon Virtual Private Cloud
- 画面で「Amazon Virtual Private Cloud」を選択します。
- 接続対地数を入力し、VPNの使用量を入力します。
- データ通信量を入力し完了です。
コンテンツを高速配信できる「Amazon Cloud Front」の見積もりを出す方法は下記のとおりです。
Amazon Cloud Front
- 画面で「Amazon Cloud Front」を選択します。
- CloudFrontからのデータ送出量の入力を行います。
- 平均オブジェクト数と、HTTPS通信の必要・不要を選択し、無効化リクエストを入力すれば完了です。
AWS Supportの見積もりを出したい場合は下記のとおりです。
AWS Support
- 画面で「AWS Support」を選択します。
- サポートプランをベーシック、ビジネス、開発者、エンタープライズから選択すれば完了です。
それぞれの費用の確認をする場合は、必要な項目の入力が完了し、画面上の「毎月の請求額の見積り」タブを選択します。すると、それぞれの見積りが表示されます。見積り内容を共有したい場合は、画面右にある「保存して共有」を選択し必要情報を入力します。
2.非公式ツール「ざっくりAWS」を利用する
AWSの利用料金のお見積りを出すには、AWS公式が提供している見積もりツール「AWS Simple Monthly Calculator」を使うのが一般的ですが、非公式ツールの 「ざっくりAWS」 を利用する方法もあります。
公式ツールは正確な料金を算出するために入力項目も多く、扱いにくいと感じる方も多いのではと思います。そんな方に向けて開発された非公式のお見積りツールになっています。
その名の通り、出されるお見積りはザックリとしており非常にシンプルになっています。サイトの見た目もシンプルになっており、必要な情報だけが表示されています。
EC2の算出画面では入力項目は 「インスタンス」「台数」「ストレージ」「データ転送量」 の4つのみ。複数のインスタンスを利用している場合は右側に表示されている「+追加する」ボタンをクリックすることで追加されます。
S3の算出画面では 「容量」「データ転送量」「読み込み回数」「書き込み回数」 を入力することで料金が算出されます。
上記2つ意外にも、AWSの主要なサービスにはほとんど対応していますのでぜひ使ってみてください。いずれも入力項目はシンプルで簡単にお見積りを出せるようになっています。
「ざっくりAWS」を使って 「物足りない」 とか 「もっと正確な料金を算出したい」 と感じるようになれば公式ツールを使いだすのが丁度良いかもしれません。公式のちょっと複雑な画面も多少は抵抗がなくなっていると思います。
3.低価格で利用するポイント
無料利用枠を利用する
AWSを低価格で利用したい場合は、まず1年間使える無料利用枠を利用することです。これにより大きな削減が見込めます。無料利用枠を超えない限りは料金が請求されることもありません。
リザーブドインスタンスを活用する
また、容量など利用料に合わせて割引オプションやボリュームディスカウントがありますので、しっかりと活用しましょう。リザーブドインスタンスは年間21%以上起動している場合は安くなります。データ転送量やストレージは使用するボリュームに合わせて割引されます。
インスタンスの見直しと停止
データベースサーバーの提供してくれるRDSではインスタンスが稼働している時間の分だけ料金が発生する仕組みになっています。不要なインスタンスを随時停止させていくことにより余分なコストを削減することができます。
2017年1月にRDSインスタンスを正式に停止させる機能が提供されたことにより、簡単に不要なインスタンスを停止させることができるようになりました。当時はRDSで利用できるデータベース6種類のうち5種類まででしたが、現在では6種類全てが対応済み。全てのデータベースにおいてインスタンスを一時的な停止状態にすることができます。
また、停止期間は最大7日間となっており、それを過ぎると停止させていたRDSインスタンスは自動的に起動することになります。一度停止させたからと言って安心はできないので注意が必要です。
夜間・休日はサーバーを停止する
ほとんどの場合は24時間フル稼働させることが前提となりますが、一部の例外や開発環境においては常時サーバーを稼働させておかなくても良い場合があります。
たとえ利用していなくてもサーバーが動いていたら料金は加算されていってしまいます。不要なタイミングではきっちりとサーバーを停止させておきましょう。
冗長設定を見直す
AWSは簡単な冗長設定が魅力の一つですが、コストが余計にかかってしまうというデメリットもあります。ほとんどの冗長設定は必要である場合がほとんどですが、稀に必要のないものにまで適用していることがあります。
例えば、RDSの「Multi-AZ」と「Single-AZ」を比較すると費用面では2倍もの差が出てしまいます。冗長性を重視する場合は「Multi-AZ」は非常に有効なのですが、そこまで重要なデータではなかったり、コストを抑えたいという場面では「Single-AZ」も選択肢の一つとなります。
サーバースペックを見直す
現在利用しているサーバーのスペックについても定期的に見直すことが大切です。必要以上にサーバーを割いていると無駄なコストとなってしまいます。現在使っているサーバーがオーバースペックではないか、リソース状態をチェックしましょう。
注意すべきはスペックを落としすぎてしまう点です。サーバースペックを落とすことで現在行っているサービスに影響が出てしまっては元も子もありません。サービスに影響が出ない範囲でスペックを落としてコスト削減を目指しましょう。
AWS導入支援会社に委託する
数あるAWS導入支援会社を介するとAWS利用料金が数%OFFになります。AWS導入支援会社によって割引率は違いますので、自分にとって条件の良い会社を探してみてください。
Volume容量を必要十分に留める
AWSのEC2インスタンスの記憶容量(Volume)は立ち上げの時に自分で設定することができます。
容量は大きいほど安心ですが、インスタンスに付属させた容量に応じて料金がかかるため、必要以上の容量は不要です。
また、大容量を使用することが前提の場合には、EC2のVolumeではなく、S3の比較的安価な容量を用いる設計にすることをおすすめします。
AWSを定額利用したいなら「Amazon Lightsail」もおすすめ
「Amazon Lightsail」はAWSのサービスを定額利用できるセットサービスです。
各サービスを組み合わせる柔軟さを失う代わりに、煩雑な設定をすることなく簡単に動くサーバーを入手することができ、さらに料金は定額であるため難解な見積もり作業をする必要もなくなります。
まだ「Amazon Lightsail」をチェックしたことがなかったという方はぜひこの機会にご確認ください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回、「AWS利用前に見積もりを出す方法と低価格で利用するポイント」について紹介しました。
AWSは多くのサービスを提供していて、海外企業ということもあり、見積もりを出す際は分かりにくい部分もありますが、比較検討のためにもしっかりと算出してみてください。
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