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例えばWindowsパソコンでは、ユーザーがすべてのファイルにアクセスできますし、書き換えたり削除したりといったことができます。特に意識しなければ、一般のユーザーが「管理者権限」を持っているのです。
これに対して、Android端末では一般のユーザーに「管理者権限」はありません。基本的にはユーザーは管理者権限である「root」にはならないという前提の端末なのです。
ですから、ウイルスもシステムそのものを改変するというよりも、Android上で動作するアプリケーションがほとんどです。現在報告されているウイルスを見ても、ユーザー権限で実行できる操作を、悪意を持って行うことを目的としています。
無料で「ウイルス対策します」とか「バッテリーの持ちが長くなります」とか「メモリーの空き容量を増やします」といったうたい文句でアプリをダウンロードさせて 実際は全く別の目的の悪意のアプリを実行するといった手法です。うたい文句の機能が全く無くても、ユーザーは簡単には気が付きません。
悪意の目的の代表例は以下のようになります。
悪意ある目的の代表例
- 電話帳を盗む:個人情報はお金になります。電話帳を売買するマーケットが存在します。LINEなどのSNSで、電話帳をサーバーに上げている人も多いかと思います。あのデータがすべて売却されたらと考えると心配になります。
- リモートアクセス:スマホにはカメラもマイクもついています。リモートアクセスされると、高性能で常に充電して携帯されている盗撮・盗聴器に早変わりです。また、SNSなどのやり取りもすべて閲覧されます。これは身近な人が仕込むことが多いようです。
- アカウント乗っ取り:これはAindroidそのものに悪意のアプリを仕込む場合と、単純にSNSなどに直接アカウント乗っ取りを仕掛ける場合があります。LINE ID乗っ取りでは直接LINEでアカウントを乗っ取った場合が多いようです。

目次
3.Androidでのウイルス対策
ウイルスへの対抗策というと、まずウイルス対応ソフトの導入が頭に浮かびますが、ちょっと待ってください。今まで便宜的に「ウイルス」と呼んでいましたが、中身は悪意のアプリでした。
もしも、おかしな動きをするすべてのアプリをブロックできる対応ソフトがあれば、LINEなどは真っ先にブロックされるでしょうし、LINEがブロックされないのであれば、同じ動きをするマルウエアは一切ブロックできない「ざるソフト」ということになります。
Android端末では一般ユーザーが実行するソフトに「管理者権限」がありません。つまり「ウイルス対策ソフト」にも「管理者権限」はないのです。
2011年に、Google社のオープンソースプログラムマネージャー、Chris DiBona氏がGoogle+上で 「AndroidやiOS、BlackBerry OSにウイルス対策アプリは必要がない」 と発言したとして話題になりました。実際に必要がないかの判断は皆様にお任せするとして、こういったUNIX系のOSでは「管理者権限」で動作しないと効果は非常に少ないことは確かです。
出典:Chris DiBona氏のGoogle+での発言
https://plus.google.com/u/0/+cdibona/posts/ZqPvFwdDLPv
ではどうするのか。怪しいサイトには行かない。怪しいリンクはクリックしない。怪しいアプリはインストールしない。そして、もしも何か怪しいと思ったら、ためらわずに工場出荷状態にリストアするというのが一番です。
マルウェアやウイルスの感染経路
マルウェアやウイルスはどのような経路で感染するのでしょうか。Androidで注意が必要な行動をまとめました。誰でも引っかかってしまうようなものもありますので、しっかり確認しておきましょう。
悪意あるアプリのインストール
AndroidアプリはGooglePlayを介さなくてもアプリをインストールできる仕組みゆえ、悪意あるアプリが出回りがちです。また、GooglePlayに並んでいるアプリも安全とは言えません。Googleの審査が比較的ゆるいため 不審な動きをするアプリがそのまま公開されていることも多いです。
GooglePlayからアプリをインストールしようとすると、アプリに許可する権限情報が表示されます。インストールしようとしているアプリが明らかに必要としない権限を求めてくる場合 「悪意あるアプリかもしれない」 と疑った方が良いかもしれません。
このように、ユーザー自信が判断して自衛することを求められています。その他にも、無名のアプリはインストールを避けたり、どうしてもインストールしたい場合はデベロッパーについて調べるといったこともできます。
不審なサイトへのアクセス
アダルトサイト や 無料で◯◯が見られる といったことを謳うサイトは危険です。スマートフォンではそういったサイトにアクセスするだけでは害はありませんが、そのサイトから偽アプリのインストールを誘導したりと危険性は倍増します。可能な限り避けたほうが良いでしょう。
添付ファイルやリンク
メールやLINEなどで友達を装ったメールやメッセージにも注意が必要です。これらもメッセージを開くと中身は偽アプリのインストールを誘導してくるものになっています。差出人に身に覚えがない場合は開かずに削除してしまったほうが良いでしょう。
偽ウイルス対策アプリ
ウイルス対策を謳って、Androidにインストールさせようとする 偽ウイルス対策アプリ も非常に多いです。「ウイルス対策をしないと大変なことになる!」など、Androidユーザーを不安を煽ってインストールさせようとしてきます。
偽ウイルス対策アプリの被害は様々ですが Androidに保存されている情報を抜き取ろうとするもの や 何も処理をしない完全な不要アプリ といったものも。かつてウイルス対策アプリとしてGooglePlay1位をとったアプリが何も処理をしない不要なアプリだったことは話題になりました。
ウイルス対策アプリはマルチデバイスのものを
Androidにウイルス対策アプリは不要という意見も多いですが、何もしないのは不安という方の気持ちもわかります。かといってGooglePlayに公開されているウイルス対策アプリはリスクも多い…。そういった場合はパソコン用のウイルス対策ソフトを出している有名な会社のものを選ぶと良いでしょう。
パソコン用のセキュリティソフトとして長い間実績を積んできた有名な会社ばかりです。いずれも有料ではありますが、効果がなかったり、騙すようなことはほぼありません。
①ノートン
セキュリティソフトとして有名な シマンテック社製 のウイルス対策アプリです。
Androidに影響を与える、デバイスに損害を与えたり動作を遅くするマルウェア対策。そして、悪意あるアプリをスキャンして脅威を削除してくれます。
②ウイルスバスター
こちらも有名な マクロトレンド社 から発売されているウイルス対策アプリです。第三者評価機関からマルウェア防御最高位の評価も。
フィッシングやアプリインストールを誘導するような不審なサイトをブロック。アプリの安全性を判定。などAndroidを脅威から守ってくれます。
30日間の無料利用も可能になっています。体験期間終了後に自動で課金されることもありません。とりあえず使ってみたいという方は試してみてはいかがでしょうか。ウイルス対策として高評価を受けているセキュリティソフトを無料で体験しましょう!
③カスペルスキー
セキュリティ性能が高いことで知られている カスペルスキー社 のウイルス対策アプリ。
インストールされているアプリをバックグラウンドでスキャン。マルウェアやスパイウェアのような脅威を徹底的に駆除してAndroidを保護します。
まとめ
Androidへの攻撃は、システムへの攻撃ではなくて、使っているユーザーへの攻撃と言えます。自分が今どれだけ危険な行動を取っているのか自覚することがAndroidと安全に付き合う第一歩だと思います。
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