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Windowsでログイン時のパスワード入力を省略する方法

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Windowsでログイン時のパスワード入力を省略する方法

Windowsにログイン(サインイン)するときには初期状態ではパスワードの入力が必要です。このWindowsでログイン時のパスワード入力を省略する方法もあります。

そんな、Windowsでログイン時のパスワード入力を省略する方法をご紹介します。

1.パスワード入力とセキュリティー

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もちろん普段からパスワード入力を省略していたらセキュリティー上の問題があります。また、アカウントに関連付けられているインターネットアカウントを悪用されると、個人的な被害だけでは済まない場合もあります。

しかし、ネットに接続せずにスタンドアローンで利用する単機能のWindowsマシンなら、ログイン時のパスワード入力を省略すると便利です。例えば、展示会などで、スライドショーを流しっぱなしにするとか、特定のアプリケーションを立ち上げたままにするとか、パソコン販売の展示品などで利用されています。

このようなパソコンでは、Windowsでログイン時のパスワード入力を省略して、スタートアップに所定のプログラムを登録して、電源を入れるとそのまま立ち上がってそのプログラムを実行するように設定します。単純にパスワードを削除すると、関連しているアカウントのパスワードごと削除されます。パスワードを完全に削除されたパソコンでは、セットアップのためにネットワークにつなぐにもセキュリティーの問題があります。

また、一人暮らしの方など、物理的に自分しか電源ボタンに触れられないパソコンの場合は、ログイン時のパスワードは必要なさそうです。でも、ネットワーク経由での侵入を防ぐためにはやっぱりパスワードを削除するわけにはいきません。そんな時には、アカウントのセキュリティーは確保したまま、起動時だけ一時的にパスワードを省略する「自動サインイン」設定を利用します。

2.Windowsで自動ログイン(ログイン時のパスワード入力を省略)する方法

個人利用のパソコンの場合、自分しか使っていないのに、毎回起動時にパスワードを入力するのは、やっぱりめんどくさいですよね。この場合に、ログイン時のパスワード入力を省略できる「自動ログイン」の設定をしてみましょう。

「netplwiz」を使って設定する

Windowsでログイン時のパスワード入力を省略するには「netplwiz」というコマンドを利用します。

「Windows」キーを押しながら「R」キーを押します。「ファイル名を指定して実行」ウィンドウが表示されますので、「名前」欄に「netplwiz」と入力して「OK」ボタンをクリックします。「Windows」キーの右横にある検索ボックス(ここに入力して検索)に「netplwiz」と入力しても問題ありません。

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「ユーザーアカウント」ウィンドウが立ち上がります。「Windows」キーの右横にある検索ボックス(ここに入力して検索)に「netplwiz」と入力した場合は「コマンドの実行」をクリックして実行すると、同様に「ユーザーアカウント」ウィンドウが立ち上がります。

「ユーザー」タブを選択して、「ユーザー名」からログイン時のパスワード入力を省略するユーザーを選択して、「ユーザーがこのコンピューターを使うには、ユーザー名とパスワードの入力が必要」のチェックを外して「OK」ボタンをクリックします。

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「自動サインイン」ウィンドウでパスワードの確認が求められますので、入力して「OK」ボタンをクリックします。

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これで「自動サインイン」の設定が終了しました。「再起動」して確認します。

3.自動ログインを解除する方法

他の人とパソコンを共有するようになった時には、セキュリティ的に自動ログインの設定を解除するようにしましょう。

「netplwiz」から設定する

1.「Windows」キーの右横にある検索ボックス(ここに入力して検索)に「netplwiz」と入力します。
2.「netplwiz」の「コマンドの実行」をクリックして実行し、「ユーザーアカウント」ウィンドウが立ち上げます。
3.「ユーザー」タブを選択して、「ユーザー名」からログイン時のパスワード入力を省略するユーザーを選択して、「ユーザーがこのコンピューターを使うには、ユーザー名とパスワードの入力が必要」のチェックが外れているので、チェックをいれて「OK」ボタンをクリックします。

以上で、自動ログインは解除され、再起動後からパスワードの入力を求められるように変更されます。

4.パスワードで保護されたユーザーと切り替える

「自動サインイン」を設定したパソコンでは、電源を入れると、「自動サインイン」を設定したユーザーで立ち上がります。

ログイン手順そのものを省略しているのです。でも、パスワードの設定は残っています。試しに「サインアウト」してみると、サインアウトしてログイン画面が立ち上がります。

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ログイン画面では、通常通りパスワードの入力が求められます。また、「自動サインイン」を設定すると、他のユーザーが登録してあっても、「自動サインイン」を設定したユーザーで起動します。他のユーザーで利用するには「Ctrl」キーと「Alt」キーを押しながら「Delete」キーを押して「ユーザーの切り替え」を選択して切り替えます。

「自動サインイン」は便利ですが、電源を入れることができる人はだれでもサインインが可能になります。ネットワークのサービスに関連付いているアカウントにサインインできると、ネットワークサービスすべてにサインインできるということです。

「自動サインイン」は特殊な設定なのです。この特殊な設定だということを認識して、安全に便利に利用したいものです。

5.サインインのパスワードを忘れた場合には

もしもWindowsへのサインインパスワードを忘れてしまった場合、ログインができなくなってしまいます。パスワードの再設定は可能ですが、ログインするときに画面表示されている「アカウント」は実は2種類あります。「ローカルアカウント」と「Microsoftアカウント」(Windows7は「ローカルアカウント」のみ)といものです。

種類によって対処方法が異なりますので、いざという時のために、ログインできているうちに、ご自身がどちらのアカウントで再任しているか確認しておきましょう。あらかじめ設定しておかなければならない事項もあり、設定を怠ると再セットアップになる場合もあるので注意しましょう。

「アカウント」の種類の確認方法

Windowsボタン>設定(歯車アイコン)>アカウント>ユーザーの情報 で確認ができます。ローカルアカウントと表示されていればローカルアカウントでサインインしていることとなります。個人利用の場合は「管理者」と表示されていることと思います。

「Microsoftアカウント」の場合

Windows10で推奨される「Microsoftアカウント」。その他Officeサービスでも使用するので「Microsoftアカウント」をお持ちの方も多いと思います。「Microsoftアカウント」でパスワードを再設定する場合をご紹介いたします。

1.【パスワードを忘れた場合】をクリックし、サインインに利用している「Microsoftアカウント」を入力して【次へ】。
2.「本人確認」画面で、セキュリティコードを受取る方法を選択します。(今回はメールでご説明します)
3.登録済みのメールを選択し【コードの取得】をクリック、セキュリティコードを受取ったら画面に入力し、本人確認をすませます。
4.「パスワードのリセット」画面で新しいパスワードを入力し、【次へ】すすむと新しいパスワードが設定されます。

すべての情報が不明

本人確認画面の選択肢にある「すべての情報が不明」は、本人確認情報の登録が何もされていない場合に利用します。他のパソコンやスマホで、指定されたURLにてセキュリティ登録をおこなったうえで、パスワードリセットをおこなうこととなります。

「ローカルアカウント」の場合

パスワードを変更するためには、あらかじめ「3つの質問と答え」を設定しておかなければなりません。

1.設定>サインイン オプション のパスワードを選択して、「アカウント パスワードの変更」で【変更】をクリックします。
2.現在利用しているローカルアカウントのパスワードを入力して【OK】をクリック
3.質問内容と質問に対する回答を入力します。設定後、【完了】をクリックすることで、パスワードリセットをする際に必要な「3つの質問」と答えが登録されます。

質問に対する答えを知っていれば誰でもパスワードを変更することができてしまうので注意も必要です。また、この3つの答えを忘れてしまうと、環境によっては再セットアップが必要となる場合もありますので、取扱いには十分に注意しましょう。

「ローカルアカウント」の場合は、その他にも、管理者で変更する方法、パスワードリセットディスクを利用する方法などがあります。

まとめ

Windowsにパスワード入力を省略して自動でログインできる便利な方法と、万が一パスワードを忘れてしまった場合も対処方法についてもご紹介いたしました。

パスワードは大事なものですので、取扱いにはくれぐれも注意しましょう。パスワードによっては、あらかじめきちんと設定をしておかないと本人確認にてこずって大変な目にある可能性もあります。長くつきあうアカウントですので、パスワードはこまめにチェックしておきたいものです。

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