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WindowsPCが起動しない時の症状別対処方法

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WindowsPCが起動しない時の症状別対処方法

突然Windowsが起動しなくなった!というトラブルを経験した人は少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。自力で修復するにも、プロのサポート担当者に問い合わせをするにしても、とりあえずは、起動できない原因をある程度特定しておくサポートもスムーズです。

実に様々な原因でWindowsが起動しなくなるのですが、ひとつひとつ状況を観察して原因を特定していきます。原因が特定できて自分で対処できれば、そのまま起動して作業ができます。持ち込み修理に駆け込む前に、Windowsが突然起動しなくなったときに、事前に調べておくポイントをまとめてみました。

Windowsが起動しない主な原因

原因を特定するのはなかなか難しいことです。

いくつかのチェックポイントにそって状況を調べることによって、原因の特定に近づくことができます。

Windowsが起動しない時のチェックポイント

Windowsが起動しない状態になった時、まず以下のチェックポイントに沿って状況の確認を行いましょう。

  • 電源は入りますか
  • どの画面で起動が止まってしまうでしょうか
  • エラーメッセージは表示されているでしょうか
  • Windows セーフモードで起動することができますか
  • CD・DVDなどのインストールメディアはありますか
  • Windowsのシステム設定で何か変更をしましたか
  • Windowsのバックアップはとられていますか

原因が「コンピュータ本体のハードウェアに問題」があるのか、「Windowsシステムに問題がある」のか、きりわけていきましょう。

電源が入らない場合

電源ボタンを押しても、まったく反応がない場合。電源が入らない場合の原因は、ほぼハードウェアに問題があります。

また、一旦電源が入っても、コンピュータの電源ユニット自体に問題がある時は、再び電源が落ちてしまう場合が多いです。以下、電源が入らない場合の原因について説明します。

電源自体が入らない場合はハードウェアが原因

■ 電源がオフ

デスクトップパソコンの場合、本体電源、モニター電源がわかれているケースがあります。単純なチェックではありますが、電源はオンになっていますでしょうか?

電源ケーブルが本体やコンセントにきちっとさされていないケースもあります。この場合は、本体の電源を一度落としてから、本体側ケーブルの差し直しや、コンセント側の差し直しをおこなって、再度電源を入れてみましょう。

古いケーブルですと、中で断線している場合もあるので、キズがあるようで発火の可能性も出てくるので買い替えも検討してください。

パソコンを移動させた時や、何かにあたって気づかぬうちにオフになることもありますので注意しましょう。

ノートパソコンの場合は、ACアダプタがきちんと繋がっているか確認してみます。また、電源タップのスイッチがオフになっていないかも確認します。

たこ足配線になっていると、差していた場所が死んでいる場合もあります。可能であれば壁のコンセントに直接さすことをおすすめいたします。

■ 電源ユニット

電源が入らない理由で一番多いのは、原因が電源ユニット故障です。デスクトップパソコンや一体型のパソコンに搭載された電源ユニットは、内部が老朽化していたり故障によって、パソコンに必要な電流を出力できないことがあります。

使用5年以上から故障する可能性が多くなってきます。ただし、メーカー製パソコンの場合は、特殊な電源が使用されている場合もあり、検証が難しくなります。

■ ACアダプタ

ノートパソコンでは、ACアダプタが故障している可能性があります。ACアダプタの不良はテスターなどで知ることができますが、普通の家庭にはテスターはないので、専門的な作業となります。

■ バッテリー

ノートパソコンで、バッテリーの不良で電源が入らないということもあります。新しいパソコンより長く使用しているパソコン、バッテリーの充電能力が低下しているパソコンで起きる傾向があります。

バッテリーを外してみて電源を入れて試してみましょう。

■ マザーボード

電源ユニットの次の可能性は、マザーボードの不良・故障です。電源ユニットが正常であるのに電源が入らない場合は、ほぼマザーボードが原因です。

電源は入るがWindowsが起動しない場合

パソコンの電源が入るのであれば、次に確認するのはどのような画面まで起動するか、を確認します。それによって、どのように対応したらいいのかが変わるので、確認すべき重要なポイントです。

画面確認の前に一度試してほしいこと

電源が入らない場合でも試してほしいことが「パソコンの放電」です。パソコンにたまった電気(帯電)が原因で熱暴走をおこしたり、動作が不安定になり画面が突然落ちる、といった事象が発生してしまいます。電源が入らなくなるケースもあります。

特にデスクトップパソコンは、電源をオフにしても電源ケーブルは差したままになっていると思いますので、少しづつ電気がたまっていき大きな悪さをひきおこす結果となります。

「パソコンの放電」は、電源オフの状態で、電源を抜いて数分放置すれば完了です。ノートパソコンの場合は、バッテリーそのものも取り外したほうが効果的です。

正しい手順での電源オフができない場合に、強制終了(電源ボタンの長押し)をおこなうと思いますが、これはパソコンに負荷がかかります。あまりおすすめできませんが、この状態であればいたしかたありませんね。

電源は入るがWindowsが起動しない場合はWindowsシステムが原因

通常、パソコンは次のような流れで起動します。

電源ON

BIOS(メーカーロゴ)画面

黒い画面

Windowsロゴ画面

Windows起動

パソコンの電源は入るが、Windowsが起動しないという現象は、この流れのどこかで止まっています。
以下、どこで止まった別に対処方法を説明します。

BIOS画面(メーカーロゴが表示される画面)が表示されない

パソコンの電源が入ると、まず最初にマザーボードのBIOSが起動し、ディスプレイにメーカーロゴ表示されるはずです。

マザーボードのBIOSが動作していない場合は、そのメーカーロゴが表示されません。これは比較的よく見られる症状です。

■ BIOSが起動しない状態とその原因

通常、BIOSは起動するときに、まずCMOSに保存されている情報に従ってパソコンを起動させます。ところが、CMOSの情報を正常に読み取れなくなると、BIOSも起動できなくなるのです。

そして、CMOSの情報を正常に読み取れなくなる原因の一番多いものは、CMOSバックアップ用ボタン電池の劣化です。

CMOSバックアップ用のボタン電池は、デスクトップパソコンなら、汎用品のボタン電池(CR2032など)が使われていることが多いです。

ノートパソコンの場合は電池ユニットごと交換する場合がありますので、修理扱いになるかもしれません。

BIOS画面(メーカーロゴが表示される画面)から先が表示されない

■ 真っ黒の画面にカーソルが点滅するだけ

パソコンの電源が入って、メーカーロゴ等のBIOSによる表示はされますが、その後真っ黒の画面にカーソルが点滅し続ける場合です。

この場合、少なくともハードディスクにはアクセスしている可能性が高いですが、セーフモード等起動モードの選択画面が表示されません。

この場合、原因として考えられるのは、ブートセクタ特にプログラム部分(MBRやPBRのブートストラップローダ)が正常動作しないと、このようにカーソルが点滅し続けるようになります。

ブートストラップローダというのは、まず最初に実行されるプログラムです。これが動作しないことには、Windowsを起動できません。

黒い画面になって止まる

■ 真っ黒の背景にマウスカーソルだけが出現する

ハードディスクを読み込んだ後は、通常ならデスクトップが表示されます。しかし、黒い背景にマウスカーソルだけが現れ、操作不能状態に。

これは、「Gumblar」というウイルスがもたらす典型的な症状です。サイトを開いただけで感染するので、一時期爆発的に感染が広がりました。

このウィルスによって書き換えられてしまったレジストリを、正常時の状態に復旧することで、一応起動できるようにはなりますが、必ず最新のアンチウイルスソフトによりハードディスクをスキャンしましょう。

Windowsの起動ロゴ画面で止まる

Windows ロゴが表示されている段階とは、Windows の核となる重要なシステムファイルだけを読み込んでいる状態です。このシステムファイルが壊れているなどの場合、停止したり再起動してしまいます。

対処法としては「スタートアップ修復」、「システムの復元」という修復ツールを使ってトラブル前の状態に復活させます。また例外として、増設のハードディスクが故障してもこの症状になることがあります。

「スタートアップ修復」及び「システムの復元」が途中で停止する、失敗したというメッセージが表示される、動作が遅く進行が進まないなどの場合は、原因はハードディスク故障と考えて間違いありません。

BIOS(メーカーロゴ)画面まで表示

BIOS(メーカーロゴ)画面まで表示が行われる場合は、BIOSメニューが表示できるかどうかをチェックしましょう。コンピュータの時刻設定やCPU設定、ハードウェア設定などを変更するのが、BIOSメニュー画面です。

この画面ではどのデータ領域からOSを起動するかの設定(ブート順)も変更できます。このブート順の設定がおかしくなってWindowsが起動しない場合がありますので、順番をチェックしてみましょう。

■ BIOSメニュー画面の出し方

BIOSメニューを呼び出す方法は、コンピュータのメーカーによってさまざまです。だいたい「F2」や「F11」といったファンクションキーをBIOS画面が表示されている間に押すことで、メニューを呼び出すことができます。

エラーメッセージが表示されているか?

パソコン起動時に、もしエラーメッセージが表示されていたら、メッセージから原因を特定しましょう。

青または赤画面でエラーメッセージが表示されていればそれが原因

青い画面や赤い画面で、英語のメッセージが表示されている場合は、ハードウエア上で重大なエラーが発生しているという場合が多いです。

■エラーコード(STOPコード)から原因を特定する

ブルースクリーン画面上には、エラーコード(STOPコード)が書かれています。この情報から原因を絞り込む事もできます。

エラーコードは、下の画像の赤枠で囲った部分に、[STOP:0x00~]という形式で書かれているので、メモしておきましょう。

ただ、エラーの内容を見ても詳しい原因は分かりません。検索エンジンで、[STOP: 0x00~]のSTOPコード+「ブルースクリーン」等のキーワードで検索すると具体的な原因と対処法が見つかります。

Windows セーフモードで起動できるか?

セーフモードという、最低限の機能だけでWindowsを起動させるモードがあります。BIOS画面で「F8キー」を連打することでセーフモードに入れます。

しかし、連打などこれもコンピュータによってタイミングが異なる場合がありますので注意が必要です。

セーフモードが「起動する」「起動しない」で状況の切り分け

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