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Windows EssentialsはPCに必要なアプリケーションソフトをまとめてインストールできるパッケージのことです。かつてはアプリケーションは標準で入っており、WindowsEssentialsのようなパッケージはありませんでした。
かつてはWindowsがOS市場をほぼ独占していたため、『本来自由競争が生まれるべきアプリケーションまで抱き合わせで販売するというのはけしからん』という声が上がってきました。特に、ヨーロッパで独占禁止法違反の疑いがあるということで、欧州委員会から何度か問題視されています。
これらの動きを背景に、マイクロソフトはInternet Explorerを残し、アプリケーションソフトの標準インストールを取りやめました。そしてその代わりに、これらの便利なアプリケーションをまとめてインストールするためのパッケージを無償で公開しています。このパッケージソフトがWindows Essentialsです。
1.Windows Essentialsの内容
WindowsEssentialsは、写真の整理や簡単な編集などが行える「フォトギャラリー」、ブログ作成ソフトの「Windows Live Writer」、マイクロソフトのクラウドストレージとクライアントのフォルダーとの同期ツール「OneDrive」、写真やビデオからムービーを作成できる動画作成ソフト「ムービーメーカー」、Outlook Expressの後継となるメールソフト「Windows Liveメール」などから構成されています。
これらのソフトを一括でインストールすることもできますし、必要なソフトを選択してインストールすることも可能です。
2.ダウンロードとインストール
下のリンクからマイクロソフトのダウンロードサイトにアクセスして、「今すぐダウンロード」ボタンをクリックします。
http://windows.microsoft.com/ja-jp/windows-live/essentials
ダウンロードファイルを実行します。「インストールするプログラムの選択」でサービス内容等を確認してから「Windows Essentialsをすべてインストール」か「インストールする製品の選択」を選択してクリックします。
インストールに数分かかります。
「完了しました」メッセージを確認して「閉じる」ボタンをクリックします。
閉じるとサインインが必要なソフトがログインを求めてきます。特に、Windows Live MessengerはSkypeに置き換わっていますので、一度起動します。
サインインするとSkypeに置き換わります。
Skypeの処理を終了するとインストールの終了です。
3.Windows Essentialsの今後
Windows10でブラウザとして「Microsoft Edge」を搭載してきました。今回Windows Live MessengerをSkypeに置き換えたように、マイクロソフトもOS以外のソフトをどんどん変更してきています。
また、Windows8 with bingのOEM版を無料にしたり、Windows10アップグレードを1年間無償にしたりとマイクロソフトのビジネスモデルが変わってきています。
マイクロソフトが今後どこに向かうかなかなか予測は難しいのですが、少なくとも今までの「OSの高いシェアを利用して利益を上げる」というビジネスモデルは終焉を迎えていると言えそうです。となると、今までOSの付属ソフトと位置付けていた、Windows Essentialsを新しいWindowsに合わせて公開するメリットがなくなってきているとも考えられます。
Skypeを買収して、Messengerをあっさりと捨てたところに、今後のマイクロソフトが向かう方向が象徴されているのかもしれません。
少なくとも、OSで利益を上げることに固執していないこと、周辺のソフトは決してOSの一部ではないことを考えると、Windows Essentialsがこのままメンテナンスし続けることを期待するのは危険なのかもしれません。