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Windowsはグラフィカル・ユーザー・インタフェース(GUI:Graphical User Interface)が優れているために、普段はマウス操作でほとんど不自由は感じません。
でも、基本はコンピュータですので、デジタルで稼働しています。細かい操作はキーボードからコマンド入力するコマンドライン・インタフェース(CUI:command line interface)のほうが優れている場合があります。
Windowsにはコマンド入力するためのプログラム「コマンドプロンプト(cmd.exe)」が用意されています。
「コマンドプロンプト」では1命令ずつコマンドを入力して実行させる「コマンドラインインタプリタ」です。
1.コマンドプロンプトの起動と終了
「コマンドプロンプト」の起動方法はいくつかあります。
「すべてのアプリ」の「Windowsシステムツール」の中にある「コマンドプロンプト」をクリックすれば起動します。
また、「Windows」キーを押しながら「R」キーを押して、「ファイル名を指定して実行」の「名前」欄に「cmd」と入力して「Enter」を押しても起動できます。
どちらの方法も「今ログインしているユーザー」の権限で起動しています。
これに対して、管理者権限で起動することもできます。管理者権限で起動する方法は「Windowsのバージョンによって少し異なります。
「すべてのアプリ」からたどる方法だと、「コマンドプロンプト」で右クリックして、表示されたメニューから「管理者として実行」を選択します。
ショートカットキーから起動する方法では、Windows10の場合は「WebとWindowsを検索」窓に「cmd」を入力して「Ctrl」キーと「Shift」キーを押しながら「Enter」キーを押します。
Windows10以外では「ファイル名を指定して実行」の「名前」欄に「cmd」と入力して「Ctrl」キーと「Shift」キーを押しながら「Enter」キーを押します。
また、Windows8.1とWindows10ではタスクバー端の「Windows」アイコンを右クリックして表示されるメニューの中の「コマンドプロンプト(管理者)」でも起動できます。
どの場合でも、「ユーザーアカウント制御」画面が出ますので、「はい」ボタンをクリックします。
管理者権限で起動した「コマンドプロンプト」ではシステムファイルを削除したり、稼働できなくしたりといったことも可能になってしまいますので、注意が必要です。
「コマンドプロンプト」を終了するには「exit」と入力して「Enter」キーを押します。
2.コマンドプロンプト画面
「コマンドプロンプト」の表示も変更が可能ですが、初期状態の表示を見ていきます。
数回「Enter」キーを押してみてください。
1行ずつ増えていって、点滅している下線(カーソル)が最下行に付いていきます。増えていく行が「プロンプト」で点滅している下線が「カーソル」です。一番上の2行はOSの簡単な説明です。
「プロンプト」部分を見ていきます。
C: ¥WINDOWS¥system32>
一番左の「C:」がドライブ名です。続いて「¥」で区切られた部分は、フォルダ名です。ドライブ名とフォルダ名をまとめて「パス名」と呼んでいます。
ファイルエクスプローラでは上部に表示されている部分です。
「コマンドプロンプト」では基本的に今いるディレクトリでコマンドを実行します。ですから、今いる位置のパス名は重要です。
最後の「>」はプロンプトのお約束の目印です。プロンプト表示を変更する場合も、最後に「>」を付けておけばプロンプトの目印になります。
「カーソル」が点滅している状態でキー入力すると、「カーソル」位置に入力されます。入力の最後に「Enter」キーを押すことで入力した内容のコマンドが実行されます。
3.コマンドプロンプトで使えるコマンドの基礎の基礎
「コマンドプロンプト」では「MS-DOS」から受け継いだコマンドも使えますし、新たに追加されたコマンドや、別プログラムをあたかもコマンドのように直接実行させることも可能です。
つまり、たくさんのことができるのです。ここでは基本的なコマンドについてみていきます。
コマンドは大文字・小文字を区別しませんので、入力は小文字でも大丈夫です。コマンドに「引数」や「オプション」など、何かを付属させる場合は半角スペースを空けます。
「DIR」今いるディレクトリにあるフォルダやファイルの一覧を表示します。
「CD」ディレクトリを移動します。そのままフォルダ名を続ければ、今のディレクトリの下のフォルダ(相対パス)への移動です。「¥」を付けてフォルダ名を続ければ今のドライブの一番上からの指定(絶対パス)となります。
「EXIT」コマンドプロンプトを終了させます。
この3つのコマンドを実行してみます。
例えば、今回ご紹介した「DIR」も使い方を工夫すれば、ファイル名と保存日時とファイルサイズを別セルにした、表計算ソフトで扱えるファイルに出力することも可能です。
「コマンドプロンプト」は、使い込めば使い込むほど便利になるツールです。ぜひ使い込んでみてください。