Wi-fiとテザリングの違い

LINEで送る
Pocket

win47-1
出典:Wi-Fi Alliance

インターネットにつなぎたいだけなのに、「Wi-fi」や「テザリング」など、専門的な言葉がたくさん出てきてお困りになられたことはないでしょうか?専門的な用語を前提で話が進んでいくと、話を理解することも大変になってしまいますよね。

Wi-fiやテザリングなどは主にインターネットに繋ごうとする時に出てくる専門用語です。ここでは、もう一度「Wi-fi」と「テザリング」が何なのか確認します。それぞれの意味を確認して、より快適にインターネット環境にアクセスできるようにしましょう。

スポンサーリンク

1.「Wi-fi」とは

「Wi-fi」とは、無線通信の一種です。無線で通信を新たに事業としてするには現在の日本の法律では、ややこしい手続きが必要です。

無線LANの規格は、電気・電子工学の学会(IEEE:アイ・トリプル・イー)が策定しています(IEEE 802.11 1997年)。

でも、IEEEの規定では基本的なことしか決められていません。そのため、IEEE 802.11規格に準拠した製品同士でも、他のメーカーの製品とは接続できないといった問題が発生していました。

そこで、業界関係者が集まって(のちのWi-Fi Alliance)、2003年に相互接続性認証プログラムを発表して、相互接続性が確認できたものを「Wi-fi」として認証して、Wi-Fi CERTIFIEDのロゴを表示できることとしました。

つまり、「Wi-fi」とは、相互に接続できることが確認された無線LANということです。

2.「Wi-fi」の限界

「Wi-fi」は無線LANの一種ですので、ケーブルが必要ありません。また、パソコンに限らず、「Wi-fi」認証を受けているスマホや携帯ゲーム機や携帯オーディオなど、様々な機器を簡単な設定で、インターネットにつなぐことができます。

非常に便利な「Wi-fi」ですが、限界があります。そもそも無線LANですから、電波が届かないと、つながらないのです。

「Wi-fi」電波の届く距離は、日本国内で販売されている「Wi-fi」機器では、まったく障害物のない直線距離で100mぐらいです。メーカーによる違いもほとんどありません。

そして、障害物がある場所では電波の届く距離が10m以下になることも少なくありません。

電波は、電波法で運用が決められています。目には見えませんが、空間には様々な電波が飛び交っています。その中には、大切な無線通信電波や、携帯電話の電波や、テレビ放送電波などの公共性が高いものもあります。

そのような電波は、「免許」を受けて発信しています。「Wi-fi」は双方向に電波を発信しますので、本来すべての機器に「無線局」としての「免許」を受ける必要があります。

携帯電話などは、すべてキャリア会社が一括して「無線局」としての「免許」を受けています。

それに対して、「Wi-fi」機器は「無線局」としての「免許」は受けていません。その代わりに、「低出力」であれば「免許を必要としない無線局」として認められている、限られた周波数帯を利用しています。

2010年に電波法が改正されて、今まで「免許を必要としない無線局」の出力上限が、従来の10mWから1000mWへと引き上げられました。

今後、今よりも高出力の「Wi-fi」機器が登場するかもしれませんが、双方向通信するには、親機子機両方が対応している必要があります。まだまだ障害物なしで直線距離100mの限界は残っているのです。

3.普段使っているスマートフォンが「Wi-fi」親機になる「テザリング」

win47-2
出典:NTT docomo テザリング

「Wi-fi」子機としても利用できるスマートフォンですが、本体だけでも通信できます。携帯電話キャリアと契約して、「無線局」としての「免許」も受けています。

携帯電話各社も頑張って、電波が届かない場所もほとんどありません。スマホ本体ではほとんどの場所でインターネットに接続できますが、他の機器でインターネットに接続するには何らかの回線が必要になります。

以前から、携帯電話などをUSBモデムとして利用して、パソコンなど他の機器をインターネットに接続することは可能でした。

そして、スマホの普及に伴って、パソコンなどの機器と、スマホを接続して、スマホの通信回線を利用してインターネットに接続することを「テザリング」と呼んで、一般に広まりました。

携帯型ゲーム機や携帯型オーディオ機器などの「Wi-fi」機器が広がったことも「テザリング」の普及を後押ししています。

一般に「テザリング」と言うと、スマホを「Wi-fi」親機にする「Wi-fiテザリング」を思い浮かべますが、スマホとパソコンなどをUSBで接続する「USBテザリング」や、Bluetoothで接続する「Bluetoothテザリング」なども利用されています。

win47-3

 

では、次に、テザリングの特徴についてみていきましょう。

4.テザリングの特徴

ここまでで、Wi-Fiとは無線LANの通信方法の一つであることと、モバイル・ポケットWi-Fiやスマートフォンなどを通信回線の親機としてインターネットへ接続することをテザリングと呼んでいることはお分かりいただけたと思います。
では、テザリングの特徴、種類について詳細に見ていきましょう。

テザリングでの接続方法

スマートフォンなどを親機にして接続する際には、主に3種類の接続方法によってほかの通信機器と接続することになります。それが、Wi-Fi接続、Bluetooth接続、USB接続です。
それぞれの接続方法には、メリット・デメリットがありますので、順番にご説明できればと思います。
また、比較する際には、通信速度、接続可能台数、(親機の)バッテリー消耗の3点が重要になってきます。

①Wi-Fi接続

接続先の子機がWi-Fi通信に対応している場合、一番一般的な接続ではないでしょうか。いわゆる普通の無線LANの接続方法であるWi-Fiを介して親機と接続するタイプです。
後述のUSB接続に比べると、通信速度がやや遅くなることやバッテリー消耗が早いというデメリットがありますが、Wi-Fiに対応している機器は非常に多いので便利であると言えます。
また、無線接続であるため、親機と子機が若干離れていても通信を保てるというのは、自由度が高いので便利であることはご想像いただけると思います。

詳細は割愛しますが、一応気を付けてなければいけないのは、Wi-Fi接続の場合はセキュリティ対策をしっかりしておく点です。

通信速度   ・・・普通
接続可能台数 ・・・多
バッテリー消耗・・・高

 

②Bluetooth接続

Wi-Fiに比べると対応機種が少なくなりますが、Bluetooth接続はWi-Fi接続よりも親機側のバッテリーの持ちがよく、パスワード設定も不要なので利便性は高いと言えます。
対応機種が少ないと書きましたが、一方で、車のカーナビなどはBluetooth接続のみが可能である場合もあるのでそういった利点があることもご留意ください。

通信速度   ・・・普通
接続可能台数 ・・・多
バッテリー消耗・・・中

 

③USB接続

上記2接続に比較すると、通信速度とバッテリー消耗において非常に優れている接続方法がUSB接続です。
USBを介した有線接続であるので、通信のロスが少ない点と電波を飛ばすためのバッテリー消耗が少ないのです。

一方で、USB接続によるテザリングは、親機と子機をダイレクトにケーブル接続するので基本的には1台にのみテザリングをすることになってしまうということです。

通信速度   ・・・早い
接続可能台数 ・・・1台
バッテリー消耗・・・低

 

テザリングの注意点

テザリングをしていてよくありがちなのが、
・親機のバッテリーが切れてしまって使えなくなってしまった
・気が付いたら通信料制限にひっかかってしまった
という2点ではないでしょうか。

USB接続をしている場合は比較的バッテリー消費は軽減されますが、それでもテザリングは親機側にバッテリー消耗を早めますので気をつけたいところです。
対策としては、荷物にはなりますがモバイルバッテリーを購入して携帯しておくことでしょうか。
最近では、モバイルバッテリーの開発が進み、重さが軽くなってきて形状も小型化しています。お守りに一つ持っておくとよいでしょう。

通信速度制限は、テザリングをしている中で一番忘れてしまう点かもしれません。
実際に手で触っている機器とそのデータを送受信しているテザリングの親機が別になっていると、「どのくらい通信したかな?」と忘れがちなのです。
対策として、定期的に親機側で通信料を確認することをおすすめいたします。

 

5.テザリングはスマホかモバイルWi-Fiルーターか?

テザリングするにあたって、親機を何にするかという点を考えてみます。
ここまでの記事の中では、スマホを使用するケースが一般的と考えて記載してましたが、最近では「モバイルWi-Fiルーター」も徐々に増え始めています。

「モバイルWi-Fiルーター」とは、バッテリーが内蔵された小型の無線LANルーターで、利用するにはスマホとは別に、ルーター端末を購入した上で別途モバイルWi-Fiの通信契約が必要となります。
ですので、スマホをすでに持っている場合は、荷物が若干増え、月々の通信料も増加するという点は留意すべきです。

では、テザリングするうえでモバイルWi-Fiルーターとスマホ、どちらがいいのでしょうか?

端的に重要な違いをいえば、スマホはあくまでそれ単体での動作を想定しており、テザリングはメイン機能ではありません。一方で、モバイルWi-Fi ルーターはネットに接続することを専門に製品化された専用端末であるということです。

ですので、バッテリー消耗、接続台数、通信速度の各項目において、専用機器であるモバイルWi-Fiルーターのほうが優れている可能性が高いのはお分かりいただけるかと思います。

 

以上、「Wi-fi」と「テザリング」各々を見ていけば、同じ通信分野の用語とはいえ、まったく別の分野であることがわかります。他にもアルファベット3文字やカタカナ用語でややこしい言葉も出てきます。

あまり用語にこだわらずに「何をしてくれるものなのか」に着目したほうがいいのかもしれません。人生の中で「IT用語」より大切なものはたくさんありますから。

スポンサーリンク

LINEで送る
Pocket

Facebookでのご購読が便利です