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Wi-fiとテザリングの違い

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Wi-fiとテザリングの違い

インターネットにつなぎたいだけなのに、「Wi-fi」や「テザリング」など、専門的な言葉がたくさん出てきてお困りになられたことはないでしょうか?

今は市民権を得ている「Wi-fi」、なんとなく理解はしている「テザリング」。ですが、専門的な用語を前提で話が進んでいくと、話を理解することも大変になってしまいますよね。

Wi-fiやテザリングなどは主にインターネットに繋ごうとする時に出てくる専門用語です。ここでは、もう一度「Wi-fi」と「テザリング」が何なのか確認します。それぞれの意味を確認して、より快適にインターネット環境にアクセスできるようにしましょう。

「Wi-fi」と「テザリング」の違いとは

「Wi-fi」と「テザリング」の違いうをかんたんに言ってしまうと、無線でインターネットに接続することを「Wi-fi」といい、スマートフォンのデータ通信を使ってノートパソコンやゲーム機、タブレット等をインターネットに接続することを「テザリング」といいます。

「Wi-fi」は携帯電話回線を利用しませんが、「テザリング」は携帯電話回線の利用すします。「Wi-fi」はWi-fiが提供されている場所で利用でき、「テザリング」は携帯電話回線の契約サービスエリア内で利用が可能となってきます。

一番大きな違いは、インターネット接続において、「Wi-fi」の方が「テザリング」よりも、大容量の通信を速く安定しておこなうことができる点です。

1.「Wi-fi」とは

「Wi-fi」とは、無線でのネットワーク接続がスムーズにやりとりできるよう規格が共通化された、無線通信の一種です。無線で通信を新たに事業としてするには現在の日本の法律では、ややこしい手続きが必要です。

無線LANの規格は、電気・電子工学の学会「米国電気電子技術者協会」(IEEE:アイ・トリプル・イー)が策定しています。最初の策定された1997年の規格は「IEEE 802.11」です。一般的に普及し始めた1999年の規格は「IEEE 802.11b」です。「IEEE 802.11」が技術が進化すると「11」の後ろにアルファベットが追加されていきます。2019年には最新の「IEEE 802.11ax」が登場しました。

でも、IEEEの規定では基本的なことしか決められていません。そのため、IEEE 802.11規格に準拠した製品同士でも、他のメーカーの製品とは接続できないといった問題が発生していました。

そこで、業界関係者が集まって(のちのWi-Fi Alliance)、2003年に相互接続性認証プログラムを発表して、相互接続性が確認できたものを「Wi-fi」として認証して、Wi-Fi CERTIFIEDのロゴを表示できることとしました。

つまり、「Wi-fi」とは、相互に接続できることが確認された無線LANということです。

2.「Wi-fi」の限界

「Wi-fi」は無線LANの一種ですので、ケーブルが必要ありません。また、パソコンに限らず、「Wi-fi」認証を受けているスマホや携帯ゲーム機や携帯オーディオなど、様々な機器を簡単な設定で、インターネットにつなぐことができます。

非常に便利な「Wi-fi」ですが、限界があります。そもそも無線LANですから、電波が届かないと、つながらないのです。

「Wi-fi」電波の届く距離は、日本国内で販売されている「Wi-fi」機器では、まったく障害物のない直線距離で100mぐらいです。メーカーによる違いもほとんどありません。

そして、障害物がある場所では電波の届く距離が10m以下になることも少なくありません。

電波は、電波法で運用が決められています。目には見えませんが、空間には様々な電波が飛び交っています。その中には、大切な無線通信電波や、携帯電話の電波や、テレビ放送電波などの公共性が高いものもあります。

そのような電波は、「免許」を受けて発信しています。「Wi-fi」は双方向に電波を発信しますので、本来すべての機器に「無線局」としての「免許」を受ける必要があります。

携帯電話などは、すべてキャリア会社が一括して「無線局」としての「免許」を受けています。

それに対して、「Wi-fi」機器は「無線局」としての「免許」は受けていません。その代わりに、「低出力」であれば「免許を必要としない無線局」として認められている、限られた周波数帯を利用しています。

2010年に電波法が改正されて、今まで「免許を必要としない無線局」の出力上限が、従来の10mWから1000mWへと引き上げられました。

今後、今よりも高出力の「Wi-fi」機器が登場するかもしれませんが、双方向通信するには、親機子機両方が対応している必要があります。まだまだ障害物なしで直線距離100mの限界は残っているのです。

3.普段使っているスマートフォンが「Wi-fi」親機になる「テザリング」

「Wi-fi」子機としても利用できるスマートフォンですが、本体だけでも通信できます。携帯電話キャリアと契約して、実は「無線局」としての「免許」も受けているのです。

携帯電話各社も頑張って、電波が届かない場所もほとんどありません。スマホ本体ではほとんどの場所でインターネットに接続できますが、他の機器でインターネットに接続するには何らかの回線が必要になります。

以前から、携帯電話などをUSBモデムとして利用して、パソコンなど他の機器をインターネットに接続することは可能でした。

そして、スマホの普及に伴って、パソコンなどの機器と、スマホを接続して、スマホの通信回線を利用してインターネットに接続することを「テザリング」と呼んで、一般に広まりました。

携帯型ゲーム機や携帯型オーディオ機器などの「Wi-fi」機器が広がったことも「テザリング」の普及を後押ししています。

一般に「テザリング」と言うと、スマホを「Wi-fi」親機にする「Wi-fiテザリング(Wi-Fi接続)」を思い浮かべますが、スマホとパソコンなどをUSBで接続する「USBテザリング(USB接続)」や、Bluetoothで接続する「Bluetoothテザリング(Bluetooth接続)」なども利用されています。のちほど詳しくご紹介いたします。

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では、次に、テザリングの特徴についてみていきましょう。

次ページ:4.テザリングの特徴

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