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IBMのワトソンとは?AIとの違いと特徴、活用事例

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では、具体的にワトソンはどのような分野に活用されているのでしょうか?

医療業界への活用

膨大な医療記録と患者のカルテと照らし合わせ、白血病の種類を10分で見抜いたという実績があります。人間の記憶やデータを引き出す力には限界がありますが、ワトソンは人間が何時間もかかるところを10分で完了するという実績を残しつつあります。

ワトソンの医療業界への活用はとても期待されています。例えば臨床用では、難病の原因や治療支援をはじめ、これまで治癒は不可能とされて来た病気も、過去の膨大なデータのなかなら、その治療法が見いだせるかも知れません。

具体的な例では、癌の診断支援に用いる「Watson for Oncology」や、条件に合う患者を見いだすための「Watson for Clinical Trial Matching」があります。とくに「Watson for Oncology」では、癌種や病種を超えて効果的な薬が見つかる可能性が期待されています。

また、新薬の研究の分野でもワトソンは期待されています。膨大な医学文献を検索・分析し新しい発見や見解を得る「Watson for Drug Discovery」があります。今後ますますの活躍が期待されています。

銀行業界への活用

ワトソンはすでに、みずほ銀行のコールセンター業務に試験的についています。まだまだ細かな応答は人間にかないませんが、いままでのデータなどを自ら集めた知識を活用して応答しました。

それにより、コールセンターの人件費の削減などに貢献するとともに、大きなデータを共有したりして、共に働く他のコールセンターのスタッフの手助けをする、サポートするような存在になっていくと考えられています。

人材サービス業界への活用

大手企業などが続々と参入する、ワトソンの人材サービス業界の参入ですが、これにより、人が介入することによる「また聞き」などの人材のミスマッチを減らしより精度の高い人材サービスを目指します。

また、感情認識機能を備えたpepper君が就職希望の人の窓口となることで、これまでとは違う応募者の本音を聞き出せるようになるかも知れません。このようにワトソンは、人対人では感情が邪魔をしていた部分も、スムーズに処理できる力を持っています。

ワトソンの今後

医療や銀行、人材サービスなどいろいろな専門分野での期待がかかるワトソンですが、具体的な今後の活躍はどのようになっているでしょうか?

トライアルを無償化

このようにビッグデータや検索能力を駆使して、人間の支援を行うワトソンですが、こんなにすごい技術なのに、なんと機能を絞ったバージョンなら無期限で無料で使用することができます。
登録を済ませば、IBMのAPIを誰でも使うことができるのです。

これにより、プログラミングなどできない人でも、チャットボットくらいは作れるようになります。それだけにワトソンはシンプルでわかりやすい技術なのです。

現在の研究

2018年1月よりすでに様々な研究が始まっています。例えば、
・ある患者の悪性腫瘍のゲノム検査にあった薬を、膨大な論文や文献から探し出してくるといったミッション
・顧客の運動状態や栄養状態、類似した人のデータを集め、運動指導や栄養指導のパーソナライゼーション
(スポーツウエアメーカー、アンダーアーマーの「ヘルスボックス」など)

ワトソンのこれから

人間のかわりをロボットがやっている、ということを感じないように、ワトソンをさらに人間に近づける研究が現在なされています。すでにアメリカではヒルトンホテルにワトソンが搭載されたコンシェルジュ、ネスレ日本では、ワトソン搭載のpepper君がコーヒーマシーン横で接客をしています。

このように、接客サービスの分野でも、ホテルや飲食などのサービスをはじめ、今後いろいろな業種でワトソンの活躍が期待されています。

まとめ

IBMが開発したワトソンは、話題のAIとは似て非なるものですが、このように、医療や金融、人材サービスと言った、間違いが許されない高度な分野で実用化が始まりつつあります。近い将来、医療支援や金融コールセンター、人材サービス以外でもいろいろな業界での活躍が期待されています。

ワトソンが人間の代わりをして人件費を削減するというマイナスイメージで考えるよりも、人間の業務をワトソンが支援し、より快適に正確にこなせるようにする、といったほうがいいかも知れません。ワトソンと人間はお互いに共存して快適な未来を作っていくと考えられています。

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