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目次
「遅延」を使う
Snipping Toolでは、カメラの自動タイマーを使った撮影のように、一定時間を置いてから切り取りを行うことができます。その時間を指定するのが「遅延」ボタンです。
「遅延」ボタンをクリックして遅延する時間(1~5秒、デフォルトでは待ち時間なし)を選び、次いで「モード」ボタンで領域切り取りモードを選択、それから「新規作成」ボタンをクリックします。
すると、ウィンドウが一瞬消えて、指定した時間が経過してから再び現れます。そこから範囲の指定を行います。
切り取った領域を保存する
切り取りった内容をプレビューしたウィンドウが表示されます。そこからデータを保存することになりますが、方法としては
「切り取り領域の保存ボタン(フロッピーディスクマーク)」をクリックするか、メニューバーの「ファイル」→「名前を付けて保存」を選びます。
保存ウィンドウが開きますので、保存場所とファイル名、ファイルの種類(PNG、GIF、JPEG、単一ファイルHTML)を選び、「保存」をクリックします。
便利なショートカットキー
最初のうちはマウスで操作していくのもいいですが、慣れてくるとキーボードを使ったショートカットの方が作業的に早い場合も出てきます。使うと便利なショートカットキーをご紹介します。
Ctrl+N
切り取り領域の作成(キャプチャーモード)に入れます。「新規作成ボタン」の役割を果たします。キャプチャーモードに入った状態でもう一度Ctrl+Nのキーを押すと、モードが解除されます。
Alt+M
切り取り領域モードを選ぶショートカットです。プルダウンメニューが表示されるので、矢印カーソルで適用するモードを選びます。
Alt+D
「遅延」のプルダウンメニューが表示されます。選択は矢印カーソルで行います。
Snipping Toolの解像度とぼやけた場合の対処法
このように便利なSnipping Toolですが、いざスクリーンショットを実行してみると、ぼやけてしまった、などということもあるようです。ここでは、スクリーンショット全般に共通する原則から対策法までを解説します。
スクリーンショットの画像はモニタ解像度に依存
Snipping Toolのみならず(もちろんプリントスクリーンも含め)キャプチャーツールで撮った画像は、利用しているモニタの解像度に依存しています。
基本的には高解像度モニタでキャプチャーしたものは印刷しても比較的鮮明に表現されますが、一般的なモニタでキャプチャーしたものは、それなりのものにしかなりません。
より高い品質を求めるなら加工用ソフトの利用を
よく行われている方法としては、「ペイント」に貼り付けてPNG方式で保存、というのがあります。また、「Adobe Photoshop」などを利用して画像加工を行う、という方法もあります。
より高い品質を求めるなら、加工用ソフトを利用して画像加工を行うことを考えてみるのもいいでしょう。
それなりでもいいから、そのまま利用したい、というのであれば、「PNG」方式での保存を勧めます。GIFはもともと画質的には高くなく、JPEGはその圧縮率により画像の質が違ってきます。
PNGは圧縮による画像劣化をできるだけ抑えたフォーマットなので、それなりに高い画質を再現することができます。
自動的にクリップボードにコピーされている
Snipping Toolはキャプチャーすると同時に画像がクリップボードにコピーされるという仕様になっています。
画像加工ソフトを利用するにしても、保存→データを開く、という手順をとることなく、そのままペーストするだけで取り込めます。
この仕様は画像加工を行なわない場合でも有用で、例えばワードやエクセルにも直接貼り付けられるというメリットもあります。
まとめ
いかがでしたか?
Snipping Toolは無料にも関わらず必要十分以上の機能を持っています。機能的なこともさることながら、これが「Windowsに標準装備」されていることは大きなポイントであると思います。
特に、コンプライアンス的にフリーソフトの利用が制限されている企業内作業においては、非常に強力な武器になるのではないでしょうか。マニュアルや報告書、資料収集などにおいて役に立つと思います。
しかし、一つだけ残念なことが最近わかりました。
2018年5月3日公開されたWindows10 Build17661(プレリリース版)で、Snipping Toolが廃止されるということが判明したのです。
Microsoftによると、その後継キャプチャーアプリとして「画面スケッチ」がリリースされるということで、Windowsとしてのキャプチャー機能はこちらに移行されるということです。
現在まだ完全版ではない(β版)であることや正式リリースがまだ先、ということもあるので、当面はSnipping Toolの活躍はまだまだ続くと思います。
フリーソフトをお使いの方も一度利用されてみてはいかがでしょうか。
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