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プロセスマイニングって何?基本とRPAとの関係

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IT関連ワードとして注目が高まっている「RPA」。企業の業務処理を自動化させるソフトウェア型ロボットのことであり、急速に普及が進んでいます。

しかしRPAを導入するためには、まず全体の業務内容を正しく把握して分析・改善を行う必要があります。具体的には業務プロセスを自動化に適した形に改善するなどが求められます。

これらの工程には多大な労力や費用がかかるとされており、悩みの種とされていました。この問題を解決するために白羽の矢が立ったのが 「プロセスマイニング」 というわけです。

本記事では プロセスマイニングの基本とRPAとの関係 について解説いたします。業務の無駄を省き効率化を計るために避けて通れない手法です。世界で取り入れられ始めている「プロセスマイニグ」について詳しく見ていきましょう。

プロセスマイニングとは


「プロセスマイニング」とは、企業の業務内容を元に蓄積されたログを参照・分析することで 業務改善点を見出す手法 を指します。

イベントログ分析は、業務に関連する一連のプロセスから行われます。例えば製品販売であれば受注、納品、入金といった一連の流れ全てを含みます。この一連のプロセスから無駄な工程、改善点を見つけ出します。

プロセスマイニングで見つかる課題

企業では様々な業務内容を取扱います。規模が大きくなればなるほど肥大化・複雑化していくのは間違いないでしょう。この中で常に無駄のない業務プロセスを行っていくことは非常に難しいことと言えます。

そこで役に立つのがプロセスマイニング。様々な業務が入り混じり複雑なプロセスであってもプロセスマイニングを行うことで様々な課題を見つけ出すことができます。

ここではプロセスマイニングによって浮き彫りになる課題を見ていきましょう。

無駄な業務・工程

プロセスマイニングを行う最大の目的とも言えます。

業務に関する方針が変更されたのに以前の体制のまま無駄な業務を続けているといったケースが稀にあります。例えば新しい機材の導入によって工程を短縮できるようになったはずなのに惰性で続けてしまっているなんとことありませんか?

組織変更などでも同じことが起こりえます。このような効果のない、または効果が得られにくい業務を浮き彫りにすることができます。

マニュアルを逸脱したプロセス

基本的に業務はマニュアルに沿って行われます。しかし中には マニュアルを逸脱したプロセス が続けられていることも。業務を担当しているスタッフが勝手にプロセスを簡略化してしまうといったことが稀にあります。

即座に影響がでなくとも長年続けていると大きな歪となってしまう恐れもあります。しかも一部だけでなく企業内のあちこちで日常的に行われているとなったら大問題です。

これらの対策にも定期的なプロセスマイニングが有効となっています。異常なプロセスの発見や抑制にも繋がります。

単純な反復作業

単純な反復作業はRPAによって自動化させることができます。

これらの作業を人の手で行っている場合 大幅なコストカットと効率化 が望めます。技術の発達によって自動化させることができるプロセスは日々増えています。こういった点からも定期的なプロセスマイニングは必要となります。

RPAとは

「RPA」とは「Robotic Process Automation」の略です。デスクワークであるホワイトカラーの業務の一部を自動化させることテクノロジーのことを指します。

RPAが必要とされる背景

日本は出遅れてしまっていますが、世界的にブームとなっている「RPA」です。この背景にはいくつもの要因が存在していると考えられます。

業務の効率化

「業務の効率化」は、最も強い目的と言えるでしょう。作業の効率化を計ると 「もっと効率化できるのではないか」 という考えを抱くものです。人の手で行っている作業をどんどん自動化させたいという願望は永遠にゴールすることのない課題かもしれません。

高齢化社会による労働環境の変化

日本では、高齢化社会も背景にあると思われます。日本の人口は、2050年代には1億人を切り、その後も減少の一途をたどっていくとされています。高齢化によって労働環境にも大きな変化を与えます。

働き手が減少していく中で、一企業として、また国としての生産力を下げないためにRPA化は必要不可欠と考えられています。

RPAを導入するメリット

ホワイトカラー業務の自動化

単純作業を自動化させることで、様々なメリットを得ることができます。単純作業をRPAにまかせておくことが出来ると、人間は他の仕事に回ることができます。

人間の手で行われる必要がある仕事に集中することができますので 全体の生産性の向上 にも繋がるでしょう。自動化できるものはRPAに。クリエイティブな仕事は人間に。それぞれ適した振り分けを行うことでより効率的に業務を進めることができるでしょう。

コスト削減

作業を自動化させると必要となる人の手が減少することにもなります。経費の中で人件費は大きな割合をしめています。これまで人の手で行っていた場合は 大幅なコスト削減 に繋がるでしょう。

ミスの減少

業務の中で人的ミスはどうしても起こりえます。とくに単純な反復作業であれば誤字脱字などもミスが起こりがちです。

RPAであれば正確な作業を行うため、うっかりミスは起こりえません。設定通りに正確な業務を行ってくれます。人的ミスを避けるという意味でも自動化はとても価値のあるものと言えます。

人員不足の解消

日本社会では、働き手は減少していくことが分かっています。将来企業の人員不足は避けられないとされているため、人員不足を解消するために様々な業務を自動化させることが急務とされています。

人間が行う必要のない業務をRPAに任せることで 企業の人員不足を解消できる と考えられています。

RPAを導入する際のデメリット

業務が停止する恐れがある

人間の代わりに作業を行ってくれるRPAですが、システムには違いありません。万が一システム障害などが発生した場合、任せている作業が停止してしまうことはおろか 業務全体に影響が出る恐れ もあります。

業務を効率化させるために導入したはずのRPAが効果を出せないどころか悪影響を及ぼしてしまっては元も子もありません。プロセスマイニングと合わせてかなりの費用もかけています。RPAによってプロセスを自動化させる場合には安全なシステム環境を構築することが必要不可欠と言えます。

間違った作業を繰り返してしまう

RPAは出された指示を正確に繰り返すシステムです。そもそも出す指示が間違っていたり業務内容に適したものでなかったら 間違った作業を永遠と繰り返してしまう ことになります。

RPAを使いこなすためには適切なプロセスに適切な指示を出すことが大切です。指示を出したら実際に作業を開始させる前に、指示内容に間違いがないか確認をすることが大切だと思われます。

まとめ

「プロセスマイニング」は、業務内容を分析し無駄なプロセスを見つけ出すというものでした。業務効率化を計るためには必要不可欠な手法とされており、取り入れる企業も増えていく傾向にあるようです。

また単純作業が見つかった場合は「RPA」によって自動化させるなど、企業としての在り方も変わりつつあるようです。AI化や自動化が進む社会で生き抜くためには、私たちも対応していく必要がありそうですね。

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