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Windowsで生じるフリーズの原因と解消法【Windows7,8,10】

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パソコンのフリーズ原因と対処方法

Windowsパソコンでの作業中にしばし起こるフリーズ。ドキュメント作成途中でいきなり操作が出来ない状況に陥って泣く泣くドキュメントの再作成をすることに……といった辛い経験をお持ちの方もいらっしゃると思います。

フリーズの状態では通常の操作は不可能となりますので、タスクマネージャーでフリーズの原因をチェックし、適切なコマンド実行やWindows OSの強制終了による解決を図る事になります。

今回は、そのようなフリーズが起こってしまった場合の解決策をご紹介いたします。

フリーズの原因をチェック

先ずはWindowsの動作が異常となった直前にどのような操作を行ったかは重要な確認事項となります。

ユーザー操作により画面上のアイコン(GUI:グラフィカル・ユーザー・インターフェイス)をクリックしたことによって、もしくは手動入力でのコマンド実行にて、起動されたシステムプログラムが動作異常となっているのならば、その元となった操作について確認する必要があるからです。

システムの動作異常は普段あまり行わない操作がされた場合に起きる事が多いはずですので、異常となった直前にどのような事を行っていたかを調べる事で解決できる場合が多いと考えられます。


具体的には、以下の項目をご紹介いたします。

①マウスやキーボードに異常は?
②通信環境・Bluetoothなどの無線接続を確認
③まずはしばらく待ってみる


マウスやキーボードに異常は?

直前の操作を確認する事と同時にハードウェアについても確認する必要があります。

例えば、パソコンは正常に動いているように見えるがマウスポインターが動かないという異常が発生した場合でも、実際にはフリーズではなく、マウスを接続しているケーブルが外れていたり、ワイヤレスマウスの場合にはマウス側の電池が無くなっていただけという事もあります。

同様にキーボードについてもパソコンとの接続が緩んでいて不完全な接続状態であった為にキー入力が受け付けられなかったという事象もありますので、動作異常が起きた場合にはまず入出力デバイスの接続を確認してみましょう。

また、ワイヤレス機器の場合は電池が無くなっていたりすると動作に不具合が生じる場合もありますし、次項にも関連しますが、ワイヤレス接続の方式(赤外線やBluetoothによる接続)での設定不具合などでも動作しなくなる場合も考えられます。

機器の不具合に関するフリーズは、かなりの頻度で単純障害(接続不良や電池切れ等)が原因と考えられます。まずこれらの確認をすれば迅速な解決が見込まれるでしょう。

通信環境・Bluetoothなどの無線接続を確認

Windowsパソコンの個人利用では屋内外で無線接続環境をご利用されている方がほとんどではないでしょうか。複数の作業をパソコンで同時に行っている最中にネットワークへの接続が出来なくなる事で異常が起きる場合があります。

例えば、クラウド上のアプリケーションを利用していたりデータを編集していたりする時にネットワーク接続が出来なくなるとプログラムが停止してしまう場合もあります。

また、接続には認証や暗号化等を行い安全な通信環境が整備されていますが、そういった情報が何らかの形で失われてしまい、再入力しないと接続出来なくなる事でプログラムの動作がおかしくなる事も発生します。

他に無線接続が異常となる可能性として考えられるのは別の機器から出される電波との干渉で利用出来なくなるという事も考えられますので、異常となった時に周囲にどのような機器があるかも合わせてご確認下さい。

まずはしばらく待ってみる

ここまでで、パソコンの動作がおかしくなった際に確認すべき点について紹介致しましたが、操作に対しての応答が無い状況でも、それが異常であると判断するには早計です。

ユーザーからの指示に基づく各種プログラムの実行の他に、パソコン内部ではユーザーには意識させないバックグラウンドで動作する各種プログラムも存在しています。その処理に必要な負荷はパソコンの利用状況によって変動する為、タイミングによっては高い負荷が処理装置に掛かる場合があります。

そのため、ずっとローディング状態にあり、パソコンからの応答が無いと感じたとしても、それは内部処理に時間が掛かっているだけですのでしばらく待っていただければ問題ありません。

こういった時に焦っていろいろと操作してしまうと、せっかく内部処理を進めている途中でさらなる負荷が掛かる事になり、状況は悪くなる場合がほとんどなので何か異常があると感じたらしばらく待ってみて下さい。

基本的にパソコンを制御しているOSはハードウェアの性能によって処理限界が設定される場合が多いので、パソコンのハードウェア的な性能と搭載するOSの機能要件(スペックの相性)ついてはよく考えて利用する必要はあります。

あまり性能の高くないハードウェアに搭載されたOSにおいては、処理負荷が高まると応答速度が遅くなったりシステムフリーズが起きているように見える事も多く発生しやすいと考えられ、逆に高い性能のハードウェアに搭載されたOSにおいても、複数プログラムの並行処理等により負荷が膨大になれば内部処理の遅延などの問題が生じやすくなります。

特定アプリのフリーズは「強制終了」

特定のアプリケーションのみがフリーズしている場合は、アプリを強制終了するのも一つの手段となります。

そこまでに保存せずに作業していた分などは失われてしまう可能性が高いですが、待っていても解消できる目処がない場合が多いので、強制終了をして、作業のやり直しをした方が良いでしょう。

頻繁にアプリの作業中にフリーズが発生する場合には、メモリの使用率が100%に近い状態になっているなど、パソコンスペックがアプリの利用環境に適していない可能性が考えられます。

常駐しているウイルス対策ソフトがメモリやCPUの大半を使用しているケースもあるので、何が原因でメモリを逼迫しているのか確認してみてください。

パソコンが一切動かない場合は「強制電源オフ」

パソコン全体が完全にフリーズし、マウスもキーボード操作も受け付けない場合は、電源ボタンを長押しして強制的に電源終了させる方法も検討が必要です。

この方法は故障の原因にもなるためできるだけ避けたい手段ではありますが、暫く時間を置いてみてもフリーズした状態が続く場合は、強制的に電源を終了する以外の方法がありません。

Windows10でのタスクマネージャーの開き方

システムフリーズしていてもキーボードからの操作は受け付けられる状況であれば、強制終了は行わずにコマンド入力にて問題回避をする事が可能となる場合があります。

タスクマネージャーで実行中のプログラムを確認

Windowsがキーボード入力を受け付けてくれるのであれば、まずタスクマネージャーにてフリーズとなった原因についての情報を確認してみましょう。

タスクマネージャーはWindows上で実行されている各種のプログラム(ユーザーが実行したもの)の実行状態や、内部プロセスがどの程度のハードウェアリソースを使っているか等の情報をリアルタイムで表示してくれる機能です。タスクマネージャーを開くには以下の通りです。

  1. [Ctrl]、[Alt]、[Delete]キーを同時に押下
  2. 別画面に異動するので、そこからタスクマネージャーをクリックして起動

もしくは、直接起動させる場合には[Ctrl]、[Shift]、[Esc]キーを同時に押下でも起動する事が可能です。

各情報をタブ形式で表示してくれますので、必要な情報はタブをクリックすれば確認できます。

一例ですが、アプリケーションタブには実行中アプリケーションの情報が表示され、フリーズ時には特定のアプリケーションが「実行中」ではなく「応答なし」という表示に変化していますので、そのアプリケーションをキャンセルすればフリーズが解消するケースもあります。

また、タスクマネージャーのプロセスタブをクリックすれば内部で動いている各種プロセスがどの程度のメモリを使っているかもモニターできます。あまりに多くのメモリを長い時間占有しているようなプロセスがあれば、それを止める事でメモリの占有が無くなり、処理が可能となりフリーズを解消することもできるでしょう。

Windows8でのタスクマネージャーの開き方

以下の通りにタスクマネージャーを起動し、フリーズの原因と推測されるプログラムもしくはプロセスを停止させることができます。

タスクマネージャーを使用する

タスクマネージャーの起動方法と使い方は、windows10のときと同じく以下の通りです。

  1. [Ctrl]、[Shift]、[Esc]キーを同時に押下
  2. 最初は簡易メニューでの表示となるため、詳細をクリックして詳細情報を表示する
  3. 詳細表示されたタスクマネージャーにはいくつかのタブがあり、アプリケーションタブかプロセスタブをクリックしてフリーズの原因と考えられる情報を見つける

一例としては、アプリケーションタブには実行中のアプリケーションがリストされているのですが、フリーズ時には「実行中」と表示されているものと、「応答なし」という表示ものが混在している場合があります。

この「応答なし」という状態はアプリケーションが正常動作していない可能性が高いので、こういったものを終了させる事でフリーズが解消される事があります。

Windows7でのタスクマネージャーの開き方

前述のWindows8と同様に、タスクマネージャーからフリーズ要因と疑われるプログラムもしくはプロセスを停止させる方法を紹介します。

タスクマネージャーを使用する

  1. [Ctrl]、[Shift]、[Esc]キーを同時してタスクマネージャーを起動
  2. タスクマネージャーが起動したら動作中のアプリケーションもしくはプロセスからフリーズの原因と考えられる事象を確認して、対応

まとめ

いかがでしたでしょうか。

Windowsのフリーズの原因にも様々なものがあり、ただ闇雲に強制終了をしてしまうとかえってファイルが破損してしまうということも起こり得ます。まずは、周辺機器の接続状態などを確認してから、タスクマネージャーで負荷がかかっていたり「応答なし」のアプリの作動を止め、フリーズの解消を図り、それでも解決しない場合は強制終了するようにしましょう。

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