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Mac安全は昔の話!Macのウイルス対策方法とおすすめ対策ソフト6選

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コンピュータを利用する上での脅威として「ウイルス」というもの危険性が長く語られてきました。しかし、インターネット利用が広まった現在では、コンピュータの脅威はウイルスだけでは、新しい脅威がどんどん発生してきています。

最近では、これらの脅威のことを「マルウェア」という言葉で表現するようになっています。

「マルウェア:Malware」は「malicious software」の短く表現した用語で、ウイルスだけでなくコンピュータに与える様々な脅威となるソフトウェアのすべてを意味する言葉として利用されています。

かつてはMac環境ならウイルスに感染する機会は少ないと言われていましたが、これだけMacユーザーが増えた昨今ではMacでも安心してはいられません。

本記事では、Macの脅威に対する最近の動向と対策、Mac用ウイルス対策ソフトの選び方とおすすめソフト、そして近年脅威を振るっているランサムウェアの対処方法についてご紹介します。

マルウェアの種類はこんなに沢山!種類別の特徴

実は、インターネットが普及する前から存在していたウイルス。単なるウィルスから最近脅威となっている「ランサムウエア」まで、コンピュータとインターネットにはいまや様々な「脅威」が存在しています。

まずはじめに、「マルウェア」にはどのようなものがあるのか、主なものをご紹介致します。

(1)ウイルス

パソコンにインストールされているプログラムの一部を、ある悪意のあるプログラムに書き換えてパソコンに寄生させます。ユーザーが感染したプログラムが実行させることにより、他のファイルにウィルスを感染させて増殖していきます。具体的にはデータを破壊したり、意図しない動作となったりして何らかの被害を及ぼします。

(2)トロイの木馬

マルウエアの中でも有名なもので、一見無害のプログラムとしてコンピュータに侵入しますが、実は重要なデータを外部に流出したり、外部からコンピュータの制御を可能としてしまうといった動きをする悪質なものです。

(3)スパイウェア

「トロイの木馬」との明確な区別はなく、見分けはつきにくく、コンピュータを破壊するような動作は行わないのですが、「キーロガー」などユーザーが打ち込んだクレジットカード番号、パスワードやオンラインバンキングの情報を収集し外部へ送信したりといった悪事を働きます。

(4)ワーム

こちらも有名なマルウエア。パソコンにメール添付などで入り込み、増殖して感染していく点はウイルスと同じですが、既存のプログラムに寄生するのではなく、単独で存在するという点に特徴があり、悪意を持ったプログラムです。

(5)バックドア

ソフトウェアに組み込まれた形でコンピュータに侵入して「管理者権限」を取得してしまうという恐ろしいものです。外部からの制御を可能とさせます。感染には「トロイの木馬」が使用されます。

(6)ローグウェア

一見セキュリティソフトが動いているように動作するのですが、実はそうではなく、「嘘の警告」を発して利用者をだましてソフトウェア製品を購入させるという手口を有するものがありますので注意が必要です。

(7)ランサムウェア

ランサムウェアは、いったんコンピュータに感染するとパソコンに記録されているデータファイルなどが暗号化されて使用不能となってしまい、その暗号化解除のため身代金として「ビットコイン」による支払いを請求してきます。

ビットコインを使用するあたり、比較的近年のマルウエアだと言うことができます。

これらのマルウェアは、時代が進むに連れてさらに悪意のある人によって「亜種」が作られたり、マルウエア同士を組み合わせたり、新たなマルウェアが作られたりしています。

これらマルウェアの被害を受けないためには、常に新たな脅威に対する情報を的確に得て対応を常に心がけていくことが重要になってきています。

どこから感染するのか

現在の多くのマルウェア感染経路は、メールに添付されて送られてきます。受信者が添付ファイルを開くことにより感染することがほとんどのパターンです。もうひとつは、Webブラウザとその「アドオンソフト」のセキュリティホールをついて感染するルートが一般的です。

最近では、サイトを閲覧しただけでマルウェアに感染する危険性があるサイトもあり、広告サービスが不正に改ざんされていて、実はマルウェアが組み込まれており、被害を受ける例が発生しています。

Macが安全なのは昔の話

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これまで、MacはWindowsに比べてウイルスなどに対して安全であると言われてきました。第一に、Mac用として流通しているウイルスが少ないため、被害数も少ないというのも事実であり、その数はケタ違いの差がありました。

しかしそれは、Macそのものが安全であったということではなく、これまでMacの利用者が少なかったため、攻撃する側もMac用のウイルスを作っても、彼らにとってメリットがなかったというだけです。

ただし最近では、iOSデバイスの普及により米Apple社の企業価値が上がり、Macの魅力が広く理解されたことから、パソコンでもMacの利用者が増えてきています。そのため、今日では、各種マルウェアの脅威についても同様で、Macなら安全(大丈夫)という状況ではなくなってきています。

Macにおいても、これらの攻撃を未然に防ぐためにマルウェア(ウイルス)対策ソフトの利用は必須ではありますが、それだけでは様々な脅威に対応しきれないのも事実です。

過去に見つかったMacのマルウェア

2007年には悪意のあるサイトへ誘導してカード番号を詐取する、また2008年にはルート権限を奪取する2つの「トロイの木馬」が出現しています。

また、2008年にはローグウェアで、ウイルスへの感染という、偽装報告をし対策ソフトを購入させるという不正行為が報告されています。

現在では不正な販売・請求は行わないものの、「Macのレスポンスが低下する」等の実際とは異なる状況の警告メッセージを表示させた上で、やはり違った手口でのソフトの購入を誘うローグウエアもどきのものもあります。

Macの脅威に関する最近の動向

Macの脅威については、ウイルスやワームといったマルウェアは最近では減少傾向になっています。ただ、亜種で従来のものを少し改良したものが発見されるということはありますが、大きな被害を及ぼすような状況には至っておりません。

最近の脅威としてITニュースを賑わせるほどになっているものとしては、フィッシング詐欺や身代金要求型のランサムウェアなどがあります。

「フィッシング詐欺」の手口と対策

「フィッシング詐欺」とは、ネットワーク・アカウントのパスワードやクレジットカード情報を不正に取得しようとする手口です。

誰もが知っている、大企業など正当な企業名等を語った上で「なりすましメール」として、セキュリティの強化のため等と称しパスワード等の変更を求めるふりをし、IDやパスワードを搾取するものです。

これらの行為は、WindowsやMac利用などに関係なく、メールに記載された偽装URLへ誘導することで、機密情報を詐取しようとします。

現にネットバンキングのアカウントやAppleIDのアカウントが狙われた事例があります。最近では、ゆうちょ銀行のインターネットサービス「ゆうちょダイレクト」でフィッシング詐欺が発生したという事例があります。

最近のフィッシング・サイトでは、以前のような稚拙なデザインではなく、偽装サイトも正規のサイトと極めて酷似する、巧妙に似せたデザインとなっており、偽装サイトの存在を知らないために被害に遭うケースが多発しています。

被害を防ぐには

被害を防ぐ予防策としては、

  • メールに記載されたURLのリンクはクリックしない
  • 送られてきたメールが、正規な発信者からのものなのかを確認する
  • メールに記載のURLへアクセスする際でも、安易にID/パスワードの入力を行わない

ということが一番の予防策となります。

万が一、被害にあったのではないかと感じた際は、至急に正当なサービス提供先へ連絡を取り、サービスの停止や登録内容の変更を依頼するようにしましょう。

不正メールの見分け方

不正メールを見分ける方法は以下の通りです。

1.正しい日本語が使われているかを確認する

メールの文章が日本語として正しい文書となっているか、日常使われない、おかしな表現となっていないかなどを確認しましょう。

2.不自然な発信元でないかを確認する

不正メールの送信者は、正当な企業等の送信者の名前が偽装されています。メールヘッダの詳細を確認して、不自然な発信元でないかを確認するようにしましょう。

3.リンク先とURLが正しくリンクされているかを確認する

Macの「メール」アプリを利用すると、メール本文に記載されているリンク先については、マウスカーソルをリンク先に近づけると、リンク先のURLが吹き出しで表示されるので、ひと目で確認することができます。

その際に、表示されているリンク先と違うURLにリンクされているのならば、すぐにわかります。また、リンク先の右側の「∨」ボタンをクリックすると、ポップアップが立ち上がるので、リンク先のページがプレビューで確認することができます。

メールヘッダ詳細の表示方法

まず、Macの純正アプリ「メール」とiCloudのWebメールでのメールヘッダの詳細を確認する方法を紹介します。まず、「メール」アプリですが、次の手順で参照することができます。

iCloudのWebメールでのメールヘッダの詳細を確認する方法

(1) 参照しようとするメールをクリックした上で、単一ウインドウで開きます。
(2) メニューから[表示]-[メッセージ]-[すべてのヘッダ]と進めます。
(3) 表示される詳細の中から、「Return-Path」、「Received:from」または、「Sender」から始まる記述を参照してみましょう。発信している企業・組織名が表示されている名前と一致しているかを確認します。

SafariでiCloudをWebメールで参照する場合

参照する手順は、上記と似ており、

(1) 「メール」アプリと同様に、参照しようとするメールをダブルクリックした上で、単一ウインドウで開きます。

(2) 「歯車」アイコンをクリックして、「ロングヘッダを表示」を選択します。

(3) 「メール」アプリと同様に、この記述の中から発信者情報を調べて発信者と表示された名前を確認し、詐称していないか確認します。

ランサムウェアの脅威と対処方法

2015年頃から、「ランサムウエア」というものが猛威を奮い始めています。

この「ランサムウエア」とは、パソコン内のユーザーのデータファイルを勝手に暗号化してしまうというもので、パソコンの所有者は勝手に自分のパソコンを操作できなくなってしまうマルウェアで、とても恐ろしいものです。

この暗号化を解除するためには、攻撃者に対して「ビットコイン」で「身代金」を支払い、暗号化解除ツールを送ってもらい復元することになります。しかしながら、身代金を支払ったとしても復元できるという保証はありません。

「ランサムウェア」の感染源としてこれまでと違うのは、インターネット上の広告サービスが不正に書き換えられて「ランサムウェア」が混入されていたり、メールの添付ファイルに仕組まれていたり、ネット上で供給される「アプリ」に組み込まれ感染させるといった巧妙な手口が取られています。

WindowsだけでなくMacにも脅威を及ぼす

以前は、Windowsパソコンが攻撃対象でしたが、2016年初期にはついにMac OS X用のランサムウェアが発見されました。

それも正規な企業が提供するネット上のアプリが不正に侵入された上で「ランサムウェア」が埋め込まれていたので、始末に負えません。

しかも2016年以降、この「ランサムウェア」の脅威がどんどん広まっていくと予想されています。そして、Macもこうしたウイルスに無縁ではなくなってきているのです。

「ランサムウェア」の危険な点は、ローカルのPCだけでなく、発症時に接続されているネットワーク上の共有ファイルも暗号化してしまうということです。これは特に会社組織が感染するとまずいことになります。

グループ組織内の利用で感染した場合は、会社にとっても多大な被害を被ることになりかねません。

ランサムウェアへの対処方法

ランサムウェアの予防策としては、データファイルの復元が可能なようにバックアップを取っておくこと、そして、必要時以外はネットワークから隔離しておくことです。具体的には次のような対策が考えられます。

  • ネットワーク上に置いてある共有ファイル・サーバー等は、必要がない時はMacへのマウントを外しておきましょう。(要するに必要時以外は外部からアクセスできないようにしておくことでランサムウェアの被害を最小限に食い止めることができると言われています。)
  • 利用している外部のクラウドストレージについては、履歴管理機能がありますので、過去の情報に戻せるサービスを利用しましょう。(例えば、Dropboxの無料アカウントの利用でも、過去30日間の履歴が管理されていますので、そこから復元が可能です。)
  • OS X、ブラウザ、Flashなどのアドオンソフトのセキュリティのアップデートは速やかに対処しておきましょう。最新の状態にしておくことで、被害を防げる場合があります。
  • アプリをAppStore以外で入手する場合、信頼できるサイトのものに限定し、むやみにダウンロードして利用することは控えましょう。そして、利用しているアプリのセキュリティ関連の最新情報に常に注目するよう心がけることも大切です。

Mac用ウイルス対策ソフトの選び方とおすすめソフト6選

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ウイルスとマルウェアの混同に注意

「ウイルス対策ソフト」として販売されていても、実は他のマルウェアを含む対策ソフトが多くあります。一般的には、「マルウエア」よりも「ウイルス」という言葉が広く浸透しているためです。

仮に「マルウェア対策ソフト」と表現すると、「ウイルスは検出して除去してくれないのか」と混同されてしまうため、敢えて「ウイルス」という用語が使われている場合があります。

対策ソフトを利用しようとする場合、候補の対策ソフトがどのような脅威に対して有効なのかをあらかじめ確認するようにしましょう。

Mac用ウイルス対策ソフトの選び方

それでは、Mac用のウイルス対策ソフトについてご紹介致します。

無料か有料か

ウイルス対策ソフトは無料のものも多く出回っています。しかし、有料でけっこうなお値段のものもあります。その違いは、無料版の場合は広告で儲けている場合があり、ソフト自体の売上よりも広告での儲けを当てにしているというものです。

また、有料版の宣伝のために無料版を出している場合もあります。いずれにしても無料版は有料版に比べて、フィッシング詐欺防止機能がついていないなどで、ほぼウイルスだけにしか対応していない場合が多いです。

また、サポートもありませんので、いざというときには心配です。ネット上の銀行や仮想通貨が増えている昨今、これで財産が守れるかどうかも疑問です。

動作が軽快かどうか

セキュリティーソフトの中には、機能は充実しているのですが、インストールするとMacの動作が極端に重くなったなどという話を良く聞きます。これでは、ネットで仕事をしている人などは仕事のパフォーマンスに影響してきます。

必ず口コミなどを読んで、お目当てのセキュリティーソフトの動作について確認しましょう。

自身に必要な機能がそろっているか

セキュリティーソフトを購入しようとする時、自分のニーズに合っていない機能ばかりがついていても、無駄となってしまいます。例えば自身がネットでよく買い物をするため、カード情報などをMacに保存しているのであれば、フィッシング詐欺防止機能などがついていたほうがいいでしょう。

また、ネットの銀行などを使う場合には、スパイウエアなどの感知が強力なものを選ぶのもいいでしょう。こうした、自分に合った機能があるセキュリティーソフトを選ぶことが重要です。

おすすめのMac用ウイルス対策ソフト6選

それでは、Mac用ウイルス対策ソフトをご紹介致します。

(1)アバスト セキュアライン

無料ですが、フィッシングとWeb脅威対策があるのが特徴です。しかし動作は重いのが難点。ウイルス検出率は100%でどんなマルウエアも逃しません。

(2)アバスト無料Macセキュリティ

Win版セキュリティーでは、シェアが世界一のアバストのMac版です。ウイルス検出率は有料ソフトにも劣らず、無料にもかかわらずWeb脅威対策があるなど優秀な無料ウイルス対策ソフト。

しかし、致命的なことに「日本語対応がされていない」のです。インストール後は動作がもったりするという評判もあります。

(3)Avira Free Antivirus for Mac

とにかく「動作が軽い」と評判のアバイラ。ウイルス検出率も99.5%と申し分ないです。Macで無料ならこれ!と断言できるくらいのパーフォーマンスをしてくれます。

(4)ノートン セキュリティ

ウイルス対策ソフトの草分け的存在と言えるノートンセキュリティーですが、ウイルス検出率は96.8%と若干低いのが気になります。動作はかつてはとんでもなく重いソフトでしたが、軽くなったという評判があります。

しかし、Firefoxのツールバーとは相性がよくないようです。有料と無料があり、有料は1年で5,918円と若干高価ですが、3年版だと2,000円のギフト券がもらえます。WindowsやiOS版もあります。

(5)ウィルスバスター for Mac

90日の無料版、1年5340円の有料版があり、動作も軽く、シンプルで使いやすいと評判ですが、迷惑メール対策やファイヤーウォール対策がなかったりと心配な点もあります。

(6)カスペルスキー・セキュリティ

インストール後の動作の重さには若干問題あり。有料版、無料版があり、有料版は1年3,580円とほぼ平均的価格です。有料版には、Web脅威対策機能とともに脆弱性対策、保護者機能があるのが特徴。なぜかファイヤーウォール対策がないのも疑問です。

まとめ

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かつてはウイルスと呼ばれ、現在では総称として「マルウエア」と呼ばれているMacに関する脅威となるソフトウエアや近年問題になっている「ランサムウェア」についてご紹介致しましたが、いかがだったでしょうか?

こうした、コンピュータに対する脅威は、日々変化しています。マルウェア(ウイルス)対策ソフトに任せきることなく、常に最新のセキュリティ情報に注目し、Macを安全に利用してください。

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