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MacOS Xは年々安定性、セキュリティが向上しており、一般的な使用範囲でシステム全体に不具合が出るといったような問題は起きにくくなってきています。
しかし、時には、様々な理由からシステム全体に影響が出るような問題が起きることもあるでしょう。システムの重要なファイルをうっかり移動してしまったり、別のファイルで上書きしてしまったり、削除してしまったりすると、OSの動作に重大な不具合が発生する恐れがあります。
そうなった場合、OS Xをクリーンインストールして一から環境を構築するのが、最も確実な手法のひとつと言えます。
本稿ではOS Xをクリーンインストールする方法について説明します。
OS Xをクリーンインストールする
以下の手順を実行すると内蔵ストレージの内容がすべて消去され、新しくOS Xがインストールされます。あらかじめデータのバックアップを必ず行い、万全の態勢で臨んでください。
復元システムで起動する
OS X 10.7 Lion以降は、Mac App Storeからダウンロード配信されています。インストールディスクが標準では存在しないことから、Lion以降では「OS X復元」システムが搭載されています。
これはOS Xをインストールした内蔵ストレージの隠しパーティションに、いわゆるリカバリー用のデータが格納されており、それを用いてOS Xの再インストール等を行うことができるシステムです(メーカー製のWindows PCにも同様のシステムがよく搭載されています)。
復元システムで起動するには、
1. Macを再起動する、あるいは電源が切れている状態から電源を入れる。
2. 電源投入直後からキーボードのCommandキーとRキーを押し続ける(RはRecovery=リカバリーのRと覚えておきましょう)。
復元システムが起動すると「OS Xユーティリティ」ウィンドウが表示されます。OS Xユーティリティウィンドウには、
– Time Machineバックアップから復元
– OS Xを再インストール
– ヘルプ情報をオンラインで取得
– ディスクユーティリティ
と操作のリストが表示されています。
今回はクリーンインストールをするので、ディスクユーティリティを選択して「続ける」をクリックします。
ディスクユーティリティで内蔵ディスクをフォーマットする
1. ディスクユーティリティのウィンドウが表示されるので、フォーマットしたいディスクを選択して「消去」をクリックします。ディスクをフォーマットすると内容がすべて消去されるので、誤ったディスクを選択しないよう注意してください。また、事前にデータのバックアップを作成しておくことを強くおすすめします。
2. 「フォーマット」は「OS X 拡張(ジャーナリング)」を、「方式」は「GUID パーティションマップ」を選択して、「消去」をクリックしてください。
3. フォーマットが完了したら「完了」をクリックします。
4. メニューバーの「ディスクユーティリティ」メニューから、「ディスクユーティリティを終了」をクリックし、ディスクユーティリティを終了します。
OS Xのインストール
ディスクユーティリティを終了すると、最初の「OS Xユーティリティ」が表示されるので、「OS Xを再インストール」を選択して「続ける」をクリックします。
「OS Xインストーラ」が起動します。ダイアログの表示にしたがって操作を進めていき、インストール先のディスクを選択する場面では、前項でフォーマットしたディスクを選択します。
あとは指示にしたがって操作を進めていけばOS Xの再インストールができます。
まとめ
いかがでしたか? 本稿ではOS Xのクリーンインストールの手順を説明しました。OS X復元システムからの起動方法、復元システムからディスクユーティリティを使用した内蔵ディスクのフォーマット、そしてOS Xを再インストールする方法を解説しました。
Macの調子が悪くなってクリーンインストールする必要があるときは、本稿の手順を参考にしてみてください。