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MVNOが大々的に提示している金額は、「月々の通話基本料・データ使用料」のみで、ユーザには別途「iPhone購入費」がかかってきます。そんなのわかってる!と叱られそうですが、端末セット販売が当たり前の大手キャリアとの契約に慣れていると、意外と見落としがちです。例えばハイエンドモデルのiPhone7Plus 256GBをAppleStoreから購入した場合、¥107,800+消費税=¥116,424かかります。
2年使うとすると月あたり¥4,851となり、これにMVNO使用料が乗ってきますので、実質は月あたり¥6,000~¥7,000程度かかることになります。キャリアとの契約に比べると安価とはいえ、この額が「高い!」と感じる方は3年以上の長期使用を前提とするなど、十分検討してください。
機種など
新規購入するのであれば、SIMフリー版を選んでおけばまず問題ありません。大手キャリアに紐づいている「キャリア版」を使用したいのであれば、場合によっては「SIMロック解除」が必要であり、ハードルが一つ増えることになります。
新たに入手する場合
- ・新品
- iPhone6s以降の機種を希望であれば、Apple StoreでのSIMフリー版購入が手っ取り早いだけでなく、通販サイトと比べても価格差はほとんどありません。
- ・中古品
- どのMVNOでも対応可能なSIMフリー版の購入をお勧めします。ただし、SIMフリー版は汎用性が高いため、キャリア版に比べると価格は高めです。どうしても価格を抑えたいのであれば、「docomo版」を入手するのも手です。SIMロック解除しない場合はdocomo系のMVNOしか利用できませんが、対応業者数が多いのでさほど問題にならないと思われます。
- 「au版」「softbank版」は値段は安いのですが、SIMロック解除必須となります。
- 【注意】中古品の場合、前ユーザの購入履歴が明確でないものや、月賦支払を放棄した状態で手放したようなものは、各キャリアでのSIMロック解除を受け付けてもらえないことがあります。その場合はSIMロック解除アダプタを購入して自分で解除せねばなりませんし、失敗する場合もあるようです。
現在契約中のiPhoneを継続使用する場合
現在契約中のキャリアがどこかで、対応が大きく異なります。docomo以外の方は基本的にSIMロック解除が必要¥3,000かかる上、iPhone6s以降の機種でないとSIMロック解除を受け付けてもらえませんが、これらの機種は間違いなく「2年縛り」継続中でしょうから、躊躇されることとと思います…古い機種でも、自分でSIMロック解除することはできるものの、万人向けとは言えません。
- ・docomo
- docomo系のMVNOであればSIMロック解除なしで移行可能です。対応MVNO数も多いので最も有利です。docomo版の端末をSIMロック解除してau系MVNOと契約することもできますが、あまり意味がありません。
- ・au
- au系のMVNOであればSIMロック解除なしで移行可能ですが、au系のMVNOは3社しかない上、デザリング(wi-fiルータとして使うこと)は全機種で不可、3G回線非対応(つまりiPhone4sは実質使用不可)など、少なからず制限があります。これを避けるためには、SIMロック解除+docomo系のMVNOとの契約が必要です。
- ・softbank
- softbank系のMVNOはありませんので、いかなる場合でもSIMロック解除必須です。
docomo以外からのMVNO乗り換えは縛りだらけの厳しい現実が待っています…
iPhone5シリーズ
iPhone5シリーズ(5、5s、5c)は、デザインや携帯性の良さから「iPhoneの完成形」と評されることも多く、発売からかなり経過していますが根強い人気があり、中古市場でも数多く出回っています。また、現在当機種でキャリア契約していて、MVNO移行後もそのまま使用したい、といった方も少なからずいらっしゃると思います。iPhone5系の対応について、MVNO各社の情報をまとめると、
- ・iPhone5ではデザリング(wi-fiルーターとして使うこと)利用不可
- ・iOSのバージョンによっては非対応
- ※2016年10月現在、iOS10での対応を表明しているMVNOは数多くあります。iPhoneそのものの動作が重くならないか心配ですが、Webで検索する限りでは極端に遅くなるという情報はありません。
こんな感じです。SIMフリーやdocomo版のiPhone5シリーズを使いたい、デザリングは別にいらないというのであれば、ひとまずトライする価値ありだと言えます。
au版は選択するMVNOによってはSIMロック解除が必要、softbank版は必ず必要ということになりますが、SIMロック解除が義務化された2015年5月以前発売の端末ですので、SIMロック解除は自分で行うことになります。