iPhoneで格安SIMを利用する方法と実際の手順

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スマホの月額を抑えるために、格安SIM導入をご検討されている方も多いと思います。確かに、大手キャリアに比べると格段に安いのですが、iPhoneでの利用となると若干の自己責任が伴います。格安SIM業者(一般的にMVNOと呼ばれます)はiPhoneをセット販売をしていないため、ユーザーは自分自身で別途iPhoneを用意せねばならず、機種や入手経路によっては「使えない」ことがありえるからです。

とはいえ、iPhoneはAndroid端末と違ってApple一社のみからの供給ですので種類が限られており、また、格安SIM業者側もiPhone利用の需要の多さを理解しており、動作検証等々しっかり行っていますので、事前に調べておけば怖くありません。ここでは、iPhoneで格安SIMを利用する方法や手順、注意点についてご説明いたします。

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利用方法と手順

iPhoneに限らず、格安SIMを利用するにはMVNO(格安SIM業者)との契約が必要です。基本的な流れは下記となります。値段が安い分、大手キャリアのような至れり尽くせりのサービスはありません。

  • 1)端末の用意
  • 2)現キャリアからMNP(電話番号そのままでの乗り換え)予約番号の取得
  • 3)現キャリアとの契約解除、MVNOと契約
  • 4)SIMカード発行、受取
  • 5)端末にSIMカードをセット
  • 6)端末の設定

新規・MNPに関わらず、大手キャリアだと上記はすべてサービスでやってくれますが、MVNOとの契約では、3)4)以外は全て自分で行うことになります。詳細な方法についてはNVMO各サイトにて詳しく説明されていますので、ここでは注意点のみ述べておきます。

  • ★SIMカードにはサイズが何種類かありますので、間違えないようご注意ください。iPhoneに適合しているのはnano(ナノ)サイズと呼ばれる、最も小さなサイズです。
  • ★2)のMNP予約番号は、MVNOとの契約時に提出する形となりますので予め取得せねばなりません。各キャリアの窓口へTELして取得するのがもっとも便利な方法です。解約する理由を聞かれたり、引止めにあったりしますがここは意思を貫きましょう!
  • docomo :151(携帯)0120-800-000(一般電話)
  • au : 0077-75470(一般・携帯共通)
  • softbank :*5533(携帯)0800-100-5533(一般電話)
  • ★MVNOの各プランを確認し、検討しておいてください。価格だけで選ぶとかえって割高になる場合もあります。
  • ※通話をよくされる方は要注意です。MVNOは基本的に、大手キャリアのような「通話し放題」はありません。あったとしても1回5分までとか、何らかの制限があります。超過後の通話料は従量制となるので馬鹿になりません。
  • ★現契約キャリアと「2年縛り」が解除された、いわゆる移行期間中であっても、契約解除料およびMVNO新規契約量がそれぞれ¥3,000程度、計¥6,000程度かかります。
  • ※2年縛り中であれば、これに加え契約違約金として約¥9,000が別途かかります。
  • さらに、端末セットで現キャリアと契約している場合は、端末代金の支払いも継続となりますので注意してください。
  • ★申込みからWeb、SIMカードの受取は宅配便というスタイルが基本ですが、店舗がある場合は店舗でも可能です。出向く手間はありますがその場で発行されます。
  • ※Web申込みの場合、SIMカードは郵送扱いとなりますが、docomo系のMVNOだと、手続き完了~SIM到着の間、一切の通信ができなくなります。au系の場合はSIM到着後、端末の設定が完了するまでは旧キャリアの通信が使用できます。
  • ★端末の設定とは、APN(アクセスポイントネーム)の設定を指します。この設定をしないとモバイルデータ通信ができません。具体的には各MVNOサイトよりAPN設定ファイルというものをダウンロードして、iPhoneにインストールしてやる作業です。
  • 【要注意】作業自体は難しくありませんが、APNデータのダウンロードにWi-Fi環境が必須ですので、Wi-Fi環境をお持ちでない場合は、知り合いから借りるなど手配が必要です。

MVNOについて

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MVNOとは、docomoやauの通信網を借りて、ユーザーに無線通信を提供している業者のことです。借りている通信網によって、docomo系とau系があります。ほとんどのMVNOはdocomo系で、au系2016年10月現在、3社しかありません。

au系は選択肢が少ないだけでなく、使用にあたっては制限事項がありますので、au系のiPhoneを使いたいとかの特殊事情がない限り、docomo系を選ぶのが無難です。以前はau系のほうが通信速度が速いなどのメリットもあったのですが、現在ではさほど変わりないようです。

価格はどこも似たり寄ったりですので、迷った場合はサービス面で決めてしまうのも一考です。たとえば楽天モバイルであれば、楽天ポイントが付きますし、TSUTAYA系のTONEであれば、T-POINTが付きます。

iPhone特有の注意点

MVNO各社はiPhoneのセット販売を行っていないため、機種選定および入手、契約後の端末設定は自分自身で行うことになります。失敗しないためにもある程度の知識は必要です。

iPhone購入費が別途かかる

MVNOが大々的に提示している金額は、「月々の通話基本料・データ使用料」のみで、ユーザには別途「iPhone購入費」がかかってきます。そんなのわかってる!と叱られそうですが、端末セット販売が当たり前の大手キャリアとの契約に慣れていると、意外と見落としがちです。例えばハイエンドモデルのiPhone7Plus 256GBをAppleStoreから購入した場合、¥107,800+消費税=¥116,424かかります。

2年使うとすると月あたり¥4,851となり、これにMVNO使用料が乗ってきますので、実質は月あたり¥6,000~¥7,000程度かかることになります。キャリアとの契約に比べると安価とはいえ、この額が「高い!」と感じる方は3年以上の長期使用を前提とするなど、十分検討してください。

機種など

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出典:IT Strike
新規購入するのであれば、SIMフリー版を選んでおけばまず問題ありません。大手キャリアに紐づいている「キャリア版」を使用したいのであれば、場合によっては「SIMロック解除」が必要であり、ハードルが一つ増えることになります。

新たに入手する場合

  • ・新品
  • iPhone6s以降の機種を希望であれば、Apple StoreでのSIMフリー版購入が手っ取り早いだけでなく、通販サイトと比べても価格差はほとんどありません。
  • ・中古品
  • どのMVNOでも対応可能なSIMフリー版の購入をお勧めします。ただし、SIMフリー版は汎用性が高いため、キャリア版に比べると価格は高めです。どうしても価格を抑えたいのであれば、「docomo版」を入手するのも手です。SIMロック解除しない場合はdocomo系のMVNOしか利用できませんが、対応業者数が多いのでさほど問題にならないと思われます。
  • 「au版」「softbank版」は値段は安いのですが、SIMロック解除必須となります。
  • 【注意】中古品の場合、前ユーザの購入履歴が明確でないものや、月賦支払を放棄した状態で手放したようなものは、各キャリアでのSIMロック解除を受け付けてもらえないことがあります。その場合はSIMロック解除アダプタを購入して自分で解除せねばなりませんし、失敗する場合もあるようです。

現在契約中のiPhoneを継続使用する場合

現在契約中のキャリアがどこかで、対応が大きく異なります。docomo以外の方は基本的にSIMロック解除が必要¥3,000かかる上、iPhone6s以降の機種でないとSIMロック解除を受け付けてもらえませんが、これらの機種は間違いなく「2年縛り」継続中でしょうから、躊躇されることとと思います…古い機種でも、自分でSIMロック解除することはできるものの、万人向けとは言えません。

  • ・docomo
  • docomo系のMVNOであればSIMロック解除なしで移行可能です。対応MVNO数も多いので最も有利です。docomo版の端末をSIMロック解除してau系MVNOと契約することもできますが、あまり意味がありません。
  • ・au
  • au系のMVNOであればSIMロック解除なしで移行可能ですが、au系のMVNOは3社しかない上、デザリング(wi-fiルータとして使うこと)は全機種で不可、3G回線非対応(つまりiPhone4sは実質使用不可)など、少なからず制限があります。これを避けるためには、SIMロック解除+docomo系のMVNOとの契約が必要です。
  • ・softbank
  • softbank系のMVNOはありませんので、いかなる場合でもSIMロック解除必須です。

docomo以外からのMVNO乗り換えは縛りだらけの厳しい現実が待っています…

iPhone5シリーズ

iPhone5シリーズ(5、5s、5c)は、デザインや携帯性の良さから「iPhoneの完成形」と評されることも多く、発売からかなり経過していますが根強い人気があり、中古市場でも数多く出回っています。また、現在当機種でキャリア契約していて、MVNO移行後もそのまま使用したい、といった方も少なからずいらっしゃると思います。iPhone5系の対応について、MVNO各社の情報をまとめると、

  • ・iPhone5ではデザリング(wi-fiルーターとして使うこと)利用不可
  • ・iOSのバージョンによっては非対応
  • ※2016年10月現在、iOS10での対応を表明しているMVNOは数多くあります。iPhoneそのものの動作が重くならないか心配ですが、Webで検索する限りでは極端に遅くなるという情報はありません。

こんな感じです。SIMフリーやdocomo版のiPhone5シリーズを使いたい、デザリングは別にいらないというのであれば、ひとまずトライする価値ありだと言えます。

au版は選択するMVNOによってはSIMロック解除が必要、softbank版は必ず必要ということになりますが、SIMロック解除が義務化された2015年5月以前発売の端末ですので、SIMロック解除は自分で行うことになります。

まとめ

iPhoneで格安SIMを利用する方法および手順、注意点について説明いたしました。iPhoneに限って言えば、MVNOそのものの選択はもちろんのこと、機種選びが非常に重要であると考えます。

  • 1.MVNOでiPhoneの購入はできないため、端末は自分で用意
  • 2.機種選びは自己責任。MVNOサイトで対応機種をよく確認する
  • 3.MVNO提示の月額は使用料のみで、iPhone代は別途必要
  • 3.iPhoneにはSIMフリー版とキャリア版があり、SIMフリー版かdocomo版を入手する方が無難
  • 4.MVNOはdocomo系とau系があり、docomo系の方が無難
  • 5.iPhoneのMVNOの初回設定にはWi-Fi環境が必要

iPhoneは品質がよく、大切に扱えば長らく使えるスマホで、かつ飽きのこないデザインが特長です。MVNO使用にあたっては多少面倒なところもありますが、その労力を払うだけの価値は絶対あります。

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